本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年12月14日付の中日新聞と岐阜新聞から、また13日12時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関市の産業廃棄物中間処理業「S商事」関事業所で13日、同社社員の男性(32)が硫化水素を吸って意識不明の重体となった。
警察などは、硫化水素が発生した経緯などを調べている。
警察によると、別の男性従業員(40)が午前9時ごろ、廃液タンクのマンホール近くに倒れていた男性を発見した。
消防の検査では、タンク付近で測定器は限界の120ppmを示した。
同事業所では、プラントで工場から回収した廃液を処理しており、この日はタンクから上澄み液をタンクローリーに移す作業を、別の男性従業員とマスクを着けずに行っていたらしい。
警察は、男性がマンホールを開けてホースを差し込もうとした際、立ちこめた硫化水素を吸い込んだとみている。
タンクには電気分解させるための硫化ソーダ混じりの廃液が貯蔵されていた。
硫化水素の発生で近くの会社の従業員ら2人が避難し、工場周辺は一時、立ち入り禁止になった。
事故を受けて県は同日夕方、廃棄物処理法などに基づき関事業所を立ち入り調査。再発防止策を含めた事故報告書の提出を指示した。
県廃棄物対策課によると、プラントは工場の廃液を金属と液体に分離する「凝集沈殿処理施設」と、電気分解して処理する「電解回収・吸着処理施設」の2種類。
昨年10月に営業の許可が下り、廃酸や廃アルカリなどを処理していた。
今年3月と10月に県が定期調査した際は問題はなかった。
県は施設の維持管理や作業工程に問題がなかったかなどを調べている。
現場は工業団地「関テクノハイランド」の南側の尾太工業用地の一角。
隣接する企業の従業員ら約10人は近くの公園に避難した。
男性会社員は「普段から臭いがすることもあったが、今朝は特にひどかった」と話していた。
出典URL■■■
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(2012年7月25日 修正1 ;追記)
2012年7月20日20時5分にNHK岐阜から、塩酸で中和する作業中の事故だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関労基署は20日、現場に専門資格を持つ担当者を立ち会わせていなかったとして、この会社の47歳の社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
この事故は去年12月、関市尾太町にある産業廃棄物処理会社、「S商事」の中間処理施設で、作業員がタンクに入った廃液を塩酸で中和する作業を行っていたところ硫化水素が発生し、この作業員が硫化水素中毒で一時、意識不明の重体になったもの。
塩酸を扱う場合、専門資格を持つ担当者が作業現場に立ち会うことが法律で定められているが、同署によると、今回の事故の際は資格を持つ担当者が現場にいなかったという。
S商事は「担当者がいないのでコメントできない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083729751.html
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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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