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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

7131926分にNHK四国からは、安全基準の6倍という過去最大の放流が行われたが、住民には放流するとしか伝えられていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大洲市の鹿野川ダムでは、今月7日、過去最大量の放流が行われ、下流の肱川が氾濫して、車を運転していた女性が流されて死亡するなど4人が死亡し、4600棟の住宅に浸水などの被害が出た。

 

鹿野川ダムでは、放流に際して安全だとする基準は毎秒600トンだが、7日は、一時、その6倍以上にあたる毎秒3700トンが放流された。

 

この放流について、NHKなどが、住民にどのような周知を行ったか国交省四国地方整備局に確認したところ、文書で回答があり、「放流量を急激に増やすので、厳重に警戒してください」などと、車両や河川沿いのスピーカーで周知を行ったとしている。

 

大洲市は、肱川が氾濫するおそれがあるとして、ダムの放水量が最大になる1時間ほど前に避難指示を出していて、整備局は、基準を大幅に超える放流を行えば、下流域で大規模な浸水被害が起こる可能性を認識していたものの、安全とする基準の何倍を放流するかなどを住民に伝えていなかったことがわかった。

 

これについて整備局は、「大雨の程度によって、流れ込む水の量も変化し、放流量が流動的になるため、具体的な数値を事前に周知するのが難しい」として、放流の際の住民への周知は適切だったとする一方で、改善点があれば、検討していきたいとしている。

 

これに対し、ダムの放流によってもっとも早く浸水が起きると想定されていた菅田地区の自治会長・小川さん(男性)は、「基準の600トンの何倍にもなるのなら、数字で示してもらいたかった。周知を工夫してもらえれば、住民の危機意識も変わるのではないか」と話していた。

 

出典

ダム何倍放流か周知せず

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20180713/0001519.html 

 

 

7131425分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鹿野川ダムのある大洲市。

ダムから約1.5km下流で料理店を営む岩田さん(女性、59歳)は、7日午前7時ごろ、スピーカーから「放流します。川岸に近づかないで」と流れるのを聞いた。

 

放流はいつものことで、普段通り過ごしていたが、約1時間後に川からあふれた水が自宅に迫り、慌てて高台に逃げて助かった。

「一気に何千トンも流す時は、もっと分かるように言って」と憤る。


さらに上流の西予市野村町には、野村ダムがある。

 

7日被災した同地区の男性(77)は、「朝の時点では何も聞かなかった。いっぺんに放流するからこんな事態になる」

障害のあるおじが浸水した家に取り残されたという女性(53)は、「警報を鳴らしても分からない人や聞こえない人がいることも考えて」

と訴えた。

 

何が起きていたのか。

 

2つのダムを管理する国交省四国地方整備局によると、鹿野川ダムでは、この日、放置すれば決壊する恐れもあったことから、流入量とほぼ同じ量を下流に流す緊急操作を、午前7時35分に実施。

最大で、安全基準の6倍を超える1秒間に約3700トンの水を放流した。


野村ダムでも、午前6時20分から同様の操作を行った。

担当者は、「放流量を増やすことで川の氾濫は予測できたが、避難を促すのは市の役割。洪水被害の直接の原因は、想定外の豪雨だ」と話す。

 

野村ダムを抱える西予市は、午前5時すぎ、防災行政無線で住民に避難指示を発令。

その後も複数回行い、避難誘導もしたという。

担当者は、「最大限の対応はした」と強調する。


一方で、国交省が大洲市の住民向けに緊急速報メールで「河川氾濫の恐れ」と配信したのは、大量放流開始後の午前8時40分だった。


愛媛大防災情報研究センターの矢田部龍一教授は、「ダム放流による洪水災害は、住民が自分のことだと認識しているかが問題。流域の学校での防災教育など積極的な取り組みが必要だ。的確な情報発信や伝達に関し、いま一度検討する必要がある」と語った。

 

出典

ダムから大量放流、被害拡大=大雨で増水、基準6倍超-住民「説明足りない」・愛媛

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071300734&g=oeq

 

 

 

ちなみに、71278分に読売新聞からは、全国8つのダムで大量放流が行われていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今回の豪雨では、全国558の治水ダムのうち213ダムで、下流へ流れる水量を調整する「洪水調節」が行われた。

 

このうち野村、鹿野川(愛媛県)、野呂川(広島県)、日吉(京都府)など8ダムで、異常洪水時防災操作で大量の放流が実施された。

 

7日朝から昼過ぎまで異常洪水時防災操作が行われた野村ダムの下流域の愛媛県西予市では、氾濫による浸水被害で5人が死亡。

鹿野川ダムや、野呂川ダムの下流域でも、浸水被害が出た。

 

出典

『6府県の8ダム、満杯で緊急放流西日本豪雨』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180712-OYT1T50006.html?from=ycont_top_txt 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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