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15日、大分市千歳の小型クレーン教習機関「W事務所」の男性経営者(48)と長崎県の「T内装」の男性経営者(37)が、労安法違反容疑で書類送検された。
W事務所は2010年12月下旬、小型クレーンの運転技能講習を実施したように装って27人に修了証を交付した疑い。
27人は先月23日付で登録を抹消された。
T内装の経営者は昨年5月24日、大分市のマンション建設現場で作業台に機材を載せた際、元請けが定めた最大積載量を確認せず、基準を300kgも超える床材を載せた疑い。
作業台は落下し、経営者を含む3人の作業員が足の骨が折れるなどのけがをした。
出典URL
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001203190008
(ブログ者コメント)
□事故原因などを調べている最中に技能教習未実施が発覚した・・・そんな経緯だったのだろうか?
□登録を抹消された27人だが、簡単に修了証をもらえる機関ということで受講していたなら仕方がない。それと知らずに受講していたなら気の毒だ。どちらだったかは、この記事からは判定不能。
□修了証の不正交付は、過去にも何件かある模様。たしか最近も報道されていた記憶がある。
17日午前9時50分ごろ、大分県津久見市の保戸島沖で海に潜ってブイ撤去工事の作業をしていた潜水士3人が意識不明になり、その後、全員の死亡が確認された。
3人の空気ボンベ(12~14ℓ)の残量はいずれもゼロで、海保が原因を調べている。
海保によると、亡くなったのは潜水業Sさん(45)と会社員YOさん(31)、会社員YUさん(37)。
18日に司法解剖した結果、YOさんは急性窒息死、他の2人は肺に水が入っていて水死だった。 タンクの空気がなくなり、口からマスクを外した可能性がある。
現場一帯は、音でおびき寄せた魚を餌付けして育てる「海洋牧場」で、大分県がブイなどを管理している。3人は老朽化した音響給餌ブイの撤去作業の最中だった。
海保によると、作業船で現場に着いた3人は17日午前9時30分ごろ、ブイとチェーンで結ばれているコンクリートブロック(75トン)を撤去するため、空気ボンベを背負って海に入った。
水深57mの海底付近に下り、SさんとYUさんはクレーンから下ろしたワイヤとブロックをつなぐ作業にあたり、YOさんは有線電話で海上との連絡係を担ったという。
9時47分ごろ、YOさんから作業船に「1個目の(金具)取り付け完了」「ワイヤを沈めて」と連絡があり、この時点で作業は順調だった。だが数秒後に作業ストップの指示があり、約3分後にSさん、その5分後にはYUさんが浮上。ともにあおむけで意識がなかった。YOさんは約1時間後、海中に沈んでいるのが見つかった。
県によると、3人の前に別の1人が潜った際、海底は穏やかで視界も良かったという。
水深5~6m地点には、急浮上した際に起こる減圧障害を防止するための空気タンクが3人分用意してあったが、使われた形跡はなかった。
YOさんとYUさんが勤めていた測量会社によると、水深57mでの作業はYOさんとSさんは何度も経験していたが、YUさんは初めてだったという。
工事を発注した大分県などによると、空気の残量が少なくなった場合は、作業を中断し別の潜水士と交代することになっており、死亡した3人を含めて潜水士は計10人確保していたという。
潜水士のとりまとめ役だった男性(61)は取材に対し、「ボンベは各自が準備し、全部で25本あった。残りが4分の1になったら浮上するよう指示していた」と話した。
また19日には、工事を行っていた業者の責任者などが、県庁で会見をした。
海中での作業について現場で具体的な指示を出していた潜水士のIさんが「およそ60mの深さで作業が出来るのは20分がぎりぎりくらいだ」と述べ、「ボンベの空気圧が一定にまで減れば作業を中断して浮上することを決めて3人に指示を出した」と述べ、作業手順や安全管理に問題はなかったという認識を示した。
また、死亡した3人のボンベは空になっていたが、ボンベはいずれも潜水士が準備し,潜る前に十分な空気が入っていたことを確認していたということで、Iさんは事故の原因については「全くわからない」と答えた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0317/SEB201203170011.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120318/oit12031820230001-n1.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120319k0000m040067000c.html
(ブログ者コメント)
3人のうち1人の空気ボンベが空になるならあり得ることだが、複数、それも3人のボンベがほぼ同時に空になるとは・・・。
関係者は想像だにできなかっただろう。
ブログ者には、タイムキーパーがいて、その人が時間を間違えた程度のことしか思い浮かばない。
(2012年3月26日 修正1 ;追記)
