本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
ブログ内検索 Site Search
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
アーカイブ Archive
最新記事 Latest Articles
(11/22)
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/18)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
(11/15)
(11/14)
(11/14)
(11/13)
(11/13)
(11/13)
(11/12)
(11/12)
(11/12)
(11/11)
(11/11)
(11/10)
(11/10)
(11/09)
(11/08)
最古記事 Oldest Article
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
2011年9月22日2時6分にmsn産経ニュース茨城から、また同日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前7時半ごろ、常総市の三菱マテリアル筑波製作所で蓄電設備から煙が上がっているのを従業員が発見、119番通報した。有毒の二酸化硫黄ガスが発生したが、けが人は出ていない。
ただ、ナトリウムが水と反応するため、台風15号接近で雨が降り続く中、消火活動は難航し、水では消火できなかったため、砂を使って消し止めたという。
警察によると、蓄電設備は大型のナトリウム硫黄電池を20台備え、夜間電力を同製作所に日中供給するための設備。東京電力が管理している。
大きさは、間口10m、奥行き2.5m、高さ5mで、2棟が並んでいるうちの南側の2台が化学反応で燃えたとみられる。
警察で出火原因を調べている。
出典URL■■■
(2011年10月31日 修正1 ;追記)
2011年10月26日に、朝日新聞(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本ガイシは、25日、主力製品の大容量蓄電池(NAS電池)の新規出荷を停止し、既存顧客に電池の使用停止を求めていることを明らかにした。
三菱マテリアル筑波で起きた火災事故の原因がつかめないため、安全対策を優先する。
火災時は消火に水が使えず、砂で埋めたため、鎮火には約2週間かかった。
日本ガイシは社内に事故調査委員会を作り原因究明を続けているが、なお時間がかかる見通し。
また、10月28日19時3分に、NHK秋田から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力では、震災の影響による電力不足に対応するため、ことし12月の運用開始を目指し、能代火力発電所に、夜間に発電した電気を蓄え、需要が高まる日中に供給する国内最大規模の蓄電設備を設置する工事を進めていて、計画では今月上旬には蓄電池本体の設置工事が始まる予定だったが、ことし9月、茨城県の工場で同じ型の蓄電池で火災があったことを受け、工事は延期されている。
東北電力では、蓄電池のメーカーによる火災の原因調査がまとまるのを待って工事を再開する方針だったが、調査が長引いていることから、当面、蓄電池の設置工事を見合わせることを決めた。
これによって蓄電設備の運用開始の時期は大幅にずれ込み、電力不足が懸念されるなか期待されていたこの冬の運用開始は難しい状況となった。
東北電力では今後、火災原因の調査や安全対策がまとまるのを待って蓄電池の設置工事を再開する方針だが、今のところ設置のめどはたっていない。
(ブログ者コメント)
日本ガイシは世界中で1社しかないNAS電池メーカーだが、その株価は、今回の事故を境に2~3割下がったままになっている。
製品安全に関する事故だった可能性があるが、事故というもの、会社の経営に大きなダメージを与え、かつ社会的にも多大なる影響を及ぼすことがある、これはその典型的な事例だ。事故の規模自体は小さかったが。
(2011年12月22日 修正2 ;追記)
2011年12月20日12時27分に、NHK名古屋から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題で、会社側は19日、安全対策を強化するため、今年度約 600億円の特別損失が生じる見通しを明らかにした。
社長によると、これまでの調査で製造段階での問題は見つからなかったが、通常は行わない取り付け方で設置した場合には、ごく稀に火災が起きるケースがあったという。
日本ガイシでは、NAS電池を使っている国内や海外の 170あまりの施設に対し安全対策を強化することになり、その費用として、今年度は約 600億円の特別損失が発生する見通しで、最終損失は 400億円と、創業以来初めて赤字になるという。
日本ガイシからの12月19日付プレスリリース資料は下記。
■■■
以下は、当該資料中の原因に関する記述。
なお、最終的な火災原因の特定と安全対策の認定は今後、消防当局によってなされますが、当社における原因究明と対策の検討が進捗したこと、また、当期の業績に重大な影響を及ぼすことを考慮し、今回の火災事故に起因して今後、発生が見込まれる各種費用の総額約600 億円を特別損失として推定いたしました。
(ブログ者コメント)
プレスリリース資料中、具体的な原因については、消防発表待ちということで言及されていないが、会社として原因を特定できたからこそ、特別損失金額が算定できたのだろう。
とすれば、NHK報道のようなことが原因だったものと思われる。
(2012年6月12日 修正3 ;追記)
2012年6月7日付で日本ガイシHPに、原因は単電池1本の製造不良だったという、下記趣旨のプレスリリースが図解付きで掲載されていた。
1.NAS電池システムを構成するモジュール電池40台のうち1台(単電池384本収納)に製造不良の単電池が1本あり、その単電池が破壊して高温の溶融物が流出した。
2.溶融物がモジュール電池内のブロック間にある砂層を越えて流出し、隣接するブロックにある単電池との間で短絡(ショート)が発生した。
3.短絡した単電池間にヒューズが設置されていなかったため、短絡電流が継続的に流れて発熱したことで多数の単電池が破壊して火災が発生し、当該モジュール電池全体に延焼拡大した。
4.当該モジュール電池1台の燃焼により、火炎と高温の溶融物が上段と下段に設置されていた他のモジュール電池内の単電池容器を溶解させ、さらに延焼拡大した。
出典URL
http://www.ngk.co.jp/news/2012/20120607.html
PR
この記事にコメントする
通信欄
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し
①確認ボタンをクリック
②記入欄に用件記入
③確認ボタンをクリック
④内容がOKであれば送信ボタンをクリック
してください。
ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
カテゴリー Category
最新コメント Latest Comments
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
ツイッターなどへの接続
製造業ブログランキングへの接続
最新トラックバック
カウンター
アクセス解析
プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。