本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年1月9日21時56分に毎日新聞から、10日5時50分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後1時半ごろ、昭島市の「東京ロジファクトリー昭島物流センター」で、荷物用エレベーターのかごの上で定期点検中だったメンテナンス業の男性(36)が、かごと天井の間に全身を挟まれた。
男性は頭などを強く打ち、死亡した。
警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
警察によると、男性は同僚2人と午前9時から作業を開始。
男性がかごの上に乗り、最上階の4階まで1階ずつエレベーターを止めながら作業した後、下降するために、かごの中にいた女性(29)が操作をした際、急上昇したという。
女性は、「『点検が終わったのでエレベーターを下げてほしい』と言われ、下降ボタンを押したのにエレベーターが上がった。緊急停止ボタンを押したが、間に合わなかった」と話しているという。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
かごの上に乗りっ放しで点検していたようだが、それが業界一般のやり方だとは思えない。
今回の事故は、省略行為によって起きたのではないだろうか?
これが1階とか2階だったら、緊急ボタンを押して間にあったかもしれないが、最上階という条件の悪さもあった。
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1.全般
□2010年6月からスタートした本ブログだが、はや1年半が経過した。
来し方を振り返れば、2010年は試行錯誤に終始し、2011年前半に枠組ができあがり、後半になって、ようやく軌道に乗った感がある。
□この1年、特に後半は、狭義の産業安全の枠を超え、産業安全を考える上で参考になりそうな情報を、入手可能な範囲で全て掲載するように努めた。
それは、読者のニーズがどこにあるか不明だからであり、情報の取捨選択は読者に任せブログ者はそのためのデータベースともいうべき情報提供に徹するという意図があったからであり、はたまた、ブログ者のA型的性格がなせるわざでもあった。
□結果、過去記事修正連絡などを除き、この1年でおよそ920件の情報を掲載した。
□ただ、範囲を拡げ過ぎた挙句、この情報は読者の役には立たないのではないか?などと迷いながら掲載したものも多々あった。
□2012年も、当面の間は、入手可能な範囲の全情報を掲載していくが、今後どうするかは、読者の反応も参考にしつつ考えていきたい。
2.ブログ者が選んだ2011年の10大産業事故
本ブログに掲載した狭義の産業事故の中から、「ブログ者の印象に残っている事故」、「後年、たしかこんな事故があった筈・・・などと思い起こすことがあるかもしれない事故」をキーワードに、以下の10大事故を選んだ。
①3月11日 大震災時のコスモ石油千葉製油所LPGタンクの倒壊は、スロッシングや液状化が原因ではないとの中間報告
②11月13日 周南市の東ソー第2塩ビモノマープラントが爆発炎上
③12月2日 千葉市のJFEケミカルで内容物のある硫酸タンクを外部からグラインダで補修中、タンクが爆発して4人が重軽傷
④11月24日 横浜市のJパワー磯子火力発電所で石炭粉砕工程付近で出火、約2時間後に貯炭サイロが爆発
⑤9月22日 千葉市のJFE製鉄所で5人乗りゴンドラのワイヤーが切れ、1人死亡、4人重軽傷
⑥9月27日 川崎市の物流倉庫の2階から出火、61時間後に鎮火
⑦9月 宮城県で震災がれきの自然発火が相次ぐ
⑧12月9日 米子市の王子製紙で1~2%濃度の苛性ソーダが高さ10mからミスト状になって降り出勤途中の38人が病院へ
⑨1月10日 長岡市のアルミ合金鋳物工場で、溶解炉の不完全燃焼?で10人がCO中毒
⑩8月24日 船橋市の工場でFRP製の塩酸タンクの上部を踏抜き内部に転落して2人死亡
ちなみに、広義の産業事故では、以下の5大事故を選んだ。
①8月17日 天竜下りの遊覧船が転覆し船頭含めた5人が死亡
②5月27日 JR石勝線で特急が脱輪しトンネル内で停車、火災発生、避難誘導の不手際もあって数10人が軽傷
③1月30日 後楽園の遊園地でコースターから落下し死亡
④7月22日 山口市の防火管理者講習会で煙疑似体験中、煙を吸った66人が体調不良
⑤12月21日 JR南武線武蔵溝ノ口駅でエスカレーターのベルトに革手袋が巻き込まれ中指先端切断などの重傷
3.ブログ者が感じた2011年の産業事故の傾向
□現象的には、墜落転落が最も多かった。
ただ、これは、それだけ危険ポテンシャルが高い作業、かつ母数が多いためであり、何も2011年に限った話ではなく、毎年、件数的にはトップだと思われる。
間接原因としては、開口部の養生不足など、管理していれば防げた事故が多かった。
□その他、件数的に目立った事故は下記。しかし、これらも毎年、同程度の件数の事故が起きているのだろう。
・サイロなどの中で清掃等作業中、上から落ちてきたものに生埋め
・エレベータの使用、点検中に挟まれ、転落
・廃棄物処理設備や収集車内でのスプレー缶などの爆発
・案内板や看板などの落下
□一方、他所の事故と同じような事故を、日を経ずして、また起こしているケースが数件あった。
他所の事故から教訓を学び取ろうとする姿勢は、まだまだのようだ。
□労災隠しで書類送検されたという報道も目立った。
理由は、労災が発覚すると仕事を回してもらえない、というものが多かった。 確かに、発注者側からすれば、同じ程度の技術を持った業者に同じ金額を払うのなら、工事中断のリスクの少ない、無事故無違反の業者を選ぶのが当然だ。
