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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年3月24日付で朝日新聞川崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
川崎市川崎区の冷凍食品卸業「Eシステム」の倉庫内で、22日午後7時40分ごろ、作業用リフトを使って仕分け作業中の派遣社員の女性(41)がリフト付近から転落し、意識不明の重体となった。
 
警察によるとリフトに柵はなく、誤って転落したらしい。
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2012年3月23日付で琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
嘉手納基地は22日、21日午後に嘉手納弾薬庫地区内の現在使用されていない地下燃料タンクから約113ℓのディーゼル燃料が漏れ出たと、沖縄防衛局を通じて県や周辺自治体に連絡した。
 
県企業局によると、比謝川への流出は確認されていない。
弾薬庫地区では昨年8月にも燃料漏れがあったばかりで、地元からは再発防止策の実効性や農地への影響を懸念する声が上がっている。

流出現場は嘉手納町のファーマーズゲートから約200mの場所で、周辺は黙認耕作地となっている。

嘉手納基地は琉球新報に対し「現場を掘り起こし、燃料(が染み込んだ土壌)と可能であれば同タンクも取り除く予定。流出範囲が狭いこと、また地元と基地の境界線から離れていることなどから、地元への危険性はないと判断した。基地内の井戸群にも影響はないものとみられる」と説明した。

燃料漏れを受け、嘉手納町は防衛局を通じて現場の立ち入りを要請した。
現在、立ち入りを前提に防衛局側と米側が調整している。
町長は「大変遺憾だ。米軍の再発防止策はどうなっているのか。一度弾薬庫内の燃料タンクを点検する必要がある。農地や比謝川への影響も懸念される。火災の可能性もあった」と語気を強めた。

ファーマーズゲートがある同町東区自治会の会長は「耕作者も不安がっていると思う。もっと迅速に連絡してほしい。そして実効性のある再発防止策を実施してほしい」と話した。

 
出典URL
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-189010-storytopic-1.html
 
 
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2012年3月23日付で朝日新聞長野東北信版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
長野労基署は22日、法人としてのU設備事務所と現場責任者の男性(33)を労安法(事業者の構ずべき措置など)違反の疑いで書類送検し、発表した。
 
同署の調べでは、長野市内のビル改修工事現場で配管工事を担当していた同社と責任者は、昨年10月、臨時作業員の男性(当時56)に屋根の端で配管工事をさせる際、防護ネットを張るなどの対策を講じなかった疑い。
男性は転落死した。容疑を認めているという。

 
 
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2012年3月23日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
豊橋労基署は22日、豊川市の清掃業「M建材」の男性経営者(62)を労安法違反(労災隠し)などの疑いで書類送検し、発表した。
 
発表によると、経営者は昨年4月9日、同市伊奈町の工場で、男性従業員(61)が清掃作業中に高さ3.7mの足場から転落し、腕やひざなどの骨が折れる大けがをして75日間休業したのに、同署に報告しなかった疑いがある。
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2012年3月23日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
22日午後4時25分ごろ、雲仙市小浜町の河川敷工事現場で、パワーショベルを運転していた近くの男性(55)が、重機の下敷きになり圧死した。
 
警察によると、高さ6mの斜面を固める作業をしていて、運転席から転落した男性の上に、パワーショベルが横転してきたという。

 
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2012年3月22日21時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
22日午後4時10分ごろ、堺市南区の西原公園で、高所作業車のゴンドラ部分から男性作業員2人が落下した、と近くにいた人から119番通報があった。
40代ぐらいの男性が全身を強く打って死亡し、別の男性(35)も両腕骨折などの重傷を負った。


警察によると、2人は作業車のゴンドラに乗り、アームを高さ約10mまで伸ばした場所で立ち木の枝を切っていたところ、作業車が横転したという。

警察などによると、この日朝から、2人を含む作業員7人が市の委託で公園内の立ち木の枝を切る作業をしていた。
高所作業車はゴンドラ内でアームや車を操作できる仕組み。
事故当時、ゆるやかな斜面に停車しており、警察は作業の安全管理に問題がなかったか、関係者から事情を聴き、業務上過失致死傷容疑で捜査している。


