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8日午後1時ごろ、大田原市の「JAなすの」敷地内で、JAの臨時職員の男性(61)が敷地内を走行していたフォークリフトにひかれ、病院に運ばれたが、およそ2時間半後に死亡した。
警察は、フォークリフトを運転していた同じく臨時職員の男(55)を、自動車運転過失致死の疑いで逮捕した。
男は、倉庫内の古米を屋外のトラックに運搬中で、警察の調べに対し、「よそ見をしていたらぶつかってしまった」と容疑を認めているという。
男性は、休憩を終えて職場に戻るために敷地内を歩いていたということで、警察では詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1095898491.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20120209-OYT8T00030.htm
(ブログ者コメント)
敷地内での交通事故だ。お互いに注意するしかない。
8日午前8時55分ごろ、大阪市の市立粉浜小学校で、南校舎の外壁改修用に組んだ足場の3階部分(地上約7m)から鉄パイプ材(重さ約10kg、長さ1m、幅1.8m)が落下。2階の教室の窓ガラス2枚を突き破った。
ガラスの破片で、5年生の男子児童が頭部を2針縫う切り傷などを負った。
市都市整備局などによると、工事を受注した東住吉区の建設会社が、前日に足場の解体作業を終える予定だったが、悪天候を理由に中断。鉄パイプを固定しないまま足場に立てかけていたという。
事故当時は、この日の作業を始める前で、3階部分の足場に作業員はいなかったという。
会見した同局の担当者は、「通常では考えられない管理状態。警察に届けるとともに、詳しく業者から聞き取りをしたい」と話した。
(ブログ者コメント)
7日15時の大阪の天気を確認すると、くもりで風速3mだった。
局所的に悪天候だったのかもしれないが、それにしても、高所に重量物を固定しないまま放置するなど、市都市整備局担当者の言うとおり、まったく考えられないことだ。
縛るつもりだったが忘れてしまったということだろうか?
長岡市の岡南保育園で8日、屋外にある灯油タンクから室内のストーブに通じる配管が外壁付近で折れ、灯油約800ℓが漏れる事故があった。
同園は、灯油タンクが空になったため、同日午前8時半ごろ、業者に依頼して約800ℓを給油。
午後1時半ごろ、ストーブの給油ランプがエラーを表示し、タンクが再び空になっていた。
このため、業者が調査した結果、施設北側の外壁付近の配管が折れ、折れ目から灯油が漏れだしていたことが分かった。
配管は雪の中に埋もれており、折れた部分も雪の中だった。原因などを調べている。
市によると、漏れた灯油は敷地内の地面や雪にしみ込んでおり、付近の川などに流出した様子は見られないという。
住民に井戸水を飲まないように呼びかけるとともに、周辺の井戸で地下水調査を行う予定。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120208/ngt12020819370003-n1.htm
山梨労働局によると、県内で去年1年間に労働災害で死亡した人は12人で、前の年より2人減った。
このうち去年12月には甲州市のコンクリート工場で59歳の男性が崩れた砂に埋まって死亡する事故が起きている。
死亡事故を業種別に見ると、製造業が4人で最も多く、次いで建設業が3人、卸売・小売業や警備業でそれぞれ2人となっている。
また、事故の形態別では、転落や墜落が6人で最も多く、何かにはさまれたり、まきこまれたりしたのが4人、火傷と交通事故がそれぞれ1人となっている。
一方、けがで4日以上休んだ人は43人増えて681人となり、なかでも、第3次産業が45点3%を占めている。
山梨労働局は、「依然としてサービス業など第3次産業での労災事故が多いため、あらためて基本的な対策を周知していきたい」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1045814261.html
火事現場での経験が少ない若手の消防士に火事の原因などを特定する現場検証の技術を学んでもらおうという研修が8日、越前町で開かれた。
研修は、鯖江・丹生消防組合が開いたもので、研修には入隊して10年目までの若手消防士20人余りが参加した。
研修では、建物の所有者や火災の目撃者に対する質問の仕方について、ベテランの消防士から質問する要領が指導された。
研修用に、取り壊しが予定されている建物に火をつけて再現された火事の現場では、若手消防士たちは、ベテランから指導を受けながら、現場検証を始めた。