ただ、管理不十分で起きた事故と、管理の隙間を突いて起きた事故とは、分けて考えるくらいの度量が、発注者側にあってもよいのかもしれない。
でないと、ささいなウソがウソを呼び、最後に大きな事故が起きる危険性も懸念される。
4.ブログ者が選んだ産業安全に関する2011年の5大トピックス的情報
①5月31日 福島原発に関する東電社員子息(小6)の投書の反響
②12月19日 代替品が完成したため石綿の使用や製造が来年3月に完全禁止
③12月7日 中部電力が故障発生時の異常音を特定できる装置を開発
④11月4日 滋賀県で交通渋滞緩和目的で新システムの信号機を設置したところ、逆に渋滞が伸びたという事例 (修正1)
⑤4月17日 福島のクリーニング業者が防火衣の洗浄方法を開発
5.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)
5-1 ブログ引っ越し
□本ブログ、最初はココログに居を構えていたが、ある日突然、何の前触れもなくいきなり閉鎖された。
理由を数回にわたり問い合わせたが、答えられないの一点張り。
原因不明状態を放置して、再度、いきなり閉鎖されると、事故の再発防止を訴える本ブログにとってシャレにならないので、2011年4月、忍者ブログに引っ越した。
5-2 記事表現上の配慮点
□読者層として安全実務者の方を想定し、記事を書いた。
そのため、専門用語など解説なしで使うことも多かったが、ご容赦いただきたい。
□メディアから配信された異なる表現の複数の記事をそのまま羅列したのでは読者が読み難いだろうと思い、骨子が同じ記事は、できるだけ一つにまとめた。
その場合、状況や原因が詳細に記述された記事を軸にして、不足分を他の記事で肉付けするようにした。
□また、メディアからの配信記事に関し、よほど読みにくい表現は、テニヲハのレベルで加筆修正したが、その他は原則、原文のまま掲載した。
それは、できるだけ、提供する情報の客観性を保つためだ。
そのため、一部の記事については表現が判り難いままになっているが、御了解いただきたい。
□ブログ者の主観が入る内容は、ブログ者コメントとして記載した。
5-3 ブログ者コメントの記載状況
□そのコメントであるが、ブログ者の持っている知見や事故についての感想以外、事故原因の推定なども記載した。
□また、内容的には、安全実務者の方にとって初歩的な事項であっても、安全の基本に関することはコメントするように心掛けた。
それは、安全初学者への啓蒙を意図してのことである。
□さらに、コメントの中には、前に書いたことと同じことを繰り返し書いているものがある。
それは、その記事だけしか目にしない読者のために配慮したことだ。
前の記事を全て読んでいただいている方には、くどくなって申し訳ないが、ご容赦を。
□なお、コメントの中には、勢い余って筆が滑ったもの、門外漢ゆえにピントがずれたものなど、読者諸氏のご不興を買ったものがあるかもしれないが、その点についても御容赦いただきたい。
5-4 情報源の多様化と元記事参照可能期間
□1社2社だけの情報では状況や原因の記述に偏りがあることが多いので、情報源としては、できるだけ広く網をかけるように心がけた。
その情報源は、ほとんどがネット。あとは千葉県で閲覧できる新聞。そして、たまにではあるが、佃島の共同通信閲覧室で各地方紙の紙面を閲覧した。
□報道される記事の数は、紙面よりもネットのほうが格段に多い。ネット情報を紙面で確認しようと思ってもベタ記事一つ掲載されていない、そんなことが数多くあった。
ただ、質的には、紙面のほうが勝っている場合が多い。ネット情報と同等な内容しか掲載されていないこともあったが、ネットでは配信されていなかった詳細な情報が掲載されていたことも、あまたあった。
□ネット情報源としては、メジャー新聞や主要地方紙以外、2011年から、テレビ局ニュースサイトも閲覧し始めた。
中でも各県NHKニュースには、過去の事故で書類送検された、などの記事が結構あり、その中に事故原因が記されていることも多いので、有用な情報源の一つになった。
□ただ、テレビ関係の記事は1日程度で、新聞社の記事でも1~2ケ月程度でアクセスできなくなるものがほとんどであり、その点、出典を確認しようとする読者には不便をおかけする。
そのような状況につき、記事掲載時点でネタ元記事にアクセスできなくなっているものについては、出典URLの記載を割愛した。
また、NHKは1日程度でアクセスできなくなるし、朝日新聞(聞蔵)は有料検索であるので、両者のURLは、全て記載を割愛した。
5-5 カテゴリーの細分化
□この1年で、「設備故障」など、多くのカテゴリーを新設した。
それに伴い、「その他」事例のほとんどを、新設カテゴリーに編入した。
□一方、「転落」など、カテゴリー自体を更に細分化したものもある。
5-6 ブログ記事掲載タイミングの変更
ブログ作成当初は、速報性を重んじて、メディアで報じられた翌日には記事を掲載するようにしていた。
しかし、掲載後、数日内に新情報が報道されることが多々あり、その都度、「過去記事修正連絡」を掲載していたが、それでは面倒。
最初の記事にできるだけ多くの情報を記載しておいたほうが読者も読みやすいだろうと思い、10月ごろから、最初の報道より3~4日ほど遅れて掲載するようにした。
5-7 過去記事修正連絡のシンプル化
事故の詳細な状況や原因などが後日判明すれば、当該情報を元記事に追記し、その旨、連絡記事として掲載してきた。その場合、読者が元記事を検索する手間を省くため、連絡記事に新情報を全て記載した。
しかし、記事の量が増えるにつれ、その弊害が目立つようになった。
それは、修正連絡が長いと、何かの事例を検索した場合、検索結果がダラダラと出てしまい、閲覧が煩雑になることだ。
現状でこれでは、数年後はもっと読み難くなるだろう。