出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0322/OSK201203220131.html
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2012年3月22日20時16分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

22日午前11時45分ごろ、大町市にあるJR大糸線・信濃常盤駅で壁に取りつけられていた運賃表が突然、落下して、自動販売機で、切符を買っていた60代の男性にぶつかった。
男性は足にケガをしたが、打撲程度の軽傷だという。


同駅は無人駅で、落下した運賃表は重さが7kgあり、高さ1m60cmほどのところにネジで固定されていた。
男性からの連絡を受けてJR東日本が確認したところ、固定していた6本のネジがすべて抜け落ちていたという。


JR東では、ネジが抜けた原因を調べるとともに、長野支社管内のすべての無人駅で、壁に取りつけた運賃表などの安全確認を行うことにしている。
JR東長野支社では、「ケガをしたかたに深くお詫びするとともに、早急に再発防止のために対策を取る」と話している。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013898011.html
 
 

(2012年4月1日 修正1 ;追記)
 
2012年3月23日付の信濃毎日新聞紙面に、当時のやや詳しい状況が掲載されていた。
 
男性は左足太ももに7cmの擦り傷を負ったという。
運賃表は、アルミ製の枠で囲った縦75cm、横145cm、重さ約7kg。
駅舎にはもう一人いたが、けがはなかった。

長野地方気象台によると、同日午前11時から午後2時ごろまで、アメダス観測地点の大町で最大風速が10mを超えていた。
JRは「運賃表が落ちた原因は不明」としているが、駅舎にドアはなく、風が吹き抜ける状況だったという。


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2012年3月22日9時35分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

県内での労働災害が34年ぶりに2年連続で増加しているため、青森労働局は、来月からの3か月間を、労働災害防止に集中的に取り組む期間として設定し、対策強化に乗り出す。

同局によると、県内では、死亡または休業4日以上の労働災害が去年1年間に1214件発生し、おととしより76件増え、平成21年から2年連続で増加している。
県内で、労働災害が2年連続で増加したのは、昭和51年から53年までの期間以来、34年ぶりとのこと。


労働災害が2年連続で増加した業種は製造業と建設業で、製造業はおととしよりも19件多い243件、建設業は26件多い227件となっている。
また、ことしに入っても、死者が出た労働災害は、今月1日現在、雪下ろしの作業員が落下した雪に埋まるなど6件発生して、去年の同じ時期より5件多く、急激に増えている。


このため同局は、来月1日から6月30日までを「労働災害防止対策の集中的な取り組み期間」に設定し、事業所への指導やパトロールを増やして対策を強化することにしている。
こうした取り組みは、青森労働局が平成12年に発足してから初めてのこと。
労働局は23日、16の関係団体と会議を開き、労働災害の増加傾向に歯止めをかけるため、安全管理の徹底を呼びかけることにしている。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083860841.html
 
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2012年3月22日10時8分にNHK名古屋から、3月22日11時7分にFNN東海テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

21日午後11時50分ごろ、豊田市新生町の金属加工工場「S」で爆発音がしたと、近くの住民から消防に通報があった。
消防と警察が駆けつけたところ、鉄骨平屋建て工場のスレートの屋根が吹き飛び、多くの窓ガラスが割れていたほか、工場内にある機械から火が出ていたという。


工場は当時、稼働中だったが、従業員など9人は爆発が起きた建物の外にいて、けがはなかった。
警察によると、この爆発で工場から50m以上離れた数軒の住宅で窓ガラスが割れたり扉が壊れたりする被害が出たという。


爆発があったのは、細かく砕いたアルミニウムについた油と水分を乾燥させる機械とみられるということで、警察と消防で原因を調べている。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003884311.html
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00219680.html
 


(2012年3月31日 修正1 ;追記)
 