現場検証で若手消防士たちは、たばこやライター、電気ストーブなど、火事の原因に関係するものを慎重により分け、壁や天井の焼け具合を調べるなどして、火元を特定する手順を学んでいた。
鯖江・丹生消防組合によると、実際に建物を燃やして行う研修は初めてということで、研修に参加した若手の1人は「貴重な経験が出来て良かった。今回学んだ知識を是非、現場で生かしていきたい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055768631.html
(ブログ者コメント)
どこの消防でもやっていることかもしれないが、ブログ者には初耳だったので、紹介する。
7日午後2時ごろ、南大東村にある「霞池」のそばで重機の試運転を行っていた作業員2人が、重機ごと池に転落した。
警察などによると、転落した作業員2人のうち、男性1人(49歳)が近くにいた他の作業員に助け出されたが、搬送先の診療所で死亡が確認された。
もう1人の男性作業員は、自力で水面に這い上がったあと助け出され、命に別状はないという。
現場の池では、8日から水路の整備工事が行われることになっていて、7日は、本島から船で運ばれてきた重機を午前中に組み立て、午後になって男性の指導でもう1人の作業員が、重機の試運転をしていたという。
現場は、南大東島で最も大きな「大池」から500mほど南西にある湿地で、地面がぬかるんでいるところも多いという。
警察では、あす捜査員を派遣して、事故のいきさつをくわしく調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5095852121.html
7日午後1時ごろ、堺市の1.5km沖を航行していたケミカルタンカー「第二旭豊丸」388トンで二等航海士の男性(56)が倒れているのがみつかり、病院に運ばれたが、約3時間後に死亡した。
海保によると、同船は、化学物質で劇物に指定されている積み荷のクロロホルム約350トンを前日に泉大津港で荷揚げしたあと、阪神港に向かう途中で、男性は、クロロホルムを荷揚げして空になったタンクの中で倒れていた。
男性は、発見される約10分前にタンクの周辺でクロロホルムの臭いがしたため、ほかの乗組員と予定していた作業を中断し、船上のタンクのふたを開け、薬品が残っていないかを確認していたという。
当時、タンカーの甲板からタンクに入るふたは開いていたということで、海保は、8日に遺体を司法解剖し、また乗組員から事情を聴くなどして、死亡した経緯を調べる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/osaka/2005851921.html
http://www.asahi.com/national/update/0207/OSK201202070092.html
(ブログ者コメント)
クロロホルムといえば強い麻酔作用がある物質。
それゆえ、残留状況を確認している時に高濃度の蒸気を吸いこんで気を失いタンク内に転落したのではないかと思い、念のためクロロホルムの急性毒性を調べたところ、意外や意外、高濃度蒸気を吸いこんで一発で気を失うといった物質では、どうもなさそうだった。
中毒ではなく、足を滑らせるなどしての転落かもしれない。
7日午後0時半ごろ、倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所から「海底トンネルの掘削作業中に水が噴き出した」と119番通報があった。
トンネル内に海水が流入し、作業にあたっていた6人のうち1人は自力で脱出し軽傷だが、5人が行方不明となった。
警察は、作業工程に何らかの落ち度があった疑いもあるとみて、業務上過失致傷容疑も視野に入れ捜査する方針。
行方不明になった5人は、工事下請けの弘新建設の従業員3人と、弘栄建技の従業員2人。
JX社や元請けの大手ゼネコン鹿島によると、海底トンネルは、製油所内の「B工場」(旧ジャパンエナジー)と水島港をはさんで対岸にある「A工場」(旧新日本石油精製)を結ぶもので、2010年8月から建設作業が始まった。
B工場側で直径約11mの縦穴を約30mの深さまで掘り、そこから直径4.5mの横穴を対岸に向けて、シールド工法で掘り進んでいた。
海底の最も深いところから、トンネル上部までの距離は5m程度だった。
事故は、縦穴から140mほど掘り進んだところで起きた。
6人のうち3人が大型掘削機周辺で作業にあたり、残りは掘った土を車で縦穴まで運ぶ作業などをしていたという。
流入した海水は一気にトンネル内に満ち、縦穴の入り口付近まで上昇した。
JX社と鹿島は「落盤や重機によるトラブルで浸水した可能性もあるが、現時点ではどこからなぜ水が入ってきたのか、わからない」としている。