そこで、12月からは、下記のように方針変更した。
・過去記事の内容が大きく変わったものだけ、追加内容を付記する。
・さほど内容が変わらないものは、追加情報の概要のみ付記する。
・ほとんど内容が変わらないものは、連絡しない。
5-8 原因不明の工場火災は掲載せず
工場の火災については、従業員が帰宅した後の出火がほとんどだ。
しかも、報道された時点では原因不明なものばかり。
原因は漏電など一般家庭の火災と同じかもしれず、よって原因記載なき火災事例は掲載を省略した。
ただ、操業中の火災や大規模な火災など特記的なものについては、掲載した。
5-9 迷いつつ掲載した情報
以下のように迷いつつも、掲載してきた情報が多々あった。
□事故の発生だけを伝えるベタ記事的な情報や、同じような事故が今度は違う場所で起きた、などといった情報を掲載して、果たして読者のお役に立つのだろうか?
□本ブログでは、原子力、交通、医療、農林水産関係の事故を対象外としているが、対象外の事故であっても、産業安全を考える上で示唆に富むものは掲載してきた。
しかし、そういった情報を必要とする読者がどれだけいるのだろうか?
以下、迷い度の高かった順に記す。
①労基署などが発表する労災動向
②産廃処理施設や収集車でのスプレー缶などの爆発事故
③遊園地や公園など、産業安全の範疇に入らない場所での事故
④駅舎や街中のビルなどからの物品落下事故
⑤設備故障や環境異常
⑥建設中の住宅の屋根からの転落など原因が単純な事故
⑦原発やPCB処理施設などで起きた、一般の工場だと報道されない程度の小トラブル
⑧不注意で作業車などに轢かれた事故(交通事故と同等なもの)
⑨事故があったという報道だけで、詳しい状況や原因の記述がないもの
⑩原則対象外としている原子力、交通、医療、農林水産、関係の教訓的事故
そういった迷いはあったものの、2011年は、以下の理由により、このような事例も掲載してきた。
・どんな情報からも何らかの教訓が得られる筈
・世の中、事故がこんなにも多いということを記憶の片隅に留めておくことで、何かの機会にそれが潜在意識から呼び起こされ、同じような事故の防止に注意が向くかもしれない
しかし、そのようなところまで、いわば暴走的に手を拡げ過ぎた結果、記事の作成やメンテナンスに結構、手間がかかるようになった。
一方、読者諸氏にとっては、情報量が多過ぎて、却って読み難くなったのではないだろうか?
そこで、読者諸氏のニーズを知るため、2011年8月から拍手ボタンを設置したが、やはり労災動向やビルなどからの物品落下事故、環境異常や住宅屋根からの転落といった情報への拍手はゼロだった。
ただ、公園での事故や設備故障(ボイラー蒸気漏れ)などの情報については、拍手いただいたものがあった。
ブログ者が想定していないところにも、ニーズはあるのかもしれない。
よって2012年も、当面は、そういった情報も掲載し続けることにするが、今後のことはブログを書き進めながら、読者の反応も見つつ考えていきたい。
6.読者から頂戴したご意見、コメント
□ココログに開いていたブログがいきなり閉鎖され、今後どうしようか考えていた時、継続希望というメッセージを数名の方から頂戴した。有難いことである。
そういった方々からの声に後押しされる形で、場を忍者ブログに移して再開した。
□事故に関する、より詳しい情報や後日談などをコメントとして投稿いただいたものが数件あり、それらは全て公開した。
□ブログ者への相談や問い合わせも数件頂戴し、それらについては、全て、回答できる範囲でお答えした。
ブログ者の持てる知見が少しはお役に立ったとすれば、それはブログ者の喜びとするところである。
□また、ご意見やご要望も数件頂戴し、それらについても、ほぼ、ご趣旨に沿って対応した。
ただ、「こういう事例があれば教えてほしい」といった要望については、資料があっても「帯に短しタスキに長し」的なものばかりだったので、ネットで検索した、ある程度まとまっている情報を提供した。
それで満足いただけたかどうかは不明である。
その経験を踏まえ、読者が自分で事例を検索できるよう、事例データベースの紹介記事を掲載した。
□一方、事故を起こした企業を中傷するようなコメントも何件か書き込まれたが、それはブログ者の意図するところではないので、公開しなかった。
7.2012年のブログ作成方針
□原則、2011年後半と同じスタイルで作成する。
□掲載要否を迷った情報についても、当面は2011年と同じスタイルで掲載する。
しかし、記事の量も質も充実させたいという欲張った方針は、いずれ行き詰まり、見直す必要が出てくるだろう。
そういったことも視野に入れ、2012年は、ブログを書き進めながら、軌道修正の方向性を考えていきたい。
以上
2012年1月8日9時30分に、NHK首都圏から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時過ぎ、築地市場にある建物で火事があり、消防車など30台のほか、ヘリコプターが出動して消火活動にあたった。
火は1時間余りで消し止められ、2階建ての建物の1階部分およそ155m2が焼けた。
警視庁によると、火事があったのは水産卸業者の店舗などが並んでいる場所。
2階にある倉庫を修理するため作業員が溶接作業をしていたところ、防火シートのすき間から火花が1階に落ち、店舗や置いてあった発泡スチロールなどが焼けたとみられるという。
8日は日曜日で市場は休みのため、出火当時、見学者はおらず、火事によるけが人はなかった。
2012年1月8日5時8分に、NHK首都圏から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後8時40分ごろ、海上自衛隊横須賀基地に停泊中の補給艦「ときわ」の機械室から火が出ているのを、当直中の乗組員が見つけた。
