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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017792054分に産経新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

イノシシなど野生動物が農作物を荒らす被害が千葉県でも深刻化する中、JA木更津市は11日、同市矢那地区の水田近くに“秘密兵器”を繰り出す。

 

北海道生まれのオオカミ型フィギュア(模型)「スーパーモンスターウルフ」。

動物を赤外線センサーで感知すると咆哮音を発し、目が炎の色に点滅。

その迫力に、防衛本能に目覚めた動物が出没しなくなるという優れモノ。

本州以南での設置は千葉県が初で、撃退効果への期待が高まる。

 

JAが試験的に設置するスーパーモンスターウルフは、北海道奈井江町の機械部品加工、太田精器が、北海道大、東京農業大と共同研究で約7年かけて開発した。

 

同社は、LED(発光ダイオード)を応用したモノ作りも手掛けるが、「テレビのサブリミナル効果にヒントを得、農地を荒らすエゾシカを点滅光で追い払えないかと考えたのが開発の端緒」と、かつて茂原市内で暮らしたこともある太田社長は話す。

 

当初は、LED照明を複数埋め込み、野球場のスタンドライトに似た、ただの機械だった。

 

だが、動物が天敵と認識する犬型四つ足動物のフィギュアなら、動物がより危険視すると予測。

オオカミの姿をリアルに模したウルフが誕生した。

 

体長65cm、体高50cm。

“四肢”には、鉄パイプを使った。

開いた口から鋭い牙がのぞく。

 

LED照明を埋め込んだ目は火炎色に点滅、首も動く。

内蔵スピーカーからの出力音は最大90dB。

オオカミの咆え声は無論、銃発砲音と猟犬の声や、動物を不快にさせる人工音など、数10種類の威嚇音が出せ、到達圏は約1km2四方。

 

バッテリーにソーラーパネルをつなげて電源とする。

 

音と光と姿の三乗効果で動物に天敵と認識させ、寄せ付けなくする作戦。

「動物は模型と見破り慣れてしまうのでは? と効果を疑う人が多いのは承知の上。

共同研究で、設定で威嚇音を変えられるので動物は慣れないし、不快な物事への危険察知・回避能力が高いゆえに、逆に効果ありと推測した」と太田社長。

 

道内では、計5カ所の耕作地周辺にウルフを設置、監視カメラで半年余り様子を観測したところ、シカやクマが耕作地に出なくなったという。

「威嚇音の到達圏に限りがある分、狭い農耕地が多い本州向きでは? かつて暮らした千葉に貢献したい」(太田社長)。

 

“ウルフ作戦”を試みるJA木更津市は、今春、田植えを間近に控えた海辺近くの水田耕作地帯にイノシシが出た事実を重大視。

「生息区域を拡げる動物の農作物荒らしを止めないと、千葉の農業は崩壊しかねない」と太田精器に相談した。

 

設置場所は、木更津市内の矢那地区内にある水田の近く。

「効果を分析することで、人と動物の共生にも配慮しながらの対策も検討できると期待したい」(JA木更津市)。

 

今回の試みについて、農業・食品産業技術総合研究機構の仲谷淳専門員(動物生態学)は、「一般論としては、光や音で威しても、追いかけられるなど物理的危害を被らなければ、動物は慣れるといわれる。だが、少しでも効果がみられるなら、一歩前進の対策となる」と評価し、「自治体や研究者も加えて効果を見、結果を整理して次の改善策につなげるという協力作業こそ望ましい」と指摘する。

 

 

【被害金額と頭数の推移】

 

県農地・農村振興課と自然保護課のデータ=別表=によると、野生動物(鳥は除く)による農作物被害金額は、平成23年度からの4年間は2億円台で推移してきたが、27年度に3億円台に達した。

  

・・・・・

 

市は、わなや銃器による捕獲などを行っている。

 

出典

『獣害対策の“秘密兵器” 吠えるオオカミフィギュア「スーパーモンスターウルフ」 11日から千葉県で投入』

http://www.sankei.com/affairs/news/170709/afr1707090009-n1.html 

 

 

712100分に産経新聞からは、過去に被害があった現場に設置されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7111749分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JA木更津市は11日、同市矢那地区の水田の一画に、オオカミ型フィギュア(模型)「スーパーモンスターウルフ」を実験的に設置した。

 

設置されたのは矩形の水田の南角で、小山の急斜面に接する所。

設置に協力した農業男性(69)=同県木更津市後田=によると、イノシシが水浴びに使う一画という。

男性は、「イノシシの害が多く、6月24日にも箱罠で1頭捕獲したばかり。これで来なくなれば助かる」と話す。

 

去年から北海道で行われている実験では、シカなどの被害が大幅に減る効果が確認されているという。

太田精器(北海道)の太田社長は、「北海道ではシカとヒグマの害がほとんど。イノシシにも効果があると期待でき、実験結果が楽しみ」と話した。

 

JA木更津市の梅澤組合長は、「電気柵などで対策してきたが、追いついていないのが現状だ。効果があれば、ぜひ装置を増やしたい」と話した。

 

出典

『燃える瞳でガオー! 獣害対策「スーパーモンスターウルフ」設置 千葉』

http://www.sankei.com/affairs/news/170712/afr1707120009-n1.html 

獣害にLED活用の新装置で実験

http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1084643471.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

電気柵関連の人身事故を本ブログでは過去に2件ほど掲載しているが、その関連情報として紹介する。

 

 

 

(2017年9月13日 修正1 ;追記)

 

2017910日(日)13時から放映されたTBS「噂の東京マガジン」で、木更津設置事例が下記趣旨で紹介されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

・飼われているイノシシで実験したところ、声にはおびえたが、姿にはおびえなかった。

・試験設置した場所からイノシシは入ってこなくなった。

しかし、別の場所から入ってくるようになった。

 

 

 

 

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