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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20171031647分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

京都大付属病院は3日、薬剤師が調剤した注射薬を自宅で投与した60代の女性患者が死亡したと発表した。

薬は通常の700倍超の濃度で、調剤を誤った可能性が高いという。

稲垣院長は、「このような事態を招き、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 

女性が投与した前日に、一緒に調剤された注射薬を使った別の患者は色の異常に気づき、投与を途中で止めていたという。


病院は報告を受けたものの、死亡した患者に使用中止を伝えていなかった。

病院側は、「この時点では原因が分かっていなかった」と釈明している。

 

京大病院によると、注射薬は「セレン注製剤」。

8月28日、医師の処方箋に従って薬剤師2人が調剤した。

 

9月26日夕、患者が自宅で投与し、約3時間後に背中に痛みを感じたため、翌27日午前に同病院で処置を受けたが、死亡した。

病院が調べたところ、通常の738倍の濃度のセレンが含まれていたことが判明した。

 

別の患者は9月25日にセレン注製剤を使用したが、「薬の色が赤みを帯びている」と、途中で投与を中止したうえで、病院に報告していた。

 

調剤した薬剤師は、1人がキャリア10数年、もう1人は5年未満だった。

 

セレンは体内に存在する微量元素で、欠乏するとさまざまな症状をきたす。

医薬品として販売していないため、京大病院では薬剤師が注射薬を調剤していた。

 

病院は厚労や京都府警に事故を届けた。

今後、調査委員会で詳しく検証する方針。

 

出典

『京大病院、調剤ミスか 60代患者死亡 濃度700倍の注射薬』

http://www.sankei.com/west/news/171003/wst1710030070-n1.html

 

 

3261914分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同病院は26日、セレン注射薬を患者に渡すまでの過程で通常の1000倍の濃度に調剤するミスが発生したとの検証結果を明らかにした。

死因はセレン中毒だった。

 

女性の血中のセレン濃度は基準値の20倍を超えていた。

院内に残っていた注射薬の濃度は、処方箋通りに作った場合の1000倍だった。

 

同病院によると、昨年5月16日に薬剤師が院内の保管庫からセレン試薬瓶を取り出し、無菌室で水と混ぜて注射薬を作った。


計量する時に単位を間違えた可能性があるが、調剤した薬剤師2人は調査に「いつも通りにやった。間違うはずがない」と話している。

このうち1人はセレン試薬瓶を約1カ月後に廃棄。「試薬が古いと考えた」と説明したという。

 

同病院は「昨年5月以降の保管状況で、ミスが発生した場所や時期は特定できなかった」としている。

 

薬剤師が現在も同病院に勤務しているかは明らかにしなかった。

再発防止策として、調剤時の手順書を改訂したり計測方法を改めたりしたという。

 

出典

京大患者死亡、濃度千倍の調剤ミス 検証結果公表

http://kyoto-np.jp/top/article/20180326000140 

 

 

327107分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書などによると、薬は医師の処方箋をもとに薬剤師2人が調剤。

 

2人は調査委の聞き取りに「いつも通りに量った」とミスを否定したが、薬の管理記録にはセレンの使用量を詳細に記す欄がなく、原因は解明できなかったという。

 

出典

『京大病院調剤ミス、薬濃度1000倍患者死亡』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180327-OYT1T50061.html 

 

 

3261913分にABC NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年9月、京大病院に通院していた女性患者が、体内に不足すると心筋症などを引き起こす「セレン」という元素を補うための注射薬を自宅で投与したところ、容態が急変し死亡した。

 

「セレン」の注射薬は通常の1000倍の濃度で調剤されていた。

 

製剤マニュアルには調合の単位が「ミリグラム」で記載されているが、薬剤師が調剤の際、単位を「グラム」と取り違えた可能性があるという。

 

出典

【京都】京大病院 調剤ミスで女性死亡

https://www.asahi.co.jp/webnews/abc_2_006_20180326010.html

 

 

3261952分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

病院は、同じ薬を投与された他の患者から異常を指摘された際に「人体への影響はないだろう」などと薬剤部内で判断していたと説明。

 

グラム表記のはかりを使用するのに、マニュアルはミリグラム表記で書かれているなど、不備があったという。

 

当初は投与された薬の濃度を738倍としていたが、再度測定したところ、約1000倍と判明したという。

 

出典

調剤ミスで患者死亡と断定 京大病院、薬成分千倍に

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2858636026032018AC8Z00/

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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