2017年4月18日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アクセルとブレーキの踏み間違いが原因の人身事故が、県内でも後を絶たない。
啓発活動の効果か、件数自体は減っているが、65歳以上の高齢者の割合は、依然高い水準だ。
交通事故を研究する専門家は、「パニック時の反射行動で、つい慣れているアクセルを踏んでしまう」と分析する。
県警交通企画課によると、2007年からの10年間で、踏み間違いの人身事故の累計は981件。
ピーク時の08年は132件だったが、16年は59件に減った。
しかし、65歳以上の高齢ドライバーによる人身事故は、08年は35.6%で、16年も33.9%。
全体の3割以上を占める高い割合のまま推移しており、以前は年間0~1件だった死亡事故は、15、16年とも、2件ずつ発生した。
九州産業大の松永勝也教授=認知科学=は、「人間は、危機を感じると踏ん張る習性がある。ブレーキだと思い込み、反射的にアクセルを踏み込んでしまうため、車の構造を改善していくことも不可欠だ」と指摘する。
【急発進防ぐアクセル 名張の金属加工会社開発】
3月下旬、奈良県山添村のダム湖のほとり。
すぐ崖下の水面まで、約70mある、
足がすくむような駐車場の一角に1台のワゴン車が止まっていた。
「ガチャン」-。
車内で力強くアクセルを踏み込むと、ペダルのつなぎ目が外れる音が響き、車は加速せず、惰性でゆっくりと進む。
名張市蔵持町原出の金属加工業「三好製作所」経営の三好秀次さん(64)。
4年前に自身が開発した、車の急発進を防ぐ装置の性能を確かめるため、ダム湖めがけて、車内でアクセルを思い切り踏み込む実験に挑んでいた。
わざわざ危険な場所を選んだのは、撮影した動画を公開し、信頼性をPRするためだ。
装置は、ある一定の力でアクセルを踏み込むと、動力をエンジンに伝える連結棒が外れて、車がアイドリング状態になる仕組み。
アクセルを踏まなくても、車が緩やかに進み出すクリープ現象になるため、重大事故につながるのを防げるという。
装置を考案したきっかけは、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因の事故が全国で後を絶たない現状を、ニュースで知ったことだった。
「お年寄りが安心して長く運転できる社会づくりに役立ちたい」。
金属製作の技術と経験を生かしたいと考え、2012年11月に「パニックレス・アクセルペダル」の商品名で特許を取得した。
大手自動車メーカーに装置を売り込んでいるが、まだ実用化には至っていない。
三好さんは「事故防止の技術として広めたい」と、協力してくれるメーカーを募っている。
出典
『踏み間違い事故後絶たず 車の構造、改善を』
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20170418/CK2017041802000016.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。