消防などが消火活動にあたり火はおよそ2時間半後に消し止められ、けが人はいなかった。
火が出た機械室は、発電機やエンジンなどが設置されている部屋で、海自によると、火災のあと、部屋に3機あった発電機のうち1機が、焼け焦げた状態で見つかったという。
海自は、この発電機が火元とみて、事故調査委員会を設置し、出火原因を詳しく調べることにしている。
「ときわ」は平成2年に就役した長さ167mの補給艦で、アメリカの同時多発テロ事件を受けて成立したテロ対策特別法に基づいて、インド洋でアメリカ軍の駆逐艦への燃料補給活動などを行ったことがある。
(2012年1月16日 修正1 ;追記)
2012年1月9日付で読売新聞神奈川版から、10日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
通常、岸壁に停泊中の艦艇は発電機を止め、陸上から受電するが、「ときわ」が接岸した岸壁は配線ができない状態だったため、出火当時も発電機を稼働していた。
海上幕僚監部によると、船は離岸すると外部から電源が取れないため、船内で発電機を利用することは一般的だという。
出火当時は当直態勢の23人で勤務しており、発電機がある機械室は無人だった。
火災警報器が鳴って乗組員が駆けつけたときには、初期消火が不可能な状況だったという。
停泊中の岸壁は出火直後、機械室上部にある煙突側面のダクトから黒煙が広がり、周囲の艦艇や横須賀地方総監部から、派遣防火隊隊員ら数百人が駆けつけるなど、一時騒然となった。
海幕は、「23人の当直態勢は適正な人数。発電機も日常的に点検整備している」と説明している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120109-OYT8T00066.htm
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1201100022/
(2012年8月7日 修正2 ;追記)
2012年8月4日付で朝日新聞神奈川全県版(聞蔵)から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上幕僚監部は3日、事故調査結果を発表した。
現場の状況から、燃料管の接続部のゆるみや破損によって軽油が漏れ、発電機の高温部に接触して発火したとみられるという。
海自は今後、エンジンの整備作業時に、配管のゆるみがないかの確認を徹底するなどの再発防止策に取り組むとしている。
2012年1月7日付で毎日新聞但馬版から、また同日8時25分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
養父市立養父小で暖房用灯油の送油パイプの点検を怠り、近くの円山川に灯油を流出させたとして、警察は6日、消防法違反容疑で養父市、同小の校長(59)、同小の防火管理者だった当時の教頭(54)を消防法違反容疑で書類送検した。
容疑は10年3月31日、養父小の地下タンクに灯油3000ℓを給油してポンプで職員室のストーブに送油しようとした際、ストーブが動かず送油パイプの異状を認識していたのに、点検などの業務上の注意義務を怠り、更に1000ℓを追加給油して円山川に灯油を流出させて火災の危険を生じさせたとされる。
送油パイプには亀裂があり、計4000ℓが流出した。健康被害はなかった。
警察などによると、送油管は暖房器具に給油するためのもので、設置から約30年が経過し、腐食が進んで直径約1cmの穴が開いていたという。
出典URL■■■
■■■
養父市立養父小で暖房用灯油の送油パイプの点検を怠り、近くの円山川に灯油を流出させたとして、警察は6日、消防法違反容疑で養父市、同小の校長(59)、同小の防火管理者だった当時の教頭(54)を消防法違反容疑で書類送検した。
容疑は10年3月31日、養父小の地下タンクに灯油3000ℓを給油してポンプで職員室のストーブに送油しようとした際、ストーブが動かず送油パイプの異状を認識していたのに、点検などの業務上の注意義務を怠り、更に1000ℓを追加給油して円山川に灯油を流出させて火災の危険を生じさせたとされる。
送油パイプには亀裂があり、計4000ℓが流出した。健康被害はなかった。
警察などによると、送油管は暖房器具に給油するためのもので、設置から約30年が経過し、腐食が進んで直径約1cmの穴が開いていたという。
出典URL■■■
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2012年1月7日付で朝日新聞(聞蔵)から、上記タイトルの記事が下記趣旨でネット配信されていた。
たたんでおいた洗濯物から突然、火が出た。
こんな事例がNITEに寄せられている。
美容アロマオイルや食用油の付いた洗濯物を洗濯後、乾燥機にかけたところ、残っていたオイルが酸化反応を起こして発熱。しばらくたって自然発火したとNITEはみる。
乾燥機の運転中に衣類が燃え、乾燥機を焼くケースも少なくない。
事例は主に乾燥機メーカー経由で寄せられ、2006年度から10年度までの5年間に計37件。同種の事例は現在も続く。
洗濯物が焦げた程度で、メーカーまで届いていない事例も合わせると、実際の発火件数はもっと多いとみられる。
NITEでは、再現実験も試みた。
マッサージオイルやサラダ油など50gを付着させた肌着を他の洗濯物と一緒に全自動洗濯機にかけたら、マッサージオイルは乾燥機から取り出して約2時間16分後に、サラダ油の場合は約1時間55分後に自然発火したという。
全自動洗濯機は乾燥機能付きのものも多く、ワンタッチで乾燥まで行ってしまう。
NITEでは、「油は水で洗濯しても完全には除去できない。乾燥機にはかけないで」と呼びかけている。
(ブログ者コメント)
