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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20235131650分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

13日午前6時半ごろ、福井県敦賀市永大町にある住宅資材メーカー永大産業の工場で、「爆発音が聞こえ、煙が出ている」と付近住民から119番通報があった。

県警敦賀署によると、工場で火災があり、3050代の男性作業員3人がやけどを負って病院に運ばれたほか、焼け跡から1人の遺体が見つかった。

消防によると、工場の焼失面積は少なくとも約6千平方メートルに及んだ。

敦賀署によると、20代の男性作業員と連絡が取れておらず、遺体の身元を調べている。

工場では住宅の床材を加工しており、12日午後10時ごろから作業員8人が夜勤に入り、13日午前7時の作業終了を前に掃除などをしていたという。

永大産業は公式ホームページで「工場において、何らかの理由で粉塵(ふんじん)爆発が発生したと推測されます」とし、「ご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫(わ)び申し上げます」とのコメントを掲載した。

工場は敦賀市役所から北西約2キロにある。

https://www.asahi.com/articles/ASR5F5FCCR5FPISC005.html

 

5131722分に毎日新聞からは、木材を加工する機械から爆発音がしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

敦賀署によると、8人が作業中で、うち3人がけがをした。
1
人とは連絡が取れていない。
けが人3人のうち、1人は重傷とみられる。
残る2人は手などにやけどを負った。

作業員らは「木材を加工する機械から爆発音がした」と説明しており、署が詳しい状況を調べている。

連絡が取れていないのは20代男性。

工場は3交代勤務で、8人は午前7時の作業終了を前に清掃をしていた。

現場近くに住む男性は、「『ドーン』という音が2回ほど聞こえて起きた。地震みたいだった」と振り返った。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20230513/k00/00m/040/019000c

 

5131154分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(本文は転載省略)



https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000299158.html 

 

 

 

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20227251614分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

25日午後、静岡市のアルミ製品の製造などを行う工場で、粉じん爆発がありました。

作業員1人がけがをしました。  

午後1時すぎ、静岡市清水区蒲原にあるアルミ製品の製造などを行う会社の男性従業員から「アルミニウムの粉が爆発した」と消防に通報がありました。  

消防などによりますと、爆発が起きた際に顔や腕にやけどをしたとみられる男性作業員1人が病院に搬送されました。
命に別状はないということです。  

消防と警察が現場の工場の見分を行い、爆発の詳しい状況や原因などを調べています。





https://news.yahoo.co.jp/articles/051f78476b90043d8a42b9b87fec023cc0afaebc

 

725207分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、アルミ粉末を使った試験が行われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

25日午後1時過ぎ、静岡市清水区蒲原にあるアルミニウムなどを扱う工場から消防に、「アルミニウムの粉が爆発した」と通報がありました。

この爆発で40代の男性従業員が顔や上半身にやけどを負い、病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。

警察などによりますと、事故当時、工場ではアルミウム粉末を使った試験が行われていたということです。

警察と消防が爆発の詳しい原因を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce492d69ca87a2b040e9589ac2121977a633b664

 

 

 

 

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2022371852分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7日午後2時20分ごろ、兵庫県高砂市荒井町新浜2の神戸製鋼所高砂製作所内の守衛の男性から「爆発があったみたいだ。負傷者がいる。うち1人は意識がないようだ」と同市消防本部に119番があった。

同社内の鉄粉を加工する大型機械が爆発したという。

高砂署によると、同社社員の男性(56)が搬送先で死亡が確認された。

このほか、いずれも下請け会社社員の49歳男性が左肘を骨折し、21歳男性が打撲などの軽傷を負った。

同署などが原因を調べる。  

同社によると、亡くなった社員の男性は試験用の乾燥炉で温度を上げ、鉄粉を乾燥させていたという。

ほかの男性2人は、炉の近くで作業していたとみられる。

有害物質の放出は確認されていない。  

神戸製鋼所の公式サイトによると、高砂製作所は、溶けた鋼を鋳型に流し込む鋳造、高温で熱した鋼をプレスで伸ばす鍛造を合わせた鋳鍛鋼工場として1953年に誕生。

素形材事業部門と機械事業部門の製造拠点で、船舶用エンジン部品に使われる鋳鍛鋼、自動車用部品に使われる鉄粉、航空機部材用のチタンを製造しているという。  

現場は、山陽電鉄荒井駅南側に広がる工場地帯の一角。

https://news.yahoo.co.jp/articles/458d755878b2e435b9a2431b33c6301cf01b8cba

 

371852分に朝日新聞からは、研究試験中に炉が爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

爆発は、製作所内の「PMセンター」と呼ばれる、金属粉を扱う工場設備の一角で起きた。

3人は、鉄粉などを熱する、家庭用の大型冷蔵庫ほどの大きさの炉を使って研究・試験をしていたといい、その際に炉が爆発したとみられるという。

建屋の損傷や延焼は確認されていない。

https://www.asahi.com/articles/ASQ3761N7Q37PIHB01J.html 

 

372137分に時事ドットコムからは、鉄粉をガスで熱していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

爆発したのは、鉄粉を製造する工場にある試験用の乾燥設備。

家庭用冷蔵庫ほどの大きさで、鉄粉をガスで熱していた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030700885&g=soc 

 

372042分にNHK兵庫からは、消防到着時には従業員が火を消し止めていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

消防が到着した際には、すでに従業員が火を消し止めていたということです。

警察や消防によりますと、鉄粉を扱う機械の損傷が最も激しかったことから、この機械が爆発した可能性があるとみて、事故の状況を詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220307/2020017361.html 

 

 

 

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20218122044分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12日午後5時すぎ、長野県辰野町にある「コニカミノルタサプライズ辰野工場」で爆発が起きて煙が出ていると消防に通報がありました。

消防などが駆けつけたところ、工場の外壁の一部がはがれ落ちていたということです。

警察によりますと、事故が起きた時には工場内に従業員らがいましたが、けが人はいないということです。

この工場ではプリンターに使われるトナーを製造していますが、先月には乾燥機で乾かしていたトナーの粉に静電気によって火がつき粉じん爆発を起こしたとみられる事故が起きていて、今月7日に再開したばかりでした。

親会社の「コニカミノルタ」によりますと、事故が起きたのは前回の事故と同じタイプの乾燥機だということです。

警察と消防が事故の原因を調べています。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210812/1000068736.html

 

813190分に読売新聞からは、生産ラインは遠隔操作されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12日午後5時15分頃、同工場の製造棟2階の生産ラインで爆発が起き、生産設備1台と工場の外壁の一部が破損した。

生産ラインは遠隔操作されていたという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f12226d2203655203a4ed044df5446e60ea1b7cd 

 

(ブログ者コメント)

前回の爆発事故に関し、同社HPには5報として、同タイプの設備にも対策したという、下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
ただ、原因と対策の詳細については記されていなかった。

76日に発生したコニカミノルタサプライズ辰野工場における火災について、現在の状況を以下のとおりお知らせいたします。

【原因特定と対策】

対象設備の火災前後のデータから、当該生産設備内での静電気が原因と特定しましたが、本原因特定の方法、対応策、安全性について、728日に労働安全専門の第三者機関の見解を得た上で、コニカミノルタグループとして最終検証を行い、その妥当性及び安全性を確認しました。

弊社の火災が発生した生産設備と同タイプの生産装置全てに同じ対策を施しました。

https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/important/0810-01-01.html

 

(2021年9月29日 修正1 ;追記)

20219271913分に日本経済新聞からは、2度の爆発とも静電気による粉じん爆発だった、今後、新しい生産工程を導入するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

コニカミノルタは27日、長野県辰野町のトナー工場で78月に2度発生した爆発事故の原因と工場の再稼働時期を発表した。

トナーの生産工程で静電気による粉じん爆発が起こった可能性が高いと結論づけた。

辰野工場では今後、事故の起こりにくい生産工程を新たに導入し、118日ごろの再稼働を見込む。

コニカミノルタの調査によると、2度の爆発事故はいずれもトナーの乾燥工程で静電気による粉じん爆発が起こったことが原因だったとした。

今後は、静電気による同様の事故が起こりにくい生産環境を構築して対応する。

同様の生産工程があり、安全点検を進めていた甲府市の工場でも新工程を導入して、1018日に再稼働する。

辰野工場では118日をメドに生産を再開する予定だ。

それぞれオフィス製品用のトナーと、デジタル印刷製品用のトナーを生産している。

事故を受けて、デジタル印刷機向けのカラートナーの一部で、今後の新規受注を停止する可能性があるという。

出荷数量を調整しながら対応を進め、生産再開後の1120日ごろから順次、供給を再開する予定だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC279CB0X20C21A9000000/ 

 

(ブログ者コメント)

該社HPに報告書が掲載されていないか見てみたが、第3報として以下の記述しかなかった。
事故原因には、同業他社などで類似事故再発防止を検討する上でのヒントがあったかもしれず、公表されなかったことは残念だ。

原因特定と対策

2度の事故は、いずれもトナー生産工程内の二次乾燥工程において発生しました。
事故後、データの収集・解析に時間を要しておりましたが、第三者機関の客観的な助言を含めた社内調査の結果、この乾燥工程にて発生する静電気が粉塵爆発の原因である可能性が高いとの判断に至りました。
生産再開に向けた対策として、同工程を使用しない新たな生産工程を導入することにより事故発生リスクを排除し、安全性を確保する目途が立ちました。

https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/important/0927-01-01.html

 

(2021年10月20日 修正2 ;追記)

202110181531分にNHK信州からは、原因はフィルター内での粉じん爆発だった、1回目の爆発の後、十分な原因究明ができていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

