2020年4月16日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10605/
(2020年6月6日 修正2 ;追記)
2020年5月29日18時49分にNHK NEWS WEBから、NITEは次亜塩素酸水のコロナに対する有効性は確認されなかったと発表したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NITE=製品評価技術基盤機構は、新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表しました。
NITEでは、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして、控えるよう呼びかけています。
NITEなどは、アルコール消毒液に代わる新型コロナウイルスの消毒方法の検証を進めていて、29日、「次亜塩素酸水」についての中間結果を公表しました。
検証では、2つの研究機関で▽酸性度や▽塩素の濃度が異なる次亜塩素酸水が新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを試験しました。
その結果、一部にウイルスの感染力が弱まったとみられるデータもありましたが、十分な効果がみられないデータもあるなど、ばらつきが大きく、有効性は確認できなかったということです。
今後、塩素濃度を高くした場合などについて検証を続けるということです。
また、NITEでは、次亜塩素酸水は噴霧することで空間除菌ができるとして販売されるケースが少なくないことについて、▽人体への安全性を評価する科学的な方法が確立していないことや▽国際的にも消毒液の噴霧は推奨されていないことなどを紹介する文書を合わせて公表しました。
NITEは、「加湿器などで噴霧することやスプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは、安全性についての科学的な根拠が示されておらず、控えてほしい」と呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200529/k10012450841000.html
5月29日22時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
品薄のアルコール消毒液に代わって、次亜塩素酸水を使う人が増えています。
物品や手指の消毒のほか、最近では、次亜塩素酸水の噴霧器を置いて加湿器のようにミストで“空中除菌”をしようとする企業や自治体もあります。
消毒の効果はあるのでしょうか。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液ですが、新型コロナの消毒効果はよく分かっていません。
このため、独立行政法人の製品評価技術基盤機構が物に付いた新型コロナを消毒できるかどうかを調べています。
同機構消毒手法タスクフォースは、「塩素濃度やpHで効果が違う可能性がある」としていますが、あくまで食器やドアノブなど、身近な「物」への消毒効果を調べているだけです。
手指の消毒や噴霧の効果、人体への有害性は調べていません。
一方、実際には、次亜塩素酸水の噴霧器を導入する飲食店やタクシー、幼稚園などが増えています。
学校や保育園、公共施設、コミュニティーバスの設置例もあります。
感染リスクを減らす目的ですが、厚生労働省の結核感染症課は、「もし、物に対する効果があるとしても、噴霧に効果はない」と効果を否定しています。
また、「空中を漂う有効成分がウイルスと出合う確率は極めて低い」としたうえで、「感染予防に役立つ見込みがなく、濃度など条件次第では有害になりうるので、使用はやめてほしい」と求めています。
病院での使用例も確認していないそうです。
次亜塩素酸水は食品の殺菌に使われ、食品添加物にも指定されています。
「それなら、吸い込んでも安全では?」と思う人がいるかもしれませんが、独立行政法人・国民生活センターは、これを否定します。
食品安全委員会の行政文書の中でも、「次亜塩素酸水は最終食品の完成前に除去すること」とし、「噴霧が(人体に)安全とはどこにもうたわれていません」(商品テスト部)と話しています。
同センターは消毒・除菌をうたう商品情報を5月に公表し、名前の似ている「次亜塩素酸ナトリウム」も「噴霧して吸ったり目に入ったりする健康に害を及ぼす可能性がある」と注意喚起をしています
(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200515_2.html)。
【WHO「消毒剤の人体への噴霧は推奨しない」】
経済産業省は29日、次亜塩素酸水の噴霧についてまとめた資料を公表した。
「新型コロナへの有効性は確認されていない」ほか、WHO(世界保健機関)の「消毒剤の人体への噴霧はいかなる状況でも推奨されない」という見解のほか、目の腫れや呼吸困難など、健康被害とみられる国内の報告2例も紹介した
(https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529005/20200529005.html)。
https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/183000c
6月2日5時0分に毎日新聞からは、報道を受け、噴霧中止とする施設が続出しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの消毒を目的に、学校や保育所、公共施設などに設置されていた次亜塩素酸水の噴霧器が1日から相次いで休止している。
経済産業省が5月29日、「消毒液の噴霧を推奨しない」という世界保健機関(WHO)の見解などを紹介して注意喚起したことを受けての対応だ。
「ほかの市町村でも噴霧をしていたので効果があると思い配備した」。
和歌山県串本町は全ての小中学校の玄関に加湿器を配備し、学校再開の6月1日から次亜塩素酸水を校内に噴霧する予定だった。
しかし、経産省の発表を受け、稼働を取りやめた。
今後の取り扱いは未定だという。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液で、品薄のアルコール消毒液の代わりに購入する人が増えている。
物に付いたウイルスへの消毒効果は経産省が評価している最中だが、消毒液の空中への噴霧は、有効性と安全性の両面から推奨されていない。
厚生労働省は「物への効果があったとしても、噴霧は効果がないし、濃度次第で有害」(結核感染症課)としている。
しかし、次亜塩素酸水をミスト(霧)にして“空中除菌”を試みる企業や自治体が増えている。
店舗やオフィス、福祉施設、交通機関のほか、保育所や学童保育施設、庁舎、学校などで噴霧器が導入されている。
神奈川県海老名市は、市役所受付に3月から設置していた次亜塩素酸水を噴霧する加湿器を1日にやめた。
「市民の不安を解消するため。業者に安全性を再確認している」(健康推進課)という。
市民への次亜塩素酸水の無料配布は続けるが、物の消毒に限り、加湿器での噴霧や手指消毒に使うのは控えるよう注意文を改める。
ただ、自治体の全ての噴霧器が休止するわけではない。
埼玉県蓮田市は、市役所の入り口や消防本部の加湿器を休止した。
「噴霧は避けた方がいいという情報を把握したため」(健康増進課)。
一方で、小中学校の玄関や教室の加湿器による噴霧は稼働を続けている。
学校教育課が「長時間の使用を避け、直接肌に当てないなど注意して使い続けてもらう。具合が悪い児童生徒が出たら中止する」という方針のためだ。
また、栃木市は「購入先メーカーから人体への悪影響はないと聞いている」(生活環境部)ため、コミュニティーバス2台での噴霧を続けるという。
民間企業にも休止の動きがあり、飲食店や交通事業者などがSNSやホームページで噴霧をやめると発表している。
経産省の担当者は、「対人での噴霧は多くの専門機関が推奨しておらず、WHOが言うように消毒液を吸うことには何らかのデメリットがあるとしか考えられない。費用も多額のため、どうか慎重な判断をしてほしい」と呼びかけている。
厚労省も今後の通知で、次亜塩素酸水の噴霧などについて新たに言及することを検討しているという。
https://mainichi.jp/articles/20200601/k00/00m/040/212000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。