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![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
2014年2月25日8時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後4時25分頃、熊本市中央区の市役所13階にある人事委員会事務局のスプリンクラーが誤作動し、庁舎内に「火災が発生しました」と警報が流れた。
同事務局が水浸しになるなど、一時騒然となった。市は誤作動の原因を調べている。
管財課によると、スプリンクラーは熱に反応して警報が鳴る仕組み。
重要な書類やパソコンが水損したという報告はない。
同事務局では、職員らが後処理に追われたほか、12階の文化振興課も天井からの水漏れで、職員らは床にたまった水を吸い取ったり、パソコンが水損しないようにビニールをかぶせたりしていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140224-OYT1T01456.htm
2014年2月20日22時5分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は20日、石油火力の豊前発電所1号機(出力50万KW、福岡県豊前市)で、ボイラーに水を送るポンプ3台のうち1台が自動停止するトラブルが起きたと発表した。
ポンプや周辺設備に不具合があったとみられ、原因を調べている。
トラブルは同日午前8時ごろ発生。1号機は出力37.5万KWで運転中だったが、自動停止で出力が一時25万KWまで低下した。
残るポンプ2台が正常に作動したことから、その後出力は37.5万KWまで回復したという。
九電によると、このトラブルによる電力需給上の影響はないという。
豊前発電所は1977年に運転を開始。九電がもつ古い火力発電所の一つで、昨年6月に定期点検を終えたばかりだった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140221k0000m020121000c.html
(2014年8月4日 修正1 ;追記)
2014年2月24日付で九州電力HPに、原因に関する下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
ボイラー給水ポンプの駆動装置に連結する油配管に損傷が確認されたため、新管への取替えを行った。
出典URL
http://www.kyuden.co.jp/press_h140224-1.html
(ブログ者コメント)
プレスリリースに掲載されている図を見ると、タービン駆動用蒸気配管の弁を作動させる油圧配管に損傷が生じていた模様。
2013年11月19日19時20分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また九州電力HPにもプレスリリースが掲載されていた。
九州電力によると、苅田町にある九州電力苅田発電所の新2号機で、19日午前7時半過ぎ、ボイラーの蒸気の温度の上昇を知らせる警報が鳴った。
作業員が出力を下げるなどの対応を行ったが、蒸気の温度は、一時、通常よりも50℃近く高い610℃まで上昇したため、午前8時前に運転を停止した。
九州電力は、ボイラーの蒸気温度を制御するために水を送り込む弁の不具合とみて点検を行っているが、今のところ、復旧のめどは立っていないという。
一方、当面の電力の供給について、九州電力は、20日以降、気温が上がると予想されることや他社からの電力の融通によって、大きな影響はないとしている。
苅田発電所の新2号機は、ことし3月にボイラーの故障で運転を停止したほか、去年8月にもポンプに不具合が見つかるトラブルが起きている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20131119/3162571.html
http://www.kyuden.co.jp/press_131119-1.html
また、2013年11月21日20時21分にNHK北九州から、弁にゴミやサビが詰っていたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また九州電力HPにも図解付きでプレスリリースが掲載されていた。
九州電力で調べたところ、蒸気の温度を調整するためにボイラーに水を送り込む弁にゴミやさびが詰まり、正常に作動しなくなったことがわかった。
このため、この弁をう回する新たな配管と弁を設置する修理を行い、21日午前11時に運転を再開した。
九州電力では、運転を再開したことで当面、電力需給は安定するとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5023227021.html?t=1385066851479
