2018年10月14日1時58分に読売新聞から、以下の記事がネット配信されていた。
13日午後3時15分頃、福岡県小竹町御徳の工場から「爆発事故で人が倒れ、意識がない」と119番があった。
消防によると、酸化マグネシウムを製造するタンクが爆発し、近くで作業していた男性従業員1人が搬送先の病院で死亡した。
死因は胸部大動脈損傷だった。
消防や県警によると、タンクは高さ約10メートル、直径約5メートル。
マグネシウムに水蒸気を当てて酸化マグネシウムを製造していたとみられる。
現場には、死亡した男性のほかにも複数の作業員がいたが、けがはなかった。
県警が爆発の原因を調べている。
出典
『酸化マグネシウム製造工場でタンク爆発1人死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181013-OYT1T50063.html?from=ycont_top_txt
10月14日付で日本経済新聞からは、産廃処理会社の工場だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後3時10分ごろ、福岡県小竹町御徳の産業廃棄物処理会社「F開発」の工場内にあるタンクが爆発した。
火災は起きていない。
現場は、JR筑豊線小竹駅から約1km離れた、事業所や工場が点在する地域。
出典
『産廃工場爆発、男性1人死亡 福岡・小竹』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36471290U8A011C1CC1000/
10月14日15時47分に産経新聞からは、タンクは試運転中で死亡したのはタンクを納入した会社の社員だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は14日、死亡したのは静岡県富士宮市泉町の会社員、山口さん(男性、45歳)だったと発表した。
死因は胸部大動脈損傷。
警察によると、山口さんが酸化マグネシウムを製造するタンクを試運転していたところ、タンク内で水素爆発が起こったという。
山口さんはタンクを納入するために小竹町に出張中だった。
出典
『死亡は静岡の会社員 福岡のタンク爆発事故』
https://www.sankei.com/affairs/news/181014/afr1810140012-n1.html
10月14日15時57分にNHK北九州からは、タンクは導入されたばかりだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
亡くなった山口さんは、工場を所有する会社とは別の静岡県内の会社に所属していて、当時は試運転中だったタンクの動作確認を担当していたという。
このタンクは導入されたばかりだったという。
出典
『爆発したタンクは試運転中』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20181014/5020001730.html
(2020年1月15日 修正1 ;追記)
2020年1月14日12時32分にNHK福岡から、タンクは直径2mで酸素パージしないまま試運転したため水素爆発を起こしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
おととし10月、小竹町の化学工場で水素と酸化マグネシウムを作る直径2メートル、高さ6メートルのタンクが爆発し作業員の山口さん(45)が爆発で飛んできた配管にぶつかるなどして死亡しました。
警察によりますと、爆発の原因は、タンク内にあった酸素と水素が反応して起きた水素爆発だったということです。
この会社では、タンクを稼働させる際に、爆発を防ぐための安全対策としてタンク内部の酸素を減少させることが決まっていましたが、この対策を怠ったことで爆発が起きたということです。
当時、現場には7人の作業員がいましたが、警察は、酸素を減少させる安全対策の担当者だった54歳の現場責任者を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
警察の調べに対し、現場責任者は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20200114/5010006589.html
1月14日17時18分に日本経済新聞からは、タンクには安全装置が備えられていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県警は14日、安全対策を怠ったとして、現場責任者だった下請け会社の男性役員(54)を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
容疑を認めているという。
書類送検容疑は、18年10月13日午後3時ごろ、小竹町御徳の化学プラントで、酸化マグネシウムと水素を製造するタンクの試運転をした際、あらかじめ酸素を減らしておく措置を怠って水素爆発を起こし、作業中だった静岡県富士宮市の会社員(当時45)を死亡させた疑い。
また福岡労働局は14日、安全装置が備えられていないタンクを使用したとして労働安全衛生法違反容疑で、死亡男性が勤務していた富士宮市の「F・グローバル・ジャパン」と同社会長(54)らを書類送検した。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54369590U0A110C2000000/
(ブログ者コメント)
〇「タンクに備えられていなかった安全装置」とは何だろうか?
酸素濃度計?爆発放散口?
〇以下は、爆発当時の建屋が映されているNHK映像の2コマ。
(2020年3月30日 修正2 ;追記)
2020年3月30日付で労働新聞から、タンクに安全弁が備えられていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡労働局は、安全装置が備えられていないタンクを使用させていたとして、プラント設計・施工事業を営む6次下請の㈲F・グローバル・ジャパン(静岡県富士宮市)と同社会長および現場責任者である4次下請会社役員の計1社2人を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置など)違反などの疑いで福岡地検飯塚支部に書類送検した。
平成30年10月13日、プラント内のタンクが爆発し、F・グローバル・ジャパンの労働者1人が死亡する労働災害が発生している。
同労働者がK酸化マグネシウムプラント内で酸化マグネシウムと水素を生成する反応試験を行っていたところ、試験中のタンクが爆発。
胸部や肺を打撲し、即死した。
爆発は風圧で扉を吹き飛ばす規模だったが、同プラント内で作業に従事していた他の7人の作業者らに怪我はなかった。
タ
ンク内には安全弁が備えられていなかったため、圧が抜けずに大きな爆発となった。
同社は労働者に対し、安全弁など安全装置が備えられていないタンクを使用させていた疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/89368/
(ブログ者コメント)
普通の安全弁では爆発に対応できないことがある。
爆発放散口とかが設置されていなかったということだろうか?
安全への警鐘としての貴ブログを時折拝見しております。
さて、こちらの記事内容につきまして、事実誤認による新聞社の訂正をいただいておりますため、記事内容に関しまして訂正ならびに修正または削除を求めます。
つきましては、守秘義務の範囲外でお話させていただき、状況につきましてご納得いただければと考えております。
宜しければ、お手数ですが、記載しましたメールアドレスまでご連絡いただきたく存じます。
御社に差し支えない範囲で連絡いただければ、いただいた情報のうち、安全にかかる部分だけを修正3として追記したいと思います。
なお追記内容は事前に連絡し承認をいただいたうえで、と思っております。
ちなみに、記載されているというメルアドが見当たりませんので、本ブログに新たに設定し直した通信欄経由で連絡をお願いします。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。