2012年3月22日付の中日新聞夕刊紙面に、粉塵爆発の可能性が高いという趣旨の記事が掲載されていた。
 
警察は、粉塵爆発の可能性が高いとみて調べている。
同社などによると、アルミ片をリサイクルするため、付着した油分などを乾燥機で取り除く作業中、アルミ粉を吸い取る集塵ダクトが爆発したという。
静電気などがアルミ粉に引火した粉塵爆発の可能性がある。

 
 
Keyword ; dust explosion , accident


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2012年3月21日14時13分に朝日新聞から写真付きで、また3月21日12時55分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
21日午前10時10分ごろ、大阪市此花区の阪神高速淀川左岸線の海老江ジャンクション(仮称)の工事現場で、大型クレーン車が作業員ごと工事用の仮設桟橋から真下の淀川に落ちた、と119番通報があった。
警察などによると、作業員の男性(68)は、約15分後に救助されたが死亡した。


阪神高速道路会社などによると、現場では、淀川にかかる阪神高速神戸線の高架橋と、淀川沿いに建設中の淀川左岸線をつなぐ同ジャンクションの建設工事が行われていた。
クレーン車は淀川上に仮設された桟橋(高さ約5m)に置かれていた。


警察によると、男性がクレーン車を後進させようとしたところ、進行方向に荷物があったため、荷物をどかそうといったん降車。直後に無人のクレーン車が動き始め、男性がエンジンを切ろうと窓から車内に手を入れて止めようとしたが、一緒に川に転落したという。

現場では桟橋の端にある柵が折れ曲がり、水面まで垂れ下がっていた。
近くにいたという男性作業員の一人は「クレーン車がいきなりざぶんと落ちた」と話した。


出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0321/OSK201203210064.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120321/dst12032112590012-n1.htm
 
 

(2012年3月31日 修正1 ;追記)
 
2012年3月2日付の大阪日日新聞紙面に、若干詳しい状況が掲載されていた。
 
男性は、別の作業員からクレーン車を移動するよう指示され、エンジンをかけた直後、近くの障害物を動かそうと慌てて運転席から降りたため、警察はサイドブレーキをかけるなどの停止措置を取らなかったとみている。
 
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2012年3月21日12時10分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
21日午前9時50分ごろ、堺市堺区の化学薬品製造会社Sケミファ三宝工場から「作業員がガスを吸って頭痛を訴えている」と119番通報があった。
30~60代の男性作業員4人がタンクから漏れたガスを吸って病院に搬送された。軽症という。


消防によると、工場内の75トンタンクの配管に直径約5mmの穴が開いてフッ化水素酸の液体約50kgが漏れ、気化したガスを従業員が吸い込んだ。
約30分後に漏れは収まり、工場周辺への影響はなかったという。


出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0321/OSK201203210086.html
 
 
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2012年3月20日22時37分にmsn産経ニュース埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20日午後1時55分ごろ、越谷市流通団地の佐川急便越谷支店で、エレベーターの改修工事をしていた男性会社員(43)が、エレベーターの2階乗降口から約8m下の1階に転落した。男性は頭を強く打って重体。

警察の調べでは、この日は3人体制で作業に当たり、事故時、男性が1人で2階に、部下の作業員2人が3階にいた。エレベーターのカゴは3階にあったという。
エレベーターの改修工事は16日から26日までの日程で行われており、男性は現場責任者だった。
改修工事はドアが開いた状態で進められており、警察では男性が転落した詳しい原因を調べている。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120320/stm12032022380006-n1.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
過去にしばしば起きている事故と同じ事故が、またしても起きてしまった。
しかも今回は、そういった過去事例を熟知しているはずの現場責任者の方が転落している。
ふとした油断があったのだろうか?