事故当時、偶然縦穴の底にいて脱出した弘新建設の従業員(61)は、「『危ない、逃げろ』という声を聞いて縦穴の階段を上がった」と話しているという。
警察はダイバー6人で救出活動にあたらせたが、水面の油などに阻まれて捜索が困難と判断し、7日夕にいったん打ち切った。
海底トンネルは、製油所の一体的で効率的な運営を目指す狙いがあり、完成後の総延長は約790m。石油やガスを送るパイプラインを中に通す予定だった。
約10年前には北側に別のトンネルが完成し、パイプラインを通じて石油やガスの原料を送っている。
8日午前、鹿島建設は会見で、海上保安本部の調査で見つかった海底の不自然なくぼみについて、「工事を始める前の調査では確認されておらず、事故で地盤が陥没したためできたのではないか」と述べ、事故によってくぼみができたという見方を示した。
また、「事故の直前の7日午後0時17分に、行方不明になっている作業員から地上にある事務所に携帯電話で『工事現場の電気系統になんらかのトラブルがあり、すぐに来て欲しい』という内容の電話があったことを明らかにした。
その上で、「電気系統のトラブルによってすぐに事故につながるとは考えにくいが、関連を調べたい」と話した。
〈シールド工法〉
海底トンネルのほか、地下鉄や下水道、地下道路など、トンネル工事の際に採用される一般的な工法。
円筒形の大型重機の先にドリルをつけてモグラのように横穴を掘り進めていく。
同時に、掘った後のトンネルの壁をリング状のコンクリートで固めていく。
その際、壁とコンクリートの間には隙間ができるため、水漏れが発生しないようにゴム状の素材を埋める。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0207/OSK201202070060.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025861691.html
また、2月9日付の毎日新聞東京版から、シールド工法の安全性について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、鹿島が、掘削工事で海水が異常に出水した際の避難対策を施していないことが分かった。
鹿島は「シールド工法ではこれまで崩落はなく、事故を想定していなかった。出水時に対応した設計もしていなかった」と説明している。
鹿島によると、トンネルを掘りながらコンクリートの壁を造るシールド工法は、掘削先端部が土と接して密閉状態となる。
このため、壁面に水がにじむことはあっても、大量の出水は考えられないとしている。
シールド工法は東京湾や伊勢湾、英仏間のドーバー海峡などの海底トンネルでも採用され、問題は起きていないと説明している。
今回事故が起きたトンネル構内には、ガスや酸素濃度の検知器が設置されていたが、出水時用の緊急警報装置はなかった。
異常時には発見者が同僚に声をかけて避難するか、構内の休憩所など2カ所と地上をつなぐ電話で知らせることになっていた。
構内は、足場用の板を敷いた安全通路と手すりなどを利用して移動。唯一の避難経路となる縦穴には、通常の移動で使うエレベーターとは別に非常用のらせん階段が設けられていた。
しかし、大量に出水した場合の避難先となる気密性の高い避難所や、酸素ボンベは設置していなかったという。
労安法に基づく規則は、トンネル出入り口から100m以上掘削した場合、出水や落盤などの異常を知らせる警報装置の設置を義務づけている。
倉敷労基署は「法に抵触している可能性もある。だが事実確認ができておらず、今後詳しく調べたい」としている。
一方、早稲田大の小泉淳教授(地下構造物)は「安全性が高いシールド工法では、出水の警報装置を設置することはほとんどない」とし、「設置したとしても、今回のように急激に水があふれ出たら逃げ場がなくなるのではないか」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/02/09/20120209ddm041040050000c.html
一方、2月9日2時28分にmsn産経ニュースからは、考えられる事故原因2点に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「シールド工法」は軟弱な地盤でも安全性が高く、日本の技術は世界で最高水準といわれる。
一般的にトンネル壁面の崩落は考えられないとされるが、設計段階のデータを入手した専門家は、「壁面の厚みが通常より薄い」と指摘、圧力に耐えられず崩落した可能性もあるとしている。