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0042/0912/2p0r1d3g11degh.pdf
(ブログ者コメント)
九州電力のプレスリリースによれば、蒸気温度制御弁そのものではなく、当該弁を動かす計装空気弁に詰りが生じたため、バイパス弁を設置した由。
2013年9月26日付で読売新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)で8月27日、大雨の影響で、原子炉補助建屋の制御用地震計室が浸水し、地震を感知して原子炉を自動停止させるための地震計が使えない状態となっていることが26日、分かった。
浸水は放射線管理区域にも及んだが、放射性物質の外部への漏出はなかった。
泊原発3号機は安全審査のため停止中で、ほかにも地震計はあるため実質的な影響はないが、北電の危機管理の甘さが露呈した。
北電によると、原子炉補助建屋の周辺では排水機能を高めるために土砂の入れ替え工事を行っていたが、8月27日の大雨で、地面に掘った穴に大量の雨水が流れこみ、地下水などを一時的にためる地下2階の「湧水ピット」の排水能力を上回った。
ピットからあふれたのは約200トンの雨水で、一部が制御用地震計室に流れこみ、地震計4台がすべて浸水した。
翌日には排水を終えたが、地震計は今も点検中という。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130926-OYT8T00674.htm
2013年9月27日9時11分に北海道新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道電力は26日、大きな地震を感知して原子炉を止めるため泊原発3号機に設置されている複数の制御用地震計の一部が、8月下旬の大雨によって約1カ月間、使えない状態にあることを明らかにした。
北電は「泊3号機は停止中のため、安全上の問題はないと考えている」としているものの、事故防止のための機器だけに危機管理上の課題になりそうだ。
使えない状態になった制御用地震計は4台で、泊3号機の原子炉補助建屋の地下室に設置されていた。
8月27日の大雨で大量の雨水が補助建屋に流入し、冠水した。
北電は9月2日にそれらを取り外し、メーカーで点検中。復旧時期は未定だ。
制御用地震計は、稼働中の原発が大きな地震に見舞われた場合、原子炉を自動停止させるため揺れを感知する機器。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/494319.html
(ブログ者コメント)
○装置自動停止と連動させる地震計は、安全確保上、非常に重要な設備だ。
浸水の恐れがある地下に設置するというのは、いかがなものだろうか?
○4台もの地震計が使えなくなったことの影響として、読売新聞北海道版では「ほかにも地震計はあるため実質的な影響はない」と報じているが、この報道内容には疑問を感じる。
北海道新聞の報道の方が正解のような気がする。
2013年9月20日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスは19日、ガス漏れ事故防止の臭いをつけないままの都市ガスを県内で供給したと発表した。
同社によると、供給地域は前橋、高崎市内の約8万2000世帯と、渋川市の工場。
同日午前11時半、県内にある付臭装置が停止しているのを定期巡回で発見、作動履歴を確認したところ、18日午前11時47分ごろから、約24時間停止していたことがわかった。
臭いのあるガスを送り、無臭のガスと順次入れ替わっていくという。
臭いのないガスが供給されたのは同社で初めて。
ガス漏れに気づかない恐れがあるため、ガス器具使用時に窓を開けて換気する必要があるが、同社が前橋、高崎市に市民への注意喚起を依頼したのは、発見から5時間後の午後4時半。
両市は同5時20分から防災メールを送信するととも、フェイスブックなどで周知に努めたが、初めて事態を知った市民からは「危機管理上、時間がかかりすぎる」との批判の声が上がった。
同社は「影響が及ぶエリアを確認するのに時間がかかった」と説明している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130920ddlk10020102000c.html
(ブログ者コメント)
安全のために臭いをつけているわけだから、臭いをつける物質が添加されなくなったら一大事。
付臭装置のシステムがどのようなものか分からないが、たとえば加臭物質の流量が設定値以下に低下したら警報を出すなど、なにか対策はとられていなかったのだろうか?
