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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年1月20日12時20分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
20日午前9時5分ごろ、北名古屋市の路上で、男性作業員から「マンホール内で作業中の同僚が倒れた」と119番があった。
消防隊員らが内部から男性2人を救出し、地上にいた男性4人も気分の悪さを訴えて病院に搬送された。
いずれも酸欠のような症状で、命に別条はない。
警察は作業状況などを調べるとともに、安全管理に問題がなかったか関係者から事情を聴いている。
 
警察によると、現場は直径1.5m、深さ5mのコンクリート製の縦坑。
縦坑につながるプラスチック製下水管(直径15cm)の埋設工事の仕上げをするため、作業員5人が交代で縦坑の壁に水漏れ防止のモルタルを塗る作業の準備をしていた。
 
ところが、縦坑に最初に入った作業員1人が「(空気が)おかしい」と異常を訴えたため、ほかの作業員と警備員1人が救出を試みて次々と縦坑に出入りし、気分が悪くなったらしい。
最終的には2人が縦坑内に倒れて意識不明となったが、病院で意識を回復した。
 
工事は北名古屋市が市内の業者「T工事」に発注。
市によると、工事の期間は昨年7月から今年2月までで、現在は下水管とマンホールを接続する作業中だった。
新設工事の場合、現場の酸素濃度の計測など酸欠防止の措置は義務付けられていないという。

 
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012012090120338.html
 
 
※以下は、他のメディアからの特記的報道。
 
20日12時25分 NHK名古屋
消防によると、マンホール内で酸素濃度を計測したところでは異常はみられなかったという。
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005407822.html
 
20日12時13分 朝日新聞
警察によると、午前9時から作業員のうち3人がマンホールから下水管に入り、壁にモルタルをつめる作業をしていたが、約5分後に1人が「気分が悪くなった」と作業を中断して地上へ出てきた。
マンホール内に残った2人を助けようと地上にいた作業員2人と警備員2人が中に入り、自力で外へ出た作業員が消防に通報した。残った2人は駆けつけた消防隊員に助け出されたという。

http://www.asahi.com/national/update/0120/NGY201201200005.html
 
20日20時27分 中京テレビ
警察などは作業で使っていたポンプのエンジンから出た一酸化炭素による中毒の可能性もあるとみて、原因を調べている。
作業をしていた会社の社長によると、マンホールにたまった水を抜くため、ポンプを使っていたが、ホースが短く、マンホールの中で動かしていたという。

http://news24.jp/nnn/news8626439.html
 
 
 
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
 
2012年1月21日付の中日新聞紙面に、当時の詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
 
一時意識不明になった作業員2人はCO中毒だったことが、警察の調べで分かった。
エンジン付きポンプをマンホール内で動かしてしまい、酸素不足で不完全燃焼してCOが発生したものとみられる。
 
工事は、直径1.5m、深さ5mのマンホール内の縦穴に直径15cmの下水管をつなぐ作業などを予定していた。縦穴内に水が溜まっていたためポンプで抜いていたところ、穴の中にいた下請け会社の社員2人が倒れて意識不明となり、救助を試みた4人も気分が悪くなり、病院に運ばれた。
 
警察などによると、「初めはポンプを外に置いていたが、ホースが短くて底まで届かないので穴の中に下ろした」と話しているという。
深さ2.7mのところに鉄網の床があり、そこにポンプを置いたらしい。
 
T工事の社長は、「密閉に近い状態の場所にエンジンポンプを入れることは常識では考えられない」と陳謝。一方、深さ2m以上の穴で作業前に義務付けられている酸素濃度測定を行っていなかったことも明らかにし、「甘いところはあったかもしれないが、穴の深さや地質の状況から、測らなくてもいいと判断した」と話した。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□誰がエンジンポンプをマンホール内に入れることを決めたのか?そこが問題だ。
下請け社員が作業していたということは、T工事の監督も現場にいた筈。監督であれば、社長のようにCO中毒の知識があってしかるべしだと思うのだが・・・。現場を離れていたのだろうか?
 
□酸素濃度未測定の件、正直な社長だ。小規模事業者の意識はその程度なのが実状なのだろう。2010年10月に起きた古河市のマンホール内酸欠死亡事故でも、やはりその程度の意識だった。
 



(2012年2月2日 修正2 ;追記)
 
2012年1月20日付の朝日新聞名古屋版夕刊(聞蔵)から、事故時の状況に関し、かなり違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ただ、翌21日付の中日新聞がこのことに触れてないので、本情報は参考扱いとしたほうがよさそうだ。
 
消防によると、意識を失った作業員は、地上から約3mの足場にポンプを置き、さらに約1.5m下にある下水管から排水をしていた。
救出時、ポンプはスイッチが入りながら、作動していない状態だったという。
消防は、ポンプの誤作動で燃料が不完全燃焼を起こした可能性があるとみている。
 



(2012年10月23日 修正3 ;追記)

2012年10月17日2時20分に毎日新聞名古屋版から、ポンプをマンホール内に設置したのは現場監督の指示だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

県警西枇杷島署は16日、工事を市から請け負った「T工事」の男性現場監督(56)を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
県警によると、現場監督は「責任者として、原因は全て私にある」と話しているという。


容疑は1月20日午前9時5分ごろ、工事現場のマンホール内にエンジン付き排水ポンプを持ち込んで作業をさせたため、下請け業者の男性作業員(57)を全治約6カ月のCO中毒に、20〜60代の作業員や警備員ら4人を全治1日の酸欠などにさせたとしている。

県警によると、エンジンが不完全燃焼になり、COが発生したとみられる。
吸水用ホースの長さが足りず、通常は地上で動かすポンプを現場監督の指示でマンホール内に設置していた。


出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121017k0000m040173000c.html



(ブログ者コメント)

現場監督は、作業が工程どおりに進むよう管理する立場であり、他方、作業安全を管理する立場でもある。
今回は、前者の意識が勝ってしまったようだ。
一人で相反する性質の管理を行うのは、よほど意識していないと難しい。

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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