2016年6月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6054/
(2018年3月2日 修正2 ;追記)
2018年2月22日20時6分に産経新聞westから、工事届が期限内に提出されていなかったとして責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸西労基署は22日、安全管理に不備があったとして、労安法違反の疑いで、元請けの「横河ブリッジ」(千葉県船橋市)の現場責任者の男性(43)と法人としての同社を神戸地検に書類送検した。
送検容疑は、27年9月7日に始まった神戸市北区の橋桁架設工事で、図面や工程表が書かれた建設工事計画届を工事開始の14日前までに管轄の同署へ提出する義務を怠ったとしている。
計画届は、工事開始直前に提出された。
同署は、事故防止につながる手続きを怠った結果、10人を死傷させる事故を招いた責任は重いと判断した。
出典
『新名神・橋桁落下、元請けの横河ブリッジを書類送検 神戸西労基署』
http://www.sankei.com/west/news/180222/wst1802220084-n1.html
(2018年3月22日 修正3 ;追記)
2018年3月16日18時4分にNHK兵庫から、予定していた地盤調査を失念していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は16日、建設会社の現場所長ら社員4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると、所長ら3人は容疑を認め、39歳の社員は「危険は認識していなかった」と否認しているという。
警察によると当時の現場所長は、これまでの任意の調べに対して「予定していた地盤調査の実施を失念していた」と話したという。
さらに、事故前日に地盤沈下の影響で地割れが起きていると報告を受けたのに、工期が1週間ほどに迫っていたため、安全対策を取らずに工事を続けたという。
出典
『新名神橋桁落下で4人書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023045131.html
3月16日13時40分に神戸新聞からは、計画外の塩ビシートで橋桁が滑りやすくなっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月16日2時0分にも神戸新聞から、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、4人が事故前日から支柱の沈下を知りながら発注元の西日本高速道路に報告せず工事を続行し、危険な状態にもかかわらず作業員の避難も検討しなかったと判断。
また、橋桁を載せる仮設台には、塗装面の保護などのため、計画外の塩化ビニールシートが使われており、傾いた橋桁が滑りやすくなった要因になったとみている。
出典
『新名神橋桁落下事故 工事元請ら4人書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201803/0011073512.shtml
『新名神橋桁落下事故 元請け業者ら4人書類送検へ』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201803/0011072106.shtml
3月16日7時35分に産経新聞westからは、橋桁が傾いた時の様子が下記趣旨で図解付きでネット配信されていた。
県警は事故後、原因究明のため研究機関に部材の鑑定を依頼。
捜査の末、事故前日の21日午前9時半ごろ、橋桁東側をつり上げていた「ベント設備」の北側支柱が南側支柱より約2.5cm地面に沈み込む「不等沈下」が起きたと特定した。
その後、不等沈下は約4cmに拡大し、北側支柱が西側に約18.5cm傾いたため、全体のバランスが崩れて落下したと結論づけた。
出典
『新名神橋桁落下事故、元現場所長ら4人きょう書類送検 安全管理怠った疑い、「危険と思いながら対策しなかった」 兵庫県警』
http://www.sankei.com/west/news/180316/wst1803160010-n1.html
(2018年7月28日 修正4 ;追記)
2018年7月26日12時37分に日本経済新聞から、元現場所長だけが業過罪で在宅起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸地検は26日、横河ブリッジの工事責任者だった元現場所長(44)を業務上過失致死傷罪で在宅起訴した。
他に同容疑で書類送検されていた3人は不起訴とした。
起訴状によると、元所長は工期内の完成を優先させるあまり、工事計画に反して事前の地盤調査をしなかったほか、落下につながった現場付近の地盤沈下について、事故前日と当日に報告を受けたのに作業員を退避させず、2人を死亡させ、8人に重傷を負わせたとしている。
事故を巡っては、兵庫県警が今年3月、同容疑で元所長ら4人を書類送検。
地検は、地盤沈下を把握していた担当者の中でも、トップである元所長の責任が重いと判断したとみられる。
出典
『元現場所長を在宅起訴 神戸の橋桁落下、業過致死傷罪』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3342415026072018AC1000/
7月26日21時48分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸地検は26日、元現場副所長(44)ら3人の処分について、起訴猶予だったと明らかにした。
捜査関係者によると、工事に関わった期間が比較的短かったことや、3人のうち1人が地盤調査を進言していたことなどを考慮。
地検は、同罪で起訴した元現場所長(44)が現場トップとして責任が最も重く、3人は従属的立場だったと判断した。
捜査関係者によると、元所長は「工期に間に合わせるために地盤調査を省いた」という趣旨の供述をしている。
また、横河ブリッジと元所長は、工事前に必要書類を神戸西労基署に提出しなかったとして、労安法違反容疑でも書類送検されたが、地検は「書類の不備で提出が遅れたのが理由だった」として、起訴猶予処分とした。
出典
『元副所長ら3人は起訴猶予 神戸の橋桁落下事故』
http://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260084-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。