NITEの再現実験がどのように行われたかは定かでないが、オイルを付着させた肌着を乾燥機から取り出した後、他の洗濯物の下のほうに置いたのかもしれない。
そういった状態だと酸化熱が内部に蓄積され、自然発火しやすくなる。
2012年1月6日18時42分に読売新聞から、同日19時49分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は6日、熊本県荒尾市の遊園地「グリーンランド」で今月2日、「パラシュートタワー」と呼ばれる遊具に乗っていた小学生の女児(12)とその母親(47)が首や腰にけがを負う事故があったと発表した。
2人は事故直後、近くの病院で軽傷と診断されたという。
同省などによると、この遊具は、高さ46mの柱の周りに吊り下げられた気球型の6基のゴンドラ(各4人乗り)で地上32mまで上った後、時速10km程度で降り、5mほどの高さでブレーキが作動してゆっくり着地する仕組みだが、降下した際にブレーキが効きにくくなり、減速が不十分なまま着いたという。
この遊具は1990年に設置され、昨年9月の定期検査で異常はなかったという。
同省は重大事故につながる可能性もあったとみて、6日に昇降機等事故調査部会のメンバーを現地に派遣し、原因を調査している。
出典URL■■■
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集じん機が爆発したかどうか、メディアによって表現が微妙に違うので、本件については、主だった記事を個別に紹介する。
2012年1月6日22時24分にmsn産経ニュース千葉からネット配信された記事の趣旨
6日午前10時20分ごろ、千葉市のJFEスチール東日本製鉄所で爆発音がした。
警察などによると、コークス炉内で発生したガスを吸引し、外部に放出するための集じん機で爆発があった。
同社は「工場内が停電して炉内にガスが充満したため、普段より多くのガスを緊急放出した」としている。
消防が爆発の経緯などを調べているが、けが人や周囲への被害はなかった。
警察などによると、集じん機や炉の窓ガラス数枚が破損する被害が出た。
男性作業員(31)が、めまいを起こして搬送されたが、すぐに回復したという。
工場内では同日午前10時10分ごろ、原因不明の停電が発生。
集じん機が一時停止し、ガスが炉内に充満したため緊急放出した。
爆発した集じん機は、コークスを燃やす過程で発生した可燃性ガスを吸引するための装置。 炉外にあり、ダクトで炉と接続されている。
ガスを外部放出する際は通常時も燃焼させている。
今回は放出したガスが多量だったことから炎や煙が多くなったとみられる。
出典URL■■■
また、同日12時30分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時20分ごろ、千葉市のJFEスチール東日本製鉄所にある製鉄に使うコークスを作る炉で、大量の炎と煙が発生した。
会社側によると、工場では午前10時すぎに停電が起き、炉の中で発生する引火性の高いガスの排気ができなくなったため、安全のためにガスを燃やして無害化して放出する装置が自動的に作動したという。
これに伴って大量の炎と煙が発生し、現場付近にいたJFEスチールの31歳の男性社員が気分が悪くなって病院に運ばれたという。
また、千葉市などによると、コークス炉の集じん機付近で爆発が起き、近くの窓ガラスが破損したということで、消防などが詳しい状況などを調べている。
煙は千葉市の上空に広がり、市の教育委員会は風下にある3つの小中学校に対し一時、下校を見合わせるよう指示した。
また同趣旨の記事が7日付の千葉日報紙面に掲載されていた。
工場内の一部で停電が起きた。
コークス炉のガスの圧力が増加。通常、ガスは燃焼させて放出するが、普段よりも圧力が高かったため、大きな炎と煙が出た。
停電により集じん機も停止。さらに煙の量が増えた。
集じん機から爆発音がしたが、建物が燃えることはなかった。
(ブログ者コメント)
□設備停止命令とか現場検証といった続報がないので、集じん機が爆発したというのは誤報だった可能性がある。(誤報だったという報道もないが)
□ちなみに、遠目ではあるが、ブログ者も目撃者の一人だ。
当日、JFEから10kmほど離れた地点を歩いていると、右斜め方向に黒煙が見える。
火事かな?それにしてはサイレンが鳴ってないし・・・ 。
しばらくすると「ドーン」というか「ゴロゴロ」というか、大きな音がした。 空を見ると、雲は分厚いものの、雷が鳴るような黒さではない。
これは黒煙発生場所で爆発が起きたのだろう・・・などと思っているうちに、大きな黒煙がモクモクと立ち上った。
炎は見えなかったのでコンビナート火災ではなさそうだ・・・方向から考えるとJFEかな?などと考えつつ帰宅したら、やはりJFEだった。
(2012年1月18日 修正1 ;追記)
2012年1月16日12時8分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
集じん機の爆発ではなく異常燃焼だったということで、タイトルも変更した。
コークス炉の異常燃焼で爆発音とともに大量の黒煙が上がった事故を受け、市長は16日午前、同製鉄所の所長を市役所に呼び、再発防止や安全管理などを徹底するよう行政指導した。
市長は、昨年12月に関連会社のJFEケミカルで硫酸タンクが爆発して作業員3人が負傷し、同製鉄所の倉庫でも火災が発生したことを指摘。
「根本的な安全対策を講じなければ、大事故につながりかねない。危機感を持って取り組んでほしい」と強調した。
所長は「事故が度重なり申し訳ない。原因究明や対策を急ぎたい」と陳謝した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120116/dst12011612100012-n1.htm