 


(2012年4月1日 修正1 ;追記)
 
2012年3月22日付の埼玉新聞紙面に、30~40cmの隙間から転落したという下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
警察によると、男性は2階でエレベータースイッチの改修作業中に30~40cmの扉の隙間から転落したとみられる。
エレベーターは3階まであり、中のかごは3階で停止中だった。
 
同支店のエレベーター老朽化のため、16日から10日間の日程で配線とスイッチの改修作業をしていた。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
大きく開いたドアではなく、少し開いた隙間から転落したとのこと。
それなら、先にコメントしたような過去の事例の再発とは少し意味合いが違ってくる。
床部であれ、今回のような扉部であれ、30~40cmも隙間が開いていれば、転落する恐れは大いにある。

 
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2012年3月19日18時44分にmsn産経ニュースから写真付きで、19日17時20分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また3月20日付で読売新聞からも同主旨の記事がネット配信されていた。

19日午後0時40分ごろ、東松山市幸町の改修作業中のマンションで、外壁に設置された作業用の足場が倒れ、近くを歩いていた6歳の男児2人が下敷きになった。この事故で、1人が死亡、もう1人が鼻の骨を折る重傷を負った。

警察によると、この足場は高さ約10mで、縦、横ともに約1.8m。20日にマンション外壁のタイルを張り替えるため、作業員が19日午前に設置した。
事故当時、すでに作業員は作業を終えて引き揚げており、現場にはいなかった。
足場をマンションに結びつけるなどの固定はされていなかったという。


熊谷地方気象台によると、この日の埼玉県内は風が強く、午後1時4分に熊谷で瞬間最大風速17.1mを記録した。
警察では、足場は強風の影響で倒れたとみて、詳しい原因を調べている。


警察によると、けがをした男児らは近くの保育園に通っており、保育士2人が付き添い、園児22人で列を作ってドッジボールの練習のため別の保育園に向かっている途中だった。
保育士が風を感じて後ろを振り返り、倒れてくるのに気付いて子供たちを逃がしたが、2人は列の中央付近にいて間に合わずにぶつかったという。


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120319/dst12031918480009-n1.htm
 http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613171.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20120320-OYT8T00041.htm

 
また3月22日9時33分にNHK埼玉から、足場の固定に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今回のタイプの足場については、労安法の規則で、高さが5m以上ある場合は、高さ5m以内に最低1か所は足場が動かないよう、建物の壁と足場を金具などでつなぐ「壁つなぎ」という方法で固定する措置を取るよう定められているという。
また、「壁つなぎ」が出来ない場合でも、足場と地面との設置面を固定するなどの措置を取るよう求められているが、警察のこれまでの調べで固定されていなかったことがわかっている。

労基署は21日、現場に足場を組み立てた2人の作業員などを呼んで事情を聞き事故の状況を調べた。
今回の事故について足場を組み立てた会社の社長はNHKの取材に対し「マンションの壁を傷つけることに抵抗があり、壁に穴をあけて足場とつないで固定する方法は指示しなかった。作業員には屋上と足場をつなぐよう指示したが、結果的に1か所も固定されていなかった」と話した。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006613502.html
 
 
一方、2012年3月22日のテレビ朝日「モーニングバード」では、足場工事を請け負った会社の社長が工事時の状況について以下のようにインタビューに応え、また番組でフリップを使って解説していた。
 
8時ごろ     組み立て開始
9時半ごろ    作業員が資材を忘れたと帰社
11時半     マンションとの接続部分を残し、組み立て完成
11時50分   作業員が屋上固定用材料不足といって帰社
12時ごろ    作業員出発
12時40分ごろ 事故発生の連絡が社長に入る
12時55分ごろ 社長が現場に着いたが、先に出ていた作業員は現場にいなかった
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□先に出発した作業員は、どこで何をしていたのだろう?時間帯から考えると昼飯?
もしそうだとすれば、安全意識の欠如どころか、仕事の基本ができていないということだ。
他情報によれば、インタビューに応えたのは「R社」の社長で、作業員はグループ会社「A社」所属。
グループ会社とはいえ、仕事の進め方で意思疎通を欠くところがあったのだろうか?
 