同工法は大型掘削機「シールドマシン」で穴を掘り進めると同時に、進んだ分だけトンネルの壁面に「セグメント」と呼ばれる円弧状のブロックを組み立てて強度を保つ。掘削した土砂は、掘削機の排土口からベルトコンベヤーで外に搬出される。
シールド工事に詳しい早稲田大学の小泉淳教授によると、セグメントは通常、トンネルの直径に対し5~7%の厚みを持たせて、周囲の圧力からトンネルを守る。
だが、このトンネルの設計段階の資料では、直径約4.8mに対し、セグメントの厚さは約16cmで、約3.3%しかなかったという。
また、小泉教授は、事故の状況から1分間に小学校のプール1杯分の海水が流れ込んだと試算。
直径約60cmの掘削機の排土口からこれほどの海水が流入することはなく、「セグメントが圧力に耐えられず、トンネル自体が崩れた可能性は否定できない」と指摘する。
一方、海底のくぼみの位置から、トンネル先端の掘削現場から海水が流入したとも見方もある。
海洋土木会社の関係者は「一般的にはセグメントの強度からトンネルの崩落は考えにくい。掘削機の故障など何らかの理由で先端側から海水と土砂が一気にトンネルに流れ込み、くぼみができたのではないか」と話す。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120209/dst12020902280001-n1.htm
また、2月10日3時7分に朝日新聞からは、トンネル先端の掘削現場から海水が流入した可能性に関する下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
事故直前に、現場責任者が工事元請けの鹿島側に「漏電」などと電気系統のトラブルを訴えていたことがわかった。
掘削機への通電が止まった場合、地盤の圧力で掘削機が破壊されるおそれがあり、警察は事故原因につながる可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、事故前の7日正午ごろ、海底トンネル内にいた作業員が、地上にいた現場責任者(61)を呼びに来て、2人はすぐに現場に降りていったという。
その後、午後0時17分ごろ、現場責任者から鹿島の担当者に携帯電話で連絡があった。
現場責任者は担当者に「漏電」「ブレーカー」などという言葉を使って、電気系統のトラブルをうかがわせたが、通話状態が悪く、十分に聞き取れなかったという。
現場責任者は「現場に来てほしい」と要請したため、この担当者は自転車で駆けつけたが、すでに海水がトンネルの縦穴から噴き出した後だったという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0210/OSK201202090222.html
(ブログ者コメント)
□福島原発事故に続き、また安全神話の一つが崩壊した感がある。
□12日朝の時点で、「漏電があったかどうかは不明」とか、「掘削機の状況をデータ解析中だが、事故発生40分前に掘削機を停止していた」といった情報も報道されている。
□今回の事故は鉄砲水的現象だったように思われ、とすれば、いくら避難場所など事故の拡大防止策をとっていたとしても、無駄だっただろう。
今回の事故原因を明らかにし、その教訓を活かして未然防止に徹する。それしか対策はないだろう。
(2012年8月13日 修正1 ;追記)
2012年8月7日付で読売新聞岡山版から図解付きで、工法は基準から逸脱していなかったもののコスト低減優先が事故の誘因となった可能性があるといった中間報告の内容が、下記趣旨でネット配信されていた。
国交省の有識者による協議会は、「コスト低減や工期短縮を優先した設計や施工が事故の誘因となった可能性がある」との中間報告をまとめたが、はっきりした原因は解明されていない。
詳細な調査には多額の費用が見込まれるため、その手法や負担を巡り、難航が予想される。
事故の再発防止に向けて専門家が検証する国交省の「シールドトンネル施工技術安全向上協議会」(委員長=今田徹・東京都立大名誉教授)は、7月23日に中間報告を発表。
事故は、横坑(約160m)の先端部にある掘削機内で、作業員が壁面ブロック(セグメント)を組み立て中にB工場側の立て坑(内径約11.5m、深さ約34m)から数えて110列目と111列目のリング(幅1.4m)の天井部が崩れ、海水が流入したとの見方を強めた。
設計や施工では、土木学会が定めた基準「トンネル標準示方書」の逸脱はなかったものの、今田委員長は「コスト低減や工期短縮を感じさせるものがあった」と指摘した。
また、協議会の別の委員は「設計段階で想定していなかったような大きな力が、ブロックに掛かったのかも知れない」との見解を示した。
