







2021年7月7日11時53分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船橋労働基準監督署は6日、労働安全衛生法違反の疑いで、東京都江戸川区東葛西の金属製品製造加工業「T製作所」と同社の男性代表取締役社長(54)を書類送検した。
書類送検容疑は市川市本行徳の同社市川工場で、2019年11月2日に定期自主検査でプレスの光線式安全装置に異常が認められたにもかかわらず、修理など必要な措置を講じなかった疑い。
同署によると、同社の男性作業員(53)が今年2月9日、プレスで鉄板の型を抜く作業中、安全装置が機能しなかったためプレスの上下金型にはさまれ、上腕を切断する事故が起きた。
同社は同署の調べに対し、「生産活動ができるから修理しなかった。安全に対しての意識が低かった」と容疑を認めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0a72e4544f01df9b5bf19bb6e0f5697cee66b3a
2015年6月20日付で朝日新聞大阪市内版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
法で定めた動力プレス機械の定期検査を怠ったために従業員の指の切断事故が起きたとして、淀川労基署は19日、豊中市走井のプレス加工製造業「Tプレス工業」と同社社長(74)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
社長は、容疑を認めているという。
同署によると、同法では最低でも1年1回、動力プレス機の自主検査を義務づけているが、少なくとも2012年6月3日から2年間、検査を怠った疑いがある。
同社工場では14年6月3日、従業員が動力プレス機械を使って配管部品向けに鋼材を曲げる作業をしていたところ、光線式の安全装置が作動せず、従業員の右手が金型に挟まれて指3本を切断し、同署が労災事故として調べていた。
2015年5月15日18時36分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後4時35分頃、奈良県大和高田市のプラスチック加工会社「L社」で、ボトルを作る成型機に潤滑油を差す作業を行っていた工場長の男性(64)が、この機械に頭部を挟まれ、頭の骨を折るなどして死亡した。
警察が、原因を調べている。
警察の発表では、男性は1人で作業をしていた。
成型機は左右からプレスするタイプで、機械を収めた扉を開けると自動的に止まる仕組みだが、何らかの原因で停止しなかったという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150515-OYT1T50082.html
2015年3月31日7時3分に産経新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前7時ごろ、柏市のアスファルト再生工場「T社」で、同社社員の山崎さん(男性、24歳)が脚立に座った状態で、3階天井部分にある機械に頭を挟まれているのを別の社員が発見した。
山崎さんはすでに心肺停止状態で、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察によると、窒息死とみられる。
4階に薬剤のタンクがあり、底部分には3階の計量容器に薬剤を注ぎ入れるため、開閉口が付いていた。
山崎さんは、この開閉口に頭を入れ、下からタンク内の清掃をしていたという。
山崎さんは、開閉口が自動で閉まらないように、レバーに木製のトンボを立てかけて固定していたが、何らかの理由で外れたとみられる。
清掃は3人で行うなどのマニュアルが守られておらず、警察は、安全管理体制に問題がなかったか調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/150331/rgn1503310078-n1.html
3月31日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
薬剤タンク底のゲートの開閉部に頭部を挟まれて死亡した。
清掃の際はゲートの開閉を手動に切り替えるが、自動になっていた。
(ブログ者コメント)
「事例(挟まれ・巻き込まれ;安全対策無視)」カテゴリーを、「事例(挟まれ・巻き込まれ)とは別個に新設し、この事例は、そこに入れました。
また、過去の同様な事例も、新カテゴリーに編入しました。
(新設理由)
法律で禁止されていること、マニュアルや安全設備があるにもかかわらず、それに従わず事故になった事例が結構多い。
そういった事例が特に多いと感じている「挟まれ・巻き込まれ」事故について、啓蒙の意味で、カテゴリーをもう一つ作りました。
2015年2月18日21時0分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月19日10時45分に佐賀新聞から、2月19日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
有田町にある食肉販売会社の工場で、去年9月、同じ日に2人の従業員が相次いで機械に腕を巻き込まれ、骨折などのけがをする事故があり、伊万里労基署は、職場の日常的な安全管理に問題があったとして、この会社と工場長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、有田町にある食肉販売会社と、この会社の食肉加工工場の工場長。
この会社の工場では、去年9月、同じ日に2人の従業員が相次いで食肉を切断する機械に腕を巻き込まれ、ひとりが腕をねんざしたほか、もうひとりが腕を骨折する事故があった。
同署によると、いずれの事故も、鶏肉を部位ごとにカットする作業中、機械の中に落下した肉片や鶏ガラを取ろうとした際に発生し、2人は、いずれも機械を止めたり、道具を使ったりせずに、直接、機械の中に腕を伸ばしていたという。
切断機内に手などを入れると自動停止する装置は、解除されていたという。
同署でさらに調べたところ、この工場では、ふだんから落下した肉片や鶏ガラを取り出す際に、機械を止めたり、道具を使ったりするなどの安全対策を講じていなかったことが分かり、同署は、職場の日常的な安全管理に問題があったとして、会社と工場長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたことについて会社の社長は、「事故が起きたことに対して責任を感じています。今後、より安全な職場環境づくりに取り組んで参ります」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5085546711.html?t=1424298294587
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10102/158167
2015年1月17日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三条労基署は15日、燕市の金属洋食器メーカー「H社」と男性プレス機械作業主任者(61)を、労安法違反(安全措置義務違反)の疑いで書類送検した。
調べによると、H社と主任者は、昨年9月9日、40代の男性従業員に、安全装置を設けずにプレス機を使わせた疑いがある。