2012年3月20日付で朝日新聞西部版(聞蔵)から、当時のやや詳しい状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
意識不明の状態で海面に浮かんだ2人の浮力調整装置の空気袋が大きく膨らんでいたことがわかった。
急浮上を避け、空気を抜きながら使うのが一般的で、海保は、海底付近でトラブルが起きてボンベの空気がなくなり、意識不明になって浮上した可能性が高いとみている。
深い水深から空気調整せず一気に浮上したため、水圧が減って袋の空気が膨張したとみられるという。
指示係のYOさんが、普段は携帯しているダイビングコンピュータを持っていなかったこともわかった。
これは安全な浮上速度や体内窒素量を知らせる機器で、携帯は法的義務ではないが、各自で持つのが基本という。
海保は事故との関連を調べる方針。
(2013年3月18日 修正2 ;追記)
2013年3月17日13時35分にNHK大分から、いまだ原因につながる手掛かりはないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、津久見市の保戸島沖で海に潜って作業をしていた潜水士3人が死亡した事故から17日で1年になる。
いまのところ事故の原因に直接つながるような手がかりはなく、海保が捜査を続けている。
海保は、工事を大分県から請け負った津久見市の建設会社や、死亡した潜水士の手配をした佐伯市の会社の事務所を捜索するなどして、事故の原因について捜査しているが、3人がおよそ60mと、ふだんあまり工事が行われない深い海底で作業をしていて、事故を目撃した人がいなかったことなどから、これまでに事故の原因に直接つながるような手がかりは得られていない。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5073121961.html?t=1363561250221
(2013年10月22日 修正3 ;追記)
2013年10月18日12時20分にNHK大分から、また10月20日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、未だ原因不明だが放置したままだと危険なため県は工事を再開するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受けて、県は、事故原因を明らかにし、再発防止策をまとめることを優先させるとして、1年半余りにわたって工事を中断していたが、事故の原因はまだ明らかになっておらず、大分海保が捜査を続けている。
県は、ブイを含めた人工魚礁の設備の耐用年数が過ぎており、ブイを係留するチェーンなどが切れて船と衝突する危険があることから、早急に撤去する必要があるとして、今月中にも工事を再開する方針を決めた。
県漁協からも要望が出ていた
県は、海に潜って作業する際には、船の上からホースで潜水士に空気を送り、作業中に呼吸できなくなるのを防ぐほか、潜水士の頭に小型のビデオカメラをつけ、船の上でも作業のようすがわかるようにするなどの安全対策を講じるとしている。
県は、「労基署にも作業の安全対策について確認や助言してもらい、万全な方法で臨む」としている。
県では、天候をみながら作業を再開させることにしているが、亡くなった潜水士の父親は、「家族としては事故の原因がわかるまで工事を再開してほしくない」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5075374491.html?t=1382134740195
北海道電力は17日、伊達石油火力発電所2号機(35万KW)で排ガスの除去装置に不具合が発生し、同日午前8時半から発電を停止したと発表した。
同機の運転停止で、17日のピーク時の供給余力は105万KWから70万KWに減るが、北電は「ただちに支障をきたす状況ではない」としている。
伊達2号機は損傷した給水ポンプの修理を終え、16日にフル出力での運転を再開したばかり。
北電によると、トラブルがあったのは、ボイラーで燃焼した後の排出ガスから、静電気の力で灰を取り除く電気集じん装置。
17日午前3時45分頃、装置の不具合を知らせる警報が鳴り、出力を段階的に落として原因を調べたが分からず、停止した。
灰を集める機能が働いておらず、内部の点検などを行っている。
北電は、運転を停止している泊原子力発電所1、2号機(各57.9万KW)をカバーするため、火力発電所のフル稼働を続けている。
伊達2号機も昨年12月に行う予定の任意点検を繰り延べているが、2月17日には水蒸気を冷却する配管に穴が開いたため、発電を停止。
20日に再開したが、4日後に給水ポンプが損傷して抑制運転が続くなど、昨秋からトラブルが続いている。
出店URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120317-OYT8T00508.htm
16日午後6時半ごろ、大牟田市四山町の全農エネルギー有明石油基地で、「労災事故でけが人がいる」と、119番通報があった。
タンカーから石油タンクにガソリンを送る配管の修理をしていた会社員(66)ら男性5人が軽いやけどを負った。
警察によると、5人は16日朝から5人で配管の修理をし、事故直前から溶接作業をしていた。
