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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

20188131742分に産経新聞westからは、ブザー音がうるさいとの拘留者クレームで電池を抜いていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大阪府警の容疑者逃走事件で、接見室の扉が開くと音が鳴るブザー装置の電池を抜き取っていたのは、府内65署のうち富田林署だけだったことが13日、府警への取材で分かった。

 

「理由を調査している」としているが、勾留中の容疑者からブザーの音がうるさいとクレームがあったため、抜いていた可能性があるとしている。

 

出典

「ブザー装置」電池抜き取りは富田林署だけ…勾留中容疑者から「うるさい」とクレームか?

https://www.sankei.com/west/news/180813/wst1808130059-n1.html 

 

 

8171217分にNHK関西からは、自分が面会終了を署員に伝えるという容疑者の言葉を信じ弁護士はそのまま帰ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

その後の調べで、樋田容疑者が接見を終えて帰ろうとした弁護士に対し、「面会が終わったことは署員に自分が伝えるのでそのまま帰ってほしい」という趣旨の話をしていたことが、関係者への取材で分かった。

 

弁護士は樋田容疑者の要望どおり、署員に伝えずに警察署を離れたため、事件が発覚したのは、およそ1時間45分後だった。


警察は、接見室で1人になる時間をつくり計画的に逃走したとみて、いきさつを調べるとともに、引き続き3000人態勢で行方を捜査している。

 

出典

面会終了を隠し計画的に逃走か

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180817/0005361.html 

 

 

8181332分に毎日新聞からは、アクリル板の接着剤を剥がした痕があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

アクリル板の接着部分を事前に剥がした痕跡があることが、捜査関係者への取材で分かった。

 

府警は、樋田容疑者が意図的に接着部分を剥がし、アクリル板を壊れやすくしたとみて、調べている。

 

アクリル板は厚さ約1cmで金属枠にはめ込まれ、隙間を接着用の樹脂で埋めて固定。

同署が約30年前に建設されてから、一度も交換や修理の記録がなかった。

 

捜査関係者によると、接着部分の樹脂が剥がれていたのはアクリル板の下部で、樋田容疑者が座っていた側だった。

枠との隙間を作ることでアクリル板がぐらつき、蹴った際に壊れやすくなっていたという。

 

府警は、樋田容疑者が以前から逃走を計画していた可能性もあるとみている。

 

出典

『アクリル板接着剥がす 隙間作り蹴破る?』

https://mainichi.jp/articles/20180818/k00/00e/040/304000c

 

 

819日付で毎日新聞東京版からは、面会室は防音仕様だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

刑事訴訟法は、容疑者や被告が警察官らの立ち会いなしに弁護士と接見できる「接見交通権」を定めている。

土日や夜間を問わずに24時間可能で、手錠は付けられない。

 

面会室は防音仕様で、逃走防止のためにアクリル板で仕切られている。

面会室の容疑者側の扉は外から施錠されている。

 

平日の昼間は面会室の隣にある受付に署員が常駐しているが、休日や夜間はおらず、同署は弁護士らに接見の終了時に声をかけてもらう運用を続けていた。

ただ、署員の常駐を義務付ける内規はなく、府警は今回の事件を受け、接見中の署員の配置を指示した。

 

・・・・・

 

出典

『1週間 巧みに捜査すり抜け 周囲に土地勘、指紋残さず』

https://mainichi.jp/articles/20180819/ddm/041/040/055000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ブログ者は工場勤務時代、安全教育の場で「安全管理とはライオンを檻の中に閉じ込めているようなもの。管理不備で檻が壊れると危険なライオンが外に出てくる」といった喩え話をしていた。

その喩え話どおりの感がある今回の事件。

 

産業安全とは直接関係ない事件ではあるが、未然防止策と拡大防止策の、いずれもがことごとく失敗した事例として紹介する。

 

例えば、未然防止策としてのブザー。

いくら拘留者からクレームがあったとしても、なぜ電池を抜いていたのか?

 

ブザーを設置することになった、その理由を理解していれば、弁護士に接見終了後に連絡してもらう運用をとっていたにしても、電池を抜くことにはならなかったのではないだろうか?

 

そもそも、ソフト対応だけでは抜けが出ることもあるので、それを防止するためのハード対応なのだから・・・。

 

また拡大防止策として、例えば脚立が裏口付近に置いてあったらしいという点。

結果論になるが、容疑者逃走を想定し、保管方法を工夫しておくべきだった。

 

以下はグーグルアースで見た富田林警察署(画面下の建物)。

建物の左側、道路に面したところが正面玄関になる。

 

画面右側(東側)の建物は市役所。

東側の塀を乗り越えたと報じられているので、その市役所との間にある塀を乗り越えたものと思われる。






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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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