2023年9月8日18時42分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日から始まった自転車レース「ツール・ド・北海道」で、20代の選手がレース中に車と衝突し、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
この事故を受け、大会は中止となっています。
鈴木記者:
「事故は緩やかなカーブの場所で起きました。
車の運転席側のフロントガラスは大きく穴があいていて、衝撃の大きさが伺えます」。
正午まえ、上富良野町の道道291号で、「ツール・ド・北海道」に参加していた20代の選手が対向車線を走ってきた車と正面衝突。
関係者によりますと、事故にあったのは中央大学の男子学生で、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
男子学生は前を走っていた集団を追い越そうと対向車線にはみ出し、前から来た車と衝突したということです。
現場となったのは片側一車線の緩やかなカーブで、自転車から見ると下り坂。
レース用の車線は新得町方向のみで、旭川方向は車が通行できる状態でした。
大会の主催者によりますと、選手たちには8日の会議で、追い越す場合は対向車が来ていないか確認するなど、安全を確保したうえで行うよう説明していたといいます。
先ほど主催者側から、参加したチームの監督に事故経緯の説明と大会の全日程中止が伝えられました。
大会実行委員会 高松委員長:
「今回の事故の状況を精査して、事前に行っていた対策と今回の事故にズレがないかを検証し、今後のレースの運営に反映していく」。
ツール・ド・北海道は今年で37回目。
これまでも同様のルールで大会を実施していましたが、中止になるような事故はこれまでになかったということです。
大会初日に起きた悲惨な事故。
警察は事故の原因を調べています。
https://www.htb.co.jp/news/archives_22417.html
9月9日12時47分に北海道新聞からは、現場は10時40分から11時45分まで一般車両通行止めだった、監督には車線をはみ出さないよう何度も伝えられていた、当該場所は要注意として地図にも記載されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故現場は、吹上温泉と十勝岳温泉を過ぎてカーブに差し掛かる幅員7・3メートルの下り坂。
2019年大会でも使用したコースだった。
大会本部は、スタート近くの交差点や急な坂道、カーブが多い箇所など、走行に注意が必要な区間で一般車両を通行止めにしていた。
計174キロの第1ステージには15区間あり、規制を知らせる看板を設置し、コース全体でボランティアや警備会社の社員など計320人を配置していた。
事故現場を含む約30キロの区間も、午前10時40分から同11時45分まで通行止めの対象とし、事故当時も規制していた。
大会本部は、なぜ一般車両が走行していたのか「分からない」とし、「規制時刻より先に一般車両が入っていた場合、どうにもできない」と説明した。
このほか、警察に道路の使用許可を受けているのは選手が走る片側1車線のため、大会本部は競技要項や前日の監督会議で「片側1車線通行が原則。規制区間でも車線をはみ出さないよう、何度も伝えてきた」と強調する。
今大会は、注意を要する箇所を地図上に記した資料を作成し、各チームに配布した。
事故現場も、この要注意箇所に該当していた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/906359/
9月9日14時54分にYAHOOニュース(UHB)からは、事故は11時40分ごろに起きた、道路は運営会社から委託された警備会社が警備していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前11時40分ごろ、町内の道道で、対向車線を走行してきた旭川市の会社員で63歳の男性が運転する乗用車と衝突しました。
乗用車の男性は軽いケガでした。
当時、現場の道道は、運営団体が通行止めとし、委託した警備会社が警備していたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52662308f3c82137780ecdae158953dd8ccc9f20
9月9日12時34分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、自転車車線は警察が反対車線は大会側が規制していた、乗用車は規制開始前にコースに入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会の運営団体は、現場のコースについて「自転車のはみ出しを禁止していた上、反対車線の車両の通行を規制していた」と説明しています。
一方、警察は、どこから、どこまで、何時から、何時まで実際に通行規制が及んでいたのか捜査中としていますが、自転車の走行車線は、富良野警察署が公式に規制、乗用車が走行の反対車線は、大会側で自主的に警備、規制していたとしています。
乗用車を運転していたのは、63歳の男性でしたが、その後の警察の調べで、乗用車は吹上温泉に向かうため、通行規制の始まる前、すでにコースに入っていたとみられることが新たにわかりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/898984ce0c7df1a2d8288ba61b0e1dfe84d1f5d1
9月11日8時50分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、片側車線だけのレースなど選手に直接注意してなかった、去年に比べ今年は交通規制が緩かったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、前方を走行していた選手が当時の状況などについて、下記のように証言しました。
Q.選手にとっては、どのような認識、位置付けの大会ですか?