事故後、警察が調べたところ配管は壊れておらず、火災の発生もなかった。
管の中に残っていた気化したガソリンに何らかの理由で引火した可能性もあるとみて、原因を調べている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120317-00000005-mai-soci
(2012年3月31日 修正1 ;追記)
2012年3月17日付の熊本日日新聞紙面に、毎日新聞と骨子は同じだが、小爆発だったと書かれた記事が掲載されていた。
16日午後6時20分ごろ、全農エネルギー有明石油基地から市消防本部に、「爆発があった」と119番通報があった。
配管を修理していた下請け会社の社員(66)ら20~60代の男性5人が病院に搬送されたが、首や頭などにやけどなどの軽傷で、命に別条はない。
同本部によると、火災や建物の損傷はなく、爆発は小規模だったとみられる。気化したガソリンなどに引火した可能性もあるという。
警察によると、5人は停泊中のタンカーから石油タンクにガソリンを送る配管を修理するため、溶接作業をしていた。
16日午後2時20分ごろ、岡山大薬学部2号館1階にある実験室から出火、職員が「薬品から火が出た」と119番通報した。
部屋にあった器具の一部を焼いたが、男性教授と学生3人が消火器を使って消し止めた。
けが人はなかった。
岡山大によると、60代の男性教授が、実験室で薬品の廃棄処理作業を行っていたところ、誤って水素化リチウムと水が接触し発火したという。近くにあったメタノール入りのポリバケツに燃え移った。
水素化リチウムは水と激しく反応する性質があるという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/okayama/archive/news/2012/03/17/20120317ddlk33040630000c.html
14日午前9時50分ごろ、大崎市役所の2階にある子育て支援課相談室から出火、同室の壁やカーペットなど8m2が焼けた。約30分後に職員が消火器や消火栓からの放水で消し止めた。煙を吸った職員3人が軽傷を負った。
警察によると、コンセントにつながれたままのパソコンの分配器が溶解しており、警察は分配器やコンセントが過熱し出火した可能性があるとみて調べている。
出火当時、庁舎内にいた来庁者23人と職員312人は、庁舎前の駐車場に避難した。
市長は「火災発生を申し訳なく思う。施設の安全確認に一層注意したい」と述べた。
九州新幹線で13日起きた架線トラブルの原因について、JR九州は14日、列車への送電を止める安全装置「保護接地スイッチ」の不具合が原因だったことを明らかにした。
スイッチ解除やその後の送電再開に手間取るなどミスや経験不足が重なり、立ち往生が約6時間半と長引いた。
トラブルは13日午後4時ごろ、久留米-筑後船小屋間の下り線を走行中の「さくら557号」の運転士が架線にビニールが引っかかっているのを発見したことから始まった。
運転室にある保護接地スイッチを押して送電を止めた。「異常時は列車を止める」という原則通りの対応。しかし、スイッチが解除できなくなって混乱した。
同社によると、スイッチを入れると車両上部の金属板が起き上がり、架線から電流を車内へ取り込むパンタグラフの上部に接触し、ショートが起きる。架線の電流が止まり、他の列車が近づけなくなる。
危険防止で入れたスイッチを解除しようとしたところ、金属板が下がらなくなった。
午後6時10分過ぎ、運転士が車両の屋根に登り、ハンマーでたたいて下げて解除した。
スイッチの不具合を想定したマニュアルがなく、現場の判断でハンマーを使用したという。
解除までに約2時間かかったことで車両のバッテリーが低下。今度は安全のために下げていたパンタグラフが上がらずに電気を取り込めず、自力走行が不可能になった。緊急時の小型バッテリーは積んでいなかった。
後続の救援列車が到着後、連結して動き始めるまでも約1時間半かかった。
全線開通1年の12日の記者会見で同社は、九州新幹線の「1列車あたりの平均遅延時間は30秒」と発表。在来線特急の81秒から大幅に改善する安定運行だと胸を張ったばかり。
全線開業以来、人身事故や自然災害以外で長時間の運転見合わせは今回が初めてで、JRの本部長らは14日の会見で「スイッチが解除できないことやバッテリーが上がることは対応マニュアルにも無く想定外だった。全線開業からまだ1年で経験不足があり、対応の手順の確認などに時間がかかった」と社員教育や復旧対策を充実していく考えを示した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120315k0000m040111000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukuoka/5013699752.html
また、3月16日21時23分に朝日新聞から図解付きで、原因判明の旨、ネット配信されていた。
JR九州は16日、安全装置の故障の原因を発表した。
スイッチ作動時に流れた高圧電流で高熱が発生し、部品の銅製の板が溶けて接着し、動かなくなったためという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0316/SEB201203160024.html
