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事故が起きる原因や防止策などについて、最新の事故事例などを題材として考えています。
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2012年2月17日付の読売新聞神奈川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
横浜市と綾瀬、大和、座間、海老名市の県央地区で路線バスを運行する「相鉄バス」で、今年度に入ってからバスの経路ミスや行き先の誤表示などの運行トラブルが相次ぎ、今月13日までにトラブル件数が計100件に上っていることが、同社への取材でわかった。
 
同社は、ミス防止対策を進めているが改善は見られていない。
関東運輸局は今月、同社に対して聞き取り調査を行ったが、「今後も改善されなければ立ち入り調査や行政指導に乗り出さざるを得ない」としている。

同社運輸課によると、経路ミスが41件、行き先の誤表示が26件確認されている。
停留所に時刻表より早く着く「早発」と遅れて着く「遅発」は計22件で、客が乗降するバス停を通過したケースも計8件あった。運賃の誤徴収2件、回送先の停留所を間違ったケースも1件あった。

相鉄バスは、全営業所の昨年度以前のトラブル件数は確認していないが、同課は「今年度はミスが多いと捉えている。勤務への慣れが油断を招いているのでは」としている。ミスを速やかに報告せず、訓戒処分を受けた運転手も4人いたという。

同社は横浜、綾瀬の両市に4営業所を構え、計約400人の運転手が勤務している。
同じく一昨年から運行トラブルが相次いで問題となった川崎市バスには、民間委託を含めた運転手が約620人勤務しているが、今年度のトラブルは37件にとどまっている。
相鉄バスのトラブル件数の多さが際だっている。

再発防止策として、同課は運転席脇の画面に次のバス停名を表示したり、運行指示書に記載する経路を色分けしたりしているが、ミスは続いているという。

一方、運転手側からは「苦情やミスの再発防止名目で、営業所による理不尽な指導が横行している」といった不満も上がっている。
ある男性運転手は「ささいな苦情で、乗車勤務を外されて辞職を強要するような反省文を何日も書かされた」と打ち明ける。

関東運輸局は「ミスのせいで経路以外の道路を運行することを安全輸送上、危惧している」として、ミス防止への取り組みに注目している。
同局は昨年1月と同12月に川崎市バスと民間委託の計3営業所に対し、それぞれバス1台を運行停止にする処分を行った。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120217-OYT8T00024.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
過去に川崎市バスのトラブル多発に関する記事を掲載したが、その関連情報として紹介する。
 

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2012年2月17日12時14分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
17日午前8時30分頃、霧島市の京セラ鹿児島国分工場敷地内にある半導体工場(鉄筋2階建て)2階で爆発があり、火災が発生した。

同10時過ぎに鎮火したが、社員の男性(58)が上半身に重いやけどを負った。病院に搬送されており、意識はあるという。警察などが原因を調べている。

警察などによると、男性は半導体の原料の化学薬品を1人で調合しており、空の容器に漏斗を差し込もうとした際に爆発したという。他の従業員は避難して無事だった。
住宅街に囲まれた工場は、屋根の一部が吹き飛び、建物からは黒煙が立ち上った。


同工場は1972年に操業を開始し、半導体や自動車部品などを製造している。敷地面積は約28万6600m2で、従業員数は4610人。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120217-OYT1T00503.htm
 
 
一方、機械の洗浄中だったという報道もあり、その代表として2月18日付の朝日新聞(聞蔵)の記事を記す。
 
男性は爆発が起きた際、工場2階にいて「セラミックパッケージ」と呼ばれる部品の原料製造設備を洗浄する作業をしていた。
設備は1階から2階に達する大きさで、当時は空だった。
男性は金属製のじょうごを使って洗浄液のトルエンを入れようとしていたらしい。


 
また17日付の京セラHPお詫び文書には、原因が掲載されていた。
 
セラミックパッケージの原料製造工程で使用する小型ミル(粉砕機)の一つで事故が起こり、消火器により消火、鎮火いたしました。
小型ミルの注入口での作業中に静電気が原因で溶剤に引火したことによります。
これによる生産設備および生産活動への影響はございません。
なお、弊社男性従業員1名がやけどを負っておりますが、命に別状はございません。
また近隣への影響はございません。
関係者の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを謹んでお詫び申し上げますとともに、今後とも安全性には十分配慮してまいります。

 
出典URL
http://www.kyocera.co.jp/information/2012/0201_qwer.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□情報を総合すると、小型ミルを洗浄しようと、洗浄用溶剤を漏斗でミルの中に注ごうとした時に着火、爆発したものと思われる。
 
□とすれば、漏斗にアースをとっていなかった、あるいは人体帯電が原因だった可能性がある。
このような、溶剤を注入しようとした時の事故は過去に数多く発生しており、静電気火災爆発事故の典型ともいうべきものだが、同じような事故がまた起こってしまったのは、残念というほかない。
 
□それにしても、京セラは、その日のうちに、よくぞここまで原因を明らかにし、断定的表現でHPに掲載したものだ。
静電気の知識に詳しい人が社内にいて、なおかつ会社としての意思決定が素早いということだろう。
 
□一方、この手のお詫び文書では「原因究明中」とか「消防が調査中」と書くのが一般的で、ここまで踏み込んで書かれたものは、ブログ者の知る限り、初めてだ。
自社の教訓を他社の事故防止のための情報として積極的に発信する京セラの姿勢に敬意を表する。
企業ならびに消防には、事故が起きてしまった場合、これほど断定的でなくてよいので、推定原因だけは早期に発信していただきたいものだ。

 

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2012年2月17日12時23分にNHK福井から、17日20時17分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

原子力安全・保安院などによると、関西電力の原発で、唯一、運転している高浜原発3号機で、今月7日午前、タービン建屋にある「タービン動補助給水ポンプ」と呼ばれる装置の起動試験を行う際に、作業員が誤って、ポンプの停止レバーに接触し、起動不能な状態になった。

電源が喪失するなどの非常事態にこのポンプが動かないと、原子炉内などを冷やせないおそれがある重要な装置だが、関西電力では、美浜原発と大飯原発の装置には設置している、レバーの誤作動を防止するためのカバーを、高浜原発には、操作性を重視するために設置していなかったという。

今回のトラブルでは、警報が鳴ったため作業員がすぐにレバーを戻し、8分後にポンプの機能は正常に戻ったということで、関西電力は「運転に影響はない」として、計画通り、定期検査に入る今月20日まで運転を続けることにしている。

関西電力は今回のミスを受けて、誤作動防止のためのカバーを、あらたに設置するなど、再発防止に務めたいとしている。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053083342.html
http://www.asahi.com/national/update/0217/OSK201202170092.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
タービン駆動ポンプの緊急トリップレバーだと思われる。
「操作性」というのは、緊急時に素早く停止できる、ということだろう。
 
他の原発ではカバーをつけていたということだが、機種やレイアウトが同じとは限らないので、単純比較はできない。
 

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 プロフィール 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
職業:
労働安全コンサルタント
自己紹介:
千葉県市原市在住

石油化学系の会社に勤務し、製造現場で安全に関する実務に従事すること、約20年。
その間、安全活動の推進、安全基準の制定、事故原因究明と再発防止策の立案などを担当しました。
また、それらの業務を通じ、火災爆発防止、静電気、粉じん爆発、ヒューマンエラー防止などに関する様々な知識を得ました。

現在は退職後、労働安全コンサルタントとして、各種相談に応じるとともに、事故を減らすための教育啓蒙活動に取り組んでいます。



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