「コスト低減や工期短縮を感じさせるもの」について、早稲田大の小泉淳教授(トンネル工学)は、今回使用された壁面ブロックが、約10年前に現場の北約40mで造られた同規模の海底トンネルに比べ、6.5cm薄く、幅が20cm長かった点などを挙げる。
さらに、「本来は、想定外の大きな力が掛かっても対応できるように強度に余裕を持たせて設計するが、今回のトンネル工事には、それがなかったのではないか」と解説する。
業務上過失致死容疑での立件を目指す県警は、トンネル内の海水を抜き、掘削機の引き揚げを含めた調査に向け、工事元請けの鹿島に対し、手法の検討を要望。捜査関係者は「事故を予見できたかどうかを立証するためには、トンネル内部での現場検証が不可欠」と話す。
しかし、専門家の一人は、トンネル内の海水を抜くとなれば、費用は「何十億円とかかる」と指摘する。
鹿島側は2012年3月期決算で、今回の事故関連処理費として約29億円の特別損失を計上したが、その中には、今後の調査費用は含まれていない。
同社は「捜査には全面的に協力するつもりだが、正式に要請を受けておらず、調査方法や費用負担について、まだコメントする段階ではない」とする。
長岡技術科学大の杉本光隆教授(トンネル工学)は、「どういうメカニズムでセグメントが壊れたかを把握することは重要だ。方法や費用負担について議論が必要だが、将来、同じ事故が起こらぬよう、関係者が原因究明に向け、最大限の努力をする必要がある」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20120806-OYT8T01335.htm
(ブログ者コメント)
鹿島は、この事故で多額の対応費用を支出せざるを得なくなった。
他方JXは、予定どおりにトンネルが完成せず、経営に大きな影響を受けていることだろう。
まこと、事故は最大の無駄であることを、この事故で改めて認識させられた。
(2013年1月30日 修正2 ;追記)
2013年1月29日18時59分にNHK岡山から、掘削機引き上げは今年9月ごろの予定という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故からまもなく1年になるが、原因はまだほとんど分かっていない。
工事を請け負った鹿島では、海底に埋まったままのトンネルの掘削機を引き上げるなどして事故原因の解明を進めることにしていて、29日は鹿島の担当者が水島海保を訪れ、水島港長宛に作業を進めるために必要な許可を得るための申請書を提出した。
申請書によると、作業の内容は海底の土砂を取り除くことや掘削機の引き揚げなどで、作業の期間は4月から9月末までで、港内での船舶の航行に支障が出ない日中と夜間に行うことにしている。
鹿島によると、許可が出れば4月から作業を始めることにしていて、作業が順調に進めば掘削機は9月上旬には引き揚げられる予定だという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025142191.html?t=1359497587810
7日午前11時半すぎ、由布市で、けいそう土の採掘をしているS鉱業所から「タンクに入れていた油がなくなっていて、川に流れ出ているようだ」と消防に通報があった。
警察によると、油は由布市を流れる大分川にある九州電力のダムまで流れているとみられるという。
消防や九州電力が油を吸着させるシートで回収をしているほか、オイルフェンスで油が広がるのを防いでいる。
また、国交省大分河川国道事務所によると今のところ、魚が死ぬなどの影響は確認されていないということで、同事務所や県もオイルフェンスで下流への広がりを防いでいる。
警察によると、軽油が漏れだしたと通報したS鉱業所は、地下のタンクに採掘作業に使う重機の燃料として軽油を保管しているが、今月4日にはおよそ6900ℓあった軽油が、7日朝に確認すると、すべてなくなっていたという。
警察は、軽油が漏れ出た原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5075838731.html
また、2月8日付の毎日新聞大分版からは、若干ニュアンスの異なる記事が下記趣旨で報道されていた。
警察によると、4日に職員がタンク(許容量1万ℓ)の軽油が2900ℓと少なくなっていたため、4000ℓをつぎ足したところ、何らかの理由ですべて流失したらしい。
採掘場から約10km離れた篠原ダムを越え、下流の大分川でも約23kmにわたり油膜が確認されたが、飲料水の取水場までは流れついていないという。
ダム周辺で県などが吸着マット付きフェンスを張り、食い止めている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120208ddlk44040565000c.html
