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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201510301755分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県警察本部がおととしまでの10年間にまとめた交通死亡事故の統計に165件が計上されていなかったことが、警察の内部調査で分かった。
中には、「交通事故による死亡」と医師が書いた死体検案書の写しに警察官が手を加えて「病死」としたケースもあり、千葉県警察本部は、7人を訓戒などの処分にした。

NHKが去年、千葉県内で起きた交通死亡事故について調査や取材を行ったところ、おととしまでの3年間に死亡事故の件数が統計に少なく計上されていた疑いがあることが分かり、千葉県警察本部は、全面的な調査を行うと表明して、内部調査を進めていた。

その結果、平成16年からおととしまでの10年間に、発生直後は死亡事故として取り扱われたものの、その後、病死や自殺などとされて統計に計上されなかった事故が、合わせて165件あったことが分かった。

千葉県警は、このうち143件については、当時の判断の誤りで意図的な不正ではないと説明しているが、22件については、警察官による不正があったとしている。

交通死亡事故は、発生から24時間以内に死亡した人を計上するが、不正があった22件のうち21件は、24時間を超えて死亡したことにしていた。

また、残る1件は、「交通事故による死亡」と医師が判断した死体検案書の写しに警察官が手を加えて、「病死」に改ざんしたという。

交通事故による死者数を正しく計上すれば、平成24年の千葉県は死者が27人増えることになり、全国でワースト8位だったのがワースト2位になるなど、順位も大幅に変わる。

千葉県は、毎年、交通死亡事故が多く、県警は、事故の件数を減らすというプレッシャーも背景にあったとしている。

千葉県警察本部は10年分の統計を修正するとともに、直接改ざんに関わった警察署の交通官や監督する立場だった幹部ら、いずれも警視以上の7人を30日付けで訓戒などの処分にした。

千葉県警察本部が調査の対象としたのは、平成16年からおととしまでの10年間に起きた792件の死亡事故。
これらの事故は、発生直後には死亡事故として取り扱われたが、その後、病死や自殺だったことが分かったとか、発生場所が道路ではなかったなどとして、統計に計上されていなかった。

千葉県警察本部は、統計に計上しないとした当時の判断が正しかったか改めて調べ、その結果、調査対象の事故の21%にあたる165件で、判断の誤りや警察官による改ざんなどが確認されたとして、統計に計上すべきだとした。

今回の問題について、千葉県警察本部は、事故の件数を減らしたいというプレッシャーも背景にあったとしている。

千葉県警察本部によると、今回の問題に関与した警察官の一部は、事故の件数を減らしたいというプレッシャーを感じたなどと話したという。
そのうちの1人は、「死亡事故が減少している流れをとめたくなかった。自分の警察署では死亡事故の件数が多かったので、プレッシャーを感じていた」などと話したという。

また、内部調査の対象期間に在籍していたある警察官OBは、NHKの取材に対し、「交通部門に所属する警察官ならだれしも死亡事故を1件でも減らしたいと思っている。それを勘違いして、幹部から『事故が多い』とか『目標が達成できない』などと言われ、プレッシャーを感じる人もいた」と話している。

このOBは、「死亡事故を統計に計上するかどうか、警察署と県警本部とがやり取りするが、借金があった人が事故で亡くなった際に、警察署の担当者が本部から明確な証拠がないのに『自殺の可能性が高いですよね』と言われ、自殺として処理したケースもあったと聞いた」と話している。

 

おととしまでの10年間、千葉県は都道府県別の事故の死者数で毎年、ワーストの上位にあり、統計が修正されれば、順位がさらに上がる年も出てくる。

都道府県別の交通事故による死者数で、平成16年からおととしまでの10年間をみると、千葉県はワースト3位から8位の間にあった。
件数を正しく計上すれば、ワースト8位だった平成24年は、死者が27人増えて202人となり、愛知県に次いで全国ワースト2位になる。
また、ワースト7位だった平成21年はワースト3位に、いずれもワースト3位だった平成18年とおととしは、ワースト2位になる。

統計が修正されれば、千葉県は10年間、毎年ワースト4位以内に入っていたことになり、順位が大幅に変わることになる。

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151030/k10010288701000.html

 

 

1031723分にNHK千葉からは、県警は来年以降の目標のあり方を検討するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県警察本部は、交通死亡事故の統計10年分に160件余りが計上されていなかった問題を受けて、死者数を一定以下に抑えようという年間目標がプレッシャーとなって書類の改ざんなどの不正を招いた可能性があるとして、目標のあり方を検討することにしている。

これまで千葉県では、全国的にみても死亡事故が多く発生していて、千葉県警は死者数を一定以下に抑えるという年間目標を掲げ、平成23年は180人、24年は170人などと目標が達成されるたびに新たな目標を設定してきた。

今回の問題で、千葉県警は、不正に関与した警察官に対する内部調査から、事故を減らすプレッシャーも背景にあったとしていて、更新され続ける目標がプレッシャーとなって不正を招いた可能性があるとしている。

千葉県警は、去年12月に今回の問題の調査を始めたため、今年については目標を設定しておらず、今年の死亡事故の発生状況もみながら、来年以降の目標のあり方を検討することにしている。

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086895981.html?t=1446325337028

 

 

1121935分に共同通信からは、件数が少ない分、交付金が削減されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

人身事故件数などを基に算出、国から交付される「交通安全対策特別交付金」が、適正に計上した場合に比べ、計数百万円減っていたことが、2日、県への取材で分かった。

交付金は、総務省から都道府県や市町村に交付されて信号機や道路標識の整備費などとして使われ、交通違反の反則金が財源。
本来受け取っていたはずの交付金が減ったことで、対策に遅れが生じていた可能性がある。

県警は既に総務省に事故件数の訂正を報告しており、同省は今後、追加交付するかどうか検討する。

出典URL

http://www.47news.jp/CN/201511/CN2015110201002074.html  

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

事故件数が目標件数を上回ることのプレッシャー。それは、いかにもありそうなことだ。

 

ブログ者も、過去に、改竄こそしなかったが、定義上あいまいなものは事故ではなくヒヤリハットだと解釈した、させられたことがあった。

 

件数論議すると、そういったあらぬ方向にエネルギーが割かれるし、そもそも事故には運次第といった側面もあるので、安全目標として事故件数の数字は揚げないほうがよいと、ブログ者は考えている。

 

 

 

(2015年12月30日 修正1;追記)

 

20151229753分にNHK首都圏NEWS WEBから、千葉県警は2016年も年間目標を設定しないことにしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

千葉県警は、内部調査を始めていたため目標を設定しなかった今年に続き、来年も年間目標を設定しないことを決めた。


千葉県警察本部は、「目標を掲げなくても、死亡事故を1件でも減らそうという努力を続けることに変わりはない。適正に統計業務にあたり、死者を減らしたい」と話している。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151229/4681971.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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