親会社のコニカミノルタは18日、原因や再発防止策などについての説明会を開き、爆発はいずれもトナーの乾燥機でフィルター内に漂うトナーの粉じんに静電気が引火した粉じん爆発だったことや、来月上旬の生産再開に向け、事故を起こした乾燥機を使わずにトナーを生産していく方針などを説明しました。

会社側は、2回の爆発が起きたことについて「1回目の爆発のあと、十分な原因究明ができていなかった」としたうえで、「在庫や新たな生産体制を強化していくことで、2度とお客様にご迷惑をおかけしないよう努めていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20211018/1010020234.html 

 

10181719分にYAHOOニュース(信越放送)からは、アースが外れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

コニカミノルタサプライズのいばら木社長は、オンラインで開いた会見で、「トナーによる粉じんに静電気が火種となって引火したことが原因であると特定している」と説明しました。

生産の過程で電気を逃がすアースが外れ、静電気が発生しやすくなっていたことなどから、爆発が起きたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f98e63b190a47181bb2658601fa73f2304977904 

 

1019日付で毎日新聞東京版からは、フィルターに静電気が発生しやすくなる不具合などで爆発したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

乾燥機のフィルターに静電気が発生しやすくなる不具合や、乾燥機内にたまったトナーの量の増加が重なり、爆発が起こったと結論付けた。

https://mainichi.jp/articles/20211019/ddm/008/020/096000c 

 

(ブログ者コメント)

ネットで探したが、事故報告書は見つからなかった。

信越放送と毎日新聞の情報を合わせ考えると、導電性フィルターのアースが外れていたのかもしれない。

しかし、1ケ月で続けて外れるというのも考えにくい。

もしかして、最近、新規に導入したフィルターの構造が悪かった?

そういった情報こそ、有用なのだが・・・。

 

 

  

  

 

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2021762123分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

6日午後6時前、辰野町にある「コニカミノルタサプライズ辰野工場」で火事が起きました。

工場の近くにいた人が午後6時すぎに撮影した写真では、建物から白い煙が大きく上がっている様子が確認できます。

工場は4階建てで、現場には複数の消防車が出動し、消火活動が続けられています。

警察によりますと、当時、工場内に人がいましたが、全員外に逃げて無事で、けが人はいないということです。

また、工場内で爆発があったという情報があるということで、警察や消防が詳しく調べています。

工場は天竜川沿いにあり、付近には住宅も建ち並んでいます。

会社のホームページによりますと、この会社は、プリンターに使うトナーなどを製造しているということです。

(音声のみ)

近所の店の人の話し;
最初、ドーンという音が聞こえた。地震かな?風かな?と思っていたら、入ってきた客が「向こうのほうで黒煙が上がっている」ということで外に出たら、黒煙が上がっていた。

辰野中学校教頭の話し;
学校でも大きな音がした。臭いが校舎内に立ち込めたので窓を閉め、部活中だった生徒を体育館に避難させた。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210706/1010018791.html

 

771232分にYAHOOニュース(長野放送)からは、振動を感じるほどの爆発だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

近所の人: 「家にいても振動がくるぐらいの爆発」

およそ2時間半後に消し止められましたが、鉄骨4階建ての一部が燃えました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a55871f410a512432599430514223a838f75d10

 

79728分にNHK信州からは、乾燥機内部でトナーが静電気により粉じん爆発したらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

8日午前中に警察と消防による現場検証が行われた結果、製造していたプリンターに使われるトナーを乾燥させる乾燥機から出火していたということです。

消防などによりますと、乾燥機は内部の圧力が高まるとフタが開く仕組みになっていて、そのフタが開いていたことから、内部に圧力がかかったとみられています。

こうしたことからコニカミノルタは、製造していたプリンターに使われるトナーの粉に静電気によって火がつき、粉じん爆発を起こしたとみられると発表しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210709/1010018826.html

 

 

(2021年9月29日 修正1 ;追記)

20218101343分に時事ドットコムからは、同型の設備全てに静電気が発生しにくくするなどの対策をしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

コニカミノルタは10日、火災で操業停止していた子会社コニカミノルタサプライズの辰野工場(長野県辰野市)について、7日に再稼働したと発表した。

調査の結果、生産設備内の静電気が原因で粉末状のトナーが発火したといい、同型の設備全てに静電気が発生しにくくするなどの対策を施した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081000565&g=eco

 

 

 

 

 

 

 

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2021511196分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11日午前7時45分ごろ、いわき市常磐岩ヶ岡町にある「堺化学工業湯本工場」で、「爆発音がして煙が見える」と近くに住む住民から消防に通報がありました。

警察や消防などによりますと、この爆発で協力企業の社員4人が病院に運ばれ、このうち63歳の男性1人が全身にやけどを負って重傷です。

また、62歳と42歳、それに29歳の男性も顔や背中などにやけどを負って病院で手当を受けていますが、4人とも意識があり、命に別状はないということです。

爆発した工場は、建物の外壁や屋根に大きな穴が空いて、周りに爆発で吹き飛んだと見られる部材が散乱していました。

会社によりますと、この工場では、亜鉛のかたまりを熱して蒸発させたうえで冷やし、防さび塗料などに使われる亜鉛の粉末を製造していて、従業員が亜鉛の粉末を飛ばしてふるいにかけるためのファンのスイッチを入れたところ、異音がして、間もなく爆発したということです。

現場は、JR常磐線の湯本駅から南におよそ3キロの工場が建ち並ぶ地域で、いわき市は有毒ガスなどが発生するおそれもあるとして、一時、近隣の住民に屋内に避難するよう呼びかけました。

測定の結果、有毒ガスは検出されなかったということです。

昼頃には火の勢いは収まりましたが、発生から10時間余りたっても消し止められていません。

消防は、午後6時半に消火活動を打ち切っていて、12日朝6時から活動を再開することにしています。











https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210511/6050014452.html

 

5111623分に産経新聞からは、亜鉛粉末を大きさごとに分ける分級ファンを動かした際に異常音がし、その後、爆発したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

4人が重軽傷を負った爆発は、粉じん爆発だった可能性が高いとみて県警が調べていることが11日、捜査関係者への取材で分かった。

亜鉛粉末を扱う機械を動かした際に異常音がし、その後に爆発が起きた。

同社によると、異常音がしたのは亜鉛粉末を製造する際に使われる「分級ファン」と呼ばれる機械で、風を利用して亜鉛粉末を大きさごとに分けるという。

この機械を同日朝に動かし始めたところ、従業員が異常音に気付いた。

https://www.sankei.com/affairs/news/210511/afr2105110012-n1.html

 

5112034分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、爆発音は数回したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

近くにいた人
「音がすごい、2回ドーンって大きい音とそのあとすぐドーンドーンと爆発音がした」 

https://news.yahoo.co.jp/articles/fd9e5ba2452cd399e2a8823ca253f591a09a8be4 

 

5111930分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、禁水性につき消火は難航しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・・・

《なぜ消火活動が長時間に及んだ?》

亜鉛末は主にさび止めや化粧品に使われるが、着火しやすく、低温でも引火しやすいという性質がある。

水で消火すると水素が発生し危険なため、今回は砂をかけての消火活動が行われた。

工場内には約50トンの亜鉛があり、消火活動を難航させた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f55fac7f89f3960d125256dfe639f26f6e58ddb 

 

512940分に福島民友からは、午前8時の作業開始に向け準備していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

いわき中央署や市消防本部などによると、けがをしたのは協力会社の男性従業員。
63歳が全身やけどの重傷、62歳と42歳が顔などをやけどする中等症で、29歳が打撲などの軽いけがをした。

午前8時の作業開始に向けた準備をしていた。

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210512-614261.php 

 

5122145分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、異音がしたので分級ファンを止めようとしたが、その直後に爆発したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

堺化学工業によりますと、爆発事故でケガをした男性作業員は、「粉末に風を送る機械を稼働させたところ異音が聞こえ、すぐに止めようとしたが、直後に爆発が起きた」と話していることが新たにわかりました。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e7ee8cfbf8743e39637e811568d3d7eec6cfeec  

 

5131736分にNHK福島からは、穴が開いた屋根には雨が入るのを防ぐためシートがかけられている、13日未明には遺留物から白煙が上がったため砂がかけられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この工場では、火の勢いが収まったあとも、火災の熱にさらされた亜鉛などの高温の遺留物があって工場に立ち入れない状態が続いていましたが、発生から2日たって温度がある程度下がったことから、警察と消防は午前10時から工場内の実況見分を本格的に行いました。

工場内にあるおよそ50トンの亜鉛粉末は空気や水に触れると自然発火したり爆発したりするおそれがあるため、消火剤として乾燥した砂をかけるとともに、雨が当たるのを防ぐため、爆発で穴が開いた工場の屋根にシートをかぶせる措置をとっていて、自然に冷えるのを待っている状態です。

13日未明には遺留物から白い煙が上がり、消防が砂をかけるなどの対応をとったということで、再び燃え上がるおそれがない「鎮火」の状態になったと確認されるまでには、あと数日かかる見通しだということです。

一方、去年12月の点検ではファンの異常は確認されていなかったということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210513/6050014476.html  

 

5141037分にYAHOOニュース(福島民友)からは、13日午後にも砂の中から一時白煙が上がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

13日午前2時ごろ、工場内を巡視していた男性従業員から「爆発した工場から白煙が出ている」と119番通報があった。

同社によると、消火のため散布した砂の中から発煙した。
けが人はいなかった。

市災害対策本部などは、砂の層が薄い部分から亜鉛と空気が反応して発煙した可能性があるとみて、原因を調べている。
散布した砂が均一に行き届いていなかった可能性があるという。

消防隊員らが現場に到着した際には煙は確認できず、再度、砂で覆う作業を行った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4601d4d84e228f27627f3a2d6298752956f75f5

 

(ブログ者コメント)

監視カメラの映像では1回だけの爆発のように見えるが、近所の人は爆発音を数回聞いたとのこと。

2次爆発、3次爆発が瞬間的に起きたということかもしれない。

 

