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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201510201931分に奈良テレビ放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

奈良市にある近畿大学農学部は、きょう、食中毒の原因となる細菌が飛び散る可能性がある機器を使って実験をしていたことを明らかにした。
人への健康被害は確認されていない。


近畿大学によると、農学部では、ビブリオ菌やサルモネラ菌といった、食中毒の原因となる細菌を調べる実験で、これらの細菌が飛び散る可能性がある機器を使っていたことが発覚した。


学内の規定では、細菌が外に出ない状態で実験ができる機器を使うよう、定められていたが、規定とは異なる、性能の低い機器を使用していた。
おととし7月から今月まで、この機器で実験を行っていたが、感染が疑われる事案はなかったという。

また、実験室に出入りしていた学生ら25人に対して検便を行ったが、保菌者はいなかった。

近畿大学では、今後、機器の性能を確認した上で運用し、再発防止につとめるとしている。


なお、大阪府東大阪市にある近畿大学理工学部では、文部科学省が定める条件を満たさない機器を使って、遺伝子組み換えウイルスの実験をしたとして、省令違反が判明している。

 

出典URL

http://www.naratv.co.jp/news/news_r3.php

 

 

10201854分にNHK奈良からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

奈良市にある近畿大学農学部で、食中毒の原因とされる細菌を使った実験を行った際、学内の規程で定められたより安全性の高い機器を使っていなかったことがわかった。


近畿大学農学部によると、感染性のある細菌を扱う際は、細菌が外に漏れないよう、内側に空気を吸い込む安全性の高い機器を使うことを学内の規程で定めている。

しかし、平成25年からおよそ2年間、食中毒の原因とされる細菌を使った実験を行った際、定められた機器を使っていなかったという。


使っていたのは、空気を吸い込む力が3分の1ほどの別の機器だということで、農学部の担当者は大学の調査に対し、「定められたものと同じ性能を持つ機器と思っていた」と話しているという。


大学は、細菌が漏れ出した可能性はきわめて低く、これまでのところ実験に携わった人などへの影響は確認されていないとしている。
近畿大学は、「ご迷惑をおかけしたことをおわびします。チェック体制を強化し、再発防止に努めていきます」と話している。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055834372.html?t=

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本件、発覚の経緯などについて、以下のような報道もあった。

 

 

1020138分 産経新聞west)

近畿大は20日、農学部(奈良市)で実験機器の使用のミスがあり、研究室内に人体に影響を及ぼすおそれのある細菌が漏れた可能性があると発表した。
ただ、細菌は微量で、入室していた学生ら計25人の健康状態に問題はなかったという。

同大によると、本来は外部に細菌などが漏れないようにする実験機器を使用するところ、誤って外部の空気が内部に入り込まないようにする逆の機能の機器を使用。内部の細菌などが漏れる状態だった。

農学部では、平成25年7月から、この機器を使って食中毒などを引き起こすセレウス菌など3種の細菌を扱った実験が行われていた。
今年7月に学内の安全規定を見直す過程で発覚。
研究室内を調べたところ、微量のセレウス菌が検出されたという。

出典URL

http://www.sankei.com/west/news/151020/wst1510200029-n1.html

 

 

1020163分 産経新聞west)

近畿大学農学部で実験機器の使用ミスで細菌が漏れた恐れがある問題で、同大は20日、研究室内で検出された微量の細菌は、ミスによるものとは違う可能性が高いと説明を修正した。

同大によると、本来は外部に細菌などが漏れないようにする実験機器を使用するところ、誤って外部の空気が内部に入り込まないようにする逆の機能の機器を使用し、内部の細菌などが漏れる恐れもあるとしていた。

ただ、誤った実験機器は使用していたが、機器には内部からの漏れを防ぐフィルターなどが付いていたと説明を修正。
同大は,「研究室内から検出された微量の細菌は自然界にもごく普通に存在しており、漏れたものとは違う可能性が高い」との見解を示した。

出典URL

http://www.sankei.com/west/news/151020/wst1510200039-n1.html

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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