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9日午前9時10分ごろ、 紀の川市北勢田のS車両製作所和歌山事業所で、 正社員の男性 (53)がコンテナの組み立て作業中、 落下した鉄板の下敷きになる事故があった。
男性は病院に運ばれたが体を強く打っており、約2時間半後に死亡が確認された。
同社によると、 男性は工場天井部のクレーンで、 長さ約12m、 高さ約3m、 重さ約1トンあるコンテナ側面部の鉄板を地面から約40cm吊り上げて移動させていた。 その際にクレーンの掛け金具の溶接部がはがれたという。
クレーンは先月25日に点検したという。
同社はJR東日本の子会社で、同事業所は平成15年10月に操業開始。 主に鉄道車両用のコンテナや線路の分岐路を製造している。 死亡災害は初めて。
男性は入社35年のベテラン作業員だった。 同事業所の操業開始時に大阪の工場から転籍していた。
今後、 警察などが監督責任の所在や事業所側に過失がなかったかなどを調べていく。
出典URL
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2012/04/20120410_11578.html
http://mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040063000c.html
大分市東部清掃事業所で、職員用風呂のボイラーと燃料タンク(容量945ℓ)を結ぶ鉄製の埋設管から燃料(灯油)漏れの疑いがある問題で、市は7日、油漏れを確認したと発表した。
埋設管は直径25mm、長さ20数mで、地下90cmほどのところを通っている。
1990年に完成後、点検したことはないという。
漏洩量や範囲などは不明で、敷地内を掘り起こして調査を続ける。
市によると、6日から埋設管の掘削調査を始めており、7日はアスファルトの下を通る約16mの区間を調べた。
目視で四つの穴が見つかり、油漏れをしていることが分かった。正確な穴の数は確認中で、いずれも1mm以下とみられる。
9日からボーリングして土砂を採取し、油漏れの量、範囲を調べ、関係機関と協議して対策を講じる。
市は、県立盲学校での重油漏れを受けて加圧試験を3月末に実施し、漏出の可能性がわかった。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews.html
(ブログ者コメント)
県立盲学校での漏洩事故は、今年2月22日、本ブログに掲載済。
(2012年5月25日 修正1 ;追記)
2012年5月19日付で毎日新聞大分版と朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、また18日18時0分にTOSテレビ大分から、原因ならびに推定漏洩量に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分市は18日、灯油の使用量が急に増えた08年度以降、推定1万2400ℓの灯油が漏れた可能性があると発表した。
現在、土中には4000〜5000ℓ残留しているとみられる。
市は土の入れ替えなど、早急に対策をとる。環境への影響はないという。
市によると、県教委が2月、県立盲学校のボイラーから数年間、重油が漏れ続けていたとの発表を受け調査開始。
3月31日に油漏れの可能性が分かり、4月9日からボーリング調査をして土砂を採取した。
燃料タンクとボイラーは全長約24mの埋設管(直径25mm)で結ばれている。
管に巻いた腐食を防ぐ防食テープが経年劣化し、さらに上を通る車の振動などでテープに隙間ができ、そこから管が腐食して穴が開いたという。
一部市道を含め、約2920m2にわたって漏れが確認された。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120519ddlk44040601000c.html
http://tostv.jp/news/index.php?nno=11753
(ブログ者コメント)
□埋設管使用施設で使用量が急増した場合、管理者としては、まず漏洩を疑わなければならない。
□長期間にわたり漏洩を放置した今回のようなケースだと、土壌汚染処理費用だけで数億~数10億円になる可能性がある。
今回の場合、これすべて税金。
こういった点も、管理者は認識しておく必要がある。
7日午前11時45分ごろ、那須塩原市の熊川で、コンクリート壁の補強工事をしていた建設作業員の男性(65)の上に古いコンクリート(長さ約12m)が落下。男性は頭などを強く打ち死亡した。
警察によると、男性が約1.5m上で作業をしていたところ、コンクリートが落下したという。
崩れたコンクリートの上で作業していたもう一人の作業員の男性(35)も転落して、右足の骨を折る重傷を負った。