□事故とは直接の関係はないが、付き添いの保育士、2人いたのなら、なぜ1人が引率で先頭に、もう1人が列の最後尾で園児の様子を確認するという役割分担にしなかったのだろうか?
2人とも先頭にいて時々振り返るような引率では、心もとない。
1人が最後尾にいれば、もう少し早く倒壊に気がついていた可能性がある。
 

 

(2012年4月5日 修正1 ;追記)
 
2012年3月31日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
この事故を受け、埼玉労働局は30日、県内建築現場の足場54カ所を対象に行った緊急パトロールの調査結果を発表した。
31・5%に当たる17件の現場で労安法違反が認められたほか、46・3%に該当する25件で不適切な状態があったとして、同法に基づいて改善を指導した。


同局は22、23の両日、現場を抜き打ち検査した。
東松山の事故で不備が問題となった足場を建物に固定する「壁つなぎ」を行っていない現場は7件あり、うち2件は同法違反に該当したため、使用停止命令を出した。
業者が「壁つなぎ」を適切に行わない理由について、担当者は「推測だが、壁に直接傷をつけるからではないか」と話した。


パトロールの結果、「壁つなぎ」以外では「昇降階段の設置」について10件を改善指導するなど、作業員保護のための安全対策が軽視されている実態が浮き彫りになった。

結果を受け、局長は「関係団体を含めて、今後事故防止に向けて周知を徹底していきたい」と話した。

 
■壁つなぎ
足場と建設物などを水平方向に連結し、足場がいずれの方向にも傾斜変形しないように設ける鉄線などを指す。
1カ所当たり500kg以上の強度を持つことが望ましいとされる。

 
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news03/31/04.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
事故発生から3日後の点検だが、それでも東松山での事故原因と同じ不具合が2件見つかった。
これらの施工者は、同じ県内での事故なのに、自分たちの足場が問題ないか見直さなかったとみえる。
類似個所対応ならいざしらず、事例の直接対応だけは、誰に言われることなく、自ら進んで行ってほしいものだ。

 


(2012年11月27日 修正2 ;追記)
 
当時のやや詳しい状況や関係者が書類送検されたなどの情報が、マスメディア各社から下記趣旨でネット配信されていた。
 
[2012年11月20日16時22分にNHKさいたま]

警察は、足場を固定するよう現場に指示しなかったなど安全管理を怠っていたとして、足場を組み立てた業者の社長ら4人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、足場の組み立て業者「A社」の社長(54)ら4人。


問題の足場は、建物に固定するなど法律で義務づけられた倒壊を防ぐ対策が取られていなかったということで、警察は足場を組み立てた「A社」を捜索するなどして調べを進めてきた。

その結果、社長ら4人が、計画では足場をマンションにボルトで固定することになっていたにも関わらず、現場に指示しなかったうえ、足場が完成したあとも確認しないなど安全管理を怠っていた疑いが強まったとして、警察は20日、4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。

警察によると4人は容疑を認めていて、このうち社長は「きちんと指示をしていればよかった。遺族や被害者に申し訳ない」と話しているという。
「A社」の社長らが書類送検されたことについて、親会社で工事の元請けだった「R社」は、NHKの取材に対し「本当に申し訳ございませんでした。それ以外に申し上げることはありません」と話している。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1006645581.html
 
 
[2012年11月20日22時48分 読売新聞]
 
書類送検された足場設置業者社長と元請け業者担当者が、県警の調べに、それぞれが「(足場を建物に固定するよう、作業員に)指示がなされているだろうと思い込んでいた」と供述していることが、県警幹部への取材でわかった。

県警によると、作業員2人は3月19日午前11時半頃、マンションで、外壁張り替え作業のための足場の設置作業を終了し、当時東松山市にあった「A社」の事務所に戻った。
その際、社長は足場が建物に固定されていないことを知り、その作業を2人に初めて指示。2人が現場に戻る途中、足場が倒れたとみられる。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121120-OYT1T01478.htm
 
 
[2012年11月20日付 読売新聞埼玉版]
 
県警が書類送検する方針を固めたのは、足場を適切に固定しなかったことが事故の原因と判断したためだ。
社長のほかに書類送検されるのは、同社と契約したいずれも20歳代の作業員の男2人と、同社に足場設置を発注した元請け業者「R社」の施工担当の男(51)。

