2018年7月7日6時49分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後11時半ごろ、岡山県総社市下原にある「Aアルミ産業」のアルミ工場で爆発があった。
警察によると、周辺の住宅の窓ガラスが割れるなどして、住民10数人がけがをしたが、いずれも軽傷とみられるという。
また、爆発の影響で、工場の近くの住宅や車庫など3棟が全焼したという。
爆発が起きた時、工場は操業しておらず、敷地内に人はいなかったという。
岡山県には大雨の特別警報が出されていて、総社市の隣の倉敷市では、6日午後11時半までの1時間に17ミリの、やや強い雨が降っていた。
工場の近くを流れる高梁川の周辺は広い範囲で水につかり、警察や消防が現場に近づけないという。
警察は、アルミニウムを溶かす炉が何らかの原因で爆発した可能性が高いとみて、原因を調べることにしている。
出典
『岡山 総社 アルミ工場で爆発 10数人けが』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180707/k10011519171000.html
7月7日11時51分に朝日新聞からは、周辺民家の被害状況に関する下記趣旨の記事が、工場周辺の空撮写真とともにネット配信されていた。
工場の近くに住むAさん(男性、62歳)は6日夜、自宅で「ドーン」と下から突き上げるような激しい音を聞いた。
蛍光灯が消え、部屋の床一面に割れた窓ガラスが散乱したという。
隣室にいた妻は、飛んできたガラスで足を切って救急車で病院に運ばれたといい、「一体どうなっているのか。途方に暮れるしかない」と、茫然とした様子で語った。
近くに住む主婦(72)は、「家のガラス25枚くらいが全て割れた。蛍光灯も落ちて、家具もひっくり返った。けがはなかったけど、本当に恐ろしかった」と振り返った。
出典
『岡山・総社の工場が爆発 「二次爆発」の恐れで避難指示』
https://www.asahi.com/articles/ASL772VZXL77PPZB00J.html
7月8日18時57分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
近くに住む女性(63)は、自宅で「ドン」という爆発音を聞いた直後、燃えたアルミ片とみられる赤い物体が降ってきたため、思わずテーブルの下に身を隠したという。
屋根に穴が開いており、「何が起こったかもわからず、とにかく地獄のようだった。ここで死ぬのかと思った」と、声を震わせた。
工場から北約2kmの市立神在小学校では、入り口のドアの窓ガラス1枚にひびが入った。
当時、大雨で富原地区の約120人が避難しており、富原自治会長の下山さん(男性、71歳)は、「大雨と爆発という、これまでに経験のないことが起きた」と、不安そうに話していた。
出典
『大雨に加え爆風、赤い物体降る「死ぬと思った」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180708-OYT1T50023.html
7月7日21時42分に毎日新聞からは、川が増水したため炉を止め避難していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工場は高梁川沿いにあり、増水したため同日午後10時ごろに炉の運転を停止し、従業員は退避していた。
浸水による漏電や落雷の可能性があるという。
再爆発の恐れがあり、住民は近くの施設に避難した。
出典
『工場 アルミ溶解炉が爆発 3棟全焼 十数人けが 岡山』
https://mainichi.jp/articles/20180707/k00/00e/040/225000c
7月8日0時28分に時事ドットコムからは、浸水で溶解炉が水蒸気爆発した可能性大という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、近くを流れる川の氾濫で工場の溶解炉が浸水し、水蒸気爆発が起きた可能性が高いとみて調べている。
出典
『アルミ工場で爆発=浸水影響か、土砂崩れも-岡山』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070700354&g=soc
(ブログ者コメント)
〇写真などによれば、工場周辺は川からあふれ出した茶色い水で、一面、水浸し状態だ。
〇仮に、洪水で侵入した水による水蒸気爆発だったとすれば、聞いたことがない事例だ。
〇結果論になるが、炉の運転を、もう少し早く停止していれば、爆発は免れた可能性があったような気がする。
ただ、いくら大雨が降り続いているからといって、川が溢れそうなどという切迫した情勢にならない限り、そう簡単には操業停止できなかったのかもしれない。
(2018年7月20日 修正1 ;追記)
2018年7月19日14時12分に産経新聞westから、浸水の恐れがあったので炉を停止していたが水が膝まできたので避難したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県警は19日、業務上過失傷害の疑いで工場を現場検証した。
当時、県内に大雨特別警報が出ており、工場内に浸水していた。
県警は、水が高温のアルミニウムに触れて水蒸気爆発したとみて、安全管理に問題がなかったか調べる。
工場は通常24時間操業だが、大雨で近くの川が増水して浸水の恐れがあったため、事故前に炉の運転を中止。
6日午後10時ごろには従業員全員が退社し、爆発時は無人だった。
捜査関係者によると、最後まで工場に残っていた従業員は、「高温のアルミを炉から取り出す作業をしていたところ、膝のあたりまで浸水がきて、ひどくなってきたので避難した」という趣旨の話をしている。
出典
『岡山の工場爆発で現場検証、浸水で水蒸気爆発か』
http://www.sankei.com/west/news/180719/wst1807190050-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。