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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2025825日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14700/ 

 

(2025年12月24日 修正1 ;追記)

202512161722分にYAHOOニュース(読売テレビ)からは、屋外看板は不燃材料でなかった、5階で起きたバックドラフトの火と煙が6階に上がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルを修正した)

大阪・道頓堀のビルで起きた消防隊員2人が死亡した火災で、大阪市消防局は、大学教授などの有識者らとともに、火災の原因や被害が大きくなった経緯などを検証していますが、ビルに設置された屋外看板には法律で義務付けられた防火性能を持つ材料が使われておらず、火が屋外看板を伝い、急速に燃え広がったことが関係者への取材で分かりました。  

捜査関係者などによると、火はビルの1階部分にあるエアコンの室外機付近から出て、その後、屋外看板を伝って勢いよく上昇し、隣のビルの5階の窓に燃え移ったとみられています。  

さらに、燃え移ったビルでは「バックドラフト」と呼ばれる現象が起きたこともわかっています。  

「バックドラフト」とは、気密性の高い室内での火災で空気が少なくなり、いったん火が弱まった時に新たに新鮮な空気が入ると一気に爆発を起こす現象です。  

道頓堀のビル火災では、5階部分で「バックドラフト」が起きたことで、隊員がいた6階部分に室内の階段を伝って火や煙が流れ込んで退路を断たれ、逃げ遅れにつながったということです。  

大阪市は今後、屋外看板の「材料」の確認を強化するなど対策を進める方針です。

==================================

(黒木キャスター)  
改めて屋外看板について見ていきたいと思います。

 

■屋外看板素材に“不備”

建築基準法において、防火地域の中は高さ3メートルを超える建造物、例えば看板などの建物があるときに不燃材料で作るか覆う必要があるというふうに今定められています。  

火災があったビルなんですけれども、こちら3つの看板が不燃材料ではなかったということが関係者への取材で今回分かりました。

そちらについて、まずこちら見ていきたいと思います。  

大阪市の横山市長、このように話しています。  

「屋外広告物は大阪だけじゃない、かなりあまたある。一つ一つの素材を現地で確認するのは難しい」というふうにも話しています。

(高岡特別解説委員) :
「新築のときはお役所は建築確認申請といって、大丈夫な建て方してますか?ということを細かく見るんですが、やはりこういう建物ですから。借りてる方が変わっていきます。看板も変わっていきます。そうすると黒木さん、大阪市としてもこういうコメントなんですよ。」

 

■当時の状況が明らかに

火災当時何が起きたのかということを改めて見ていきたいと思いますけれども、看板を伝って火が拡大してしまったことが分かっています。  

そしてエアコンの室外機、こちらも内部に含まれている油分などが燃焼を助長してしまったということで、エアコンの室外機が、かなり燃えやすいということは、皆さんも改めて、ご家庭にもあるかと思いますので、ご注意いただければと思います。  

そして火元と見られるビルから、こちら隣のビルまで火が燃え移ってしまったんですが、では何が当時起きてしまったかと言いますと。

6階で隊員3人が消火活動を行っていました。

そしてこちらです。

5階で急速に空気が流入しまして、バックドラフト現象と見られるものがこちらが発生してしまいました。

そしてそちらの5階から火や煙が6階に上がってしまって、2人の方が逃げ遅れてしまったということが、こちらも関係者への取材で明らかになっています。  

ただ様々な要因が重なってしまって、今回命が失われてしまう事故になりましたけれども、やはり行政側もそれから業者側も再発防止をしっかりと徹底していただきたいなと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c53d0b9997ee585733bf4051bfb1a5af03ae4dfd 

 

121750分に読売新聞からは、5階の部屋のドアを別隊員が検索のため開けたところバックドラフトが発生し炎が室内階段を伝って6階まで上がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市消防局の調査委員会がまとめた中間報告案が判明した。

同局は有識者の意見を踏まえて中間報告案を確定させ、近く公表する。

複数の市関係者によると、中間報告案では、2棟のうち西側の6階建てビルの地上付近から出火。近くに設置されたエアコンの室外機が燃えて火の勢いが増し、ビル外壁の大型の屋外広告物(高さ8・6メートル、幅4・2メートル)を伝って、東側に隣接する7階建てビル5階の窓から室内に延焼した。

東側ビル5階の窓に取り付けられたエアコンが燃えて室内に落下。

机や書類などの可燃物で火勢は増したが、室内は高い気密性があったため、酸素が急速に消費されて一時的に燃焼は収束した。

しかし、死亡した2人とは別の隊員が5階を検索しようとして、扉を開けた時に外部から空気が流入。

午前10時13分頃、バックドラフト現象が発生し、強烈な火炎と黒煙が噴出した。

当時、森さんと長友さんら3人が、東側ビルの6階ベランダに設置されていたエアコンの室外機周辺で消火活動をしていた。

バックドラフト現象が起きた5階から室内階段を伝って上がってきた炎により、6階は突然、濃い煙と熱気に包まれた。

1人は自力で脱出できたものの、2人が取り残され、動けなくなった。

延焼経路は、通常の火災現場では想定しがたいものだったとされた。

同様の条件でバックドラフト現象が起きることは、総務省消防庁の消防大学校消防研究センターによるシミュレーションでも確認できたという。

中間報告案では2人の死亡について、

〈1〉屋外広告物などを介して急速に延焼が拡大し、バックドラフト現象によって危機的状況に陥った

〈2〉階段から火や煙が流入したことで退路が断たれた

〈3〉情報共有などに課題があったことに加え、濃い煙や熱気で救出に時間を要した

という複合的な要素が重なったと総括した。

市消防局は今後、具体的な再発防止策を検討する。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251217-GYT1T00119/ 