「下り基調で、勾配もきつく、難易度は高い」
「国内のプロとトップの大学生たち、世界のプロが参加するレース」
Q.選手から見た当時の交通規制の状況は?
「片側車線だけの規制で、片側だけのレースだとは知っていたが、選手に直接、そういったお願いはされていない」
「監督会議で、監督には言っていたのかもしれないが、直接、選手に言っているという場面はない」
「自分のチームメイトも、そういった認識だった」
Q.去年も同じ状況?
「去年は、交通規制がきつかったと観戦していた人から聞いた」
「選手としても、看板とかで今までお知らせが立っていたが、今回は、あんまり見受けられなかった」
「規制されていることを知らない人も、結構いたのでは」
「交通規制が緩くなっていたのは、明らかにあると思う」
Q.他の大会と比べてみると?
「下りで特にスピードが出るので、両側規制になることが多い」
「そこに車を入れるのは、普通考えられない」
「十勝岳の上り下りは、両側車両規制だったが、事故の車以外にも、たくさん車はいたし、中にはトラックもいた」
「そのような車の規制の甘さが、今回の原因では」
Q.実際に走行していて、危ないと思う場面はあった?
「事故のあったところは、右コーナーで、コーナーの先が見えない急なところ」
「反対車線に車がいると、到底どうもできないところ」
「プロの操作性を持っても、何かの要因で右側に入り込むことは十分考えられるので、そのための両側通行規制のはずだった」
「運営の交通整備の甘さが直接的な原因では」
Q.事故が起きた時、グループのどこを走っていた?
「前の方にいた」
「警察は、五十嵐選手が集団を追い越したと話していたが、自分が実際、走った立場からすると、そんなことはなくて、集団はいなかった」
「ちょっと離れて前にいたのでわからないが、集団を追い越すために切り込んだわけではないのではないか」
Q.大会運営について思うところは?
「高齢の方々が現状維持でやっていて、運営もあんまり変わらず、弱体化している」
「そんな中の甘さが露呈した仕事、批判されてしかり!」
出場していた選手から新たな状況の証言、厳しい指摘も出た今回の事故…
警察は、業務上過失致死などの疑いも視野に捜査する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd06baebe9c4ae2dfa2b0036cd2c322bc0e3cba9
9月11日18時53分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、原則片側1車線だとガイドに書かれている、主催者側は全ての脇道を把握しているわけではないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
「ツール・ド・北海道」のテクニカルガイドには、走行方法について、こう書かれています。
「競技のために占有できる道路の幅は左側1車線のみなので、競技者と全車両の運転者は、許された区間以外は左側車線の通行を厳守しなければならない」
「ツール・ド・北海道」では、片側1車線の通行が原則です。
ただし、走行に危険な区間は、主催者側が、自主的に対向車線を規制していました。
レースの規模が大きいため、ルートの全区間を通行止めにすると、住民への影響が大きいためです。
・・・
主催者の「ツール・ド・北海道協会」は11日、「通行止めエリア内で、車の合流、進入の可能性のある道が、どこに、いくつあるのかは、全て網羅しているわけではありません」と話し、脇道などからの進入の可能性を否定しませんでした。
一方、警備会社の担当者は、「通行止めの規制中に乗用車が入るのは考えにくい。現場の区間を警備していた2名からも事故車両が通り抜けたという報告は来てない」と話しています。
このため、通行止めの規制前に乗用車が進入していた可能性が高くなってきました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6201875f06d52b4ae522d8f3306131201297c17
9月12日10時14分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、毎年一般車両が入りこむトラブルはある、あの下りで追い越しをかけたとは考えられないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警備会社が取材に応じ、下記のように話しました。
・第1回から警備を受注し、関わっている