警察が詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120408/tcg12040802100003-n1.htm
学校やビル、ガレージなどに設置されている電動式のシャッターに体を挟まれて、1998年からの14年間で計10人が死亡していたことが7日、共同通信のまとめで分かった。
ほかに腕を切断されたり首などを挟まれたりして14人が重軽傷を負っていた。
業界団体の日本シヤッター・ドア協会によると、全国に電動式シャッターは少なくとも約345万台あり、うち自動停止装置が付いていないのは7割の約240万台に上る。
消費者庁は業界団体から事故状況の聞き取り調査を開始。
近く設置が予定されている新たな事故調査機関、消費者安全調査委員会で取り上げるかどうか検討している。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040701001256.html
また、4月8日付の千葉日報紙面には、より詳しい情報が掲載されていた。
国交省によると、2005年以降、学校や建物の防火シャッターには、人に接触した瞬間に5cm以内で停止させる自動停止装置の取り付けが義務付けられた。
しかし、それ以前に設置されたものには、取り付けが義務付けられていない。
日本の平均的な防火シャッターは、重さは約180kgにもなる。
10人の死亡事例は下記。
1998年 4月 さいたま市 小学校で男児(8)が首を挟まれ
2003年11月 横浜市 スーパーで会社員(51)が首を挟まれ
2004年 4月 苫小牧市 工場で作業員(53)が下敷きとなり胸を打って死亡
2004年 4月 大阪市 工場で従業員(51)が首を挟まれて死亡
2006年 3月 京都市 JR京都駅で男性(69)が腹を挟まれて死亡
2008年 8月 立川市 書店で会社員(51)が肩と背中を挟まれて死亡
2009年 4月 刈谷市 自宅ガレージで女性(66)が腹部を挟まれて死亡
2010年10月 釧路市 会社車庫で従業員(55)が挟まれて死亡
2012年 1月 多治見市 車庫で男性(52)が挟まれて死亡
2012年 3月 名古屋市 居酒屋入り口で女性(62)が首を挟まれて死亡
(ブログ者コメント)
朝日新聞(聞蔵)で、「電動シャッター」というキーワードを使って調べたところ、上記を含め何件か、死亡事故などが検索できた。
スイッチを押す前ならびにシャッターが閉まる直前の確認を怠ったがゆえの事故が多いようだ。
2002年9月 旭川市
診療所で受付カウンターのシャッターを閉めるボタンを事務員が押したところ、薬などを受け取っていた男性が挟まれ、いったん帰宅したが翌日、黄疸の症状が出て急性膵炎と診断され入院。
事務員は「離れてください」と男性に声をかけたが、男性は耳が不自由で聞き取れなかった。事務員も男性がカウンターから離れるのを確認しなかった。
2002年9月 福井県坂井町
JAのカントリーエレベーターの倉庫で、職員(47)が自転車に乗ったままスイッチを押した後に転倒、頭を強く打ち、降りてきたシャッターに挟まれて死亡した。
2004年6月 山形県小国町
薬品工場の倉庫で、荷物搬入中、落ちてきたシャッターに胸を挟まれて死亡した。後日、会社と製造課長が禁止区域の設定など危険防止策をとらなかったとして労安法違反で書類送検された。
2006年3月 京都市
JR京都駅で駅員(19)がスイッチを押したところ、約7m離れた死角にいた男性が挟まれて死亡。駅員は、シャッターを下した後も男性が挟まれたことに気付かす、現場を離れていた。「人がいるかどうか確認せずにシャッターを下した」と供述している。死亡した男性(69)は住所不定で、床に敷かれた段ボールの上であおむけに横たわっていて挟まれた。
2008年8月 立川市
書店閉店後、アルバイトの男性店員(25)が店内のスイッチを押してシャッターを下ろしたところ、ショーウインドー前で会社員の男性(51)が挟まれて死亡した。
男性は駅近くで同僚らと酒を飲んでおり、帰宅途中にシャッターの下で横になるなどしていたとみられる。
酒田署は6日、同署敷地内の車庫で3月23日にタイヤやホイールキャップなどを焼損した火災の原因は、署員の50歳代の男性警部補による失火の可能性が高いと発表した。
県警は、警部補を処分する方針。
発表によると、警部補は、火災発覚の約40分前、車両を出すために開けた車庫のシャッターが、約3mと高い位置に上がってしまったため、シャッター下部の穴にひもを通して下げようと思い、車庫内にあったホイールキャップを縛っていたナイロン製のひもをライターで焼き切った。
この際、ひもの火が消えたのかを十分に確認しなかったため、くすぶっていた残り火が周囲に燃え移ったとみられる。
同署は、全署員などに聞き取り調査を実施。警部補の話から、実際に燃焼実験などを行って検証した。