県警などによると、問題の足場は、圧縮材と呼ばれる器具をマンションの外壁に押しつける方法で、ぐらつきを防ごうとしていた。
埼玉労働局によると、足場は建物の壁にボルトを打ち込むなどして固定するのが通例で、固定の仕方は、労安則で定めている。

木造住宅などで壁に穴が開けられない場合は、圧縮材だけで足場を組むこともあるが、その場合は他の資材で補助して倒壊を防ぐよう、国の指針で定められている。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20121119-OYT8T01637.htm
 
 
[2012年11月20日17時59分 共同通信]
 
川越労基署は20日、足場設置の作業を監視する主任者を決めていなかったとして労安法違反の疑いで、作業を行った「A社」の当時の社長(54)を書類送検した。

送検容疑は、高さ5m以上の足場の組み立てを行う場合、技能講習を修了した作業主任者に監視させなければいけないのに、主任者を決めていなかった疑い。

 
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012112001001724.html
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2012年3月21日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
18日午前1時50分ごろ、大分市の昭和電工大分コンビナートから、「エチレンプラントで爆発音があり、ガスが漏れている」と119番通報があった。
 
消防は冷却装置の一部が破裂したとみて、配管内のガスを燃焼させる措置などをとった。原因を調べている。




(2012年6月18日 修正1 ;追記)
 
2012年6月14日10時30分に大分合同新聞から、冷却設備が破裂したと断定した記事がネット配信されていた。
 
昭和電工は13日、冷却設備の不具合で停止していた大分コンビナートのエチレンプラントが運転を再開したと発表した。
9日に原料のナフサをプラントに投入し、13日に定常運転に復帰した。同時に、コンビナート内にある石油化学製品メーカー12社へのエチレン供給も再開した。

今後、生産を増やしていく。
同プラントはエチレンを中心に基礎製品6種類を生産する。
3月18日に気体の冷却設備が破裂。交換部品の取り寄せに時間がかかり、補修作業が遅れていた。
今回の運転停止に伴い損失額は数十億円規模になる見通しという。


出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133963758864.html
 
 
また、6月13日15時15分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
 
同設備はもともと、法定の定期修理や石化原料のナフサを熱で分解する炉の清掃のため、3月30日に生産を全面再開する予定だった。
しかし3月18日に、ナフサをエチレンやプロピレンなどの基礎原料につくり変えるためにガスを冷却する工程で設備の不具合が見つかり、修理作業を進めていた。

当初は5月中の稼働再開を目指していたが、交換部品の調達に時間がかかり6月にずれ込んだという。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120613/biz12061315160013-n1.htm
 
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2012年3月20日2時7分にmsn産経ニュース福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

美浜原発2号機の加圧器の調整弁から1次冷却水が漏れたトラブルで、関西電力は19日、冷却水漏れを防ぐ金属部品2本の溶接部が溶接不足で腐食割れしたことが原因と発表した。
関電は、原発11基で同様の金属部品44個をすべて改良した部品などに交換する予定。


関電によると、加圧器の弁棒を覆う蛇腹型の金属部品(直径約11cm、長さ40cm)2本の溶接部で、溶接不足のため約0.3~0.1mmの隙間ができ、冷却水が侵入、腐食したとしている。

メーカー工場で、微量の酸素がある状態で溶接したため、溶接不足が起きたとみられる。
手順書には、溶接時に酸素濃度を確認するように記載がなかった。
同2号機は12月、トラブルが原因で10日間前倒しで定期検査入りしている。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120320/fki12032002080002-n1.htm
 
 
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2012320日付で朝日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午後2時20分ごろ、鹿嶋市の住友金属鹿島製鉄所内にあるA社ケミカルカンパニー鹿島工場から「火が出ている」と119番通報があった。
警察によると、平屋建ての工場1棟(約375m2)が全焼し、焼け跡から男性2人の遺体が見つかった。


警察によると、亡くなったのはいずれもこの会社の54歳と60歳の社員の男性。
会社などによると、工場では、電子材料のもとになる化学製品を作っている。
火災当時は2人を含む3人の社員が、電気振動ふるい機を使って、電子機材のフィルムに用いる化学物質を袋詰めしていたという。