(2021年5月19日 修正1 ;追記)

2021518137分にNHK福島からは、1週間経っても300℃の場所がある、爆発翌日に亜鉛の固まりを動かそうとしたところ煙や火が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

4人が重軽傷を負った火災から18日で1週間です。

工場内に残っている亜鉛の粉末およそ50トンの一部は依然高温のままで、空気や水に触れると自然発火したり再び爆発したりするおそれがあることから、消防は自然に温度が下がるのを待つ方針で、鎮火の見通しは立っていません。

消防は自然に冷えるのを待っていますが、亜鉛の温度は今も摂氏300度ほどあります。

爆発の翌日に重機を使って亜鉛の固まりを動かそうとしたところ煙や火が出たということで、消防は温度が100度を下回ってから消火活動を再開することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210518/6050014533.html

 

(2021年5月27日 ;修正2 ;追記)

20215261032分にYAHOOニュース(福島民友)からは、2週間経って温度は低下傾向だが、まだ216℃あるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市災害対策本部は、亜鉛粉末の温度が低下傾向となっていることから、今週中にも鎮火できるとの見通しを示した。  

市と同社によると、工場に残る亜鉛粉末の中心部の温度は25日現在で216度を示しており、1日で約60度下がったという。

鎮火の目安となる100度以下となれば、工場内にある亜鉛粉末約50トンを運び出す予定。

爆発事故から25日で2週間が経過した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e881b73d0f4a6c9ed994b66fe3cea1ce190d8e9e

 

(2021年6月2日 修正3 ;追記)

20215311330分にNHK福島からは、31日に鎮火が確認されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

30日の計測で、工場内の亜鉛の温度が作業再開のめどとされていた摂氏100度を下回ったことから、現場では31日午前9時すぎから、重機を使って亜鉛のかたまりを崩して状況を確認する作業が進められ、午前10時40分すぎに消防が鎮火を確認しました。

警察と消防は、今後、工場内の亜鉛を取り除く作業が終わるのを待って実況見分を再開し、爆発の原因究明を進めることにしています。

また会社も、専門家による事故調査委員会を設置し、独自に原因を調べることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210531/6050014674.html

 

(2021年6月14日 修正4 ;追記)

20216111838分にNHK福島からは、同社は亜鉛粉末製造事業から撤退するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

堺化学工業によりますと、爆発事故のあと、被害を受けた工場の復旧について検討したものの、市場の状況や再建にかかる費用などを勘案した結果、工場の再建を断念することを決め、亜鉛の粉末の製造事業から撤退することを11日に開かれた取締役会で決議したということです。

亜鉛の粉末の製造は湯本工場のみで行っていて、爆発事故による今年度の業績への影響は約3億円にのぼるとしています。

一方、湯本工場内にある酸化亜鉛の工場については、爆発による被害がなかったことから、引き続き、製造を続けるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210611/6050014819.html

 

(2022年1月8日 修正5 :追記)

2022181151分にYAHOOニュース(福島民友)からは、分級ファンの羽根に付着していた亜鉛の塊が剥がれ落ちたことでファンが振動し、その際に回転軸がずれて火花発生、粉じん爆発という報告書が公表されたなど、下記趣旨の記事が爆発メカニズムの解説図付きでネット配信されていた。

同社は7日、亜鉛粉末を大きさでふるい分ける分級工程での粉じん爆発が事故原因だったとする調査結果を発表した。  

装置内に広がった粉末が部品の金属同士の接触で起きた高温の火花で着火し、連鎖爆発で被害が拡大したとみられる。  

工場内では、防さび塗料の材料に使われる亜鉛の粉末などを製造していた。

専門家と同社幹部でつくる事故調査委員会によると、粉末に風を送る「分級ファン」の羽根に亜鉛の固まりが固着。

装置起動時にはがれ落ち、その影響でファンの回転軸がずれ、部品の金属同士の接触による振動や火花が発生したとみられる。  

伝わった振動で亜鉛粉末を分別する「マルチサイクロン」に残ったままの粉末が配管を通じて装置全体に拡散して粉じん濃度が上昇。

粉末がファン内で高温の火花に着火し、粉じん爆発を起こした。  

さらに、集じん機や分別機械の分級機セパレーター、マルチサイクロンで連鎖的に爆発を起こし、被害の拡大につながったとみられる。  

マルチサイクロンの一部には詰まりがあり、当時は710キロの粉末が残っていたとみられる。

しかし、作業工程に影響がないとして、数年前から放置していたという。

分級ファンについては、事故の5カ月前の定期点検で異常がなかったという。  

調査委員長の中村昌允東京工大特任教授らは7日、いわき市で記者会見した。

中村特任教授は再発防止策について、「異常振動時に自動停止するシステム導入や点検回数の増加、監査の徹底が必要だ」と指摘した。  

同社の矢倉管理本部長は、「調査内容を重く受け止めており、再発防止策に動いていきたい」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e33cbb022e98ffd1b37ddf73d149ae86cdc37809  

 

171958分にNHK福島からは、たまっていた700㎏の粉末が振動によって配管を通りファンに流れ込んで爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

粉じん爆発は一定の空間に大量の粉末がある環境でしか起きませんが、この工場では、亜鉛粉末の分離装置の一部が数年前から詰まったままになっていました。

このため、爆発が起きるおそれがある量の20倍を超える700キロ余りの亜鉛粉末が装置の中にたまっていて、振動によって配管を通り、ファンに流れ込んで爆発が起きたと見られるとしています。

会社は、こうした装置の不具合を把握していましたが、製品の品質などには影響がないとして放置していたということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220107/6050016872.html 

 

1860分にYAHOOニュース(河北新報)からは、マルチサイクロン4基のうち1基に亜鉛粉末が詰まっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

粉末を選別する「マルチサイクロン」の4基のうち、1基に粉末約710キロが詰まっていた。

ファンのぐらつきに伴って滞留していた粉末が浮遊したため、設備内の粉じん濃度は爆発下限濃度を上回っていたと推定した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/48523a987986067491ee4da9d6e9cc96c9f1330d 

 

(ブログ者コメント)

以下は該社HPにニュースリリースされていた報告書の抜粋。



報告書完全版のP36/77には、着果源として、以下の記述がある。

シャフトとケーシングの接触による衝撃火花(すなわち、高温の金属摩耗片)が着火源となった可能性が極めて高いと推定される。
シャフトのずれについては、分級ファンの羽根が付着したスケールの剥離により偏芯する兆候があった。
分級ファンの羽根の偏芯によって、分級ファンのシャフトを固定するベアリングボックスが破断して、シャフトが偏芯したと考えられる。

http://www.sakai-chem.co.jp/jp/topics/yumotoaccident.html 


 
(2023年3月24日 修正6 ;追記)

20233201951分にNHK福島からは、亜鉛粉末が詰まる不具合を放置していたとして当時の工場長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

この工場では、亜鉛粉末の分離装置の一部が数年前から詰まったままになっていましたが、会社はこうした装置の不具合を把握しながら、製品の品質などには影響ないとして放置していたということで、警察は、安全管理を怠ったため事故が起きたとして、20日、当時工場長を務めていた男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230320/6050022135.html 

 

 

 

 

 

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202123日に掲載した第3報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正4として掲載します。
第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11375/

 

(2021年4月3日 修正4 ;追記)

2021326日に静岡新聞から、工場長らは不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡地検沼津支部は25日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された当時の富士工場長を含む社員6人と、協力会社社長の計7人=当時40代~60代=をいずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。

爆発の原因を慎重に捜査した結果、刑事責任を問うのは困難と判断した。

友添太郎支部長は、原因は静電気による粉じん爆発と断定したものの、「いくつかの特殊な要因が重なって大きな爆発を引き起こした」と説明。
7人が特殊要因を予見して事故を未然に防ぐのは難しかったと判断した。

具体的な特殊要因の内容や、7人が作業員に対する静電気帯電防止機能が備わった着衣や靴の着用の徹底を怠ったとの指摘には、「捜査上の証拠に関わるため、明らかにできない」と言及を避けた。

同年12月1日午前8時25分ごろ、紙にインキを定着させる樹脂の製造プラントで発生。
熱した松やになどを反応釜の中で加工した樹脂を冷却後、砕いてフレコンバッグと呼ばれる包装用袋に充塡(じゅうてん)する作業をしていた協力会社の男性従業員2人が死亡し、プラント内外にいた作業員ら13人が重軽傷を負った。
プラントは全壊、全焼した。

同社は18年11月、爆発の発生元はプラント1階部分で、粉砕した樹脂をフレコンバッグに高速充塡する際に静電気が発生して樹脂に着火したなどとする調査結果を公表。

富士署と県警捜査1課は今年1月、粉じん爆発の発生防止対策を怠ったなどとして、業務上過失致死傷の疑いで7人を同支部に書類送致していた。

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/878795.html

 

325182分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

同地検は、複数の特殊な条件が重なると、粉じん爆発につながる大きな静電気が発生することを特定。

その上で、7人にそのような静電気の発生を予見することは難しかったと判断した。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/357660a62ab379f2dcb5559efd4ff45701a3956b

 

(ブログ者コメント)

「大きな静電気が発生することになった特殊要因の内容は明らかにできない」とのことだが、再発防止のためには、刑事罰という束縛から離れ、その点をこそ明らかにしてほしいものだ。

 

 

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他事例の関連情報調査中、以下の情報が目に入った。

金属火花が着火源だった事例として、ポイントのみ紹介する。

 

 

粉じん爆発による出火事例

(北九州市消防局警防部警防課調査係)

 

1 はじめに

 

平成 16 1 月、北九州市内の工場にて、大規模な爆発を伴う火災が発生しました。

工場での通常業務を行う中、突然発生した大規模な爆発でした。

 