副署長は、「騒ぎを起こし、県民におわびしたい。一層、気を引き締めて、署員の指導徹底に努めたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20120406-OYT8T01355.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024259411.html
(ブログ者コメント)
どのようなひもだったか調べてみたが、写真が掲載された記事は見当たらなかった。
しかし、リボン状のひもだったとすれば火はすぐ消えるだろうし、シャッター開閉には使い難い。
おそらくはロープ状のひもだったのだろう。
関西電力高浜原発構内にある協力会社事務所の現像室で先月発生したぼやについて、関電は6日、現像液の温度を維持する電気ヒーターが、近くにあった布きれを加熱し、発火したとみられると発表した。
関電によると、通常はコンセントを抜いた後、現像液の水槽から電気ヒーターを取り出していたが、手順が逆になったため、高温のままの電気ヒーターが、近くにあった布きれを加熱したという。
現像作業で電気ヒーターを使用せず、エアコンなどで現像液の温度を維持するなどの対策を既に講じている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20120407ddlk18040601000c.html
また、4月7日付の朝日新聞福井全県版(聞蔵)からは、若干違ったニュアンスの記事がネット配信されていた。
協力会社事務所で3月中旬に紙製タオルなどが焼けた火事の原因は、Ⅹ線フィルムの現像液を温める電気ヒーターの余熱でタオルが発火した可能性が高いという。
関電によると、協力会社の作業員は、退出時、電気ヒーターのコンセントを抜いて現像液の水槽から取り出したが、ヒーターの発熱部が冷めておらず、近くにあった紙製タオルが発火したらしい。
一方、2012年3月16日付の朝日新聞大阪版(聞蔵)からは、火災当時の状況が以下のようにネット配信されていた。
関西電力高浜原発で15日午後11時53分、敷地内の協力会社の事務所で火災報知機が作動し、警備員が119番通報した。
駆け付けた消防隊員らが事務所1階の現像室で煙を確認し、約50分後に鎮火した。
紙製タオルなどが焼けた。けが人はない。
関西電力によると、現像室は、検査で撮影したⅩ線フィルムを現像する部屋。
作業員は15日午後11時ごろ、現像に使う電気ヒーターのコンセントを抜いて退室したという。
6日午前7時ごろ、秋田市飯島の化学薬品物流会社T商会秋田出張所の敷地内で、貯蔵タンクの配管から漏れ出している有毒の水溶性フェノールを従業員が見つけ、119番通報した。
流出量は約20トン。敷地外に流出はなかったが、毒性が強く、警察が周辺道路を約2時間半にわたって封鎖したことから、周辺は一時騒然とした。
フェノールは、接着剤の溶剤などに使われる有機化合物。無色または白色の結晶性の塊で特有の臭いがある。仮に吸い込んだ場合、倦怠感や嘔吐などの症状を起こすことがある。皮膚に触れた場合はやけどすることがある。
1500トン入りのタンクに350トンのフェノールが入っており、警察は配管に入った亀裂から漏れたとみている。
漏れた液体はタンク周囲の防護壁内にとどまり、外部流出はないという。従業員も周辺の工場に避難して無事だった。
フェノールの水溶液は42℃以下で固まる性質があり、今後回収作業を行う。
現場は海沿いの工場地帯で、警察と消防は一時、半径2km以内について窓を閉めて屋内に待避するよう注意を促した。半径1km以内に民家はなかったという。
出典URL
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001204070001
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120406g
http://mainichi.jp/area/akita/news/20120407ddlk05040037000c.html
(ブログ者コメント)
フェノールが防液堤内にたまるほど大量に漏れた事例も珍しい。
中部電力は6日、同日午前3時53分ごろに三重県全域と愛知県西部、岐阜県南部などで、供給する電力の電圧が瞬間的に低下した、と発表した。
三重県内の送電線に落雷があったため。
中部電力によると、0.03秒程度の間、電圧が最大で約7割低下したという。
工場などから約50件の問い合わせがあり、一部で操業に影響が出た。
東芝の四日市工場では半導体製造装置の一部が一時的に止まった。同社によると、すでに通常稼働に戻っており、納期に大きな影響は出ない見込みという。
2010年12月に起きた瞬間電圧低下では同工場が2日間の生産停止に追い込まれるなど、多くの企業の生産活動に影響が出た。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120406/dst12040610360006-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0407/NGY201204060040.html
