2017年3月9日8時29分に福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付と3月11日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時50分ごろ、福島市のG食品笹谷工場から、「釜が爆発し、男性1人が負傷している」と119番通報があった。
警察や同社によると、50代の男性従業員が死亡、30代の女性従業員が搬送されたが、けがはなかった。
男性の遺体の損傷が激しく、警察は9日、福島医大で司法解剖し、身元の特定を進め死因を調べる。
業務上過失致死の疑いもあるとみて、爆発した釜のメーカー担当者の立ち会いで、現場検証も実施する。
警察などによると、爆発で鉄骨平屋の工場の壁などが吹き飛んだ。
男性も工場の外まで飛ばされ、福島北署は9日、死因について、爆発によって飛んだ物が頭に強くぶつかったためと発表した。
消防は、スポンジケーキなどを焼くガスオーブン釜からガスが漏れ、引火した可能性があるとみて、原因を調べる。
同社によると、釜は高さ約2.5m、幅約3.0m、長さ約6.0m。
工場では通常、6~7人が作業しており、主に洋菓子を製造していた。
事故当時、女性4人と男性1人の計5人が勤務。
30代の女性従業員が午前8時ごろ、釜に火を入れようとしたが着火せず、ガスの臭いがしたため、作業を一時中断したという。
1時間ほど換気した後、女性従業員が再び点火しようとした際、爆発が起きた。
男性は、釜の前で別の作業をしていたという。
出典
『福島の食品工場「爆発」...釜のガス漏れか 男性従業員が死亡』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170309-154894.php
(ブログ者コメント)
なぜガス臭がしたのか、その原因について調査したのだろうか?
また、換気が終了したと、誰がどのような根拠で判断したのだろうか?
(2017年6月13日 修正1 ;追記)
2017年3月10日付の福島民報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
福島北署は9日、爆発に巻き込まれて亡くなった男性は、工場内にあった物が爆風で飛んで頭にぶつかったことが死因だったと発表した。
ガスオーブンは、プロパンガスを使用していた。
屋外のガスボンベとガスオーブンを鉄製のガス管でつないでいたという。
工場内には、ガス検知器が設置されていた。
警察と消防は、ガス検知器が正常に作動していたかどうかも調べている。
(2019年3月8日 修正2 ;追記)
2019年3月7日21時10分にNHK福島から、爆発原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は7日、当時の工場長ら2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、福島市笹谷の食品メーカー「G食品」の当時の工場長の男(37)と従業員の女(36)の2人。
警察によると、爆発の原因は、オーブンが故障し燃料のガスが漏れ出して引火したことだとわかったが、その後の調べで、元工場長は、爆発の前からオーブンが故障していると知りながら従業員に使わせていたという。
また、従業員の女は、爆発の当日、オーブンのスイッチを入れたあと、内部が燃焼していない異常を確認しなかったという。
警察は、2人が爆発を十分に予見できたなどとして、7日、業務上過失致死の容疑で書類送検した。
警察の調べに対し、2人は容疑を認めているという。
出典
『食品工場事故で2人を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190307/6050004649.html
3月7日17時28分にFNN PRIME(福島テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調べで、ガスを供給する安全装置が壊れていたにもかかわらず、必要な措置を講じずにオーブンを使用して爆発が起きたという。
出典
『元工場長ら男女2人を書類送検 工場の爆発事故で1人死亡』
https://www.fnn.jp/posts/00071810FTV
(2019年10月11日 修正3 ;追記)
2019年10月8日20時19分にNHK福島からは、工場長は事故の2年前にオーブンのガス検知器が故障したという報告を受けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島地方検察庁は、ガス検知器が故障していたのに注意喚起を怠ってオーブンを使い続けたなどとして、当時の工場長を先月18日、業務上過失致死などの罪で在宅起訴しました。
在宅起訴されたのは、福島市笹谷の食品メーカー「G食品」の当時の工場長、中尾被告(男性、38歳)です。
福島地方検察庁によりますと、中尾工場長は、事故の2年前の平成27年11月にオーブンのガス検知器が故障したという報告を受けていたのに、注意喚起を怠ってオーブンを使い続けた結果、おととし3月の爆発事故により50歳の男性従業員を死亡させたとして、業務上過失致死と労働安全衛生法違反の罪に問われています。
事故が発生した日は、およそ1時間15分間、ガス漏れが続き、オーブンの点火作業により火花が引火して爆発したということです。
また、工場の佐藤従業員(女性、38歳)も、オーブンの中にガスを出し続けたあと点火作業をしたとして業務上過失致死の罪で略式起訴され、今月1日に罰金30万円の略式命令を受けました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191008/6050007185.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。