この化学物質に引火性はなく、軽いやけどを負った男性社員(44)は、「ふるい機の下の床面から火が上がってきた」と話しているという。
警察などで原因を調べている。

 

出典URL

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001203200005

 

 

 

(2014年3月14日 修正1 ;追記

 

2014312日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、ふるい機周辺で静電気により着火したと思しき、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鹿嶋労基署は11日、A社(本社;大阪市)と同社系列の工場の課長(50)を、労安法違反の疑いで書類送検した。

 

同署によると、会社側には、可燃性の粉のふるい分け作業をする場合、静電気による火災が起きないよう措置を講じるべきなのに怠った疑いがある。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

この記事によれば、作業をしていて全焼したのは倉庫だった。 (当該情報に基づき、タイトルを微修正した)

 

 

 

 

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2012年3月19日19時1分にNHK大津から、また3月20日付の朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日午前9時半ごろ、日野町にあるS社工場で、この工場に勤める会社員の女性(56)がカーペットに糸を織り込む機械のローラーに上半身を巻き込まれているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
すぐに救急隊が駆けつけ病院に運ばれたが、頭を強く打っていたため、およそ1時間後に死亡した。


警察によると、女性は勤務17年のベテランで、けさ8時すぎからカーペットを編む機械を1人で操作していたということで、警察は作業中に誤って機械に巻き込まれた可能性もあるとみて、当時の状況や事故の原因を詳しく調べている。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063824211.html
 
 
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2012年3月20日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日午前9時10分ごろ、坂町のJR呉線の小屋トンネルで、トンネル外側ののり面を工事中に、ドリルがトンネルの天井を突き破るトラブルがあった。
安全確認と復旧作業のため、広―海田市間で上下線とも約3時間運転を見合わせ、3000人に影響があった。


JR西によると、小屋トンネルは長さ90m。トンネルの上は傾斜地で、コンクリート製ののり面になっている。
同日午前7時15分から、JRの関連会社の作業員約10人がのり面の補強作業を開始。
約3mの鉄製の杭を打ち込むため、直径65mmのドリルで穴を開けている際、トンネル内にドリルが約50cm貫通。トンネル上部に直径約10cmの穴が開いたという。


作業員からJR西の広島総合指令所に連絡があった。
同支社で、工事に問題がなかったかなど、原因を調べている。

 
 
 
(ブログ者コメント)
 
作業員から総合指令所に連絡があった件、「未然防止」には失敗したものの、緊急時対応という「拡大防止」策は、手順どおりに行われたようだ。

 
 
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2012年3月19日付で朝日新聞尾張知多版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
18日午前11時45分ごろ、愛西市諸桑町の「いすのM(Uさん経営)」から出火、木造平屋建て作業場約60m2が全焼した。
Uさんの次女(38)がガラスの破片で右手に軽いけが。
 
警察によると、Uさんや親族らが午前中からパイプ椅子の製造をしていた。
作業中に接着剤の入った1斗缶をこぼした直後に火が上がったらしい。
ストーブの火が引火した可能性がある。
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2012年3月18日16時33分にmsn産経ニュース埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
17日午後11時15分ごろ、戸田市のアスファルト製造会社「N社」戸田工場から出火、鉄筋平屋作業所内のスクリューや壁などが焼けた。

警察の調べでは、この工場は24時間態勢でアスファルトを製造。夜間は別の建物内で、作業員がモニターを見ながら機械を操作しており、出火時、工場内は無人だった。
警察で詳しい出火原因を調べている。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120318/stm12031816330002-n1.htm
 


(2012年3月31日 修正1 ;追記)
 
2012年3月19日付の埼玉新聞紙面に、やや詳しい状況が掲載されていた。
 
警察によると、作業場は24時間稼働で、アスファルトを165℃に加熱し、潤滑油をかけ、ダンプに積み込む作業をしていた。
破裂音を聞いた従業員が119番通報。
警察が出火原因を調べている。
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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