(ブログ者コメント)
2010年12月の瞬間的な電圧低下については、本ブログに掲載済。
日本海に面した男鹿水族館GAOは、低気圧の通過に伴う高波で非常用電源が使えなくなり、6日から臨時休業する。
非常灯や館内放送に必要な自家発電ができず、消防法を満たさないうえ、「入館客の安全が確保されない恐れがある」と判断した。
13日の再開を目指して復旧作業を急ぐ。
暴風と高波の影響で3日午後9時から停電になり、4日には終日休館にした。
5日に営業を再開後、職員が緊急点検したところ、発電機室の格納扉が高波で破損していたほか、浸水した発電機の故障に気付いた。
(ブログ者コメント)
□非常用電源の故障による休館。ここにも福島第一原発の教訓が活かされているようだ。
□このトラブルは爆弾低気圧のなせるワザのようだが、これ以外にも、新潟市で灯台が土台ごと30°傾いたり、下関市で防波堤のコンクリートブロック2ケが10m動いたりしている。
爆弾低気圧が通過した日本海側では、高波というよりは津波状態だったのかもしれない。
4日夜から5日朝にかけて、県内全域で、電線や電柱の機器などがショートして火花が出る現象が相次いだ。
暴風により電線などに傷ができたことが原因とみられ、機器故障による停電も発生した。
東北電力新潟支店によると、電線などから火花が散るこの現象は「トラッキング」と呼ばれる。
通常は主に海岸部で生じるが、今回は被害が県内全域に広がり、約1230件確認された。
一晩で1000件を超す規模は非常に珍しく、暴風のすさまじさをうかがわせた。
新潟市消防局によると、4日午後9時から5日午前6時までの「電線から火花が出ている」などといった通報による出動回数は約120回に上った。
県警によると、同様の内容の110番通報が県内で約200件寄せられたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120406ddlk15040391000c.html
一方、4月6日付の朝日新聞新潟全県版からは、やや詳しい状況がネット配信されていた。
強風が続いた4日夜から5日未明にかけて、県内の海沿いを中心に、一般家庭に引き込んだ電線から火花が発生する現象が相次いだ。
東北電力によると、海からの風や雨で電線に塩分が付着。電線の表面の傷から塩分が内部にしみ込んで漏電し、火花が発生した。
雨量が少ないため、塩分が流されずに残り、多発したという。
電線は燃え難い素材を使っているので、出火することはなかったという。
(ブログ者コメント)
このような現象が発生することをブログ者は知らなかった。
参考までに紹介する。
(2012年4月14日 修正1 ;追記)
新潟より5日ほど遅れて九州全県と広島、岡山、仙台でも同様な現象が発生し、福岡では西鉄が止まり、鹿児島では男児が軽傷を負ったという新情報を追記しました。
詳細は以下の個別記事参照。
2012年4月11日11時41分に朝日新聞から、佐賀県や福岡県で同様な現象が相次いだと、火花の写真付でネット配信されていた。
佐賀県や福岡県で10日夕、電線から建物に電気を送る引き込み線から火花が出る現象が相次いだ。
九州電力佐賀営業所には10日夕、問い合わせが次々に入り、調べたところ、佐賀市や佐賀県神埼市、小城市などの計約40カ所で火花が確認されたという。
佐賀広域消防局にも午後6時から6時半にかけて、佐賀市内2カ所と小城市牛津町で計3件の通報があった。火事や停電などの被害はなかった。
福岡県小郡市などを管轄する九電甘木営業所にも10日夕から、電線や電柱から火花が出ているという問い合わせが6件寄せられた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0411/SEB201204100074.html
4月12日付の佐賀新聞からは、同様な現象が九州全域で866件確認されていた旨、ネット配信されていた。
佐賀市など県内各地で10日、電線から火花が出たのが多数確認された問題で、九州電力は11日、同様の現象が九州全域で計866件発生していたと発表した。
同日午後4時までに通報などで確認した数で、うち282件が停電したがすべて復旧した。
原因について九電は、4月2~3日にかけての強風で運ばれた塩分が電線に付着し、10日からの雨で水分を含み電流が漏れたとみている。
火花の発生件数が最も多かったのは鹿児島の258件で、福岡(216件)、熊本(176件)が続いた。佐賀は80件で、うち34件で停電が起きた。
同社は11日、損傷した電線をテープで補修するなどの復旧作業や、他の被害の有無について点検作業を進めた。
出典URL
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2188227.article.html