7日午前11時すぎ、名古屋市の中川運河河口で、近くにあるノリタケカンパニーリミテッド港工場から油が流出しているのが見つかった。
同社などによると、ボイラーに使うA重油が、ボイラー室のコンクリート床面の隙間から地中に浸み込み、排水溝から流れ出たという。
油は一時、長さ300m、幅5mにわたって広がったが、オイルフェンス、吸着シートで回収された。
出典URL
http://www.noritake.co.jp/news/2012/02/post_4.html
東京電力は7日、富津火力発電所の発電設備1基(出力50.7万KW)が運転を停止したと発表した。
ガスタービンを回した排ガスの流れを整える弁の故障が原因で、補修には1か月程度かかるという。
運転再開は3月上旬の見通し。
故障した火力発電設備は4号系列の第1軸で、2009年11月に運転を開始した発電効率の高い最新型。
6日の運転中、排ガスの流れを整える弁に異常が見られ、設備が冷えた7日に点検したところ、弁の損傷を確認した。
東電は原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120207-OYT1T01000.htm
(ブログ者コメント)
東京電力プレスリリースには、「ガスタービンの排気乱流防止のために設置している整流板に損傷があった」旨、記されていた。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/12020702-j.html
7日午前8時30分頃、南アルプス市で鉄工所の経営者の67歳の男性が車庫から火が出ているのに気づき、みずから消火した。
この火事で車庫の一部、およそ1.5m2が焼けたが、けがをした人はいなかった。
警察によると、男性は、車庫の内側に設置された水道管の凍結を溶かそうと、火が出る30分ほど前から投光器を使って500Wの明かりを当て続けていたという。
水道管には毛布が巻き付けてあったということで、警察は現場の状況からこの毛布が明かりで熱せられて火が出たと見て、詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1045840261.html
(ブログ者コメント)
投光器のランプに毛布の端が接触した、あるいは投光器からの輻射熱が着火源になった火災だと思われる。
毛布から投光器までの距離は不明だが、早く溶かそうと、かなり近づけていたのではないだろうか?
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月8日付の山梨日日新聞紙面に、凍結解除時の注意点などが、下記趣旨で掲載されていた。
焼けたのは、プラスチック製の外壁約1.5m2。
警察などによると、男性は午前8時ごろ、水道管の近くで投光器をつけた後、目を離していた。
火が出ていることに気付いた男性が、自ら消し止めた。
使っていた投光器は、500Wのハロゲンタイプだったという。
水道管の水を溶かすため投光器を使うことについて、市企業局は「危ない行為なので止めてほしい」と指摘。
「自然に溶けるのを待つか、タオルや布をかぶせた上からぬるま湯をかけ、ゆっくり溶かすように。熱湯は管が破裂する危険があるので止めてほしい」としている。
(ブログ者コメント)
「熱湯は管が破裂する危険がある」というくだり、一読してブログ者は、なるほどと感じた。
それは、産業現場でもたまに発生する、液封による設備破裂トラブルを意識した発言だと思ったからだ。
どのようなトラブルかといえば、下記。
①内部に液体が満杯状態で密封されている配管や容器が加熱されると内部の液体が膨張し、圧力が急上昇して破裂に至る。
②配管内で固化した液体を溶かすのに、配管の真中付近を先に加熱すると、両端が固体のまま真中だけが液体になる。
ここで、一般的には液体の密度のほうが固体より小さい。つまり、単位重量当たりの体積は液体のほうが固体より大きいので、真ん中付近で溶けた液体は両端が固体のため逃げ場がなく、体積膨張分だけ圧力が上昇して、破裂に至る。
ブログ者は、②のケースを思い浮かべたのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、ペットボトルに入れた水を冷凍すると、氷になった後は体積が増えている。
そりゃーそうだ。氷は水に浮く。
これは、上記シナリオと逆の現象だ。
疑問に思い調べてみると、どうも、温度と密度の関係においては、水だけがきわめて例外的な挙動を示す物質の模様。
市企業局は、どのような理由で「破裂する危険がある」と言ったのだろうか?
ブログ者が気づいていない危険性でも、あるのだろうか?
