2020年3月17日10時4分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、品薄状態にあるアルコール消毒液の代用品として、自治体庁舎や福祉施設の除菌に「酸性電解水」を活用する動きが広がっている。
電解水は食品添加物として認められているため安全で、製造する兵庫県内の事業所には全国各地から問い合わせが寄せられている。
食塩水などを電気分解して作る酸性電解水は、カット野菜など食品の洗浄・除菌に利用される。
新型コロナウイルスへの除菌効果は検証されていないが、大腸菌やサルモネラ菌のほか、インフルエンザウイルスやノロウイルスにも効くことから、にわかに注目を浴び始めた。
新型コロナウイルスの感染者が150人を超えた北海道では、岩見沢市が酸性電解水の生成装置を導入。
市庁舎や市立病院の除菌に使っている。
長野県東御市は、生成装置を製造する地元業者の協力を得て、住民に無料で配布している。
介護施設の衛生管理などを手掛ける兵庫県市川町の「アミューズ24」も生成装置を持ち、酸性電解水を製造している。
県内初の感染者が確認された3月1日以降、問い合わせが連日10件以上あり、これまでに地元の町役場や姫路市の福祉施設、神戸市の大手予備校などから電解水を受注した。
東京、広島、福岡などからも注文が入ったという。
学校の休校に合わせて休業していた兵庫県福崎町の学習塾「エフゼミ」では、同社からレンタルした専用の加湿器で電解水を噴霧し、ドアノブや机を常時除菌。
保護者の理解も得て、16日に授業を再開した。
代表の藤原さん(男性、65歳)は、「いつまでも休めない。できる限りの対策をして理解を得たかった」と話す。
同社環境衛生部の仕立さん(男性、33歳)は、「『消毒液が調達できない』という相談が増えている。火急の対策として電解水を生かしてもらえれば」としている。
専用加湿器のレンタルと酸性電解水20リットルのセットで月額4900円(税別)。
アミューズ24TEL0790・26・3009
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202003/0013199012.shtml
3月18日15時37分にNHK茨城からは、常陸大宮市で高齢者施設などに次亜塩素酸水が配布されたという。下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で消毒用のアルコールが不足していることを受け、常陸太田市では施設の消毒に使ってもらおうと、児童クラブや高齢者施設などに次亜塩素酸水の配付を行いました。
次亜塩素酸水は調理器具や野菜などの食品を消毒する際にも使われるもので、常陸太田市では消毒用のアルコールが不足していることを受け、施設のドアノブやテーブルなど人が触る場所の消毒に役立ててもらおうと、配付することにしました。
18日は、市内の山吹運動公園と3つの支所で配付が行われ、対象となっている児童クラブや高齢者施設などの職員が容器を持って訪れ、次亜塩素酸水を受け取っていました。
市の職員は、直射日光や高温の場所を避けるなどといった保存の方法や使い方の説明を行っていました。
市内で高齢者施設を運営する60代の女性は、「徐々にアルコールが少なくなっているので、とても助かります。ドアノブなど施設の消毒に使っていきたい」と話していました。
常陸太田市健康づくり推進課の中嶋課長は、「アルコールの代わりとして役立てていただければと思います。今後も要望に応じて、できるだけ対応できるように検討していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20200318/1070009141.html
3月20日23時40分に京都新聞からは、滋賀県の2つの企業が自社所有の製造機で作った次亜塩素酸水を無償配布し始めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大でアルコール消毒液が品薄となる中、除菌効果がある次亜塩素酸水が注目されている。
生成機を所有する湖南市と甲賀市の2企業がこのほど、県内の関係先で同水の無償配布をそれぞれ始めた。
関係者たちは、「店舗でアルコール消毒液が入手しづらいので、地域に役立ちたい」と思いを語る。
「管材技研」(湖南市)は草津市の南草津事務所で提供。
また、建材卸売業「秀熊電建工業」(甲賀市水口町)は本社で配っている。
次亜塩素酸水は、インフルエンザウイルスやノロウイルスで除菌効果が確認されているという。
市販もされ、福祉施設や飲食店などで使われている。
生成機があれば、水と食塩、少量の塩酸で作ることができる。
管材技研が運営するデイサービス事業所「だんらんの家南草津」などでは、2014年から次亜塩素酸水をキッチン用品やドアノブの消毒に使い始めた。
その後、利用者がインフルエンザを患っても事業所内で流行しなくなり、「効果的なので使用範囲を拡大したい」(奥村社長)と、20年1月に約50万円で生成機を購入した。
今回の無償提供は、奥村さんが「社会全体が混乱している中、自分たちができることをしたい」と決断。
同水を受け取った草津市のデイサービス事業所運営、米村さん(35)は、「消毒液を業者に発注しても品薄で2週間後にしか届かず、本当に助かる」と喜んだ。
一方、秀熊電建工業は昨年10月、創業60年を機に新規事業として生成機販売に乗りだし、今回、次亜塩素酸水提供を始めた。
秀熊社長(55)は、「長年お世話になった地域への恩返し」と話す。
https://this.kiji.is/613716637577823329?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇神戸新聞掲載写真によれば、市川町の役場では、使用中の除湿器に「次亜塩素酸水を使用しています」と表示している。
調べてみると、記事中の「酸性電解水」と同じものだった。
〇以下は、NHK映像の1コマ。
(トラック積載タンクから容器への小分け配布シーン)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。