4月11日1時5分にmsn産経ニュースからは、広島でも同様な現象があり、また西鉄では電車が一時立ち往生した旨、ネット配信されていた。
広島、福岡、佐賀、熊本の各県で10日午後、鉄道の送電設備や、中国電力や九州電力の電線から火花が散るトラブルが相次いだ。
中国電や九電によると、電線に付着した塩分や黄砂などに、10日に降った雨が影響して火花が発生したとみられる。
10日午後6時15分ごろ、福岡市と福岡県大牟田市を結ぶ西鉄天神大牟田線の端間-宮の陣間で、線路上の架線から火花が出ているのを通行人が見つけた。
列車の運行を一時止め、急行列車2本が約1時間半にわたって線路上で立ち往生したことなどから、計4万1千人に影響が出た。
同日午後には、福岡県大川市や、佐賀市、吉野ケ里町など佐賀県の4市1町で、九電に「電線から火花が発生した」との通報が約40件相次いだ。熊本市内でも1件、消防に通報があった。
広島県でも、午後6時半から同11時半にかけて、電線から火花が出たとの通報が、広島市佐伯区や広島県海田町など7カ所から広島市消防局に相次いだ。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120411/crm12041101050001-n1.htm
岡山県でも確認されたと、4月12日付で朝日新聞岡山版(聞蔵)からネット配信されていた。
11日未明から早朝にかけ、岡山市、倉敷市、笠岡市で、計11件の問い合わせがあった。
中国電力岡山支社は、「3日の強風で電線にほこりが付着し、雨の水分で電気が通りやすくなって発火した可能性がある。強い雨ならほこりは洗い流されるが、小雨だったのでほこりに電流が流れたのではないか」と話している。
仙台市内でも確認されたと、4月12日19時1分にNHK仙台からネット配信されていた。
仙台市内で、11日の午後3時から5時ごろにかけて、広い範囲で電線から火花や煙が出る現象が相次いだ。
東北電力によると、電線から火花や煙が出て復旧作業を行った場所は、宮城県内であわせて23か所に上ったという。
東北電力によると、火花や煙が出た場所は、電線を覆うゴムが劣化し、中の導線が露出していたということで、この部分に付着したほこりが雨水を含んで電気を流す回路のような働きを持ち、火花や煙が出たものとみている。
仙台市内では、今月9日、中国から風に乗って運ばれる「黄砂」がことし初めて観測されていて、東北電力では、黄砂も原因の1つになった可能性があるとしている。
電線から火花が出る現象は、露出した導線に塩分を含んだ水が触れた場合にも起きるため、海風が吹くことが多い東北地方の日本海側では、時折、発生するが、宮城県内ではめずらしいという。
東北電力では、電線からの火花や煙を見つけた場合には、近寄らずに、電力会社に通報してほしいと呼びかけている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6004389351.html
鹿児島では5歳児が垂れた電線に触れてやけどしたと、4月13日付で毎日新聞鹿児島版からネット配信されていた。
12日午後5時10分ごろ、鹿児島市明和の中平公園で遊んでいた男児(5)が垂れ下がった電線に触れ、感電した。左の手のひらに軽いやけど。
九州電力は「沿面リーク」現象が起きて電線が切れたとみている。
九州・山口では同現象によって各地の電線が火花を上げ、多数の停電をもたらしたが、けが人が出たのは初めて。
九電によると、垂れ下がっていた電線は、公園内の水銀灯への引き込み線だった。
沿面リークは、電線を覆うビニール製の絶縁体が、強風で飛んできたごみなどが当たって損傷し、その傷から雨水などに含まれる塩分などが染み込んでショートする現象。
3日の爆弾低気圧で強風に見舞われた九州・山口では10〜11日、電線から火花が上がる現象が全県で起き、少なくとも計919件発生、289件が停電した。これも同現象とみられている。
他にも断線している電線がある可能性もあり、九電は「(男児に)申し訳ない。切れた電線を見かけたら触れずにすぐ連絡してほしい」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20120413sog00m040004000c.html
(ブログ者コメント)
□パチパチ程度の火花かと思っていたが、朝日新聞の写真を見ると、まるで火の玉だ。
□NHK仙台の記事によれば、東北の日本海側で時折発生する現象とのこと。
やはり、これだけ全国で多発するのは超レアケースのようだ。
□タイミングから考えると、ほとんどが爆弾低気圧の影響だったのだろう。
電線以外にも広範囲で多大な被害をもたらした爆弾低気圧、こんなに凄まじいのも珍しい。
建物の外壁タイルの剥落事故を防止するため、赤外線を用いた壁面の温度差測定と光波測量を組み合わせた新たな外壁診断技術を紹介するセミナーが5日、福岡市で開かれ、建築関連業者ら約160人が熱心に聴き入った。