従業員は右手をプレス機に挟まれ、指3本を骨折する全治3ケ月の重傷を負った。
H社では、12年7月にも男性従業員が安全装置を設けていないプレス機で手を挟まれ、左指を切断する事故が起きた。
同署が安全措置の徹底を行政指導したが、その後も、作業効率を上げるため、安全装置を使わないことがたびたびあったという。
2014年5月23日10時31分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
河北町の機械部品製造業・N精工谷地工場で昨年10月、社員の男性(当時30)が機械に体を挟まれて死亡した労災事故で、山形労基署は22日、同社のほか、同社の副部長(50)と課長(51)を労安法違反(安全装置等の有効保持)の疑いで書類送検した。
送検容疑は、同月5日午後11時45分ごろ、産業用ロボットとの接触防止用の囲いの扉が故障し、稼働中のロボットアームに挟まれるなどの危険性がある状態だったにもかかわらず、扉の修理など事故防止の措置を講じなかった疑い。
同署によると、男性はパワーショベルの油圧部品を製造する加工機械とロボットアームの間に胸を挟まれ、窒息死した。
囲いの扉は開けると、ロボットアームが停止する仕組みだったが、副部長と課長は,扉の安全装置が機能していないのを認識しながら放置したという。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201405/23/kj_2014052300451.php
2013年12月5日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日立労基署は4日、労働者の危険防止措置を怠ったとして、日立市留町のプレス機械加工業「M社」と同社の専務(51)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、6月10日、男性作業員(49)が金型に左手を挟まれて指4本を失う事故が起きた。
同社は、金型の間に手が入るのを防ぐ囲いを設置しておらず、また、もし手が入っても急停止する安全装置があるのに、作動させていなかった疑いがある。
(2013年12月28日 修正1 ;追記)
2013年12月5日付の茨城新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
容疑は、男性従業員がプレス機械で建築金物の加工作業中、労安法などで義務付けられている安全措置を講じなかった疑い。
同社では2011年7月にも、プレス機械による事故が発生し、同署が安全措置を講じるよう指導していた。
名古屋労基署は5日、春日井市のS工業と同社社長(76)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同社工場で昨年9月26日、男性従業員(65)がプレス機械で左手小指を切断する事故が起きた際、同社と社長は、プレス機械作業主任者に安全装置の切り替えキーを保管させていなかった疑いがある。
事故当時、キーは機械に差し込まれたままだった。
(ブログ者コメント)
http://www.omsa.or.jp/News/press_anzen.html
2013年1月26日14時5分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前2時10分ごろ、岐阜県各務原市金属団地のTダイカスト工業の工場で、従業員の男性(42)がプレス機械に頭部をはさまれているのを警報に気づいた別の従業員が見つけた。
男性は病院へ運ばれたが、脳挫傷による死亡が確認された。
警察の調べでは、工場は3交代勤務で、男性は25日午後9時から作業を始め、プレス機械を1人で操作していた。
警察で原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130126k0000e040259000c.html
(2014年7月10日 修正1 ;追記)
2014年7月7日17時9分にNHK岐阜から、安全装置が作動しないよう細工していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
※新情報に基づき、タイトルも修正した。
去年1月、各務原市の工場で、当時42歳の作業員が溶けたアルミニウムに圧力をかけて形を作る鋳造の機械に頭を挟まれ死亡した事故で、この会社の社長ら4人が、安全に配慮していなかったとして、業務上過失致死の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、各務原市に本社があるTダイカスト工業の44歳の社長や63歳の取締役の工場長など4人。
この事故は去年1月、溶けたアルミニウムに圧力をかけて形を作る鋳造の作業をしていた、この会社の従業員の男性(当時42)が、アルミニウムに圧力をかけるプレス装置の部分に頭を挟まれて死亡したもの。
警察によると、本来、機械が動いた状態でプレス装置に近づくと安全装置が作動して機械が止まるが、この工場では生産効率を上げるため、安全装置が作動しないよう細工をしていたという。
警察の調べに対し社長らは、「もっと安全に配慮すべきだった」などと供述し、容疑を認めているという
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085806202.html?t=1404764586717
熊谷労基署は19日、本庄市都島の自動車部品メーカー「M製作所」と同社の安全管理責任者の男性社員(51)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、男性社員は同社の工場内にあるプレス機の安全装置を解除し、今年1月18日、男性作業員(58)に作業させた疑いがある。
男性作業員は機械に両手を挟まれ、大けがを負った。
男性社員は、「作業効率を上げるために解除していた」と話しているという。
(2012年12月2日 修正1 ;追記)
2012年11月26日付の埼玉新聞紙面には、安全管理責任者が安全装置を無効にして作業するよう命じたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
容疑は、男性社員がプレス機械で自動車部品の型抜き作業を行う際に、安全装置を無効にして作業をするように命じ、両手がプレス機に挟まれる事故を起こした疑い。
男性社員は左手首などを失った。
インターロックという安全設備があったがために、経営的には作業効率の低下が、作業する人には面倒臭さがもたらされた。
面倒臭ければショートパスしたくなるのが人間の常だが、それを抑えるのが安全管理者の役目だ。
ネットで調べると従業員130人の中堅企業らしいが、なぜ安全管理体制が形骸化したのだろう?インターロック機能の意味合いも機械メーカーから伝えられていたと思うのだが・・・。
裁判長は、「以前にも安全装置が作動しない状態にして労災事故が起きており、生産効率ばかりを重視した動機は無責任で犯行は悪質だ」と指摘した。
その一方で、反省の態度を示していることや遺族との間で示談が成立していることなどをあげ、執行猶予4年の判決を言い渡した。
ヨコタ東北は、「判決を真摯に受け止めると同時に、再びこのような事故が起こらないように企業努力に励みます」とするコメントを出した。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。