一方、3月16日23時55分に時事通信からは、山陽新幹線では数年に1回程度あるトラブルで対応済という情報がネット配信されていた。
JR九州は16日、運転士が列車を緊急停止させた際に使用した車両の屋根の金属製スイッチが溶着し、元に戻らなかったため、運転再開できなかったとする調査結果を発表した。
トラブルがあった列車で、スイッチは8両編成のうち2両の屋根に各1カ所あり、うち2号車のスイッチの一部が溶けていた。
JR西日本によると、山陽新幹線ではスイッチの溶着が数年に1回程度あり、対応策を定めている。
JR九州は、記者会見で「溶着の経験がなく、知らなかった。今後は必要な教育、訓練をしていく」と述べた。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012031601060
(ブログ者コメント)
システムを構成する全ての設備について、その設備が故障した場合の対応マニュアルを作っておくことは、現実問題、できない相談だ。
ただ、しばしば故障する設備、その設備が故障すると致命的なダメージを受ける設備については、対応マニュアルを作っておいたほうが安心できる。
この点、山陽新幹線では、過去のトラブルの知見があったので対応方法を定めていた。
九州新幹線開業に当たっては、先輩であるJR東海、JR西に教えを乞いに行ったと思うが、こういった小さな点まで情報として得ることは無理な話しだ。
JR九州としては、一つ一つ経験を積み重ねていくしかないのだろう。
JRグループとしての失敗知識データベースなどがあれば、そこから未経験トラブルを学ぶことができるのだが、そういった動きはまだないのだろうか?
東京都稲城市大丸の工事現場で男性作業員が土砂の下敷きとなって死亡した事故で、警察は12日、死亡したのは土木作業員の男性(70)と発表した。
警察によると、現場では区画整理に伴う下水管工事が行われていた。
男性は、下水管を埋めるため掘られた穴の中で、崩れた土砂に巻き込まれたという。
現場はJR南武線南多摩駅の北西約200mで、民家や工場が立ち並ぶ地域。
警察が詳しい事故原因を調べる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120312/dst12031223010027-n1.htm
11日午後11時半ごろ倉敷市の中国電力玉島発電所1号機で、水を沸騰させてタービンを回す蒸気をつくる配管の一部がこわれて水が漏れているのを社員が見つけた。
これを受けて中国電力では1号機の運転を停止して12日朝9時から修理にとりかかっているが、原因の特定が進まず、運転再開の見通しはたっていないという。
玉島発電所は石油を燃料とする火力発電所で、去年9月の定期点検では配管に異常はみられなかったという。
中国電力では「早期の運転再開に向けて点検修理を速やかに行っていく」とコメントしている。
1号機は電力の需要が少ないため、2月24日から運転を停止。
11日に運転を再開するため、起動作業をしていた社員が漏れを発見した。
水がポタポタ漏れ出ている状態だという。
1号機は1971年に運転を開始。99年3月にもボイラー内の配管で漏水が生じ、約1週間かけて配管ごと取り替えたという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4023661422.html
なお、中国電力HPには、以下のような趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
玉島発電所1号機は,起動過程において,ボイラーからの漏水を発見したため,運転を停止し,本日,点検を行いました。
点検の結果,ボイラー内部の配管の一部が損傷していることを確認しました。
今後,早期の運転再開に向け,速やかに点検修理を実施してまいります。
出典URL
http://www.energia.co.jp/press/11/p120312-1.html
豊後大野市の自営業の男性(55)方から11日午後8時ごろ出火、自宅に隣接する木造平屋の倉庫140m2が全焼した。
倉庫内でエンジンをかけていた車のマフラー熱で、近くに置いていたコルク製の板(縦180cm、横90cm)に火がつき、いったんは消火したが、板から倉庫の壁に燃え移った可能性が高いという。
(ブログ者コメント)
排ガスがコルク板の自然発火を促進したか、あるいはコルク板にマフラーが接触していたために着火源になった可能性がある。
もし後者であれば、2012年2月4日に掲載した凍結水道管解凍ヒーターによる火災事例に相通じるところがある。
11日午前9時45分ごろ、大阪市北区の地下街「ホワイティうめだ」にある喫茶店「カフェブレーク」から煙が出ていると、地下街の防災センターから消防に通報があった。
消防などによると、改装工事中の店内で、作業員が煙排出用の金属ダクトを切断したところ火花が散り、煙が発生したという。
店周辺には一時、白っぽい煙や焦げたにおいが漂い、消防が「火災ではありません。安心してください」と拡声機で通行人に呼びかけた。
(ブログ者コメント)
ダクト内にこびりついていた油分のカスかなにかが発火したのだろうか?
