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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年8月5日18時35分に、NHK京都から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

関西電力の大飯原子力発電所1号機で7月に起きた、緊急時に原子炉を冷やすシステムのタンクの圧力が下がったトラブルは、圧力を逃す弁が設定以下で開いたことが原因とみられることが関西電力の調査でわかった。

このトラブルは、先月15日、緊急時に原子炉を冷やすシステムのタンクの圧力が下がり正常に水を注入できない状態になったもので、圧力は、およそ1時間後に回復したものの、関西電力は翌日、原子炉の運転を停止した。

タンクを分解して調べたところ、圧力低下は、タンク内のチッ素を自動的に逃がす安全弁が本来の設定以下の圧力で開いたことが、原因とみられることがわかった。
この安全弁はおととしの定期検査では、異常はなかったということで、関西電力では、弁の開け閉めを調整するネジやバネに何らかの不具合が起きた可能性があるとみて、さらに調べることにしている。


このトラブルを巡っては、福井県は「原因究明を終えただけでは運転再開を認めることはできない」としていて、再稼働のメドは立っていない。
関西電力の、残る4基の原発も年明けまでには定期検査で止まる見通しで、関西電力管内の電力供給は依然として不安定な状態が続くことになる。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)



(ブログ者コメント)

トラブル発生時の状況、当該安全弁の位置などは、2011年7月16日13時5分に朝日新聞からネット配信された、以下の記事に詳しい。


出典URL■■■




(2011年8月29日 修正1 ;追記)

2011年8月26日19時27分に、NHK福井から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

その後の調べで、弁とタンクにつながる配管との境に付けられたステンレス製のシートに細かな傷が見つかった。

関電によると、その傷からタンク内にある窒素が漏れ出し、弁の開け閉めをするバネを押し上げたのではないかという。
圧力を逃したあと、安全弁が閉まる動作でも、不具合があったということで、関電は弁の隙間に金属片などの異物が入ったためと見ている。

関電は、シートの手入れ後に傷がないか確認する作業を行うとともに、安全弁に異物が入らないようにするための対策を行うことにしている。



(ブログ者コメント)

安全弁を分解点検した後、組み立てる際にシート面に傷がないか確認しておくのは当然の話しだ。
また、異物が入らない対策といっても、当たり前のことすぎて、更に何をやろうというのか、ピンとこない。

要は、今回のトラブルは傷が小さすぎて見つけられなかったが、今後は目を皿のようにしてチェックしますということだろうか?
それとも、付帯設備の点検ゆえ、メイン設備に比べ、点検の精度が荒かったということだろうか?
もし後者だったとしたら考えものだ。



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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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