当初は何が爆発したのか、なぜ爆発したのか疑問に思われたところですが、工場の事業内容、工場内における木粉の堆積状況 及び大量の粉じんが常時舞っている状況等を考慮した結果、粉じん爆発が発生したものと考えられました。

 

さらに、屋根、壁面の破損状況から、爆発は数回にわたって発生していることが疑われました。

 

今回は、なぜ粉じん爆発が発生したのか、現場見分状況に基づく考察及び爆発の可能性を立証するために行った実験等について紹介します。

 

 

2 事業所及び工場の概要

 

爆発火災の発生した事業所は、建設リサイクル法に対応した廃棄物処理事業として、 廃棄された家具等の木製品を再利用し、製品化している事業所である。

 

工場では、廃材の木製品をチップ状にして再形成し、パーティクルボードと呼ばれる木質建材を製造している。(写真 1 参照)

 

・・・・・

 

 

4 現場見分状況及び原因

 

・・・・・

 

(2)工場内及び工場の屋根に大量の粉じんが堆積している。(粉じんは火災前から堆積していた。)

 

(3)工場内には、原料となる木粉が圧送されるダクトが張りめぐらされている。(写真 5 参照)

 

(4)原料となる廃棄された木製品には、釘等の金属片が付いたまま、工場ラインに流れている。(写真 6 参照)

 

・・・・・

 

 

6 考 察

 

現場見分状況及び実験結果等から、粉じん爆発に至った過程を簡潔に説明すると以下のようになる。

 

(1)家具に付いた釘等の金属片が、除去されないまま原料の木粉に混入し、工程へ流れる。

 

(2)混入した金属片が原料の木粉とともにダクト内に圧送される。

 

(3)工程内には、数箇所に圧送用のファンがあり、金属片がファンの羽に高速で衝突することで火花が発生する。

 

(4)その火花がダクト内の粉じんに着火し、ダクト内を高速で圧送される過程において威力が増し、工場内に張りめぐらされたダクト内を火炎が伝播する。

 

(5)ダクト内を高速で伝播した火炎が密閉された装置に送られたところで、装置の内圧が上昇し、爆発、さらにその爆風で工場内に堆積した粉じんが舞い上がり、その粉じんにも着火、粉じん爆発を起こす。

その後、数回にわたって大規模な粉じん爆発を誘発する。

 

 

7 事業所に対する指導

 

本火災は、事業所側にいくつかの不備が重なったために、発生したものと考えられる。

 

よって、同種災害の再発防止対策として、事業所に対し、いくつかの指導を行った。

主な指導内容は以下のとおりである。

(1)金属片等の異物除去の徹底

(2)火花センサーと制御装置の連動

(3)ダクト系統の分散化

(4)粉じんの堆積を防ぐ掃除の励行

(5)爆発の可能性がある装置を屋外に移動

(6)作業員への安全教育の徹底

 

 

8 おわりに

 

・・・・・

 

リサイクルで事業所を成り立たせるには、 コスト削減が大原則と考えられています。

 

・・・・・

 

当工場でも、コストダウンを優先したことが防災意識の低下を招き、今回のような大規模火災をもたらしたと考えています。

 

・・・・・

 

https://www.isad.or.jp/pdf/information_provision/information_provision/no80/100p.pdf

 

 

 

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2018218日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8045/

 

 

(2021年3月5日 修正1 ;追記)

 

3年前、2018612日付で、フレコンの沿面放電か堆積部のコーン放電で粉じん爆発が起きたらしいという事故報告書が公表されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

以下は報告書のポイント記述。

 

P4)

本農薬原体製造プラントでは、原料である イソフタロニトリル(IPN) を、塩素ガスを用いて塩素化することによって農薬原体テトラクロロイソフタロニトリル(TCIPN) を製造している。

 

P5)

発災時、農薬原体製造プラントはメンテナンス期間中で、塩素化反応は行われていなかった。

そのため、機器類の稼動はなく、翌日からの稼動開始に合わせ、一部機器(溶融器から反応器まで)を 200 ℃ の熱媒で予熱していた。

また、原料及び農薬原体は全て抜き取られており、塩素ガスは遮断していた。

当日は、空の原料ホッパー(V-102)に IPN 10 トンを充填予定であった。

 

 

P6)

3.3. 発災設備の概要

発災設備である原料ホッパー(V-102)は 1969 12 月に設置された円筒円錐型タンク(ホッパー)であり、反応前の原料を貯蔵するための設備である。

 

P8)

原料ホッパー(V-102)の周辺設備としては、投入口からの粉じん飛散防止のために、ブロアー(B-102) が設置されており、ホッパーからブロアーまでの間にバグフィルター(F-102)が設けられている。

 

P9)

3.4. 原料投入作業の概要

(4)原料ホッパー(V-102)投入口バイブレーターとブロアーのスイッチを入れる。

バイブレーターと ブロアーの使用前点検は行わない。
ホイストのみ点検している。

(5)1 つ目の FIBC を吊り上げ、投入口に乗せる。

乗せ方(加重のかけ方)には個人差がある。

(6)原料ホッパー(V-102)投入口にある内袋開封用の扉を開け、紐を解く。

紐が解けないときは FIBC を少し上げて(手が入るくらい、40-50 cmくらい)から紐を解くこともある。

頻度はそれほど多くなく、1 日に 1 回あるかどうかである。

(7)紐を解いていきなり IPN が出てくるということはない。

IPN が出てくるのを確認してから FIBC を下に戻すが、出てきそうなときは袋を押さえるので投入口からあふれることはない。

(8)紐が解ければ原料ホッパー(V-102)投入口にある内袋開封用の扉を閉め、FIBC を少しゆすって、 IPN が出始めればそのまま中身が出て行く。

(9)IPN が出始めたら間もなくホイストを上げる。

量が少なくなるのに合わせ、ホイストを上げていく。

(10)内袋のしわなどに残っている場合には最後にゆすって落とす。

(11)内袋を外し、内袋は廃棄用ビニール袋に入れ、FIBC
        畳んで作業終了後に1 階に戻す。

 

P13)

通常の作業としては、10 袋荷揚げ後に投入口右側上段の FIBC から IPN を少量サンプリングした後に 投入を開始する。

協力会社からの聞き取り情報では 1袋の投入作業には 5-10 分程度かかるため、爆発は1 袋目投入中に発生したと考えられている。

 

ホイストのフックの位置から原料投入作業中に爆発・火災が発生したと推測される。

 

P22)

発災時ホイストフックは投入口の真上にあり、投入口上端から高さ 1400 mm の位置であった(図 5-1)。

投入が進むにつれて FIBC 位置を上げていくが、 協力会社従業員によると、この高さは投入前半くらいの位置であるとのことから、FIBC から IPN を原 ホッパー(V-102)に投入する前半くらいまでのときに爆発・火災が発生したと推測される。

 

 

 

P23)

発災時にブロアー(B-102)が稼動していたかどうかは、発災後のブロアー電源スイッチの状況からは 確認できなかった。

しかし、横浜工場従業員の目撃情報として、爆発直後はブロアー排出口から炎は見えなかったが、爆発 20-30 秒後にブロアー排出口から、西風に逆らいほぼ水平に 30-40 cmの炎が出ていたことを確認している。

その後、西風に逆らい炎が水平に出続けていたことから、稼動していたブロアーが、ホッパー内やフィルター横板が爆発により開いていたところから未燃のIPN を吸い込み、ブロアー排出口から炎として排出されたと考えられる。

以上のことより、ブロアーは稼動していたと推定している。

 

P29)

(3)着火源

作業者の帯電

被災した従業員は協力会社貸与の制服を着用していた。

作業着は非導電性であり、安全靴は帯電防止されたものであるが、劣化していたために導電性は悪かった。

しかし、着衣に帯電した静電気からの放電では粉じんに着火する可能性はほとんどない。

また、ブロアーの稼動により作業者の周辺に粉じん雲は発生しないことから、作業者及び作業着の帯電は今回の着火源となる可能性はなかった。

 

P31)

FIBC は静電気対策がなされていないタイプ A のものを使用していたこと、及び内袋は非導電性のPE 製のものを使用していたことで、粉体との摩擦で発生した静電気により内袋が帯電し、絶縁破壊により放電することで沿面放電の要因と成り得た可能性がある。

また、IPN 粒子が摩擦により帯電して放電が発生したことでコーン放電の要因と成り得た可能性があ る。

 

P33)

発災時の IPN の投入量は 100 kg から 300 kg の間であったと推定した。

 

当日ロットの粒度分布より、74 mm 以下の粒子径割合は 0.34 重量%であることから、ホッパー内に均一に拡散した場合の粉じん濃度は、16.248.6 mg/L

爆発下限界濃度 30 mg/L には達しないが、粉じんはホッパー内部で均一に拡散するわけではないため、ホッパー内部で部分的には爆発下限界濃度を上回る粉じん濃度となる可能性が高い。


P34)

IPN 63 mm pass 品 を用いて IPN 最小着火エネルギー(インダクタンスなし)を試験したところ、以下 の結果を得た。

最小着火エネルギー(Emin)   : 1 mJEmin3 mJ

統計的最小着火エネルギー(Es) : 1.6 mJ

 

P36)

(4)内袋の絶縁破壊電圧

PE 内袋サンプルを用いて IEC 60243-2 (2001)に準拠し、試験を実施した。

試験結果を表 5-18 示す。

最小が 7.5 kV、最大が 16.1 kV であり、平均すると概ね 1213 kV であった。

沿面放電は 46 kV 以上の絶縁耐力を持つ素材であれば発生すると言われている。

この素材の場合はその数値を大きく超えるものであるため、十分に帯電すれば沿面放電を発生する条件が整うことを意味している。

 

