2018年10月7日6時20分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後6時半ごろ、茨城県土浦市の河川敷で開かれていた「土浦全国花火競技大会」の会場で、打ち上げ花火が地上付近で破裂した。
消防によると、この事故で、現場近くにいた9歳から66歳までの男女あわせて10人が、やけどやすり傷などのけがをしたという。
いずれもけがの程度は軽く、現地で医師の手当てを受け、病院に搬送された人はいないという。
大会の実行委員会によると、破裂したのは岐阜県の花火業者が打ち上げた「スターマイン」という種類の花火だということで、警察が当時の詳しい状況を調べている。
ことしで87回目を迎える「土浦全国花火競技大会」は、毎年75万人の観客が訪れ、全国の花火業者が技術などを競う大会で、6日はおよそ2万発の花火が打ち上げられる予定だったが、事故のあと風が強まり、安全が確保できないとして中止となった。
出典
『花火が地上付近で破裂10人軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181007/0019664.html
10月6日付で茨城新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会は強風のため、事故から約1時間後の同7時40分ごろに中止になった。
消防などによると、花火の一部が不発のまま落下したとみられるという。
大会本部によると、89作品のうち、19番目のスターマイン作品の打ち上げの際、事故が発生。
けが人が救護所に駆け込んだため、報告を受けた大会本部が安全を確認。
「今後も強風が収まらない予報のため、安全確保が困難」(本部)と判断し、中止を決めた。
水戸地方気象台によると、土浦の観測地点で、午後6時半時点で平均風速4m、瞬間風速4.5mを観測した。
出典
『土浦の花火 10人軽傷 地上付近で破裂 強風のため中止』
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15388307588630
10月6日23時15分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後6時40分ごろ、打ち上げた花火の一部が観客のいる土手に落ちた。
同市などでつくる実行委員会によると、風で流されたのが原因とみられ、9~66歳の男女10人がやけどや擦り傷の軽傷を負った。
事故を受け、大会は中止された。
今年は約75万人が見物に訪れていた。
出典
『花火が風に流され観客席に、10人軽傷 茨城・土浦』
https://www.asahi.com/articles/ASLB6763QLB6UJHB00G.html
10月6日20時17分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県から来た男性会社員(24)は、「(自分のいた所からは)強風をそれほど感じなかった。1時間ぐらいで再開できると思っていたら、中止と知って驚いた」と話していた。
出典
『「土浦全国花火競技大会」見物客10人やけど 荒天のため途中で中止に』
http://www.sankei.com/affairs/news/181006/afr1810060031-n1.html
10月10日付で東京新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市商工観光課の皆藤課長は、「花火が強風に流され、地上付近で爆発した可能性がある」と説明。
その上で、開催した判断に誤りはなかったとしている。
課によると、大会当日は台風25号の接近で風が強く、市内では午後4時半ごろに、強風注意報が出ていた。
大会が始まる前の午後5時の風速は、平均6mだったという。
県は、花火を中止する際の基準となる風速の数値を設定しておらず、市などの実行委員会は、他県の事例を参考に、開催を判断したという。
午後7時に最大風速11.2mを観測したが、他県の基準では、花火大会を開くことを満たしていた。
県消防安全課の担当者は、「中止の判断は主催者に任せている」と話した。
土浦市の担当者は9日、「来年の開催は未定。警察が原因を調べてから決めていきたい」と話した。
出典
『土浦の花火爆発 強風に流されたか 市「来年の開催は未定」』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201810/CK2018101002000168.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は当日19時15分、花火を見ようとテレビの生中継にチャンネルを切り替えた。
その際、画面にはアナウンサーと解説者の2人が映っており、浴衣の袖などが風でパタパタ動いていて、やや強目に風が吹いているなという感じだった。
他県の花火打ち上げ中止基準を調べたところ、東京都は下記。
(2015年 WEATHER NEWS)
「東京都における煙火の消費に関する基準」では、天候による中止の要件として、「地上風速7m以上の強風が10分以上継続して吹いている場合」、「打ち上げ現場に持ち込んだAMラジオの雑音回数が増え、音が大きくなった場合(落雷のおそれがある)」などとしている。
https://weathernews.jp/soramagazine/201508/09/09_01.html
強い風は吹いていたが、継続して吹いてはいないという判断で、大会が開催されたのかもしれない。
以下は、10月7日付でユーチューブ配信されているANNニュース。
大きな火花が真横に走っている映像がアップされている。
https://www.youtube.com/watch?v=l4mxxRJXczE
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。