 

(2026年1月31日 修正2; 追記)

20261301648分にNHKからは、公表された報告書によると指揮本部は状況把握や情報共有ができておらず、隊員も場所を動く時の報告をしていなかった、自分の位置を知らせる器具も不携帯か電源を入れていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故調査委員会が30日 報告書を公表し、現場の隊員と指揮本部の詳しい活動内容やその問題点を明らかにしました。

まず、

指揮本部は火災や隊員たちの活動状況を的確に把握したり情報共有したりできておらず、
隊員たちも指揮本部に活動場所を動くときの報告をしていなかった

ということです。

また 隊員2人は緊急時に自分の位置を知らせる警報器やフラッシュライトを携帯していないか電源を入れておらず、結果として2人の救出活動は倒れていた6階ではなく、5階で重点的に行われ発見に時間がかかったということです。

報告書は火災の状況が共有されず隊員たちが危険性を十分に認識できていなかったと考えられると指摘したうえで、

予測困難な火災の広がりや
現場での危険認識の不足、
情報共有の遅れ

などが複合的に重なったことが今回の事故の原因だと結論づけています。

大阪市消防局は再発防止策として安全管理の手順を再徹底する訓練を行っているほか、安全を最優先とする組織風土にするため「安全対策担当課」を新設するということです。

 

【大阪市消防局が会見】
記者会見を開いた大阪市消防局の小野警防課長は「直接の原因でないとはいえ、指揮本部や隊員の間で安全のための規程が守られていなかったことは大変重く受け止めている。強い決意で再発防止にのぞんでいきたい」と話していました。

【専門家指揮本部と現場は一体で
公表された報告書について、東京消防庁の元職員で市民防災研究所の坂口隆夫 理事は「ふだんの訓練どおりに活動していれば防げた事故ではないかと私は思う。今回の教訓は活動を絶対に現場の隊だけに任せてはいけないということで、あくまで指揮本部が全体を統括しなければならず、統括できていない段階では現場の隊の活動を広げてはいけない。指揮本部と現場は一体で動くという基本態勢を訓練等を通して再構築してもらいたい」と話しています。

https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-2000100226

 

1301938分に日本経済新聞からは、報告書によると瞬時に黒煙が充満したため2人はパニックに陥った、そのため脱出した隊員は場所を正確に伝達できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市消防局の事故調査委員会は30日、調査報告書を公表した。

外壁の装飾広告を伝う延焼を「現場では想定し難かった」とし、爆発的に燃える「バックドラフト」の煙と熱でパニック状態に陥った可能性を指摘。

情報把握が不十分で救出も遅れるなど、複合的な要素が重なったと結論付けた。

出火原因は大阪府警が捜査中のため非公開とした。

再発防止には「多角的な対策が不可欠」として、安全管理を統括する部隊の新設や、仮想現実(VR)を活用した訓練などを示した。

報告書によると818日午前945分ごろ、6階建てビル敷地の南西部地上付近で出火。

南側の装飾広告を伝い上に広がり、東隣の7階建てビルの5階室内に延焼した。

延焼先の6階で消防司令(55)と消防士(22=年齢、階級はいずれも当時=が活動していた1013分、別の隊員が5階で部屋の扉を開けると、不足した空気が供給されバックドラフトが起きた。

2人は北側からビルに入ったため南側の状況を目視しておらず、指揮本部も情報を適切に共有していなかったと指摘。

2人は5階室内への延焼を把握しておらず、危険性を認識できていなかったと考えられるとした。

装飾広告は4カ所中3カ所で建築基準法に違反し、不燃材料が使われていなかった。

広告と壁との間にあった室外機内部の潤滑油にも引火、燃焼を助長したと分析した。

バックドラフトでは室内の階段を通じ黒煙が瞬時に充満し、2人は方向感覚を失ってパニックに陥った。

室内は150250度ほどに達し、短時間で行動不能になった。

一緒だった30代の隊員は脱出したが、パニックもあり場所を正確に伝達できず、現場では2人が5階にいるという思い込みもあり、発見が遅れたと総括した。

調査委は出動した消防隊員190人へのヒアリングの他、燃焼実験や火災のシミュレーションなども踏まえ、80ページの報告書を取りまとめた。

橋口消防局長は「二度とこのような事故を起こさないよう取り組む」とのコメントを出した。

〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF3074A0Q6A130C2000000/ 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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