しかし、仮にそうだとしても、喫茶店の煙排出用ダクトに油分が存在することは、事前に危険予知できた筈。
消防が「火災ではない」と呼びかけた点といい、分かりにくい事例だ。
北海道広尾町で10日朝に起きた民家火災で、広尾署は、亡くなった二人がこの家に住む無職男性(97)と妻(91)だったと発表した。
同署は引き続き死因と出火原因を調べている。
妻は足腰が弱く、外出時は歩行器を使っていた。男性方からは、消防署へ自動的に火災連絡が入る「災害弱者緊急通報システム」による通報があったが、地元の広尾消防署が確認に手間取り、消防車の出動が10分ほど遅れた。
同署によると、同システムは同町内の高齢者家庭など91戸に設置しており、10日午前6時3分に男性方の火災を知らせる自動通報があった。
しかし誤作動が多く、近所からの119番もないことから、同署は消防車を出動させず、署員2人を男性方に向かわせた。
同署は同時に、近所に住む男性の親戚に安全確認を依頼した。
同署は、署員が到着した同15分に火災を初めて確認。消防車が同16分に出動したが、古い木造住宅で火の回りが早く、夫婦を救出できなかったという。
消防車の出動が遅れたことについて、同署は「通報システムが導入されて十数年たつが、これまでの通報はいずれも誤作動で、出動前に確認が必要と思った。予断があったと言われれば仕方がない」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120311-OYT1T00044.htm
また、3月11日19時23分にNHK札幌からは、誤作動のやや詳しい内容が、下記趣旨でネット配信されていた。
広尾消防署によると男性の住宅には、火災の発生を自動で消防に伝える通報システムが設置されていたが、10日は「火災発生」ではなく「センサー異常」という誤った情報が通報されたという。
これを受けて、消防はすぐに出動せず署員が直接、家を訪ねて火事を確認した。
この結果、消防車が到着するまでに通常の5分より大幅に遅れて17分かかったという。
広尾消防署長は「初動が遅れたことは大変申し訳なく、通報システムを点検したい。通報にはすぐに対応していきたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sapporo/7003636731.html
(ブログ者コメント)
□これまでの誤作動は、全て「センサー異常」表示が出る誤作動だったのだろうか?
そうだとすれば、今回の対応で止むをえないところがある。
しかし、しばしば「火災発生」表示も出ていたなら、無駄足でも出動すべきだった。
□そもそも、「センサー異常」表示は、どのような時に出るものなのか?煙感知器なり熱感知器の感知部分が故障した際に出るものなのか?
もしそうなら、故障した際は「火災発生」表示を出すようにすべきではないのか?それがフェイルセーフ設計というものだ。
このシステムは、消防庁がモデル事業として進めているものらしいが、全体の問題として、そういった点を消防庁はメーカーに確認し、対策につなげることが望まれる。
(消防庁が音頭を取っているらしき通知;第2 2(2))
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1404/140426syoubou95.pdf
(システムの概要はおそらくは下記;16ページ~)
http://www.fri.go.jp/pdf/shiryo/shiryo_no74.pdf
(2012年3月23日 修正1 ;追記)
2012年3月19日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、「センサー異常」=「火災発生」の意味だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広尾消防署によると、システムは2010年3月に更新され、火災を知らせる音声は「センサー異常」と変わった。
署員は、更新時に説明を受けて知っていた。
町によると、システムは火災、ガス漏れ、防犯のいずれかのセンサーを接続できることから、音声は「センサー異常」と流れる仕様になっている。
ただ、広尾町では火災報知機に接続しており、「センサー異常」=「火災」だったという。
札幌市では、火災を知らせる緊急通報が入った場合、自動でつながる電話で呼びかけて応答があってもなくても、消防車を出動させている。
一方、広尾町では、どのように対応するか、明確ではなかった。
(ブログ者コメント)
これは仕様がよくない。
「センサー異常」などと聞く人に誤解を与える表現ではなく、たとえば「異常発生」といった表現にしておくべきだ。
どのような議論を経て、この表現に決まったのだろうか?
いや、議論そのものがなかった可能性もある。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。