(2013年10月14日 修正1 ;追記)
2013年10月9日付で東京ガスHPに、トラブル原因などが下記趣旨で掲載されていた。
ガスを付臭し送出する設備において、9月末に予定されていた配管検査に向け、ガス導管上の電動バルブを一時的に閉止し、仮設配管を通じてガスを送出する訓練を実施した。
訓練実施中、当該電動バルブを閉止した時に、付臭ポンプを自動停止する制御が働き、付臭ポンプが停止した。
しかし、作業に携わった社員が当該制御を把握していなかったため、付臭ポンプが停止したことに気づかず、訓練終了後も付臭ポンプの稼働状況を確認しなかった。
また、未付臭ガスが送出されたことを知らせるアラーム機能を有していたが、当該アラームの設定がオフになっていたことから、発報しなかった。
その後、翌19日、社員が定期巡回点検時に付臭ポンプが停止していることを発見し、このたびの事象が明らかになった。
出典URL
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20131009-01.html
また、10月9日20時0分にNHK前橋から、下記の補足的記事がネット配信されていた。
東京ガスによると、この作業はこれまでほとんど行ったことはなく、作業を行った社員は臭いが付かなくなる仕組みを知らなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065146531.html?t=1381353214582
2013年9月19日7時15分に福井新聞から、9月20日19時3分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、使用済み燃料などが入った炉外燃料貯蔵槽に設置されたナトリウム漏れ検出器が、一時、監視不能になったと発表した。
復旧するまでの約1時間、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
監視不能の間も、貯蔵槽内の液位計による漏えい監視装置は正常に作動しており、ナトリウム漏れはなかった。周辺環境への影響もないとしている。
監視不能となった検出器は、貯蔵槽周辺を流れる窒素ガスの空気圧でナトリウム漏れを調べる装置。
原子力機構によると、同日午前11時10分ごろ、中央制御室の運転員が検出器の指示値が異常値を示しているのを発見。
現場で確認したところ、検出器に窒素ガスを送る配管の手動弁が閉まっており、監視できない状態となっていた。このため、同35分ごろに運転上の制限の逸脱を宣言した。
その後、手動弁を開けて再起動したところ通常値に戻ったため、午後0時30分ごろに運転上の制限の逸脱から復帰した。
当時、手動弁付近では作業員2人が配管の保温材の設置作業を行っており、誤って身につけていた安全帯のロープを検出器の配管の手動弁レバーに引っかけ、弁が閉じてしまったことが原因とみられる。
原子力機構では、「現場での作業方法や作業員の管理体制を徹底して再発防止につとめたい」として、ロープは、使用する時以外は腰につけたケースに収納するよう作業員に指示するほか、弁のレバーそのものについても簡単に動かないよう、今後、固定する措置を検討するとしている。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/45626.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054694191.html?t=1379710572796
(ブログ者コメント)
同種トラブルの防止策として、報道されたこと以外、レバーを弁から取り外し、弁の近くに置いている工場もある。
2013年9月5日12時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
豊田市は4日、市内で震度5強の地震が観測されたとの誤った情報が、登録型のメール配信サービス「緊急メールとよた」で配信されたと発表した。
市内に設置されている震度計を業者が点検する際、震度計の電源を切らなかったため、作業時の揺れがデータ送信されたのが原因と分かった。
市によると、「4日午前9時21分頃、地震がありました。猿投地区 震度5強」と、同9時28分にメールで流れた。
配信先は、市にメールアドレスが登録されている1万9121件。
実際は、同地区にいた市職員が揺れを感じることはなく、市は12分後、誤りだったことを伝えるメールを送った。
市内12か所に設置の震度計のうち、複数地点で揺れが観測され、かつ1地点以上で震度1以上を観測すると、自動的にメール配信する仕組みになっている。
たまたま同時間帯に、実際に鳥島(伊豆諸島)近海で起きた地震を小原支所の震度計が震度1未満で観測。これに加え、猿投地区の伊保小学校に設置されている震度計を市職員立ち会いの下、業者が点検中で、電源を切らないまま、床にボルトで固定していたセンサーを取り外したため、センサーが震度5強と感知。
メール配信の条件を満たした形となり、誤配信につながったという。
配信サービスは2003年6月から開始。アドレスを登録した人に、無料で防災・防犯情報を流している。
市防災対策課は「震度計の点検手順を徹底し、再発防止に努める」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130904-OYT1T01550.htm