6日午後5時ごろ、丸亀市の建材、フィルムメーカー、O工業の工場内で、同社の関連会社の嘱託社員の男性(60)が倒れているのを同僚が発見。
男性は腹などを強く打って約8時間後に死亡した。
警察によると、男性は高さ約1mの台の上で、重さ約100kgの包装用フィルムが入った段ボール箱をフォークリフトから搬入用ローラーに移す作業中、誤って転落し、箱の下敷きになったらしい。
出典URL
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20120208000212
ちなみに、2月8日付の朝日新聞香川全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プラスチックフィルムのロール(重さ約100kg)を搬入していた関連会社社員の男性が高さ約1mの台上から転落、ともに落ちたロールで腹を強く打って死亡した。
警察は、台上でバランスを崩したとみて調べている。
高知労働局は、工事現場での事故を防ぐため去年11月から先月までのおよそ2か月間、県内の95の工事現場で安全パトロールを行った。
その結果、63%にあたる60の現場で転落防止措置をとっていないなどの労安法違反が見つかり、是正するよう現場管理者に指導した。
違反は、
□高さが2m以上の仮設の足場で法律で義務づけられた転落防止用の手すりがつけられていなかった
□ショベルカーなどの重機のすぐ近くに作業員が立ち入らないよう指示する「誘導員」を配置しないで作業をしていた
などで、すぐに事故が起きる危険性が高い機械や設備を使っていた15の事業所に対しては使用を停止する命令を出した。
同局は、今後も定期的に安全パトロールを行い、工事現場の安全対策を指導することにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015546831.html
6日午後2時15分ごろ、小樽市の色内埠頭で水質調査をしていた会社員の男性(33)の姿が見えないと、同僚から小樽海保に通報があった。
小樽海保などが捜索したところ、岸壁から5m沖の深さ約5.5mの海中に沈んでいるのが見つかり、死亡が確認された。海保は水死とみている。
男性は午前10時ごろから作業をしていたが、埠頭一帯は雪が積もっており、海保は作業中に足を滑らせて海に落ちた可能性もあるとみている。
(2012年2月29日 修正1 ;追記)
2012年2月7日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
海保によると、この会社は港内の雪捨て場を管理しており、雪が融けて海水に影響を与えていないか、水質検査を行っている。
男性は午前10時ごろから一人で採水作業を行い、誤って海に落ちたとみられる。
ビルの荷物用エレベーターが着いていないのに乗ろうとして、誤って転落する事故が相次いでいる。
エレベーターの施錠装置の不具合など構造上の欠陥が発覚するケースもあり、厚労省や国交省は指導を強化している。
新宿区のビルで、平成21年2月16日、1階のエレベーターがかごがない状態で扉が開き、出前にきた近くのそば店経営の男性=当時(74)=が約5m下に転落して死亡する事故が発生。警視庁は業務上過失致死の疑いで、ビル管理会社や製造元を家宅捜索した。
また、同月、姫路市の食品製造会社で従業員の女性が転落して死亡。
東京都北区の特別養護老人ホームでも同年10月、ボランティアの女性が配膳台とともに約4.5m下に転落した。
相次ぐ事故を受けて厚労省が実態調査したところ、18~20年に荷物用エレベーターの労災事故による死者は37人、けが人は毎年200人以上に上ることが判明している。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120206/dst12020617040011-n1.htm
(ブログ者コメント)
□大森での事故のニュース配信から約2時間後に配信された記事だ。
偶然だろうか?
それとも、温めていた記事をタイミングをみて配信したものだろうか?