・毎年、一般車両が入るなどのトラブルはあるが、各所の警備や、先導車両の誘導もあり、接触事故などはなかった
・原則、信号機設置場所、大きな枝道、車が入ってきそうな箇所、トンネル等に警備員を配置
・警備の場所、人数は、運営団体から配置図をもらって決める
・今回のコースは一部、過去にも使っていた事がある
・無線でやり取りをしているが、全員が無線を持っているわけではない
・事故現場付近では、2キロ手前に2人配置
・十勝岳温泉の突き当りにも複数名配置
・規制中に車両が入るのは考えにくい
・当日「事故車両が通り抜けていった」という報告は、どこからもなかった
こうした状況から担当者は、「通行規制中に事故車両が入るのは考えにくい。規制前、すでに、どこからか入っていて、レース中かどうかわからず、動いてしまったのではないか」としています。
また、五十嵐選手が前の集団を追い越すため、意図的に反対車線に出たという当初の見方について、出場選手や過去に出場経験のあるプロの選手から「あの下りのコースの状況では、考えられない」などの疑問の声が相次いでいます。
<過去に出場、ツアーガイドなどもしている選手> :
・前の集団とのタイム差を考えても、あそこで追い越す意味がない
・下りで無理して追い越すことはあまりない
・追い越して先頭に出ると風も受けるので、後ろにいた方がいい
・密集すると、反対車線に弾き出されることがよくある
・よろけた前の選手をかわしたり、石が落ちていたり、アスファルトにヒビがあったりして、はみ出すことは、どうしてもある
・下りで70~80キロくらい出ていると、コントロールも難しくなる
<元プロのロードレース選手> :
・80キロ以上のスピードが出るような下り
・片側通行だけだと、安全に下るって難しい
・右側は通行止めというふうに聞いて、選手は走っていたと聞いた
・どうしても右側の車線を使って曲がる方が、選手は安全
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f87c52233889f43a2243c81540c0b06a1998fa0
(2023年10月4日 修正1)
2023年10月1日7時10分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、事故車両を運転していた男性は温泉に行く途中、現場近くに駐車してレースを見ていた、他にも規制前に入って観戦している車があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故車両を運転の63歳の男性は、警察に対し「(コース内にある)吹上温泉に向かうため、規制前だったので、そのまま通行した。現場近くの駐車場で、レースを見た」などと話しているということです。
・・・
9月19日に初めて開いた記者会見で、協会は、
Q.事故車両とみられる車両が駐車中のTV局の映像は?
「見たが、あの映像の車かどうかは、確定していない」
「道路わきのスペースに駐車されており、あの状態なら注意の対象にならない」
「他にも規制前にコースに入っての観戦、応援の車両はあった」
「それらも駐車の仕方に問題がなかったはずだが、調査中」
「7台のエスコートバイクも走っていたが、規制中に走行した車両を見たかどうかは調査中」
・・・
同じ集団内で、五十嵐選手の後ろを走行し、事故を目の当たりにした別のチームの選手は取材に対し、下記のように証言しています。
Q.実際に走行していて、危ないなと思う場面は?
「事故が起きたコースより手前の片側規制のコースでは、一般車両やトラックがビュンビュン、反対車線を来ていた」
「左端をキープさえしていれば危ないとは思わないが、実際、集団で走っていると、どうしても狭いので(規制がないのに)横に広がって反対車線を走っていた選手もいた」
「反対車線から車が来たら、集団に戻るような形でかわしていた」
「選手皆で『車が来るぞー!』など、声かけもしあっていた」
Q.事故が起きたときの状況は?
「右カーブに差しかかる際、五十嵐選手が勝負を仕かけにインサイドに入ったように見えた」
「操作ミスではなく、自らの操作でインを突いていったように見えた」
「その瞬間に対向車が来て、衝突した」
「あまりに一瞬の出来事で、走り抜けてしまったので、自分たちは、そのまま走り続けることしかできなかった…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d324643639637298683ed24c2bcd0487994abdd1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。