2021年1月21日4時13分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
猫が大好きなマタタビ。
その匂いを嗅いだ猫は体をこすりつけるような特異な反応を示すが、マタタビには猫を陶酔させるだけではなく、蚊を遠ざける効果もあった――。
岩手大などの研究グループが、こんな研究成果を発表した。
新たな虫よけ剤の開発に活用できる可能性があるという。
猫がマタタビに示す反応の理由は判明しておらず、研究者は「長年の謎に対する重要な解答」としている。
岩手大の宮崎雅雄教授と名古屋大の西川俊夫教授らの共同研究グループが米科学誌「サイエンスアドバンシズ」に発表した。
マタタビにはネペタラクトールという物質が含まれ、マタタビを嗅いだ猫に、体をこすりつけたり転がったりする行動を起こさせるという。
研究グループは、この物質に蚊を遠ざける効果があることを解明した。
蚊は寄生虫などを媒介するが、ネペタラクトールを体に塗った猫に止まる蚊の数は、塗らない猫の半分程度だった。
猫がマタタビに特異な反応を示す生物学的な意義は未解明だったという。
今回の研究で、猫がマタタビに反応すると、幸せを感じた時に脳内で働く物質の血中濃度が上がることも初めて確認した。
宮崎教授は、「ヒョウなど、ネコ科の動物だけに現れる反応。虫が多い茂みに隠れて狩りをするという習性が影響しているのではないか」と推測している。
https://mainichi.jp/articles/20210120/k00/00m/040/219000c
1月21日4時14分に同じ毎日新聞からは、研究開始のいきさつなどの裏話的情報が下記趣旨でネット配信されていた。
19日に同大で記者会見した宮崎教授は、8年におよぶ研究を振り返り、「猫の行動に隠された意義があったのが非常に面白く奥深い」と語った。
名古屋大や京都大、英リバプール大との共同研究で解明した。
研究を始めたきっかけは、名古屋大の西川俊夫教授が高校時代、猫がマタタビに反応することに興味を持ったことだったという。
西川教授が、猫を専門に研究している宮崎教授を誘い、プロジェクトが始まった。
研究では、マタタビに含まれる物質「ネペタラクトール」に蚊を避ける効果があることが分かり、研究室で飼っている25匹の猫を使って、物質を塗った猫が蚊に刺されにくいのかを調べた。
「猫にとってかわいそうな実験だったので、最後は私の腕でも調べた」と明かし、蚊がいるケージに約30分腕を入れたところ、物質を塗らなかった腕は刺された一方、塗った腕は刺されなかったという。
マタタビによく反応する猫には、宮崎教授が著名科学誌にちなんで「サイエンス」と名付けた。
実験には猫の機嫌も重要だったため、毎日朝と夕方に1時間ずつかけてケージ内を掃除したという。
論文の筆頭著者の岩手大院修士1年、上野山さん(女性、23歳)は、「猫は私たちにとっても身近な伴侶動物。先祖たちの生存戦略を明らかにできてうれしかった」と笑顔だった。
https://mainichi.jp/articles/20210120/k00/00m/040/263000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。