(2012年1月19日 修正2 ;追記)
2012年1月17日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JFEは16日、事故を引き起こした停電は、工場の送電部分の故障によるものだったことを明らかにした。
工場の送電線に付随する絶縁体1ケ所が故障し、停電の1因となった可能性があるという。
同社では、故障した部分の点検を10年に1度行っており、今回も3月までに点検を行う予定だった。
前回の点検は2002年1月29日だったが、この時も8日前に停電が発生していたという。
(ブログ者コメント)
一読すると、この部分の点検頻度は8年に1度くらいにすべきでないか?と思わせる記事だ。
ブログ者も、最初はそう思った。
しかし、よくよく考えてみると、両事例の詳しい故障原因が定かでないので、本当に10年に1度の点検頻度では不十分なのか、この記事だけで判断することはできない。
報道を鵜呑みにすることのないよう注意が必要だと、改めて感じた次第。
(2012年2月9日 修正3 ;追記)
2012年2月7日付の朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JFEは、緊急時にコークス炉の異常燃焼を抑える装置を改修し、千葉市から動作確認のチェックを受けたと、6日発表した。
同社によると、改修したのは、停電などのトラブルがあった場合に、コークス炉から発生するガスを燃やして無害化する燃焼放散装置と、コークス炉へのガス燃料を遮断する設備。
いずれも、千葉地区内のすべてのコークス炉で、より速く作動するようにしたという。
千葉市の消防局と環境局の職員らが3日、現地を訪れ、装置が正常に作動し、大気汚染など環境への影響もないことを確認した。
また、2月7日付の千葉日報紙面にも、以下のような同趣旨の記事が掲載されていた。
設備は、ガスの無害化と燃料遮断の速度を速める機能があり、1月6日に異常燃焼で黒煙が発生したコークス炉に設置されている。
(ブログ者コメント)
千葉日報の記事によれば、先の爆発音は、やはり異常燃焼によるものだったらしい。
(2012年3月8日 修正4 ;追記)
2012年3月3日付の毎日新聞千葉版と読売新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また3月2日付でJFEスチールから、図解付でプレスリリースされていた。
JFEスチールは2日、原因や再発防止策を発表した。
同社によると、工場内の配電設備の絶縁用碍子が壊れて落下して漏電が生じ、保護装置が作動して停電となってガス吸引装置が停止したのがきっかけ。
ガス吸引装置が停止したため、コークス炉から発生する可燃性ガスを、着火させて放散ブリーダから大気放出したが、その際、黒煙が発生した。
また、煙道内に滞留していた可燃性ガスと、大震災後の地震でレンガの一部が脱落していた場所から入り込んだ空気とが混ざり、煙突内で爆発したとみられるという。着火原因は特定されていない。
碍子はひびが入っていたとみられるが、点検は4年に一度で、次回は12年度中に行う予定だった。
東日本大震災後の、漏電の点検や週3回の目視点検でも異常はなかったという。
同社は、「震災で設計水準以上の力が碍子にかかって亀裂が生じた可能性がある」と説明した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120303ddlk12040109000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20120303-OYT8T00082.htm
http://www.jfe-steel.co.jp/information/201203021700.pdf
(2012年4月30日 修正5 ;追記)
2012年4月27日付で、朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JFFスチールは26日、1月に起きた爆発事故をめぐり、再発防止策を市に報告した。
漏電を防ぐ絶縁碍子の破損によって停電が起きたことが原因だったと結論づけた。
(ブログ者注)
以下は、JFE社のHPに掲載されていた報告書のURL。
http://www.jfe-steel.co.jp/information/201204261800.pdf
2012年1月6日付の朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時5分ごろ、大洲市の製材会社「向井工業」第1工場で、製材用プレス機で作業中の製材工の男性(62)がプレス機に胴体を挟まれているのを同僚が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、胸が強く圧迫されており、肺挫傷で約1時間後に死亡が確認された。
警察によると、男性は一人でプレス機の作業をしていたという。
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
2012年1月6日付の愛媛新聞紙面に、より詳しい情報が下記趣旨で掲載されていた。
男性は、ベルトコンベアーで流れてくる木材の樹皮を剥くため上下から木を押さえるプレス機で一人で作業中、胴体部分を挟まれたらしい。
同僚は、木材の流れが止まったため、様子を見に来た。
2011年12月28日付の朝日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
福島第一原発事故の際に実施された原子炉格納容器のベント配管が、排気した水素が原子炉建屋内に流入する構造になっていたことがわかった。
