2018年3月12日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西武レクリエーション(所沢市)は12日、運営する西武園ゆうえんち(同市山口)の大観覧車で、ゴンドラの扉を開けたまま運転したと発表した。
アルバイト係員が扉のロックを掛け忘れたことが原因で、1人で乗っていた東京都の小学3年の男児(9)が内側から扉を手で押さえ、けがはなかった。
同社によると、11日午後4時半ごろ、男児が乗ったゴンドラのスライド式扉が約20cm開いているのを運転から約2分後、高さ約20mの地点で男児が気付いた。
男児は扉を押さえた状態で、そのまま降下した。
ゴンドラは最高地点で地上62mまで到達し、1周するのに約15分かかる。
大観覧車は、2015年12月にも係員が扉のロックを掛け忘れる同様のトラブルが発覚し、その後、施錠を確認する安全センサーを取り付けたが、今回、作動しなかった。
同社は12、13日と臨時休園し、大観覧車は定休園(14、15日)を挟んだ16日以降も、当面、運転を休止する。
同社は「事故を厳粛に受け止め、従業員教育と再発防止を徹底する」としている。
出典
『大観覧車の扉開けたまま運転…西武園 1人で乗った男児、扉を手で押さえ無事 地上62メートルまで到達』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/03/13/04_.html
3月12日21時54分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、11日午後4時半頃、男児が1人で乗ったゴンドラのスライド式扉が地上約20mで開き、約20cmの隙間ができた。
地上にいた男児の友人の母親から指摘を受け、係員が把握したが、他の客への対応などに追われ、停止させなかった。
係員は3人いた。
男児は自分で扉を閉め、地上に戻るまでの十数分間、開かないよう押さえていたという。
出典
『観覧車上昇中に扉開く…小3が扉を押さえて1周』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180312-OYT1T50083.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇2015年に起きたトラブルは下記参照。
2016年1月5日掲載
[プチ昔の事例] 2015年12月19日 埼玉県所沢市の遊園地で大観覧車のゴンドラの扉がロック不十分で20cm開き乗客が手で押さえたまま地上に戻る、指摘された係員は管理者に報告せず
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5533/
〇観覧車の扉閉め忘れトラブルは他の遊園地でも起きており、本ブログでも何件か紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。