2013年9月3日付で読売新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本各地で激しい雨が降った2日、西脇市郷瀬町では、市が約3億円で整備した大型排水ポンプが作動せず、近くの民家5棟が床上浸水、19棟が床下浸水したことが分かった。
来住市長も被害の原因がポンプの不具合だったことを認め、住民に謝罪。「あってはならないことで、被害に遭った方々には申し訳ない。再発防止に組織を挙げて取り組む」としている。
市は今年5月、大型の排水ポンプ2基を備えた「郷瀬ポンプ場」を整備した。
杉原川の支流の日野川からあふれて民家に迫る水をポンプでくみ上げ、杉原川へ放流する仕組みで、5月の完成式で試運転していた。
初の本格稼働となった2日午前8時半頃、ポンプは毎秒3トンの水量で日野川からあふれた水のくみ上げを始めた。
同10時頃には一帯の水が引いたため、ポンプをいったん止めた。
しかし、10分後に再稼働させようとボタンを押したが2基とも動かず、周辺の水かさが一気に増して、民家も浸水したという。
市によると、同市野村町の午前8時~午後5時の雨量は76ミリに達し、特に午前8時からの1時間で25ミリの雨を観測した。
杉原川上流の多可町加美区市原では午前5時~午後5時に197ミリを観測、午前8時からの1時間で88ミリという猛烈な雨を記録した。
郷瀬町は2011年9月の台風12号の影響で、約220棟の床上・床下浸水の被害が発生した。そのため郷瀬ポンプ場の整備が急がれていた。
自宅が60cm近く床上浸水した田中さん(68)は「浸水被害を市に訴えたがなかなか職員に来てもらえなかった。最新設備だと聞いていたが役に立っていない」と憤っていた。
市上下水道部工務課の田中課長は「試運転は順調だったので想定外。原因を突き止めて市民の信頼に応えたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20130902-OYT8T01536.htm
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年9月14日6時21分に神戸新聞から、制御盤の機器に不具合があった可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ポンプを納入した酉島製作所が約1週間かけて調査した結果、制御盤の機器に不具合があった可能性があることが13日、分かった。
同社は同市に提出した調査の中間報告書で、自社の責任を認めた上で「損害に対しての補償には誠実に対応する」としている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006336221.shtml
2013年8月22日20時1分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月18日から降り続いた大雨の影響で、県内では天童市や寒河江市など6つの市と町で、最も長いところで1週間以上にわたって断水が続いた。
これらの自治体に水を供給しているのは、西川町にある県の浄水場で、この施設の構造的な問題が事態をより深刻にさせていた可能性が高いことが分かった。
具体的には、そもそも、ダムや川の水を浄水場に取り込む「取水口」の位置が、複数の支流が合流する濁りやすい場所に設置されていることや、濁りの原因となる汚泥を沈め、外に排出する「沈殿池」と呼ばれる池で、排出口が少なかったため、汚泥が底にたまり続けていたことが分かった。
この汚泥の排出口の問題は、おととし夏の大雨の際も改良が指摘されたが、結局、そのままになっていたという。
西川町にある浄水場の阿部所長は「当時は、費用をかけて直さなければならないという認識はなかった。改良を施す前に今回の事故が起きてしまった」と話している。
県も、断水が長引いた原因として浄水場の構造的な問題があったとして、施設の改修を行うことにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6023644721.html?t=1377201662916
(ブログ者コメント)
設計不具合事例ならびに自所事例対応遅れによるトラブル再発事例として紹介する。
2013年8月21日付で神奈川新聞から、8月22日付で毎日新聞神奈川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時ごろ、大和、海老名、綾瀬、相模原の4市で計約4万2千世帯で断水したり、水量が減ったりするトラブルがあった。
座間市広野台で水道管の点検中、バルブの切り替えを行った際にバルブ開放が十分に行われない作業ミスがあったためといい、断水は約30分ほどで復旧した。
県企業庁によると、点検は県内広域水道企業団が実施。バイパス管のバルブを開けようとしたところ、開放が不十分で水圧が低下した。
大和市のつきみ野、中央林間、下鶴間などで約3万800世帯、海老名市の東柏ケ谷、国分北などでは約1万700世帯に被害があった。
復旧後も鉄さびが混入する濁った水が出る影響が残った。県企業庁は「濁りがなくなるまで使わないでほしい」と呼び掛けている。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1308210015/
