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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20188141242分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大阪府警富田林署で留置中の樋田容疑者(男、30歳)=強制性交、強盗致傷などの容疑で逮捕=が接見後に逃走した事件で、樋田容疑者が押し破ったとみられる面会室のアクリル板や、ドアの開閉で作動するブザーが、府警本部が設備をチェックする際の対象に含まれていないことが、捜査関係者への取材でわかった。

 

設備の不備が見逃された結果、逃走につながった可能性がある。

 

捜査関係者によると、留置管理課は年に最低1回、府内65署で、留置場の状況を確認する「監査」を実施。

 

富田林署では今年7月に、留置場の非常ベルや非常扉が適正に作動するかどうかなどを点検していた。

 

同署の面会室では、3枚のアクリル板で容疑者と弁護士ら接見する人を隔てていた。

アクリル板は、それぞれ金属製の枠にはめられ、接着剤で固定されていた。

 

今回の事件では、中央の1枚(高さ70cm、横97cm、厚さ約1cm)が押し破られ、約10cm奥にずれていた。

 

同署では、監査とは別に毎月、面会室の設備を確認していたとしているが、アクリル板の状態については報告はなかったという。

 

また、面会室の弁護士らが出入りするドアには、開閉時に鳴るブザーが取り付けられ、入退室を覚知する仕組みになっていたが、弁護士らが担当者に声をかければ不要として、富田林署のものは日常的に電池が抜かれていたという。

 

これら監査項目や設備の不備に乗じて、樋田容疑者は逃走したとみられている。

 

府警は今回の事件を受け、13日に総務部長名で、ブザーが鳴動した場合、必ず接見した人物の出入りを確認することなどを通達した。

 

府警は、14日も約3000人態勢で樋田容疑者の行方を追っている。

 

出典

容疑者が破ったアクリル板、点検対象外 富田林署面会室

https://www.asahi.com/articles/ASL8G2F8BL8GPTIL001.html

 

 

814728分に読売新聞からは、署内にあった脚立で塀を乗り越えたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

署の東にあるコンクリート製の塀(高さ3m)のそばに、署内にあったはずの脚立が置かれていたことが、捜査関係者への取材でわかった。

府警は、男が塀を乗り越えたとみて、周囲に指紋が残されていないか調べている。

 

府警によると、樋田容疑者は12日午後7時半頃、手錠や腰縄を外した状態で、2階の面会室に弁護士と2人だけで入室。

 

午後9時45分頃、面会が長いと感じた署員が室内を確認したところ、無人だった。

 

弁護士は接見を午後8時頃に終えたといい、勤務中の署員約20人は気づいていなかった。

 

出典

『面会長いと感じた署員、室内確認したら無人』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180813-OYT1T50060.html 

 

 

8142319分に毎日新聞からは、アクリル板を蹴破って逃げたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

壊された面会室のアクリル板にサンダルの跡が付いていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。

 

アクリル板が約30年前に設置され、一度も交換されていなかったことも判明。

 

府警は、樋田容疑者がアクリル板を蹴って壊し、隙間から逃げたとみて行方を追っている。

 

府警によると、アクリル板は容疑者と面会者を隔てるもので、厚さ約1cm。

通常は金属枠にはめ込まれ、接着用の樹脂で固定されている。

 

樋田容疑者が逃走した後、アクリル板の一部が金属枠から外れ、約10cmの隙間ができていた。

アクリル板にはサンダルの跡があり、署の駐車場に脱ぎ捨てられていた樋田容疑者のサンダルと一致した。

 

富田林署は、1988年12月の建設以降、アクリル板を修理・交換した記録がなかった。

 

府内の他の署も多くが同様とみられ、一部の署では接着用の樹脂が劣化していたという。

 

署が月1回実施する設備点検はアクリル板も対象だったが、点検方法は規定されておらず、目視のみだった可能性が高い。

 

出典

『富田林署逃走 面会室アクリル板にサンダル跡』

https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00m/040/150000c 

 

 

814140分に毎日新聞からは、ブザー設置の経緯や運用方法など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

府警の全65警察署のうち、富田林署だけが、面会室のドアの開閉を知らせるセンサーの電池を抜いていたことが分かった。

 

この結果、同署は約1時間45分間、接見終了に気付かなかった。

 

センサーは、2007年に栃木県で面会室で容疑者が自殺した問題を受け、全署に設置していた。

府警は、富田林署の対応に問題があったとみて、運用実態を調べている。

 

栃木県警宇都宮中央署で07年8月、殺人容疑で再逮捕された男が弁護士と接見後、面会室で首をつって自殺。

同署は接見終了に気付かず、男を1時間以上、1人にしていた。

 

警察庁はこれを受け、各都道府県警に対策を指示。

 

府警は07年度、弁護士らが面会室の扉を開けると、留置場にいる署員に音と光で知らせるセンサーを全署に設置した。

接見終了時は署員に声をかけるよう弁護士に依頼するとの運用も決めた。

 

しかし、富田林署は「弁護士と容疑者に『面会が終われば言ってください』とお願いしているので不要」と判断し、センサーを使っていなかった。

 

今回、弁護士は接見終了を署員に伝えておらず、運用が徹底されていなかったとみられる。

 

府警幹部は、「夜間に留置場に音が響くと、他の容疑者が目を覚ますなどの不具合を考慮した可能性がある」と話している。

 

出典

『富田林署逃走 センサー電池なく接見終了105分気付かず』

https://mainichi.jp/articles/20180814/k00/00m/040/084000c

 

 

 

       (2/2へ続く)

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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