水素爆発の一因になったことは否定できないとして、経産省原子力安全・保安院は、対策の検討を始めた。
専門家は、「この構造では自爆ベントになりかねない」と指摘する。
3号機の水素爆発の原因について、東電はこれまで、原子炉内の水素ガスが格納容器の蓋などの隙間から原子炉建屋に漏れたからと説明してきた。
東電が22日、3号機ベント配管から枝分かれして原子炉建屋内に通じる「非常用ガス処理系」の配管を調べたところ、気体が流入した跡が見つかった。
3号機は、3月13日から複数回、原子炉建屋からのベントを行った。この際、水素がこの配管に流入した可能性が高い。
配管には弁と逆流防止装置がついているが、弁は事故で電源が失われると自動的に開く仕組みで、逆流防止装置も気密性が低く、水素がすり抜けて建屋内に洩れた可能性がわかった。
3号機のベント配管は4号機の原子炉建屋にもつながっており、4号機側に逆流防止装置はない。
東電は8月、4号機の爆発は3号機のベントで水素ガスが流れ込んだとの調査結果を明らかにしている。
(ブログ者コメント)
□添付図によれば、3号機からのベント配管と4号機からのベント配管は、各建屋の外に出たところで合流し、1箇所(おそらくはベントスタック)から大気に放出されるようになっていた。
そして各建屋内では、それぞれのベント配管に違う配管がつながっていた。それが、非常用ガス処理系の配管なのだろう。
ただ、図では、当該配管の先から漏れたという記載があるのみで、その先は書かれていない、
しかし、ベント配管につながる配管が建屋内で開放状態ということは考えられないので、おそらく、当該配管の先には「非常用ガス処理系」という設備があり、そこから排出されるガスがベント配管経由で大気に放出される設計になっていたのだろう。
一方、当該配管には、3号機側に逆流防止弁(本文では「装置」だが、図では「弁」となっていた)があるものの、4号機側にはないと書かれていた。統一性がない。おかしな話である。
□装置産業の現場では、様々な設備がいろんな配管で有機的につながっている。
もし、その中の一部が普通と違う動きをした場合、装置全体としての安全は確保されるのか?
そういったことを評価する手法として、オペラビリティスタディやFMECAがある。
3号機の非常用ガス処理系排ガス配管について、前者の手法で安全性を評価した場合、「逆流」モードに対して、おそらくは、逆流防止弁があるので安全、と評価するだろう。
しかし、その逆流防止弁がチェッキ弁だった場合、差圧が小さいと十分に機能を発揮できない可能性がある。
安全性を評価する場合は、そういった機器部品の特性まで把握した上で評価することが大切だ。
※キーワード;福島第1原発
2012年1月5日8時56分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省関東運輸局は4日、草津国際スキー場で昨年12月29日午後2時頃、無人の鉄製リフト(4人乗り用)がワイヤから外れ、約8m落下する事故を起こしていたと発表した。けが人はなかった。
運輸局は、スキー場を運営する草津観光公社に対し、原因究明などを求める警告を文書で行った。
公社などによると、事故があったのは同スキー場で一番長い「殺生クワッドリフト」(1284m)の下り側。
ふもとから4本目の支柱の滑車からワイヤが外れ、下ってきたリフトが滑車付近にぶつかって落下した。
下り側のため人は乗っておらず、落下場所も林の中で人はいなかった。
事故原因は調査中だが、事故当日は運転を中止し、部品を交換して翌日から運転再開したという。
公社は約2時間半後に事故の概要を運輸局に報告したが、リフトの落下については後日だった。
運輸局は、鉄道事故等報告規則で義務付けている速報が不正確だったと指摘。
「乗客が死傷する恐れがあり遺憾」として、速報体制や再発防止策などを検討し、その結果を回答するよう警告した。
公社は「スタッフの理解が不十分で、事故の把握に時間がかかった。誠に申し訳ない」と話している。
出典URL■■■
2012年1月4日9時26分に、NHK新潟から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東日本大震災の津波で、沿岸部のコンビナート施設に大きな被害が出たことを受けて、新潟県がコンビナート施設を持つ県内の事業所を対象に津波対策の調査を行ったところ、具体的な対策を行っているのは、1つの事業所にとどまっていることがわかった。
東日本大震災では、太平洋側のコンビナート施設が激しい揺れと津波に襲われて大きな被害が出て、対策の見直しを迫られている。
新潟県は、津波で被害が出た場合、産業に大きな影響が予想される、新潟東港地区と新潟西港地区それに、上越市の直江津地区に石油やガスのコンビナート施設を持つ事業所を対象に、津波対策についてアンケート調査した。
それによると、津波を想定して防波堤を強化したりタンクを地面に固定したりする具体的な対策を行っていると答えたのは、32ある事業所のうち、わずか1つだけだった。
一方、従業員の避難場所を決めるなど対策を行っていると答えたのは25の事業所で全体の8割近くにのぼったほか、26の事業所が施設の破損や電気系統への浸水による停電など津波による被害を防ぐための具体的な対策を今後、検討していると答えている。
県は、総務省・消防庁がまとめた提言をもとに、県内の事業所にもコンビナート施設の津波対策を急ぐよう求めていくことにしている。
(ブログ者コメント)
□記事は、対策が遅いというトーンで書かれているが、対策をとるからには二度手間三度手間は許されない。
そのため、検討に時間がかかるのは仕方がないことだ。
コンビナートゆえ、設備対策のための工事は定期修理の時期にしか行えないという事情もある。