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130822ddlk14040262000c.html
2013年8月14日20時10分に毎日新聞から、8月15日2時4分にmsn産経ニュース福岡から、また8月15日付で朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は14日、石炭火力の苅田発電所新1号機(出力36万KW)が同日午前6時58分に運転を自動停止したと発表した。
蒸気冷却水の取水口で大量のクラゲが発生し、クラゲ除去装置が壊れて、海水が十分に取り込めなくなったのが原因。
電力の安定供給に支障はなく、九電は週内の復旧を目指している。
苅田1号機では、クラゲの襲来に備え、
①取水口のまわりにクラゲ防止網を張る。
②網と海底の隙間をくぐり抜けたクラゲをすくい上げて除去する装置を置く
という二重の対策をとっていた。
除去装置は取水口の手前にあり、上下に回転する幅3mの金属製網かごにクラゲを集め、侵入を防ぐ仕組み。
3台で1時間当たり計87トンのクラゲを取り除けるが、今回は短時間に大量に発生して、網と海底の隙間から入ったクラゲの量が除去装置の処理能力を超えたため、装置の部品が壊れた。
苅田に近い豊前火力発電所でも、6~7月にかけ、クラゲによる出力抑制を7回強いられている。
福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所は「平年に比べ大量発生している状況ではない」と話し、潮流や風向きなどで発電所付近にたまたま集中したとみる。
ただ、今後も大量発生する恐れは否定できず、九電は「もっと有効なクラゲ対策がないのか」と頭を悩ませている。
クラゲの大量発生が原因で九電の発電所が停止したのは、平成11年と19年の新大分発電所に続き3例目。
今回襲来したのはミズクラゲとみられる。
http://mainichi.jp/select/news/20130815k0000m020038000c.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130815/fkk13081502040000-n1.htm
(ブログ者コメント)
九州電力HPにも同主旨のプレスリリースが掲載されていた。
そこに掲載されている図を見ると、クラゲ対策ネットは3枚、深さ5mまで展張されていた模様。
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0041/6324/8pr1e4ea1red1.pdf
2013年7月14日12時8分に読売新聞から、7月13日22時39分にmsn産経ニュースwestから、また7月14日付の毎日新聞京都版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後5時30分頃、京都市伏見区の自動車用品販売店「スーパーオートバックス・京都伏見」で火災警報器が作動し、1階のピットと呼ばれる整備場で粉末状の消火剤が大量に噴霧された。
ピットを囲むように防火シャッターが下り、中にいた作業中の男性従業員4人と近くにいた男性客1人が消火剤を吸い込み、のどの痛みを訴えて病院に運ばれたが、いずれも軽症。
ピット内にあった客の乗用車10台や商品のタイヤなどが、桃色の粉末で覆われた。
警察などによると、車などが燃えた形跡はなく、警報器が誤作動したか、警報器のボタンが押された可能性があるという。
整備場近くにいた男性会社員(36)は「突然、目の前に消火剤の白い煙が広がり、シャッターが下りた。気が気でなかった」と話していた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130714-OYT1T00392.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130713/waf13071322420031-n1.htm
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130714ddlk26040290000c.html
2013年7月9日18時44分にNHK金沢から、7月10日付で毎日新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県射水市にある富山新港火力発電所の石炭1号機の煙突の周辺で固形物が散乱するトラブルがあり、北陸電力は煙突の点検のため、石炭1号機の運転を10日から20日間、停止することを決めた。
北陸電力は、運転を停止しても電力の安定供給に支障はないとしている。
石炭1号機は、先月28日から定期点検のため運転を停止していたが、今月1日に稼働させた際、煙突から80mほど離れた地点で最大1片1cm、厚さ1mmほどの固形物が落ちてきたという。
これを受けて、石炭1号機は運転の出力を落として運転されていて、その後、固形物の落下は確認されていないという。
この固形物は、煙から大気汚染の原因となる二酸化硫黄などを分離する際に出た石膏と見られ、煙突の内壁から何らかの原因で剥がれて飛散したと考えられるという。
今回の定期点検では、煙突の内部は対象になっていなかった。
このため、北陸電力は石炭1号機の運転を10日から20日間停止して煙突の内部に異常がないか改めて点検することを決めた。
