2017年3月16日23時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費電力が少なく長寿命なために普及が進むLED照明で、火災が相次いでいる。
日本照明工業会は、昨夏、3件の出火を確認。
いずれも、棒状の直管LEDランプを蛍光灯照明器具に取り付けていた。
照明器具には複数の点灯方式があり、方式に合うLEDランプを付けないと火災が起きる恐れがあり、消防などが注意を呼びかけている。
火災は昨年7、8月、東京都内と横浜市で起きた。
住宅や店舗兼事務所の照明器具から出火。
いずれもぼやで、けが人はなかった。
蛍光灯照明器具には、点灯方式の違いで、大きく分けて「スタータ形」「ラピッドスタート形」「電子式」がある。
蛍光灯や直管LEDランプにも、それぞれの方式に合わせたものがある。
照明工業会によると、蛍光灯照明器具に方式が違うものを取り付けた場合、蛍光灯では出火の可能性はないが、直管LEDランプでは過剰な電流が流れ、最悪の場合、火災が起きるという。
白熱電球用の照明器具に電球形LEDランプを取り付けても、同様の事故につながることはない。
事故を防ぐため、国内メーカーの多くは、LEDランプ専用の照明器具を販売。
蛍光灯照明器具に付けられないようにしたL字型口金「GX16t―5」の直管LEDランプを製造する。
だが、この口金が規格化される前から蛍光灯と同じ口金の「G13」のLEDランプが輸入され、国内で販売された。
蛍光灯照明器具がそのまま使えることから、広く流通している。
照明工業会の内橋専務理事は、「心配していた事故が起こるべくして起きた。すでに多くの家庭で組み合わせが違うランプが付けられている可能性が高い」。
ネット通販のサイトでは、どの点灯方式のLEDランプか、書かれていないこともある。
今回起きた3件の火災では、いずれもネット通販で購入した「G13」のLEDランプが取り付けられ、点灯方式の組み合わせが合っていなかった。
三つの方式は別の表記で書かれている場合もあり、わかりにくい。
例えば、スタータ形は「グロー」などと表記されることもある。
照明工業会は、「蛍光灯照明器具にLEDランプを取り付けることは推奨しない。LED専用の照明器具に交換することが望ましい。蛍光灯照明器具にLEDランプを取り付ける場合は、点灯方式が合うものを買ってほしい」と話す。
最近は、環形LEDランプも販売されている。
これも、蛍光灯照明器具に取り付けるには、点灯方式を合わせる必要がある。
出典
『蛍光灯器具にLED照明、型式異なると出火の恐れ』
http://www.asahi.com/articles/ASK3G6J5SK3GULBJ021.html
(ブログ者コメント)
御存じの方も多いかと思いますが、ご参考まで。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。