□消防庁がまとめた提言とは、おそらくは以下の「東日本大震災を踏まえた危険物施設等の地震・津波対策のあり方に係る検討報告書(平成23年12月)」の第5章のことであろう。
第5章の目次は以下のとおり。
4ページにわたり、現状の地震・津波対策を見直す際のポイントなどが記載されている。
1 危険物施設の地震・津波対策のあり方について
(1)地震対策のあり方
(2)津波対策のあり方
2 石油コンビナート施設の地震・津波対策のあり方について
(1)特定防災施設等及び防災資機材等
ア 地震対策のあり方
イ 津波対策のあり方
(2)自衛防災組織等
■■■
2011年12月31日付の毎日新聞青森版と2012年1月3日付の東奥日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前4時半ごろ、青森市の市道で、女性新聞配達員(37)が、バックしてきた除排雪作業中のショベルローダーに轢かれた。
女性は頭などにけがを負い、間もなく死亡した。
警察は運転手の男性(55)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。
女性は徒歩で新聞配達中だったという。
除排雪を委託した青森市の市長は同日会見を開き陳謝、委託業者99社に事故防止の徹底を指示した。
市は除排雪事業実施計画で、業者の順守事項として「作業区間の両端路上に『除排雪作業中』の標識板を設置し、通行止めを行い(除排雪を)実施する」と定めているが、この業者は作業中、標識板の設置を怠り、付近を通行止めにしていなかったという。
そのほか、市と業者の除雪委託契約では「作業中は安全確認のため誘導員を配置する」と申し合わせているが、具体的な人数や配置位置は、業者に一任されており、今回の事故では、除雪車周辺に車が入らないよう2人の作業員を配置したが、除雪車周囲に作業員はいなかった。
出典URL■■■
■■■
2011年12月30日付の朝日新聞北海道版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月15日、札幌市でごみ収集車の中でごみが焼けた。
運転手によると、「バン」という爆発音が突然聞こえ、収集車の荷台から炎と煙が出た。
ガスが残ったまま捨てられたスプレー缶の破裂が原因だった。
消防によると、ガスが残ったまま捨てられると、潰されたスプレー缶などから漏れたガスが荷台に充満。ごみをかきこむ装置が動く際の金属火花がガスに引火し、爆発に至る。
こうした引火が原因とみられるごみ収集車の火災は、昨年12月は6件だったが、今年12月は28日までに11件起きている。
缶やボンベは穴を開け、中のガスを抜いてから捨てるのがルールだ。
消防では、今年7月からスプレー缶やボンベの無料引き取りも始めており、毎月2000本程度が持ちこまれるという。
2011年12月28日付の朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
延岡市は27日、同市清掃工場内の粗大ごみ処理施設内で午後2時55分ごろ、小規模な爆発があったと発表した。
ごみを砕く機械そのものに影響はなく、ごみの受け入れは通常通り続けるという。
けが人や火災はなかった。
爆発の原因について、同工場は「ゴミの中に可燃性ガスが入ったボンベなどが混入していた可能性がある」としている。
このため工場は、
□スプレー缶は中身を使い切り、穴を開ける
□ストーブは点火装置の電池を取り外す
□廃油や農薬などは販売店や専門業者に処理を依頼する
など、ごみ出しのルールを守るよう、注意を呼びかけている。
延岡市は27日、同市清掃工場内の粗大ごみ処理施設内で午後2時55分ごろ、小規模な爆発があったと発表した。
ごみを砕く機械そのものに影響はなく、ごみの受け入れは通常通り続けるという。
けが人や火災はなかった。
爆発の原因について、同工場は「ゴミの中に可燃性ガスが入ったボンベなどが混入していた可能性がある」としている。
このため工場は、
□スプレー缶は中身を使い切り、穴を開ける
□ストーブは点火装置の電池を取り外す
□廃油や農薬などは販売店や専門業者に処理を依頼する
など、ごみ出しのルールを守るよう、注意を呼びかけている。
2011年12月28日付の朝日新聞西部版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は27日、ボイラーから蒸気が漏れて停止した相浦火力発電所2号機で、配管に長さ約2cmのヒビが入っているのを見つけた。
他に損傷がないか確認したうえで、配管を交換する。
年明けにも運転を再開する。
一方12月31日付で九州電力から、下記趣旨の内容が図解付でプレスリリースされていた。
図で見ると、漏れたのは配管ではなくボイラーチューブ1本だ。
[推定原因]
以下の要因により、ボイラーの管が損傷したものと思われる。
・連結金物の溶接不良
・損傷箇所にかかる繰り返し応力による疲労
[対策と復旧]
・溶接時の品質管理を徹底
・損傷箇所の応力を低減する形状に見直した上で、新管に取替え
■■■
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問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し
①確認ボタンをクリック
②記入欄に用件記入
③確認ボタンをクリック
④内容がOKであれば送信ボタンをクリック
してください。
ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
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[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。