(5)沿面放電実験

PE 内袋の素材を用いたフィルムによる沿面放電からの IPN 着火試験を実施した。

試験には 63 mm pass IPN を使用した。

PE フィルムが正極性に帯電をした場合、PE フィルム 1 枚では沿面放電は起きるが着火には至らず、燃焼によるわずかな発光が見られるのみであった。

そのため、PE フィルムを 2 枚重ねとして実験を実施したところ、沿面放電による IPN 粒子への着火が確認された。

一方で、PE フ ィルムが負極性に帯電した場合は 1 枚の PE フィルムでも着火した。

粉じん爆発を起こすためには空間 37 に粉が舞い上がる必要があり、今回の実験では、沿面放電の放電エネルギーによりまず粉が舞い上げられ、その後に余ったエネルギーで着火した。

実際には、常に粉じん雲が形成されているため、沿面放電 が発生すればその粉じん雲に着火する可能性が高い。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇写真のように、フレコン排出口は箱の中に納まるようになって
 おり、箱の中で舞った粉じんはブロワーでバグフィルターに
 引っ張っていたということらしい。

 

〇最小着火エネルギーが1~3mjというのは、かなり爆発しや
 すい物質。

爆発事故が起きてから、爆発しやすい物質を取り扱っていたことを知る・・・それはブログ者も現役時代に経験したことだ。


〇報告書に当該物質の粒度分布は見当たらなかったが、74μm以下が0.34%だったこと、また投入実験の写真(p34P)を見ると粉がモウモウという感じではないことから考えると、粉体を取り扱っていたという認識はなかったのかもしれない。


〇ブログ者は、作業中の粉じん爆発は、まず人体帯電を疑うクセがついている。

今回のケースでも、投入口扉を開けている時にたまたま粉じんが舞って・・・という事態も考えたのだが、p16の写真を見ると投入口扉は閉まっている。

よって人体帯電説は取り下げた。

 


(2/2へ続く)

 

 

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1/2から続く)

  

P37)

(6)静電気放電による着火可能性のまとめ

帯電した粉体を容器に投入すると、図 5-20 に示すようなコーン放電が発生することが知られており、 この放電も粉じんへの着火性が高いといわれている((独)労働安全衛生総合研究所、静電気安全指針 2007 p.26)。

粉体投入時にコーン放電が発生する条件として、粉体の電荷密度が 1 mC/kg 以上であること、且つ、体積抵抗率が 1010 Ωm 以上であるということが、経験的に知られている。

今回の実験で得られた電荷密度は、閾値の 1/3 程度であるが、電荷密度は前加重により増加する傾向にあり、「3.4.原料投入作業の概要」で示されるように、実際には更に大きな加重があったと考えられるため、場合によっては 1 mC/kg 以上となることも可能と考えられる。

したがって、着火源としてコーン放電の可能性がある。

 

P38)

 一方で、PE 内袋の絶縁破壊強度は最大 16 kV であり、内袋が帯電すれば、着火性の高い沿面放電を発生する可能性がある。

したがって、着火源として沿面放電の可能性もある。

今回の実験ではコーン放電と沿面放電がどちらも着火源として有り得るという結論が得られた。

 

P50)

エス社は創業以来 40 数年にわたり、大きな事故を起こすことなく安全操業を続けてきた。

そのことにより、IPN 投入作業は安全であるという安全神話へとつながってしまった。

そうした中で危険に対する感性が低下し、危険に気づく機会を逸すると共に安全管理に対する重要性を認識する力が低下していった。

 

https://www.idemitsu.com/jp/content/100008986.pdf

 

 

 

 

 

 

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20181227日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。

第2報は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9098/

 

 

(2021年2月3日 修正3 追記)

 

2021126100分に朝日新聞からは、1年前にも同じ場所で小規模爆発があった、フレコンにはアースをとっていなかった、静電服の着用を指示されていなかったという証言もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

静岡県警は25日、当時の工場長(50代)ら7人を業務上過失致死傷の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検し、発表した。

認否を明らかにしていない。

 

3年以上の捜査の末、事故原因を静電気による粉じん爆発と結論づけた。

 

書類送検されたのは、当時、同社富士工場に勤務していた工場長や課長ら6人と、業務委託契約を結んでいた協力会社「S組」の社長(60代)。

 

7人はいずれも危険物取扱者の資格を持ち、同工場での勤務経験が豊富だったという。

 

県警によると、7人は作業員に帯電防止用の作業着を着用させ、床に堆積(たいせき)した粉じんを取り除かせるなど、静電気による粉じん爆発を防ぐ措置や対策の指導を怠った疑いがある。

 

事故の12カ月前にも同じ場所で小規模な爆発があったことも踏まえ、注意義務があったと判断した。

 

事故は印刷インキ用の樹脂を製造する4階建ての工場棟で発生し、工場棟1棟が全焼した。

 

当時、工場棟1階では、製品の原料を粉砕して発生する粉じんを保管袋「フレコンバック」に詰める作業が行われていた。

 

県警は消防と実施した現場検証や爆発に関する実験、専門家の意見などを総合し、原因を推定。

 

空気中を舞う粉じんが帯びた、もしくは作業員の着衣などから生じた静電気によって爆発が起きたと結論づけた。

 

消防の火災調査書類によると、ある作業員は「フレコンバック自体にあるアース端子にはアースをとっていなかった」と証言。

 

帯電防止用の作業服の着用指示を受けていなかったとの証言もあったという。

 

また工場では、事故の半年前、粉じんによる爆発の危険性を調査していた。

 

粉じんが静電気による着火で激しい爆発を引き起こす危険性を把握し、対策を検討中だったという。

 

荒川化学工業は事故後に調査委員会を設置。

事故原因について県警と同じ結論に達していた。

 

一方で、静電気や粉じん爆発に関する理解が不足しており、粉じんの堆積(たいせき)が爆発につながる認識はなかったとも説明していた。

 

今回の書類送検を受け、同社経営企画室は「事故に関しておわび申し上げます。すでに再発防止策に取り組んでおり、今後は捜査機関の判断を待って対応を検討していきます」としている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASP1V347JP1TUTPB00P.html

 

 

1261954分に産経新聞からは、コーン放電あるいは作業服や靴からの放電によって、作業場に積っていた粉に引火した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

爆発は29年12月1日午前8時半ごろ、印刷インキを紙に定着させる樹脂を製造する4階建て工場で発生。

 

県警によると、火元は1階北西側で、静電気による粉塵爆発が起きた。

 

静電気は、砕いた樹脂の梱包作業工程の高温放電で発生したか、帯電防止機能が備わっていない作業服や靴から発生し、作業場に積もっていた樹脂の粉に引火した可能性があるという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/210125/afr2101250028-n1.html

 

※ブログ者注;高温放電ではなく、コーン放電の聞き間違い?だと思われる。

 

 

125199分にNHK静岡からは、静電服や静電靴を着用していない作業員もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

当時、工場では、インクのもととなる樹脂を製造していて、その原料を手作業で砕いたあと梱包する作業が行われていました。


警察によりますと、この梱包作業の際に、何らかの原因で発生した静電気が粉じんに着火して爆発が起こったとみられるということです。

警察によりますと、工場への聞き取りの中では、▼掃除が行き届いておらず樹脂の粉じんが床に積もったままになっていたほか、▼静電気が発生しない素材でできた服や靴を身につけていない作業員もいたことが分かっているということです。


警察は、7人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

社員6人が書類送検された荒川化学工業は、粉じんが飛び散らないような集じん機を導入するなど対策を行っているとしたうえで、「ご迷惑をおかけしたことは大変申し訳なく、深くお詫び申し上げる。2度と事故が起きないように安全文化の意識の向上を社内で図っていきたい」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210125/3030010143.html

 

 

12660分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、警察は同じ材料を扱うメーカーへの聞き取りも行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故を受け、警察は業務上過失致死傷の疑いで、同じ材料を扱うメーカーへの聞き取り、原因となった粉じんに関する実験など捜査を進めてきました。

 

そして25日、事故を予見できたのに爆発を防ぐ対策や指導を怠った疑いがあるとして、当時の工場長など荒川化学の社員6人と、死亡した2人が所属していた協力会社の社長を書類送検しました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a2b8204b474cc38d5a798e44a471e619cdf94edd

 

 

1251758分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、作業者あるいはフレコンからの放電が原因だったらしいと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故は午前825分ごろ、紙にインキを定着させる樹脂の製造プラントで発生。

 

冷却後に砕いた樹脂をフレコンバッグと呼ばれる包装用袋に充填する作業を行っていた協力会社の男性従業員2人が死亡し、プラント内外にいた作業員ら13人が重軽傷を負った。

 

プラントは全壊、全焼した。  

 

県警によると、爆発は充填(じゅうてん)作業中に発生した静電気が樹脂の粉じんに着火したことなどで起きた。

 

静電気は作業員の着衣や靴に帯電していたか、フレコンバッグに粉じんを充填する際の放電によって発生したとみられる。  

 

7人はいずれも危険物取扱者の資格があり、事故の危険性を予見できたのに、作業員に対して静電気帯電防止機能が備わった着衣や靴の着用を徹底していなかった。

 

さらに、床に樹脂の粉じんが堆積していると静電気が発生する可能性があるにもかかわらず、粉じんの清掃を行わせていなかったという。  

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/16f65ed01760a576250a8cf73426b54f30b7d334

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇静電服や静電靴を着用していない作業員がいたと報じられている件だが、第2報で紹介した荒川化学の報告書を読み直すと、43ページに以下のように書かれていた。

 

まず協力会社の社員の服装については,荒川化学の規定による帯電防止作業服(各自で購入),静電気帯電防止靴(協力会社から支給),ヘルメット,軍手,防じんマスクを着用していた(図48)。

 

この中の「帯電防止作業服(各自で購入)」とは、自腹で買うということだろうか?


