2023年6月7日14時16分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととい午後5時ごろ、長岡市立中央図書館の地下排水溝に通じるマンホールで、設備会社の従業員で見附市の山田さん(男性、47歳)と小千谷市の細貝さん(男性、28歳)が、いずれも意識がない状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。
マンホールの中は酸素濃度が低かったということで、警察が酸欠の可能性もあるとみて調べていましたが、いずれも死因は血中の酸素濃度が低くなる低酸素血症とわかったということです。
当時、合わせて5人で図書館のトイレの改修工事を行っていましたが、警察によりますと、当初の予定ではマンホールの中に入る工程はなく、トイレが詰まっていると追加の相談を受けたことから、状況を調べるために2人がマンホールに入ったとみられるということです。
2人がマンホールの中にいたことについて、ほかの3人は知らなかったと話しているということで、警察は当時の状況などを詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230607/1030025338.html
6月7日11時20分に読売新聞からは、死亡したうちの1人は現場責任者だった、トイレの配管洗浄作業中だった、現場には酸素濃度測定器がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日は他の作業員と、トイレの配管を洗浄する作業をしていた。
山田さんは現場責任者だった。
長岡署などは6日、現場で実況見分を実施、2人が倒れていたマンホール内は、酸素欠乏の危険性がある酸素濃度18%未満だったことを確認した。
同署によると、2人は事故当時、酸素濃度を測る測定器を所持しておらず、現場にも設置していなかったという。
また、同署などによると、マンホール内への進入は、予定されていた作業計画に含まれていなかった。
同署や長岡労働基準監督署は、2人がマンホール内に入った経緯を確認するとともに、業務上過失致死や労働安全衛生法違反の疑いも視野に詳しい事故原因を調べる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230606-OYT1T50203/
6月7日21時21分に産経新聞からは、5人はトイレの配管詰まり解消作業を行っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた5日は、2人を含む作業員計5人が図書館のトイレの配管詰まり解消の作業を行っていた。
2人が倒れているのが見つかった場所は、作業とは直接関係ない、館内1階のマンホールの内部だったという。
図書館側は取材に対し、「業者から作業が終了したと報告を受け、その後マンホールが開いているのを職員が見つけた」と話した。
https://www.sankei.com/article/20230607-RI4L5L4JKZP6LE4TSBNSOAL7VM/
6月27日20時54分に新潟日報からは、酸欠を想定した準備をせず中に入った可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人はマンホールの穴の直下近くでうつぶせの状態で倒れていたことが7日、関係者の話で分かった。
長岡市消防本部によると、救助当時の現場の酸素濃度は低く、長くはいられないレベルだった。
長岡署は同日、2人の死因が低酸素血症だったと発表した。
長岡署によると、5日はマンホール内での作業は予定されていなかった。
また、救助に当たった消防によると、現場に酸素濃度を測る検知器などは落ちていなかった。
2人が酸素欠乏を想定した準備をせずに中に入り、死亡した可能性がある。
長岡労働基準監督署によると、県内で酸素欠乏症による労災死亡事故は、少なくとも2022年度までの10年間発生していない。
長岡労基署は、図書館内のマンホールが酸素濃度18%未満で法令によって対策が義務付けられている「酸素欠乏危険場所」に当たるかどうかを調べている。
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/229218
2023年9月1日16時44分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、事故の4ケ月前にもトイレ詰まり解消作業を行っていたが、2回とも?作業者に酸欠特別教育を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長岡労働基準監督署は、酸素が少なくなる場所での作業ということがわかっていながら、亡くなった従業員一人に特別な教育を行わずに危険な場所で作業に就かせていたとして、労働安全衛生法違反の疑いで長岡市の建築設備会社と会社の代表取締役を書類送検しました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、新潟県長岡市にある建築設備工事会社と代表取締役です。
長岡労働基準監督署によりますと、6月の死亡事故が起きる前の今年2月に、長岡市立中央図書館の地下にある作業スペースで、トイレの詰まりを取り除く作業を行わせた際、酸素が少なくなる場所での作業ということがわかっていながら従業員一人に特別な教育を行わず、作業に就かせた疑いが持たれています。
労働安全衛生法では、酸素欠乏の恐れがある場所で働かせる場合には、知識不足から生じる事故を防ぐため、空気呼吸器などの使用方法など特別な教育を行っていない労働者に作業させることを禁止しています。
その後、6月に長岡市立中央図書館のトイレで同様にトイレの詰まり作業を行っていた際、作業をしていたこの会社の47歳と28歳の男性2人が低酸素血症で死亡する事故が起きています。
死亡した2人のうち、もう1人が教育を受けていたかについては 労基署は明らかにしていません。
この事故について警察は、業務上過失致死の疑いを視野に捜査を続けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/451b70488817949f5ee5c21dbdf2ee50f638a7da
9月1日20時6分にNHK新潟からは、2月の教育未実施は6月の事故を調べる中で判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、長岡市の図書館のトイレの改修工事で、酸素欠乏のリスクなどに関する特別な教育を行わず、作業員1人を地下のスペースで作業させたとして、労働基準監督署は1日、市内の建築設備工事会社と社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
長岡労働基準監督署によりますと、ことし2月上旬、長岡市の市立中央図書館のトイレの改修工事で、20代の男性作業員に対し、酸素欠乏のリスクなどに関する特別な教育を行わず、地下のスペースで作業させたとして、労働安全衛生法違反の疑いが持たれています。
ことし6月、同じ図書館の敷地内にある地下のスペースで作業していたこの会社の20代と40代の男性作業員2人が低酸素血症で死亡する事故が起きていて、労働基準監督署が調べるなかで、今回の事案がわかったということです。
この建築設備工事会社はNHKの取材に対し、「担当者が不在でコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230901/1030026355.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。