2019年12月29日6時51分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事が事故件数などの棒グラフ付きでネット配信されていた。
秋田県内で過去5年間に雪下ろし中の事故で亡くなった15人のうち、8割以上がヘルメットや命綱を着けていなかったことが県のまとめで分かった。
今月に入り転落事故が相次ぎ、17日には今冬初の死者も出た。
県は今後の積雪に備え、着用の徹底を呼び掛けている。
「山積みの雪が一気に襲ってきた」。
今年1月、横手市平鹿町の自宅屋根で雪下ろしをしていた男性(71)が振り返る。
滑り落ちてきた雪に巻き込まれ、3メートルほど下の新雪に背中から落ちた。
けがはなかったが、「何も抵抗できなかった。地面に雪がなければ大けがだった」
屋根の雪下ろしをして60年以上。
落下したことはなく、「大丈夫だろう」とヘルメットや命綱を着けることもなかった。
「足腰も弱くなった。対策を考えなければいけない」。
今後は雪下ろしの講習会に参加し、これまでのやり方を改めたいという。
県によると、過去5年間の雪害事故による年間死者は3~11人で推移し、計32人。
このうち雪下ろし中の転落で亡くなったのは15人で、4割以上を占めた。
他は流雪溝への転落や、落雪などによる死者だった。
雪下ろしによる死者15人のうち、ヘルメットや命綱を着けていなかったのは13人。
ヘルメットのみと命綱のみがそれぞれ1人で、両方着けている人はいなかった。
今冬は今月5日に初めて雪下ろし事故が発生し、27日までに2人が重傷を負ったほか、仙北市の男性(86)が死亡した。
いずれも命綱などは着けていなかった。
「自分は大丈夫という過信は禁物」と指摘するのは横手市増田町の奥山さん(男性、69)。
住民同士で協力して地域の雪下ろしを行う「狙半内(さるはんない)共助運営体」の会長を務めており、会員にはヘルメットなどの着用や複数人での作業、適度に休憩することを徹底している。
奥山さんは、「体力的に厳しいと感じたら無理をしてはいけない。家族や自治体に必ず相談し、安易な考えで雪下ろしをしないことを心掛けてほしい」と強調する。
ただ、ヘルメットや命綱を着けていても油断はできない。
2017年1月には、命綱を着けて小屋の雪下ろしをしていた80代男性が転落し、宙づりの状態で見つかる事故が発生。
男性は意識不明で搬送され、亡くなった。
県県民生活課は、命綱はあくまでも保険だとした上で、転んでも屋根からはみ出ない長さに調整する必要があると説明。
このほか、
▽携帯電話を持つ
▽作業は必ず2人以上で声を掛け合いながら行う
などを呼び掛けている。
https://www.sakigake.jp/news/article/20191229AK0001/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。