それとも、自分でワークマンのような店に行って買うということだろうか?


後者であれば、普通の作業服を買ってしまう恐れがある。

 

〇ブログ者は工場勤務時代、粉じん爆発の恐れがある場所での作業について、何回か安全性を評価したことがある。

その際、協力会社の方の靴底の汚れ状況については何回か確認したことがあったが、作業服については決まりが守られているものと信用し、チェックしたことはなかった。


今、思うと、抜取りででも確認したほうが良かったのかもしれない。

 

 

〇第2報では、荒川化学は着火源をコーン放電と推定している
 ことを紹介した。

一方、今回、警察は、それ以外、作業着や靴から放電した可能性もあるとした。

 いずれが正かは不明。

 

ただブログ者は、今回の情報ならびに、接地しないまま導電性フレコンを使用していた(同社報告書p43)こと、またフレコン内でのコーン放電は考え難いのではないかと思っていることから、以下のシナリオのほうが可能性が高いのではないか?と思っている。

『作業者がフレコンに触れようとした際、帯電したフレコン
 から作業者に、あるいは帯電した作業者からフレコンに
 向かってブラシ放電あるいは火花放電が起き、周辺に漂って
 いた粉じん、あるいはフレコンから立ち上っていた高濃度
 の粉じんに着火した。』

 

 

 

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20211141924分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午後2時すぎ、愛知県知多市北浜町にある家畜用の飼料を製造する「N農産工業」の工場内にある高さ約10メートルの貯蔵用のタンクで爆発が起き、1メートルほどの火柱が上がりました。


警察や消防によりますと、この爆発によって、タンク内で溶接作業していた男性2人が病院に搬送され、このうち60歳の男性が手や顔などにやけどを負う大けがをしたほか、39歳の男性が軽いやけどをしたということです。


警察や会社によりますと、爆発が起きたタンクには家畜用の飼料が貯蔵されていて、爆発が起きた際、タンクの中でできた亀裂を補修するための溶接作業をしていたということです。


警察と消防は、溶接作業で発生した火花が引火して粉じん爆発が起きた可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。

 

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210114/3000014784.html

 

 

1141912分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鳥や豚など家畜用のエサを入れるタンクの壁の一部に穴が開き、埋めるために溶接作業をしていたところ、爆発したとみられている。

 







 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/556a563ba7666f69db6cef6c3f38f4b6e96656b4 

 

 

 

 

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2017224日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6807/

 

 

(2019年11月29日 修正1 ;追記)

 

20191121189分に産経新聞から、ダクトが強風で振動した際に内部の粉じんが排気ファンに落下し、細かく砕かれて粉じん爆発が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

千葉県警は21日、業務上過失致死傷の疑いで、当時の同事業所の男性所長(56)を書類送検した。

 

事故は同年2月17日午後2時ごろ、自動車の部品に可燃性のアルミニウム粉末を含む塗料を吹き付ける作業中に発生。

 

社員の茂木さん(男性、当時35歳)と準社員の粟飯原さん(女性、60歳)の2人が全身にやけどを負い死亡、30代男性が重傷となった。

 

捜査関係者などによると、悪天候による強風で換気用のダクトが振動し、内部に付着していた塗料が排気ファンに落下。

 

ファンで細かく砕かれて十分に排気されないまま滞留し、何らかの原因で引火して「粉塵(ふんじん)爆発」が起きたとみられる。

 

東金労働基準監督署も21日、ファン周辺に粉塵がたまらないようにするなどの安全対策を怠ったとして、同社と当時の男性所長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191121/afr1911210043-n1.html

 

 

1122日付の毎日新聞千葉版紙面には、ダクトを一度も点検していなかったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

書類送検容疑は、排気ダクト(導管)内に可燃性のアルミニウム粉を含む塗料の粉じんがあり、「粉じん爆発」が起きる恐れがあったにもかかわらず、取り除くなど防止措置をしなかった疑い。

 

労基署によると、排気ダクトは約9年前に設置されてから一度も点検されていなかったという。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、昨年102日付で該社HPに、事故報告書がまとまったという下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

1.事故調査委員会の最終報告について

 

社外の専門家を含む「事故調査委員会」では、事故原因の調査・解析を行い、仮説を基にした再現実験や各種データを基にしたシミュレーション等を実施し、爆発に至った原因の究明を図って参りました。

 

その結果、可能性のある原因の絞り込みは進みましたが、着火源の特定には至らなかったため、複数の可能性を列挙する形で、平成30年4月6日に当社社長宛に最終報告を行いました。

 

その後、当社で関係各所への確認を実施しておりましたが、今般終了いたしましたので、最終報告として想定される事故原因及び再発防止策を以下にお知らせいたします。

 

 

2.想定される事故原因

 

(1)爆発した可燃物

 

塗装ブースで使用していた塗料の排気ダクト内に付着していた残渣乾固物が、事故当日の異常な強風(最大瞬間風速約 15m/秒)で排気ダクト内の排気ファンに落下し、そこで非常に細かい粉塵状態に粉砕され、かつ強風のため本来なら排出されるはずのものが排気ファン周辺に滞留した結果できた粉状雲が、爆発した可燃物である可能性が高いと考えております。

 

(2)着火源

 

可能性のある着火源として以下の3点まで絞込みを行いましたが、特定できませんでした。

 

塗料乾固物と排気ファン衝突衝撃による着火

塗装ブース内非防爆非防塵リミットスイッチ内における着火

排気ファン破損によるケーシングとの摩擦発熱による着火

 

3.再発防止策

 

平成 29 年4月 14 日開示の第5報に記載のとおり、事故後早期に再発防止策を実施しています。

 

その後、事故調査の知見を加え、可能性のある原因全てについて限り無く排除する形で、以下の再発防止策を昨年より継続して実施しております。

 

(1)塗料乾固物の堆積/落下防止

 

  水カーテン方式ブースの採用

排気ダクト点検、清掃の容易化

 

(2)可燃性粉塵雲の発生防止

 

排気ダクトの構造変更

排気状態検知センサーの設置と管理

 

(3)着火源の排除

 

塗装ブース等の防爆仕様化

 

(4)教育の徹底

 

上記作業標準の作成と安全対策教育の定期実施

 

・・・・・

 

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6469/tdnet/1633272/00.pdf

 

 

 

 

 

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 201911142058分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午前11時半ごろ、食用油の製造会社、Jーオイルミルズの坂出市入船町の事業所で、高さおよそ25メートルの「サイロ」と呼ばれる倉庫が爆発しました。

消防が消火活動にあたり、火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、この爆発によってサイロに併設されている運搬用エレベーターの補強工事を受託していた作業員3人が病院に運ばれ、このうち高知県安芸市に住む51歳の男性が足の骨を折るなどの大けがをしたほか、高知県香美市に住む57歳の男性があごに軽いけがを負ったということです。

警察や会社によりますと、爆発したサイロには家畜の飼料となるトウモロコシが貯蔵され、爆発が起きた当時、けがをした作業員ら4人が近くで溶接作業などをしていたということで、警察は溶接作業で発生した火花が引火して粉じん爆発が起きた可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。

現場はJR坂出駅から北におよそ1.2キロ離れた、企業の倉庫や大型店舗が建ち並ぶ地域で、近くのホームセンターの店員は「大きな音が鳴ったので見たら鉄骨が倒れていて、時間差で爆発が起きました。炎と一緒に煙が上がり花火の大きい音のような爆発音が鳴りました。周りの人も驚いていました」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191114/8030005163.html

 

 

11141443分にNHK香川からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。

 

この爆発で、近くで整備作業をしていた男性3人がけがをして病院に運ばれたということです。

消防によりますと、3人のうち1人が重傷ですが、3人はいずれも意識はあり命に別状はないということです。

会社によりますと、この倉庫には家畜の飼料用のトウモロコシを保存していて、今月上旬からトウモロコシを運ぶエレベーターの補強工事を行っていたということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191114/8030005157.html 

 

 

1114日付で該社からは、事故時のやや詳しい状況が記された、下記趣旨のお詫び文書がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

3.発生経緯

 

バケットエレベーターの老朽化に伴う補強工事中に、火気を使用したために、バケットエレベーターにおいて粉塵爆発が起こったと思われ、それに起因して何らかの経路でバケットエレベーターに隣接したサイロにおいても、 粉塵爆発を起こしたものと思われます。

 

バケットエレベーター:穀物を垂直に搬送することができるエレベーター

 

・・・・・

 

https://www.j-oil.com/notices_20191114.pdf

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、映像の4コマ。

サイロ天板が、ほぼめくれた状態になっている。

   







 

 

 

 (2021年4月29日 修正1 ;追記)

2021428175分にNHK香川からは、粉じん爆発の恐れがあるからと火気使用は禁止されていたのに工事会社の現場責任者はアーク溶接させていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

坂出市入船町のJ−オイルミルズ坂出事業所では、おととし11月、家畜のえさを保存する「サイロ」と呼ばれる倉庫が爆発し、サイロに併設された運搬用エレベーターの近くで工事をしていた作業員3人が足の骨を折るなどのけがをしました。

この事故をめぐっては、現場責任者だった坂出市の運搬機器修理会社の田中副工場長が、注意を怠って事故を起こしたとして去年6月、警察に書類送検されていましたが、丸亀区検察庁は27日、副工場長を業務上過失傷害の罪で略式起訴しました。

起訴状によりますと、副工場長は当時、エレベーターのかごの部分を補強する工事をしていましたが、かごの中に漂う穀物の粉じんに引火すると粉じん爆発が起きる恐れがあるため、会社から火の使用を禁じられていたにも関わらず、アーク溶接をしてエレベーターとダクトでつながった倉庫を爆発させ、ほかの作業員2人にけがをさせたとされています。

