2018年10月5日20時24分に和歌山放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう(5日)午前、白浜町の倉庫で、台風で壊れた屋根を修理していた44歳の男性が屋根から転落し、病院へ運ばれたが死亡が確認された。
警察によると、きょう午前9時前、白浜町栄にある「JA紀南とんだ支所」の倉庫で、職員の宮﨑さん(男性、44歳)が、台風の影響で割れた屋根にブルーシートをかける作業をしていたところ、足元が抜け落ち、高さ6.2mからコンクリートの地面に落下した。
宮﨑さんは田辺市内の病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、間もなく死亡が確認された。
支所によると、屋根はスレート製で強度が十分ではないとして、現場責任者が鉄製の骨組みの上を歩くよう指導したということだが、宮﨑さんは骨組みがない部分を歩き、落ちたという。
警察では、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
出典
『台風で破損の屋根修理中、44歳男性が転落死』
https://wbs.co.jp/news/2018/10/05/124546.html
10月5日17時25分にNHK和歌山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前8時45分すぎ、白浜町にあるJA紀南とんだ支所の倉庫で「男性が屋根から落ちた」と従業員から消防に通報があった。
警察によると、転落したのはJA紀南とんだ支所に勤務する宮崎さん(男性、44歳)で、台風の被害をうけた職場の倉庫の屋根を修理していたところ、屋根が抜け落ちて、約6.2mの高さからコンクリートの地面に転落したという。
宮崎さんは意識不明の状態で田辺市内の病院に搬送されたが、約2時間後、死亡が確認された。
警察によると、宮崎さんは職場の同僚4人と屋根の上でブルーシートを交換している最中だったという。
発見された時、宮崎さんはヘルメットや命綱をしていなかったということで、警察は、誤って転落したとみて調べている。
出典
『台風被害の屋根修理中転落死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20181005/2040001422.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像では、屋根の棟にブルーシートがかけられ、重しとして土嚢袋が置かれているように見える。
以下は踏み抜いたと思われる部分が映っているNHK映像の1コマ。
カメラ角度のせいかもしれないが、人一人が落ちたにしては、穴は小さく見える。
(2019年6月26日 修正1 ;追記)
2019年6月25日16時6分にNHK和歌山から、安全対策不実施で支社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
田辺労基署によると、倉庫の屋根はスレートぶきで壊れやすい材質だったにもかかわらず、当時、踏み抜きを防止する足場が確保されていなかったうえ、転落を防ぐネットも設置されていなかったという。
このため、同署は25日、紀南農業協同組合と作業の責任者だった、とんだ支所の50代の支所長を、労安法違反の疑いで書類送検した。
これについて紀南農業協同組合は、「亡くなった職員と遺族に対し、大変、申し訳ない。厳粛に受け止めて安全対策を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典
『職員転落死亡事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190625/2040002992.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。