タイルは経年劣化で壁から浮き、ひび割れを起こして落下する事故がたびたび発生。
事故防止には事前の診断と補修が重要だが、従来の打診調査は足場を組み立てた上での手作業となり、時間と費用がかかるのが難だった。
こうした状況をクリアしようと、関西工事測量は自社開発の光波測量機「KUMONOS」と、赤外線で壁面の温度を調べ、タイルの浮きを調べる「サーモデルタ」を組み合わせた新たな診断技術を考案。
足場組みや打診調査なしで、タイルの浮きやひび割れの発見が可能になったという。
また、ひび割れたタイルの一部のみを切り取り、弾性接着剤で張り付けることで、スピーディーに行える補修工法も開発した。
社長は「低コスト、短工期の画期的な技術。事故防止に役立てていきたい」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120406/fkk12040602010002-n1.htm
(2012年7月20日 修正1 ;追記)
2012年7月19日13時36分に西日本新聞から、イメージ図付きで、さらに詳しい情報が下記趣旨でネット配信されていた。
老朽化したビルやマンションの増加で、高層建築物の安全管理が課題となる中、外壁崩落の事故防止につながる新しい調査・補修法が注目を集めている。
直接、壁をたたいて調べる従来の「打診」から赤外線などでひびや浮きを測定できる仕組みだ。
コストの安さと作業が安全にできる点が特長。パソコンに調査データが蓄積できるため、劣化が進む経過も把握できるという。
建物管理者らには、定期報告制度として、外壁を調査し、都道府県などに結果を報告することが義務付けられている。
従来、壁を直接ハンマーでたたき、基礎部分とタイルの間にできる「浮き」と呼ばれる空洞を音で判断する全面打診の方法が主流。ただ、たたいて調べるには、作業員が外壁に接近するための足場の設置が必要で、高額な費用や作業の安全性が課題だった。
新技術は遠く離れた地上からでも調査できる。用いる機器は、45m先からでも0・2mm幅のひび割れの長さなどを測定できる望遠鏡を内蔵した「KUMONOS」(クモノス)と、1cm四方の間隔で周囲との温度差を測り、温度の高い部分の「浮き」を赤外線でピンポイントで割り出す「サーモデルタ」。
両機器で計測したデータをパソコンを用いて瞬時に解析し、補修作業が必要な箇所を見つけ出す。
補修が必要な箇所は、弾性接着剤やピンアンカーを打ち込んで周囲を含めて補強する。
全面打診と比べ、工期が短いうえに正確。足場を組み立てて解体する必要がないため、費用も抑えられるという。
一連の調査・補修の工法は、大阪府の測量会社「関西工事測量」が1月に国内特許を取得。九州でも関連企業などが新外壁診断・補修工法研究会(福岡市)を発足。同測量の機器でリース事業の展開を計画している。
研究会は「調査・補修費用は一般的なマンションで数千万円かかるが、新技術で2~3割の経費を削減できるはずだ」としている。
福岡県では分譲マンションが1968年以降、32万戸建設された。建て替えられずに老朽化したマンションは相当数に上るとみられる。
89年11月には、北九州市小倉北区の公団住宅屋上塔屋部分のタイル張り外壁(厚さ4cm、縦4.4m、横8.3m)が高さ約30mから崩落。通行人の頭などを直撃し、2人が死亡、1人が重傷を負った。
九州共立大総合研究所所長の牧角龍憲教授(維持管理工学)は「新方式は、蓄積したデータによって劣化の進み具合も判別しやすく、将来の補修計画にも生かせる」と話す。
▼定期報告制度
国交省は広告板落下などの事故が相次いだのを受け、2008年、建築基準法第12条に基づく定期報告制度を見直した。
百貨店や映画館、共同住宅など築10年以上の特殊建築物などを対象に調査項目や「要是正」など判定基準を定め、管理者に都道府県などへの定期報告を義務付けた。
福岡市の場合、5階以上で、いずれかの階の床面積が100m2を超えるマンションは特殊建築物とされ、3年ごとに報告する。11年度からは、虚偽の報告をすると罰則(100万円以下の罰金)の対象とした。
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/313654
5日午後9時25分ごろ、大阪市住之江区南港南の運輸会社「N運輸」の資材置き場から出火。
消防などによると、輸出用の電化製品の金属スクラップなど1万2千m3をほぼ全焼し、約9時間半後に鎮圧した。けが人はなかった。
警察によると、付近に火の気はなくフェンスに囲まれた場所で、スクラップが自然発火した可能性もあるとみて出火原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120406/dst12040611350008-n1.htm