石炭1号機の出力は20万KWと北陸電力の火力の発電機としては最少で、北陸電力は電力の安定供給に支障はないとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025922721.html?t=1373404515805
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20130710ddlk16040543000c.html
(2013年7月8日 修正3 ;追記)
2013年7月5日付で朝日新聞(聞蔵)から、7月5日17時34分にmsn産経ニュースから、運転開始当初と設備の使い方が変わっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設を共同運営する日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が設置した有識者会議は5日、会合を開き、放射性物質が漏れやすい構造に設備を改造していたとする調査結果を発表した。
実験しやすくするためだったという。
施設では、陽子のビームを金属の標的にぶつけて、そこから生まれるビームを様々な実験に使う。
2009年1月の運転開始当初の設計では、高いビーム出力の運転に備え、標的のニッケルをステンレス製の容器で密閉して運用する計画だった。
だが09年10月以降、より多くのビームを出せる白金や金などを標的にするよう設計を変更。
この際、放射性物質が漏れやすい気密性の低い容器に取り替えられた。
気密性が低かったことで、事故の際に放射性物質が漏れた。
有識者会議の報告では、密閉された容器ならば、ビームの異常照射があっても、放射性物質が漏れなかったと指摘した。
事故では、想定を超える高出力のビームにより金属が溶けて放射性物質が外部に漏えい。金属が密封容器に入っていれば事故は防げた可能性が高く、管理体制が問われそうだ。
実験を担当した高エネ研は、密閉容器を使わなかった理由について「ビームの出力は低く、金属が溶けるとは思っていなかった」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130705/dst13070517350006-n1.htm
(ブログ者コメント)
○当初の設計思想を変えて運転する場合は、よくよく安全性についても検討しなければならない。
本件、変更管理がうまくいかなかった事例だと言えるかもしれない。
○7月5日に開かれた第2回有識者会議の資料2には、標的などの変遷経緯が写真付きで解説されている。
http://j-parc.jp/HDAccident/images/HDAccident20130705_02.pdf
九州電力は、石油火力の豊前発電所2号機(出力50万KW)で6日午前11時ごろ、緊急停止するトラブルがあったと発表した。
同社によると、作業員が2号機の燃料バルブを、定期検査中の1号機のものと勘違いして誤って閉め、燃料供給がストップしたことが原因で、同日午後5時過ぎに運転を再開した。
トラブルの影響で、この日の供給力は、予定していた1356万KWから1306万KWに低下。最大需要の1120万KWに対し、電力使用率は83%から86%に上昇したが、需給上の支障はなかった。
福岡市の本社で記者会見をした辻発電本部部長(火力担当)は「ご心配をおかけして申し訳ない。再発防止に努める」と頭を下げた。
燃料バルブは、燃料油タンクとボイラーを結ぶ配管に付いており、1号機の燃料バルブと区別できるようにきちんと表示されているという。
1号機と2号機の建屋は離れているが、バルブは25mしか離れておらず、辻部長は「似たようなバルブが並んでいたため、思い込みで間違った可能性がある」と話した。
誤った作業員は九電の社員で、作業は1人で行っていた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130607k0000m020038000c.html?inb=ra
(ブログ者コメント)
バルブの閉め間違いによるトラブルといえば、40年ほど前に山口県で起きたエチレン装置火災事故を思い出す。
あの事故でも、火災の直接の原因ではなかったものの、近くにある違ったバルブを閉めたため、装置が緊急停止した。
そういった事故の再発を防止するため、バルブや配管などには流体名などが表示されるようになり、今回の発電所でも表示されていたらしいのだが、それでも間違う時には間違ってしまう。
まこと、ヒューマンエラー防止は難しい。
12日午前10時半すぎ、口永良部島にある九州電力の火力発電所の1号機の定期点検中に、作業員が間違って2号機の燃料タンクから発電機に燃料を送るための弁を閉じた。
この発電所は口永良部島にある唯一の発電所で、1号機と2号機があるが、点検のためすでに運転を停止していた1号機だけでなく、燃料の供給が止まった2号機でも運転が停止したため、島内の149戸すべてが2時間近くにわたって停電した。
2号機の発電機に燃料を送る弁と1号機の弁は同じ建物のなかにあるということで、九州電力鹿児島支社は、作業員がどうして2号機の弁を閉じたのか原因を調べている。
九州電力鹿児島支社では「今後、このようなことがないよう再発防止に万全を期します」としている。
出典URL
(ブログ者コメント)
ヒューマンエラーを誘発するようなバルブ配列だったのだろうか?