国交省、厚労省の両HPを見たが、上記のような最新の動きは見つからなかった
□本ブログでは、新宿や姫路事例のほか、何件かの同種事例を掲載している。
またしても同じような事故が起きてしまった、という感じだ。
□しかし、毎日、業務用エレベーターに乗り降りしていると、過去の転落事例を知っていても、ついつい惰性で、かごが来ているかどうか確認せずに乗ってしまうのかもしれない。
かく言うブログ者も、いざ、その立場に立ったとすれば、毎回確実に確認するか、自信はない。
それは、心の中のどこかに、まさか自分にはそんなことは起こるまい・・・といった気持ちが潜んでいるような気がするからだ。
2012年2月6日12時40分にNHK首都圏から、同日14時52分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時すぎ、品川区の複合商業施設、「大森ベルポート」で「男性が、エレベーターで転落した」という内容の119番通報があった。
警察などが現場に駆けつけたところ、69歳のビルメンテナンス会社の清掃作業員の男性が業務用エレベーターの扉の内側の地下1階の床に倒れていて、病院に運ばれたが、全身を強く打っておよそ1時間半後に死亡した。
警察などによると、男性は同施設で前日に行われたイベントの片付け作業に従事しており、エレベーターに建物の1階から扉を手動で開けて乗ろうとしたが、かごが2階に停止していたため転落したという。
このエレベーターは商品を運んだりする際に使われ、手動でも扉が開く構造だったということで、警察は事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/shutoken/1005804971.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120206/dst12020614530007-n1.htm
また、2月7日20時57分に読売新聞から、2月8日付の朝日新聞東京西部版(聞蔵)から、さらに詳しい状況が下記趣旨で報道されていた。
このエレベーターは本来、かごが到着しないと扉が開かない仕組みだったことが、捜査関係者への取材でわかった。
事故当時は、かごがない状態で扉が開いており、警察はエレベーターが誤作動した可能性もあるとみて、施設関係者らから業務上過失致死の疑いで事情を聞いている。
警察幹部によると、エレベーターの扉は幅、高さ約2.5mで、下から上に開く構造。
荷物の運搬などに使われ、かごが到着すると自動で扉が開く仕組みだったが、事故当時は、かごは2階にあったにもかかわらず、扉が約1m開いていた。
エレベーター製造会社の担当者は、「ドアを開閉する装置はかご側についており、かごがない状態でドアが開くことは構造上ありえない。早急に原因を調査したい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120206-OYT1T01283.htm
(2015年5月1日 修正1 ;追記)
2015年4月27日付で日本経済新聞から、事故報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は27日、エレベーターの扉の施錠装置に不具合があり、かごが上がっているのに扉が手動で開いてしまったことが原因とする、昇降機等事故調査部会の報告書を公表した。
報告書によると、イベント用の椅子の片付けをしていた男性作業員(当時69)が1階から業務用エレベーターに乗ろうとした際、かごが到着しておらず、約5.8m下の地下1階に転落して死亡した。
エレベーターは自動で扉が開閉するタイプで、本来はかごが停止する階でしか扉は開かない。
しかし、施錠装置に不具合があり、かごがない状態でも手動で開け閉めが可能になっていた。
報告書は、かごがあると思い込んだ男性が手で扉を開け、誤って転落した可能性があると分析した。
当時、かごは2階で止まっていた。
施錠装置の不具合による転落死事故は、09年、東京都新宿区の手動開閉式エレベーターでも発生した。
国交省は12年、手動開閉式エレベーターについては、既設でも対策をとるよう関係団体に求めた。
今後は、自動開閉式エレベーターにも改善措置を求める。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDG26H1I_X20C15A4CR0000/
(ブログ者コメント)
報告書(概要)は下記参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001087835.pdf
報告書中、「ロック装置は製作図面と形状が異なり、かかりが弱くなる傾向にあった」などの情報が記されている。
※関連記事のURL
http://www.asahi.com/articles/ASH4S5DFMH4SUTIL046.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150427-OYT1T50047.html
http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015042701001292.html
6日午前10時10分ごろ、さいたま市岩槻区の建築中のビルで、2階天井の電気工事をしていた会社員の男性(73)が床に倒れているのを同僚作業員が発見し、119番通報した。
男性は病院に搬送されたが、頭を強く打って約2時間後に死亡した。
警察の調べでは、男性は足場の上で、2階の天井の電気工事をしていた。
同僚が「ドスン」という物音を聞いて駆けつけたところ、男性が倒れていたという。
警察は、何らかの理由で男性が足場から約3.9m下の床に転落したとみて、詳しい経緯を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120206/stm12020618550010-n1.htm
5日午前9時ごろ、山陽小野田市の小野田港で釣りをしていた人がパイプラインから液体が流出しているのを見つけた。
このパイプラインは、酸化鉄を製造している「T工業」が港に着いたタンカーから希硫酸を工場に送るために設置しているもので、警察などが調べたところ、およそ200mのパイプラインの一部が切れていた。
この事故で、およそ44m3の希硫酸が海に漏れ出したということだが、けが人はなく、いまのところ環境への影響もないという。
現場では、5日午前8時すぎからタンカーの希硫酸を工場のタンクに送る作業をしていたということで、警察がパイプが切れた原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065792561.html
(ブログ者コメント)
普通、この手の事故の原因としては、パイプにピンホールが開いたとか亀裂が生じた、フランジが緩んだ、といったものが多いが、今回は「パイプが切れた」という表現になっている。
どんな材質の配管だったのだろうか?
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。