5日午前11時15分ごろ、高岡市石丸の貸倉庫の中で会社員の男性(60)が出荷作業中だったアルミ製の棒材の下敷きになって倒れているのを、倉庫の近くにいたトラックの運転手が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、胸を強く圧迫されていて、約1時間後に死亡した。
警察によると、男性は、当時、鉄製の台に重さ約1.5トンのアルミの棒材を載せて、クレーンで運ぶ作業をしていたという。
事故が起きた時、倉庫内で作業していたのは、男性1人だったため、警察は会社の関係者などから話を聞いて事故の状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064244871.html
一方、4月6日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う記事が掲載されていた。
警察によると、男性が勤める富山住友電工が、隣接地の倉庫を借りていた。
男性が備え付けのクレーンを一人で操作していたところ、吊り上げようとした鉄製パレット(計1.5トン)がバランスを崩して倒れかかり、乗っていたアルミ棒材に男性が挟まれたという。
5日午前9時15分ごろ、、岡山市のJR山陽線の瀬戸駅と上道駅の間にある高架下の道路に重さ21kgの鉄の板が落ちているのを通りかかった女性が見つけ、JR瀬戸駅に連絡した。
落下した鉄板は長さ1.8m、幅90cmで、重さはおよそ21kgあるということだが、落下によるけが人はなかった。
鉄板は、橋から石や砂、線路を固定するボルトなどが道路に落下するのを防ぐための防塵板で、木の角材に9本のくぎを刺すなどして高架に固定されていた。
JR西日本岡山支社では、3日の午前中、点検を行っていたが、その際に異常はなく、その後、吹いた強風の影響で落下したものとみている。
JR西日本岡山支社の管内には同じ方法で鉄板を固定しているところがほかに7か所あることから、JRでは6日中にすべての箇所の点検を行うことにしている。
JR西日本岡山支社では「2度とあってはいけないことなので、今後しっかり点検を行って強風などの備えをしていきたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4024235131.html
5日午前7時半頃、豊田市のトヨタ自動車上郷工場から、「工場のダクトが赤くなっている」と119番があり、消防車など8台が出動した。
消防などによると、エンジン部品を製造する工場内の一部のダクトが高温になったが、ダクト内に注水できなかったため、工場の運転を一時停止するなどして、温度を下げたという。
生産ラインに影響はなく、けが人もなかった。
ダクト内が高温になる原因としては、アルミやスズの粉じんが付着して燃焼するケースがあるといい、消防などが原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120405-OYT1T00234.htm
北海道電力は4日、石炭火力の奈井江発電所1号機のボイラー内から蒸気が漏れる音が確認され、点検のため午前8時54分に運転を停止したと発表した。
同社が原因を調べている。
同社HPにプレスリリースが掲載されているが、内容は朝日の記事と同じ。
http://www.hepco.co.jp/info/2012/1188277_1474.html
相模原市教育委員会は5日、同市南区内の市立中学校の体育館でバレーボールの練習をしていた同校新入生の女子生徒(12)が、胸に床板の一部が刺さるけがを負ったと発表した。
この体育館では昨夏にも同様の事故が起きていた。
市教委によると、4日午後3時ごろ、地域のチームに所属する生徒がレシーブの練習中、床に飛び込んだ際に床板のささくれ状の木片(長さ約5cm、幅約3mm、厚さ約1mm)が右胸部に刺さった。
病院で木片を取り除き、現在は快方に向かっているという。けがの程度は軽いという。
練習前には床板の剥がれに気づかなかった。
体育館は2002年に改築。
昨年7月には、同校バレーボール部の女子生徒(12)が同じように左胸に床板が刺さり、手術で摘出するけがを負って8日間入院し、現在も通院している。
市教委は前回の事故後、全市立小中学校に安全管理の徹底を通知したほか、床の老朽化した部分は張り替える措置を実施。
この体育館も床の一部を張り替え、床材がはがれかけている場所を粘着テープなどで補修。利用者が使用前にモップがけなどをして点検していたという。
そういった日常的な点検のほかに学期の前後には全教職員によって目視点検を行っていた。
3月23日に点検した際、異常は見つからなかったという。
市教委は「けがをされた生徒には大変申し訳ない。同様の事故が起き残念。原因を調査し、再発防止に努めたい」とコメントした。
市立小中学校の屋内運動場の総点検を再度行うなど対応を図るという。