他に情報がないか、九州電力HPなどを調べてみたが、上記以外の情報は見つからなかった。
中国電力の三隅火力発電所1号機で8日、不具合を知らせる警報がなり、発電を緊急に止めて原因を調べたところ、発電用タービンの動きを制御するための油が、配管の接続部分から漏れ出ているのが見つかった。
中国電力の調査で、この接続部分にある直径およそ3cm、厚さ3mmのゴム製Oリングの1か所に亀裂があることがわかった。
このため、亀裂のあったOリングを新しく取り替え、10日午前3時から運転を再開した。
中国電力によると、去年行われた定期点検の際、このOリングも新しいものに取り替えたが、リングをはめ込む金属製の板の浅い溝にきちんとはまっておらず、圧力がかかって切れたと見られるということで、念のためにほかに3か所ある同じ作りの接続部分のリングも今回、交換したという。
三隅発電所では、需要が高まる夏を前に先月末から1週間あまりにわたって発電設備の点検を行っていたが、不具合が見つかった場所は点検の対象となっていなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034477411.html?t=1368222146769
26日午前9時ごろ、佐伯市弥生の弥生学校給食センターの職員から「水道水から塩素が検出されない」と佐伯市役所に連絡があり、市の職員が水道水の施設で調べたところ、水の中に殺菌のための塩素が入れられていなかったことがわかった。
同センターでは、毎日水質検査を実施している。
塩素が入っていない水道水は佐伯市弥生の一部、536世帯1363人に供給されたが、これまでのところ住民の健康被害などの情報はないという。
水道水には1ℓあたり0.1mg以上の塩素を入れて、大腸菌などの細菌を除去するよう法律で定められている。
市によると、水道水に塩素を入れるための施設で塩素が結晶化してパイプの結合部分が目詰まりしていたことが原因で、およそ7時間後の午後4時ごろには復旧したという。
今回、目詰りが発見されたパイプの結合部分は点検がされておらず、今後、市で定期的に点検を行っていく方針。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074210981.html?t=1367010371412
http://www.tostv.jp/news/index.php?nno=13295
6日午後2時半ごろ、大飯原発3号機で、非常用ディーゼル発電機や電動の弁などを制御するために必要なバッテリーからの電源供給が切れたことを示す警報が鳴った。
調べたところ、社内の研修で運転員が非常用電源盤の扉を開けて説明していた際に、誤って電源の供給を止める遮断器引き出し用レバーに接触し当該遮断器が開放したのが原因で、2系統ある非常用直流電源の1系統が停止した。
すぐに入れ直して、およそ1分後に電源は復旧したという。
原子力規制委員会によると、このトラブルに伴って1次系の高温高圧の水が流れる配管につながる「加圧器」と呼ばれる設備で水位が一時上昇したが、トラブルによる原子炉の運転など安全上の影響はないという。
大飯原発3号機は、4号機とともに国内で唯一運転している原発で、関西電力はこのトラブルで、去年7月の運転再開後初めて「保安規定を逸脱した」として、国や福井県に報告した。
原子力規制庁の職員が立ち入り調査をして、トラブルの詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130206/k10015344332000.html
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00240039.html
(ブログ者コメント)
関電HPに掲載されている写真を見ると、電源盤の左下隅、20cmほど奥まったところにあるレバーに接触したようだ。
「これが引き出し用レバーです」などと、レバーを指差しながら説明していたのだろうか?
26日午前、東電福島第一原発3号機で原子炉への注水量が上限の増加幅を一時、超えるトラブルがあったが、東電の調べで、作業員が誤って流量を調整する弁のハンドルに触れてしまったため起きたことがわかった。
同原発では、核分裂反応が連続して起きる「臨界」になることを防ぐため、原子炉への注水量が急激に増えないよう、1時間あたりの増加幅を最大で1トン以下に抑えるよう保安規定で定めている。
ところが、きょう午前11時に3号機の注水量の増加幅が1時間あたり1.2トンに達し、上限を超えた。
東電によると、注水量はすぐに調整して元の量に戻り、格納容器内の放射性物質の濃度にも変化はなかった。
その後、東電が原因を調べたところ、流量を調整する弁はタービン建屋の外側の屋外にあり、当時、近くで水が流れる配管の保温材を取り外す作業を行っていた作業員が、誤って弁のハンドルに触れてしまったことが原因だと分かった。
東電は、「必要な対策をとっていきたい」と話している。
原子炉への注水をめぐっては、ことし8月、1号機から3号機への注水量が必要な量を一時、下回るトラブルも起きていて、原発を冷却する重要な設備での相次ぐトラブルに、東電の管理が問われている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053758611.html?t=1353973676046
(ブログ者コメント)
東電HPにアクセスしてみたが、記事はあるものの、写真は掲載されていなかった。
報道内容から推察すると、コックバルブのハンドルに触れてしまったのかもしれない。
重要バルブであれば、注意喚起といったソフト面の対策だけではなく、カバーをつけるなどの物理的対策が必要だろう。
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。