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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018792044分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

愛媛県西予市野村町では、7日早朝に町内を流れる肱川が一気に増水。

中心部の広範囲が水につかり、逃げ遅れたとみられる5人が犠牲になった。

 

約2km上流にある野村ダムが豪雨で満杯となり、放水量が急激に増えたことが氾濫の原因の一つとみられるが、早朝の急な放水情報が十分に届かなかった住民もいた。

 

西予市野村町の女性(65)は、7日午前6時頃、消防団に避難を呼びかけられ、約30分後に両親と夫と車で避難しようとした。

 

しかし、すでに川は氾濫。

自宅に戻ったところ、すぐに2階まで水につかり、屋根に上って救助を待った。

 

数時間後に水が引いたため助かったが、女性は「ぎりぎりだった。命があって良かった」と声を震わせた。

 

西予市では、7日午前7時半までの24時間雨量が、観測史上最大の347ミリにのぼった。

 

雨水は野村ダムに流入し、満杯になるとダムから水があふれ出るため、四国地方整備局のダム管理所は午前6時20分、流入分とほぼ同量の水を放出する「異常洪水時防災操作」を開始。

 

放水量は操作前の2~4倍に急増し、午前7時50分には過去最多の毎秒1797m3に達した。

 

通常は、放水する場合、ダム管理所が事前に市にファクスで知らせるが、今回は「状況が厳しく、数時間後に放水量が増える」と、市に電話で連絡した。

 

また、午前5時15分からは川沿いのサイレンを鳴らして放水を知らせるなどし、同整備局の清水・河川保全専門官は、「ダムが満杯になれば、水をためることは不可能。定められた通りに対応するしかない」と語る。

 

一方、市は午前5時10分に、同町内の一部に避難指示を発令。

防災行政無線で「肱川が氾濫する危険性があるので、すぐに避難して」と呼びかけたが、「ダムの放水量が増える」という情報は発信していなかった。

 

これに対し、防災無線が聞こえなかったとの声も。

男性(42)は、妻の友人からのLINEで避難指示に気付いたという。

 

前夜、国交省の出先事務所に聞くと、「堤防を越えるようなことにはならない」と言われたといい、「ダムの決壊を防ぐためとはいえ、何とかならなかったのか」と憤る。

男性(85)は、「放水量が増えると知っていたら、もっと早く逃げたのに」と話した。

 

西予市の担当者は、「想定外の雨量で、当時としては最善の選択をしたつもりだ。今後、情報発信について検証したい」と語った。

 

出典

ダムの放水量急増で川が氾濫、逃げ遅れ5人犠牲

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180709-OYT1T50054.html?from=ycont_top_txt 

 

 

7101634分に産経新聞westからは、時系列的なダムからの放流量など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西日本を中心にした記録的豪雨では、水位が上昇した各地のダムで水の放流が行われた。

 

愛媛県西予市から大洲市を経て、瀬戸内海へ流れる肱川のダムでも放流を実施したが、下流では川が氾濫。

広範囲が冠水し、複数の犠牲者がでた。

 

安全とされる基準量の約6倍に当たる水を放流したダムもある。

担当者は、「予想を超えた雨量だった」と話すが、住民からは「ダムの操作は適切だったのか」と疑問の声が上がっている。

 

肱川上流にある大洲市の鹿野川ダム。

安全とされる放流量の基準は毎秒約600トンで、超えると家屋への浸水の可能性があるとされている。

 

同市などによると、台風7号が九州に近づいた3日から、基準の約600トンを上限に、徐々に放流を開始。

7日午前5時半には雨量が増し、上限を毎秒約850トンに引き上げた。

 

午前7時すぎには、ゲートをほぼ開いたままにせざるを得ず、午前9時ごろ、川の水が堤防を越え始め、放流量は最大毎秒約3700トンに達した。

 

肱川中流に位置する市中心部などの約4600世帯に浸水。

車に乗ったまま流されたり、自宅に水が流れ込んできたりして、4人が死亡した。

同市菅田町菅田の農業、谷岡さん(67)は、「ダムの放流量が多過ぎたのではないか。事前にもう少し調整できたのでは」と、疑問を持つ。

 

一方、大洲市の担当者は、「雨量が多過ぎてダムの容量を超えた。やむを得なかった」。

管轄する国交省水管理・国土保全局の担当者も、「ダムの操作は工夫していたが、想像を超えた雨量だった」と話した。

 

鹿野川ダムの上流、愛媛県南部の西予市にある野村ダムでも、放流が行われた。

その後、同市内で肱川が氾濫、逃げ遅れた5人が遺体で見つかった。

 

被害が大きかった同市野村町野村では、床上浸水が約570戸、床下浸水が約80戸に及んだ。

 

「死ぬ一歩手前だった」。

自宅2階に逃げたが、首まで水が押し寄せ、2時間近く救助を待ち続けた同町野村の男性(73)は、そう振り返る。

 

国交省四国地方整備局野村ダム管理所によると、7日未明に貯水能力の8割以上に達したため、マニュアルに沿って午前6時20分、ダムに入る水量と同量の水を流す緊急放流を開始し、数10分後に肱川は氾濫した。

 

担当者は、「1時間前にはサイレンや市内アナウンスで、ダム放流による水位上昇を知らせ、住民に避難を呼びかけた」と説明。

「ダム自体があふれる恐れがあり、やむを得ない措置だった。住民への周知方法は今後検討していきたい」とした。

 

北海道大大学院の山田朋人准教授(河川工学)は、「ダムの容量を超えると予測される場合は、情報収集に努め、避難を早めに促すことが大切。自治体ごとに状況は違うので、河川の改修や堤防の整備など複合的な対策が必要だ」と話している。

 

出典

『各地のダムで放流、基準の6倍も…首まで水、男性「死ぬ一歩手前」恐怖語る 操作に疑問も』

http://www.sankei.com/west/news/180710/wst1807100074-n1.html 

 

 

      (2/2へ続く)

 

 

   


  

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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