運搬機器修理会社は、「重大な事故を起こしてしまい、大変申し訳ございません。今後、このようなことがないように会社をあげて再発防止に努めていきます」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20210428/8030009895.html

 

 

 

 

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20191071657分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

7日午後2時前、尼崎市元浜町の工業用素材製造メーカー「K」の工場で、「爆発音があり、煙があがっている」と消防に連絡が入りました。


消防車18台が出て消火活動が行われ、火はおよそ1時間半後に消し止められましたが、爆発で屋根が吹き飛ばされ、工場の骨組みがむき出しになりました。


警察などによりますと当時、工場内には9人の作業員がいましたが、このうち、牧内さん(男性、43歳)が顔や首などにやけどを負う大けがをしましたが、意識はあるということです。
また、別の41歳の男性作業員も顔に軽いやけどをして病院で手当てを受けたということです。


工場によりますと、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす「粉砕機」と呼ばれる工業用の機械が突然爆発したということで警察が詳しい原因を調べています。


現場は、阪神電鉄「武庫川駅」から、南東に1キロ余りの工場や倉庫が建ち並ぶ地域です。


【目撃者は】


現場近くにいた32歳の男性は、「大きな音がして、地震かと思うくらい建物が揺れました。急いで様子を見に行くと煙が20メートルくらい上がっていて、あたりには変なにおいが立ちこめていました」と話していました。

【現場の様子を撮影した男性は】


工場から200メートルほど離れた場所にいた40歳の男性は、爆発が起きた直後の様子をスマートフォンで撮影していました。


映像では、骨組みだけになった工場の中から黒い煙が立ちこめ、炎が上がっていて、白っぽい煙が空へ立ち上っている様子が確認できます。


男性は「トラックが突っ込んできたかと思うようなどーんという大きな衝撃があり、何事かと思って外に出ると、煙がもうもうと広がっていて、パンパンと小さな破裂音が続いていました。地震がきたかと思うくらいの衝撃で、とても驚きました」と話していました。

【現場近くの男性が撮影した映像には】


現場近くの10代の男性が爆発直後に自宅の2階のベランダから撮影した映像には、工場が黒く焼け、灰色の煙がもうもうと空高く立ち上がっている様子が映っています。
また、建物のなかに赤く燃える炎が確認できます。


男性は「午後1時45分ごろに『ドーン』という音がして、家全体が地震のように揺れた。ベランダに出ると、煙が建物4階くらいの高さまで立ち上っていた」と話していました。

【工場爆発直後の様子】


7日午後1時48分ごろに撮影された現場の映像です。
撮影した男性によりますと、突然、「ボン」という音がして、勤務していた工場の建物全体が地震のように揺れたということです。


外に出て確認すると、隣の工場から黒ずんだ煙が勢いよく高くまで上がっていて、硫黄っぽいにおいがあたりに立ちこめていたということです。

【現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には】


7日午後1時50分ごろに現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には、灰色の煙が空高く立ち上っている様子が映っています。
工場の建物の前の道路にはトタン板のようなものが散乱し、建物の中に赤く炎が上がっているのが見えます。

【爆発した工場とは】


「K」によりますと、爆発が起きた工場では、電子部品やセラミックスなど工業用品の原料となる素材を製造しているということです。


爆発したとみられるのは「粉砕機」と呼ばれる機械で、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす作業をしていたということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191007/2020005068.html

 

 

1071845分に産経新聞westからも同趣旨の記事が、キノコ雲などの写真付きでネット配信されていた。

 

7日午後1時50分ごろ、兵庫県尼崎市元浜町にある工業用素材の製造販売会社「K」尼崎工場から、「爆発音がして煙が上がっている」と119番があった。

 

火は約1時間25分後に消し止められたが、40代の男性従業員2人が顔にやけどを負った。

1人は救急搬送時に意識はあったが重傷とみられる。

 

兵庫県警尼崎南署によると、従業員が機械でシリコンを粉砕していた際に出火したとみられ、同署が火災の原因を調べている。

 

現場は阪神武庫川駅の南東約1キロの工場や倉庫などが立ち並ぶ地域。

 

https://www.sankei.com/west/news/191007/wst1910070021-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

産経新聞west掲載写真を見ると、キノコ雲が空高くあがっている。

 

粉じん爆発でキノコ雲が発生した写真を見たのは、ブログ者にとって多分、初めてだ

 

 

 

(2020年11月27日 修正1 ;追記)

 

202011251745分にNHK兵庫からは、粉砕した粉を貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生した、これまで事故が起きてなかったこともありアースをつけていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

去年10月、尼崎市の工業用素材製造メーカー「K」の工場で鉱物をパウダー状にする機械が爆発し、近くにいた40代の男性作業員2人が顔にやけどを負いました。


その後の尼崎労働基準監督署の捜査で、金属を粉にして貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生し、粉じんに引火したとみられることがわかりました。


労働安全衛生法は、静電気によって爆発や火災が発生するおそれがある設備には、「アース」と呼ばれる電気の逃げ道を設けるよう定めていますが、事故があった機械には取り付けていなかった疑いが持たれています。


このため、労働基準監督署は25日、法人としての会社と、工場の安全管理の責任者だった40代の工場長を書類送検しました。


監督署の調べに対し、工場長は「これまで事故が起きていなかったこともあり、対策を怠っていた」と話しているということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201125/2020010773.html

 

 

11251850分に神戸新聞からは、金属シリコン粉砕作業中に静電気で粉じんに火がついたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同労基署によると、金属シリコンを粉砕する作業中、静電気が原因で粉じんに火がつき、製造設備が爆発したとみられる。

 

爆風により、工場内にいた男性2人がやけどを負った。

 

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202011/0013891135.shtml

 

 

※関連情報調査中、当時、見逃していた以下の報道を新たに見つけた。

 

2019107172分 サンテレビ)

 

警察などによりますと、火元となったのはプラスチックなどを加工するメーカーの工場で、当時、工場内には9人の従業員がいて、シリコンを粉砕する作業が行われていたということです。

 

現場周辺では爆発音が聞かれており、粉砕する際に出た粉じんが引火して爆発した可能性もあるとみて、警察と消防が調べを進めています。

 



 

 

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/10/07/16564/

 

 

20191071744分 J-CASTニュース;キノコ雲になる前の煙の写真付き)

 

  J-CASTニュースの取材に応じた女性(48)は、火災が発生した工場から徒歩1分ほどの会社の2階で仕事をしていたという。

14時前に工場での火災写真などを撮影した。

 

 女性によると、写真を撮った10分ほど前、「どーーん!と一回大きな爆発音」がしたという。

「その時は何かよく分からなく12分ほど席で今の何だ~って思ってました」。

 

  窓を開けて外を見てみると、斜め前の工場から煙が出ている状況だった。

 

「その時、何人かが119に電話してて、それから直ぐに消防車が来ました」。

 

また、女性は発生当初の状況について、「私の会社は道路はさんだ斜め向かいにあるのですが、空気砲のような爆音が一回どーーん!と響き会社建物が揺れ」、「その後、煙が立ち込めて、でした」と振り返る。

 

https://www.j-cast.com/2019/10/07369457.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本記事のタイトルは、報道された内容を接ぎ合わせてつけただけのもの。

爆発に至ったメカニズムは不明だ。

 

 

 

 

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20197172120分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

17日午後5時ごろ、四日市市日永東の三菱ガス化学四日市工場で大きな爆発音がしたと、消防などに相次いで通報が寄せられた。

爆発したのは合成樹脂を製造するプラントに設けられたタンクの一つで、駆けつけた消防が消火活動を行い、爆発にともなって周辺でくすぶっていた火をまもなく消し止めた。

工場によると、この爆発でプラントに隣接する工場内の建物の外壁が大きく壊れたほか、近くの工場でも窓ガラスの割れる被害が出ているという。

消防によると、この爆発に伴うけが人はいないということで、警察と消防が詳しい原因を調べている。

 

爆発事故を受けて三菱ガス化学四日市工場は、17日夜に記者会見した。

岩井工場長は、「近隣の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝したうえで、この事故による有毒ガスなどの漏えいはないと説明した。

そのうえで、警察と消防による現場検証に協力し、爆発事故の原因を調べるとともに、再発防止に努める考えを示した。

工場によると、爆発が起きたタンクには、自動車や精密機器の部品などを作るのに使われる合成樹脂の材料となる粉末が一時的に貯蔵されていて、この粉末は可燃物に指定されていたという。

 

出典

『三重 四日市の工場で爆発音 合成樹脂製造プラントが一部破損』

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190717/k10011996051000.html 

 

 

717192分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社によると、爆発があったのは合成樹脂を製造するプラント。

 

材料を乾燥させる工程の機械で爆発が起こり、壁が一部壊れた。

 

この機械に不具合があったとみられるという。

 

出典

『四日市のプラントで爆発 壁が一部破損、けが人情報なし』

https://www.asahi.com/articles/ASM7K61QXM7KONFB024.html 

 

 

7181927分にNHK三重からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

爆発のあったタンクは、自動車部品などを作るのに使う合成樹脂の材料の粉末を一時的に貯蔵するためのもので、爆発が起きたのは粉末をタンクの中に入れ始めた直後だったという。


粉末は可燃物に指定されているということで、警察によると、工場側は調べに対し、タンクの中で舞った粉末に一瞬で火が着く「粉じん爆発が起きた可能性がある」と説明しているという。

 

出典

『タンクの中で粉じん爆発の可能性』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190718/3070001797.html 

 

 

718日付で同社からは、下記趣旨のニュースリリースがネット配信されていた。

 

ポリアセタール樹脂製造プラントにおいて、粉体ポリアセタール樹脂(指定可燃物)の中間保管ミキサーで爆発、内部での火災が発生した。

 

