2024年7月21日7時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
■タンクローリーの上部に注目してみると何かがついている
大きなタンクローリーに可愛らしい猫耳のような部品がついています。
この部品の名称や役割は何でしょうか。
【画像】タンク車が運ぶ「甘いもの」とは?画像で見る!(15枚)
街中にはたくさんのタンクローリーが走っていますが、タンクの上部には猫耳のような部品がついています。
この部品に名称はあるのでしょうか。
そして、どのような役割があるものなのでしょうか。
タンクローリーは様々なものを運んでいますが、その種類は大きく分けて二つの種類に分けることができます。
まずは、「非危険物タンクローリー」です。
これは、セメントなどの工業物や、牛乳やミネラルウォーターの液体食品を運んでいます。
次に、「危険物タンクローリー」です。
危険物タンクローリーには「毒」や「危」といったマークがつけられています。
「毒」がつけられているタンクローリーの中身には、アンモニアや塩酸などの毒物や劇物が積まれています。
また、「危」がつけられているタンクローリーの中身は、可燃性の高いガソリンやアルコールなどが入っています。
これらのタンクローリーに注目してみると、猫耳のような三角形の部品がタンクの上部についています。
SNSでは時々、タンクローリーの猫耳に関する投稿がされていますが、正式名称や役割についてはわからない人も多いようです。
では、この猫耳の部品には名前があるのでしょうか。
タンクローリーメーカーの極東開発工業株式会社の担当者は次のように話します。
「この猫耳のような部分は、『側面枠』という名称です。
危険物運搬ローリーには装備が義務付けられております。
ちなみに側面枠は業界用語として、『角』という呼び方もしております。
側面枠の形状はタンクローリー製造メーカーによって若干異なっているため、全てのタンクローリーに同じものがついているわけではあrません」
実は、この側面枠は危険物タンクローリーのみに装備が義務付けられています。
食品などを運ぶ非危険物タンクローリーには装備が義務付けられていないため、街中で走るタンクローリーが何を運んでいるのか、ざっくりと見分けられるようです。
■タンクローリー車になぜ? 猫耳ついているの?
では、なぜ危険物運搬タンクローリーには側面枠の装備が義務付けられているのでしょうか。
前出の担当者は次のように話します
。
「側面枠の役割は、万一車両が横転事故を起こした際に、車両の転覆による内容物の漏れ出しを防ぐものとなります。
タンク形状が丸いため、側面枠未装備の場合、横転から転覆に至り、上部の注入口より内容物が漏れ出すことで、火災・爆発等の二次災害となる危険があります」
危険物が入っているタンクローリーが転覆し、中身が漏れてしまうと大きな事故に繋がります。
そのため、タンクローリーに危険が及ぶような運転には注意が必要です。
例えば、大型の危険物タンクローリーは、スピードリミッターによりあまり速度が出ていないものがあるかもしれません。
高速道路でスピードが出ていないタンクローリーがいても、「遅い!」と思って煽り運転などの危険な運転は絶対にしてはいけません。
もしも事故が起きてしまった場合、タンクの中身が漏れなくても大きな事故になることになるため、節度のある運転を行いましょう。
※ ※ ※
猫耳のような可愛い部品ですが、実は側面枠という名称が付けられており、転覆した際に中身が漏れるのを防ぐという非常に大切な役割を担います。
また、日常でタンクローリーを見かけた際には側面枠にも注目してみるのも良いかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78b67125e20737c952c360be42437d8514e93e78
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。