本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年12月27日18時30分にNHK金沢から、また29日付の読売新聞石川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市のガソリンスタンドで今月24日から27日にかけてガソリンの混ざった灯油がおよそ3800ℓ販売されていたことがわかり、消防は該当する店舗で購入した灯油を使用しないように注意を呼びかけるとともに、ガソリンスタンド側が回収作業を進めている。
ガソリンの混ざった灯油が誤って販売されたのは、金沢市の「JA建設エナジー松島SS」。
消防などによると、このガソリンスタンドで今月24日に灯油を購入した客から、26日になって、「変なにおいがする」と店側に灯油が持ち込まれ、ガソリンスタンド側が成分を調べたところ、27日、ガソリンが混ざっていることが確認されたという。
消防によると、ガソリンの混ざった灯油が販売されていたのは、今月24日から27日午前9時までの間で、この間、ガソリンスタンドでは139回にわたって、およそ3800ℓが販売されたという。
これまでのところ、この灯油が原因による火災や事故などの連絡は寄せられていないという。
消防では、ガソリンが混ざった灯油を使うと異常燃焼を起こし火災が発生するおそれがあることから、期間中に灯油を購入した人に使用しないように呼びかけるとともに、販売店で灯油の回収作業を進めている。
消防は28日、混入の原因について、タンクローリーからガソリンを注入する際、ホースの注入口を灯油用地下タンクに入れたまま注入したためと発表した。
発表によると、24日午前7時半頃、金沢市の運送会社の男性運転手が、ガソリンと灯油、軽油を積んだタンクローリーから灯油用地下タンクにホースを入れ、灯油2000ℓを注入した。
その後、ガソリンを注入する際、本来ならばホースを一度抜き、ガソリン用地下タンクに移動すべきところを移動させず注入したため、灯油用タンク内にガソリン300ℓが入った。
運転手は間違いに気づき、注入を中断したが、混入しなかったと思ったといい、注入作業に立ち会ったGS従業員も気づかなかったという。
消防は28日、消防法に基づき、GSと運送会社に回収を命じた。
28日午後2時現在、販売した約3800ℓのうち、約3400ℓを回収できたという。
出典URL■■■
(2012年1月29日 修正1 ;追記)
2012年1月25日7時59分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市消防局ではこうした事故を防ぐための研修会を開き、市内のガソリンスタンドの従業員や運送会社のタンクローリーの運転手などおよそ100人が参加した。
このなかで消防局の担当者は、「タンクローリーは給油口が1つでそこから灯油を出すかガソリンを出すかは操作で切り替えることになっているが、今回の事故ではタンクローリーの運転手が灯油の地下タンクにつないでいたホースをガソリンの地下タンクにつなぎかえるのを忘れたまま給油口から出る油を灯油からガソリンに切り替えるミスをしていた」と説明した。
そのうえで担当者からは、事故を防ぐため
□定められた正しい手順を守り、
□作業ではガリンスタンドの従業員も必ず立ち会うこと
などが指導された。
参加したガソリンスタンドのオーナーは「従業員に危険物を取り扱っている自覚をしっかりと持ってもらい絶対に事故がないようにしたいと思います」と話していた。
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025396982.html
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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