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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011521620分に、福井新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
JR西日本は、21日、北陸線の信号機1台が、10日余りにわたって1度も赤に変わっていなかったと発表した。信号機の部品交換の際、配線をミスしたことと工事後の点検不足が原因としている。
 
この信号機は、芦原温泉駅から北に1・3kmにある「第1閉そく信号機」。今月11日未明、グループ会社の西日本電気システムが信号機の部品を取り換えた際、配線をミスした。
工事後は、信号や踏切の保守を行っている管理センターが、信号が正しく作動するかどうか確認することになっていたが、点検不足があったという。同センターが実際に確認作業をしていたかどうかは「調査中」としている。

信号機は通常、信号機と駅までの区間に列車が2台進入しないよう、列車が通過すると赤に変わる。駅に止まると黄色、駅を発車すると青になる。同支社は、10日余りの間にこの区間に列車が2台進入した例は確認していないとしている。

21日午前4時5分ごろ、信号機近くで架線の点検をしていたグループ会社の社員が、列車が通過しても信号が赤に変わらないと同支社に連絡して判明した。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
今回の事例を見て、今年2月7日にアップした「北斗市のJR踏切り遮断機設定ミスに24年以上気付かず」を思い出した。
北斗市の事例では、踏切り手前1kmの「鳴動区間」に列車が進入すると踏切りの遮断機が下りなければならないところ、先行列車が「鳴動区間」にいた場合には後続列車が「鳴動区間」に入っても遮断機が下りない設定になっていた。
 
 

(2011年6月2日 修正1 :追記)
 
201161227分に福井新聞から、同日2122分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
金沢支社は、1日、以下のような原因調査結果を発表した。

□配線作業用の図面はグループ会社の西日本電気システムが作製。福井電気管理センターが事前に内容を確認したが、赤信号を点灯させる配線が抜けていることを発見できなかった。

□西日本電気システムの社員が5月11日、当該図面に基づいて配線作業を実施。列車の通過を検知する装置と信号機を制御する装置を新しいものに取り換えた。

□工事後の点検を担当した福井地域鉄道部の社員は、新しい列車検知装置に古い信号制御装置をつないで信号機が赤に変わることは確認したが、新しい信号制御装置をつないで赤が表示されるかは確認しなかった。この社員は「確認した気になっていた」と話しているという。

□21日に不具合が判明した後、JR西は同様の配線切り替え作業を行った管内の信号機2619カ所を点検し、すべて正しく作動することを確認した。
当面の再発防止策としては、以下を挙げた。
・図面の確認を多段階で行う
・装置の取り換え作業後、初めて通過する列車で信号機が正しく作業するか確認する

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/28424.html
http://www.asahi.com/national/update/0601/OSK201106010115.html
 
 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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