本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年5月20日付で毎日新聞秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JA秋田おばこが運営する大仙市の「おばこライス・大豆センター」もみ殻庫で作業中の2人が死亡し、1人が重傷を負った事故で、労安法違反の罪に問われたJA秋田おばこと、同JA大曲支店の元係長(46)の判決公判が19日に秋田地裁であり、「労働者の生命、身体に対する危険を漫然と放置していた責任は重大」などとして両者に求刑通り罰金50万円ずつを言い渡した。
判決文によると、被告らは08年10月10日、同センターのもみ殻庫でもみ殻のならし作業をしていた作業員2人に対し、埋没する恐れがあったにもかかわらず、安全帯を使わせるなど危険を防止するための必要な措置を講じなかったとしている。
裁判官は「重大な結果を生じさせる危険をはらんでいたことは作業内容から明らか」とした。弁護側は控訴しない方針。
裁判官は「重大な結果を生じさせる危険をはらんでいたことは作業内容から明らか」とした。弁護側は控訴しない方針。
(ブログ者コメント)
事故時の状況などについて朝日新聞「聞蔵」で調べた結果を下記する。
「2008年10月12日 秋田版」
重体だった人が死亡し、死者は2人になった。おばこ関係者の話では、もみ殻庫(深さ3m)内に作業員が入ることは想定しておらず、また、中に人がいるのに外に知らせていなかったとみられることが明らかになった。
もみ殻の運び出しは、もみ殻庫の真下にトラックをバックで停め、2箇所ある排出口を順番に開けて、もみ殻をトラックに流し落とすが、この日はトラック後方の排出口が詰まって、流れが悪くなった。
そこで、JA職員で現場責任者のAさん(46)がスコップでもみ殻を掘り起こし、途中から季節従業員のBさん(66)に交代していた。
そこで、JA職員で現場責任者のAさん(46)がスコップでもみ殻を掘り起こし、途中から季節従業員のBさん(66)に交代していた。
午後2時ごろ、もみ殻を運び出そうと業者がやってきたが、庫内に人がいることは知らなかった。業者は、まず、前よりの排出口を開けた。そして次に後ろ側の排出口も開けたが、その上では、約3m積み上げられたもみ殻の上でBさんが作業していたため、開けたと同時にBさんはストンともみ殻に吸い込まれるように埋もれた。排出口から長靴を履いた片足が見える状態になっていて、近くにいた人が排出口を閉めた。
Aさんは、Bさんを助けようと、もみ殻の中に飛び込んだが、そのまま巻き込まれた。
4人の職員が駆け付け、助けようとしたが、引き揚げられなかったという。助けに入ったアルバイト(26)は、足の付根にケガをしながら、Aさんの手を握り続けた。首だけ出したAさんが「シャッターを開けろ」と叫んでいたという。開けると、5~10分ほどで2人が排出口から出てきたが、口の中にはもみ殻が詰まっていて息をせず、脈もなかったという。
Aさんは、Bさんを助けようと、もみ殻の中に飛び込んだが、そのまま巻き込まれた。
4人の職員が駆け付け、助けようとしたが、引き揚げられなかったという。助けに入ったアルバイト(26)は、足の付根にケガをしながら、Aさんの手を握り続けた。首だけ出したAさんが「シャッターを開けろ」と叫んでいたという。開けると、5~10分ほどで2人が排出口から出てきたが、口の中にはもみ殻が詰まっていて息をせず、脈もなかったという。
「2008年10月21日 秋田版」
JA秋田おばこが、もみ殻庫内での作業マニュアルを作りながら、作業員に作業手順を守るよう徹底していなかった疑いがあることが分かった。
同JAによると、マニュアルはセンターが稼働した05年に作られた。もみ殻がほぼ空になった状態での清掃作業を念頭に、もみ殻庫内には原則、立ち入りを禁じ、作業が必要なら命綱を着け、施設を施錠するなどとしている。
しかし事故当時、作業員は命綱を着けず、施錠もしていなかった。
同JAによると、マニュアルはセンターが稼働した05年に作られた。もみ殻がほぼ空になった状態での清掃作業を念頭に、もみ殻庫内には原則、立ち入りを禁じ、作業が必要なら命綱を着け、施設を施錠するなどとしている。
しかし事故当時、作業員は命綱を着けず、施錠もしていなかった。
同JAの他の12施設については、作業員は年に1回ほどの清掃作業の時だけ庫に入っていたというが、同センターでは、もみ殻のある庫内で作業していたことは把握していなかったという。また、施設内には、事故当時、マニュアルが備えられていなかったという。同JAは、このことに気付いていなかったといい、同センターを管理する大曲営農センターが移転した時に無くなったかもしれないとしている。
「2008年12月6日 秋田版」
JA秋田が、県内の16JAを対象に、肥料倉庫など事故が起きる可能性がある720施設を調べたところ、全体の3割で、機械の取り扱いや高所での作業などについて、安全に関するマニュアルがなかったと発表した。全体の半数近くは、「マニュアルがあっても、職員には徹底できていない」と答えたという。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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