市教委は、一般開放を含め同体育館の利用を続けるとしているが、学校名は公表しないとしている。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1204060004/
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120405-OYT8T01336.htm
(ブログ者コメント)
この体育館の利用を続けるのなら、来館者全員に「このような事故が続いているので利用前には十分に床を点検すること」と注意喚起しなければいけない。
4日午後2時50分ごろ、北九州市若松区にある「日本コークス工業北九州事業所」で、工場のパイプラインの一部から突然ガスが吹き出した。
この事故で、重さおよそ50kg、直径1m10cmの金属製の部品が吹き飛び、作業をしていたこの工場のメンテナンスを担当している会社の作業員の男性(42)にあたった。
男性は病院に運ばれたが、頭を強く打っていてまもなく死亡した。
警察によると、事故が起きたのはコークスを製造する際に出るガスを再利用する装置のパイプラインで、4日は装置を停止させ、パイプラインからガスを抜いたあと、定期点検を行う予定だった。
男性ともう1人の作業員の2人が部品を固定してあるボルトの一部を外したところ、ガスが吹き出し事故が起きたという。
警察は、パイプラインにガスが残っていた可能性が高いとみて事故当時の状況について詳しく調べている。
日本コークス工業は東京に本社があり、事故のあった北九州事業所では主に製鉄所向けのコークスの生産などを行っている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024211701.html
一方、4月5日付の朝日新聞北九州版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う下記主旨の記事がネット配信されていた。
ボイラーの保全作業をしていた男性が爆風に飛ばされ、転倒して死亡した。
死亡したのは保全工の男性で、配管のボルトを外している際、すき間から爆風が突然発生。配管のふた(直径1m、重さ約50kg)が吹き飛び、男性を直撃。男性はコンクリートの土台に頭をぶつけたという。
一緒に作業していた男性2人にけがはなかった。
(ブログ者コメント)
配管のエンドフランジが吹き飛んだようだが、運転側と工事側との連携ミスで、しばしば、このような事故が起きる。
パイプライン脱圧未了のまま、運転側が工事を指示したのか?
それとも工事側が、指示された場所以外で工事したのか?
(2014年2月7日 修正1 ;追記)
2014年2月6日18時52分にNHK北九州から、配管内のガスが爆発したことによる事故だったという記事が、下記趣旨でネット配信されていた。 よって、タイトルも変更した。
おととし4月、北九州市若松区にあるコークスを生産する工場で爆発が起き、作業員の男性が死亡した事故で、警察は、ボイラーの点検前にガスを抜く作業を怠ったなどとして、作業の管理者など2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
書類送検されたのは「日本コークス工業北九州事業所」で作業の管理をしていた50歳の元部長と、現場の責任者だった60歳の元作業長の2人。
この工場では、おととし4月、ボイラーの点検作業中に、配管の中にたまった可燃性のガスが、別の工事で出た火花で引火して爆発し、吹き飛んだ部品にあたった42歳の男性が死亡した。
警察によると、ボイラーの点検を行う前には、配管に残ったガスを窒素などを注入して完全に抜く必要があるが、2人は点検前にこれを怠った上、配管のバルブを閉めなかったためガスが漏れ出た状態だった。
さらに2人は、すぐ近くで火花を伴う工事が行われていることを知っていたという。
このため警察は、爆発は十分に予見出来たとして、2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
警察の調べに対して、2人は容疑を認めているという。
社員が書類送検されたことについて日本コークス工業は、「ご遺族や関係者の皆様に改めておわび申し上げます。安全対策を徹底するとともに再発防止に全社を挙げて取り組んで参ります」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025066971.html?t=1391720717257
(2014年3月2日 修正2 ;追記)
2014年2月7日付の西日本新聞紙面に、上記とは若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
送検容疑は、ボイラーの点検中にバルブを閉めるのを怠ってコークスガスを配管の外に漏出させ、別の作業員が溶接していた火花がガスに引火し、保全工の男性を死亡させた疑い
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。