午後4時57分頃 爆発発災
午後6時00分頃 中間保管ミキサー内で火炎を確認し、直ちに消火。

出典

『四日市工場における爆発・火災事故について』

https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2019/post-173.html 

 

 

 

 

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20195262243分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

26日午後5時半ごろ、滋賀県東近江市柴原南町の大紀アルミニウム工業所滋賀工場から「設備の一部が爆発した」と119番があった。

 

男性従業員2人がやけどを負い、1人が重傷、もう1人が軽傷で、警察が原因を調べている。

 

警察や消防によると、工場ではアルミニウムの加工をしており、2人は爆発したとみられる設備の近くで作業をしていた。

 

工場内の他の設備や周辺の家屋への被害はないという。

 

出典

アルミ工場で爆発か、従業員複数に重軽傷のもよう、滋賀

https://this.kiji.is/505377000124384353?c=39546741839462401 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード;粉塵爆発 粉じん爆発

 

 

 

 

 

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20195222033分にYAHOOニュース(SBC信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長野市でおととい、製粉工場の倉庫1棟が焼けた。


この火事では、空中の粉末が激しく燃え上がる「粉じん爆発」が起きた可能性があることが、警察や消防への取材で明らかになった。


火事があったのは長野市篠ノ井小松原の製粉工場で、おととい深夜に発生し、倉庫1棟が全焼した。
当時、中に人はおらず、けが人はいなかった。


倉庫は、ぬかやもみ殻といった穀物の粉末などを保管するためのもので、警察や消防によると、配電盤のショートによって出た火が倉庫の中に舞っていた粉末に引火して、粉じん爆発が起きた可能性があるという。


倉庫の看板は一部がなくなっているほか、近所では爆発音を聞いた人もいて、警察は爆発で飛んだのではないかとみている。


おととい、火事が起きた時間帯は風が強く吹いていて、長野市の観測地点では最大瞬間風速14mの強風を記録していた。


倉庫の扉が開いていたことから、警察や消防は、強風で粉末が倉庫内で巻き上がり、そこへ引火して粉じん爆発が起きた可能性があるとみている。


一方、倉庫を所有する会社の役員は、SBCの取材に対し、火災はぬかの自然発火で起きたもので、爆発音は倉庫内のスプレー缶に引火したものではないかと話している。


爆発があった可能性があることから、きょうは市や労基署も調査に訪れていて、警察や消防も引き続き詳しい原因を調べている。

 

出典

長野市の倉庫が全焼・粉じん爆発の可能性も

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00352811-sbcv-l20

 

 

522日付で信濃毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長野市篠ノ井小松原で20日深夜、S製粉工場の「K倉庫」を全焼した火災で、倉庫に保管されていた米ぬかや小麦粉などの粉が空気中に漂い、連鎖的に着火する「粉じん爆発」が起きた可能性があることが21日、警察などの調べで分かった。

警察や消防によると、出火当時に従業員は不在で倉庫の扉が開いており、粉が強風に巻き上げられて内部に充満し、粉じん爆発が起きやすい状況だった。

 

現場周辺の住民が爆発音を聞いたとの情報も確認。

倉庫の中央部にある製粉機の配線にショートした跡があり、警察などは、周囲に落ちていた小麦の外皮に引火したのが原因とみている。

S製粉工場の佐藤社長は、「普段から粉が工場内に舞わないよう、粉を保管する袋の口を縛るようにしていたが、20日は一部の口が開いていた可能性がある」と説明。

「今後は、しっかり縛るなど対策を徹底したい」としている。

市消防局は、「粉類など可燃性の固体微粒子を扱っている場所では、静電気でも一気に爆発する危険性がある」と指摘。

「危険性を認識し、火の取り扱いなどに十分注意してほしい」と呼び掛けている。 

 

出典

『配線ショート 粉じん爆発か 長野の製粉工場で倉庫全焼』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190522/KT190521FTI090025000.php 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下はSBC映像の3コマ。 

 

スレートと思われる屋根とか壁に大きな損傷は見られないものの、梁の鉄骨が曲がっているように見える。

もし、それが爆発によるものなら、とてもスプレー缶の爆発によるものとは思えず、やはり粉じん爆発が起きたものと思われる。


アナウンサーが手のひらに乗せているのは、倉庫で保管していた米ぬか。


 

 

 

 

 

 

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2019511720分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

5月10日午後0時50分ごろ、福井県勝山市遅羽町比島のO特殊合金勝山工場内で爆発があり、金属を細かくする作業をしていた同市、同社社員男性(58)が上半身やけどなどの重傷を負った。

同社社員の30代男性は軽傷のもよう。

 

警察によると、2人は金属片粉砕エリアで、もう1人と作業していた。

 

警察が工場関係者から詳しい作業手順について話を聞くなど、原因を調べている。

 

現場は、えちぜん鉄道勝山永平寺線の勝山駅近く。

建物に大きな損傷はなく、周辺環境や近隣住民への影響もなかった。

 

同社勝山工場では2010年2月、粉じん爆発で金属ちりを集める機械を焼き、男性が軽いやけどを負った。

 

16年8月には火事があり、天井や機械などを焼いた。

 

同社は鋳鉄用添加剤を主力とする合金メーカーで、大阪市に本社がある。

勝山工場は1971年、勝山電化工業所を買収し操業開始した。

 

出典

勝山の工場爆発、社員2人が重軽傷 周辺環境や近隣住民に影響なし

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/851277 

 

 

5101940分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、当時、2人はもう1人の従業員と共に、屋内で金属を細かくする作業をしていた。

 

出典

福井の工場で爆発、男性2人けが 金属を細かくする作業中』

https://this.kiji.is/499474049342391393?c=39546741839462401 

 

 

 

(2022年5月17日 修正1 ;追記)

202251618時42分にYAHOOニュース(福井テレビ)からは、粉じん爆発の危険性を認識していながら安全対策をとっていなかったとして工場長らが書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3年前、福井県勝山市にある金属加工工場で爆発が起き2人が死傷した事故で、勝山警察署などは16日、業務上過失致死の疑いで工場長ら3人を福井地方検察庁に書類送検した。

書類送検されたのは、勝山市遅羽町にあるO特殊合金勝山工場の工場長や当時の製造課長代理ら30代~50代の男性社員3人。

警察によると20195月、金属片を粉砕する作業の工程で爆発が起き、当時58歳の男性従業員が死亡。30代の男性従業員も軽いやけどを負った。

警察によると、事故が起きた際、工場では特殊な合金を粉砕する作業が行われていた。

工場長ら3人は、粉じんが空気などと反応して爆発する危険性を認識しながら、粉じんの発生を抑えるなどの適切な安全管理対策を取らず、死亡した従業員らに作業を行わせていた疑いが持たれている。

O特殊合金本社の広報担当者は、「詳細が入っておらすコメントは差し控える」としている。



https://news.yahoo.co.jp/articles/19a8161cfa99da7be283c78d7c5651703b6717e6

 

5161639分にYAHOOニュース(福井放送)からは、重傷者は1ケ月後に死亡した、作業手順を改めるなどの対策を十分にとっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

事故は2019年5月、同市遅羽町の「O特殊合金」の勝山工場で発生。

材料の金属を砕く作業中、飛び散った粉じんに引火して爆発したもので、作業に当たっていた同市荒土町新保の堂前さん(58)が気道などにやけどを負って、およそ1カ月後に敗血症性ショックによる多臓器不全のため死亡した。

工事長ら3人はそれぞれ安全管理を担当していたが、作業手順を改めるなど、粉じんの爆発を防ぐための対策を十分に取っていなかったほか、従業員への注意喚起を怠っていた疑い。 3人はいずれも容疑を認めているという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/23d742370ca9360b2582322e26c00471880a1272

 

 

  

 

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20194171746分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

17日午後3時ごろ、和歌山市有本にある「S化学工業」の和歌山工場から、「爆発があり、作業員がけがをした」と消防に通報があった。


消防が調べたところ、反応釜と呼ばれる装置で爆発が起きたということで、近くで作業をしていた50代の従業員の男性が顔と手にやけどを負うけがをしたが、命に別状はないという。


また、工場の建物に目立った被害はなく、周辺の住宅にも影響はなかった。


消防によると、この釜では液晶パネルに使われるアクリル樹脂の原料を製造していたということで、釜の中にアルコールの粉末を入れたところ、爆発が起きたという。


警察と消防が爆発の原因をさらに詳しく調べることにしている。

消防によると、この工場では去年9月にも、別の建物の1階部分が全焼する火事が起きていて、従業員がけがをしている。

 

出典

化学工場で爆発 従業員1人けが

https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190417/2040002585.html

 

 

4171937分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

17日午後2時50分ごろ、和歌山市有本のS化学工業の工場で爆発があり、1人が負傷していると従業員から119番があった。

 

50代の男性従業員が顔などにやけどを負ったが、命に別条はない。

 

消防によると、鉄骨3階建て工場の3階で、アクリル樹脂の原材料を製造するため、薬品などにアルコール粉末を入れる作業中に爆発が起きたとみられる。


建物の焼損はなかった。

 

同社の工場では昨年9月にも火災があり、従業員1人がやけどを負った。

 

近くに住む女性は,「サイレンの音が聞こえて慌てて出てきた。昨年もぼや騒ぎがあったので不安だ」と話した。

 

〔共同〕

 

出典

和歌山の化学工場で爆発、1人けが アクリル樹脂製造

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43854890X10C19A4AC8000/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

同社で昨年9月に起きた事故は下記記事参照。

火事ではなく、爆発だった模様。

 

 2018927日掲載

2018919日 和歌山市にある化学工場の建物1階で化学物質小分け中に爆発、作業員1人が気道熱傷で病院へ、オレンジ色の煙が出て爆発音は計3回?

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8862/

 

 

 

 

キーワード;粉塵爆発? 粉じん爆発? 静電気?

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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