2024年7月3日23時44分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県の中学校で、陸上競技部の顧問の教諭が投げた砲丸が誤って生徒の頭を直撃する事故がありました。
報告 ;
「こちらの白線付近から砲丸を投げ、6メートル先の見学していた生徒の頭部に当たったということです」
きのう午後4時半すぎ、富山県上市町の中学校で、陸上競技部の1年生部員が練習を見学していた際、顧問の教諭が投げた重さ4.5キロの砲丸が生徒の右側頭部を直撃したということです。
生徒は頭蓋骨陥没骨折の重傷を負いました。
きょう夕方、教育委員会が会見をし、安全確認に問題があったとして謝罪しました。
教諭が模範投てきをした際、けがをした生徒は斜め前方にいて、下を向いていたということです。
教諭は生徒に気づいておらず、声かけをしないまま砲丸を投げたということです。
上市中学校 校長;
「見学生徒が2名おりましたので、配置についてはこちらとしては間違いだったと思っております。これは明らかに管理上の管理職のミスで、さほど徹底していなかったという反省があります」
教諭は陸上競技部で3年間顧問を務めていますが、砲丸投げを含め、陸上競技の経験はありませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f328ea13aec5226e3efb047501ad90861fa0a5a0
7月3日17時12分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、練習には当初、別の顧問教諭が付き添い、練習にも加わっていた、その教諭と交代した顧問教諭が投げた砲丸が左側にそれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県上市町の上市中学校で教諭の投げた砲丸が生徒の頭を直撃した事故で3日、学校側が記者会見を開き、安全確認に問題があったと説明しました。
概要は次の通りです。
説明者:
「きのう7月2日午後3時45分後ごろから上市中学校グラウンドにあります砂場において、陸上競技部の顧問教諭が付き添いの上、陸上競技部員が砲丸投げの練習をしていました。
部員のほか顧問教諭も練習に加わり、砲丸を投げておりました。
砂場の周辺では他の陸上競技部員が練習を見学していたのであります。
その後、別の顧問教諭が現場に来たことから、最初に練習に付き添っていた顧問教諭と交代をしました。
午後4時35分ごろに交代した顧問教諭が砲丸を投げたところ、その砲丸重さ4.5キログラムが左側にそれ、砂場に外側、左前方にいた1年生部員の右側頭部に直撃し、当該生徒はその場に倒れこみました。
養護教諭が事故現場において、当該生徒の様子を確認しました。
生徒には意識はありましたが、生徒本人は自分に何がおきたのか全く分かっていなかったとのことであります。
このあとすぐに校長の指示で救急車を要請しました。
午後4時50分ごろに病院に向け当該生徒の搬送が開始され、搬送先の富山市民病院で検査を行ったところ、右側頭部の頭蓋骨が陥没骨折していることが判明しました。
午後8時ごろから手術を行うことになりまして、手術は午前0時ごろに終了すると保護者からお聞きしております。
当該生徒の本日の様態ですが、手術後に集中治療室において治療を受けていますが、現在受け答えができ、命に別状はなく、会見前の時点でお伺いした時点ではありますが、本日MRIなどの検査を受けて、一般病棟に移る予定だとお聞きしています。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/f85d7f03dbbe175d86d42b34ef21a5cbb61bcce4
7月3日20時22分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、生徒に見本を見せるために投げた、全国の学校で起きた砲丸投げ事故は過去20年で9件、うち8件は中学校で起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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部活動が行われていた2日午後4時半ごろ。
グラウンドの砂場で,陸上競技部の20代の顧問の教諭が生徒に見本を見せるために砲丸を投げました。
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教諭は陸上部の顧問を3年間務めているものの、砲丸投げの経験は浅く、日本陸上競技連盟が定める投げる際の声かけなどを行わずに安全確認を怠ったとみられています。
教育施設での事故事例をまとめている日本スポーツ振興センターによりますと、全国の学校などで砲丸投げにより児童生徒に障害が残った事故は、2005年度から2024年1月までに9件で、そのうち8件が中学校で起きています。
日本陸上競技連盟は、事故防止のために気を付けるべき点を挙げています。
投げる人は確実に周囲の安全を確認し、大声で「いきます」「投げます」と周知し、必ず前方と周りの人の反応を確認します。
すべての安全が確認できた時に、初めて、投げる動作に入ります。
また周囲の人は、砲丸が落下するまで目を離さないことが重要としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d9246e90de136997a5d728012b208beb458a38
7月8日21時2分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、事故が起きた場所は砲丸投げの練習場所ではなく、走り幅跳び用の砂場だった、投げた教員の顧問経験は2年目だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日開かれた全校集会で白井校長は、生徒およそ400人を前に事故の経緯を説明し、今回の事故は、学校側の安全管理が怠っていたため起きたとして、けがをした生徒や全校生徒に謝罪したということです。
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当時練習していた砂場の近くには部員4人がいましたが、顧問の教諭は、砲丸を投げる際近くに部員がいるかどうかの確認を怠り、声かけもしないまま砲丸を投げ事故が起きたということです。
顧問は陸上競技は専門外でした。
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事故の3日後に開かれた陸上部の保護者向けの説明会では、保護者への説明が遅かったことの指摘や顧問の決め方を疑問視する声が相次いだといいます。
また、過去に砲丸投げ専用の練習場所がありましたが長年使用しておらず、現在は走り幅跳び用の砂場で練習していたということです。
記者:
本来の砲丸投げの場所は今どうなっていますか?
白井校長:
「実際、自分も確認していなくて、昔はあったということしか聞いていないですね」
また、学校側は教諭が陸上部の顧問をしていた期間を当初「3年間」と説明していましたが、「2年目」に訂正しました。
上市中学校は8日、すべての部活動を停止し、それぞれの顧問が部活動中の事故の危険性について確認を行うということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/276562b3c37f0aab3b1a45c9ebe4f17d50d96fef
(ブログ者コメント)
〇最初に砲丸を投げていた別の顧問教諭は砲丸投げの経験があったのだろうか?
気になって調べてみたが、情報は見つからなかった。
〇本ブログではこれまで中学校4件、高校1件の砲丸投げ事故事例を紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。