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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181191143分に新潟日報から、下記趣旨の記事が現場の模式図付きでネット配信されていた。

 

1日に東京電力柏崎刈羽原発敷地内で発生した電気を通すケーブルの火災で、東電が把握していた火元の位置情報が、現場に出動した柏崎市消防本部と原発内に常駐している東電の自衛消防隊に伝わらず、1時間半も対応が遅れていたことが8日、分かった。

 

東電は、当時のやりとりを市消防本部と確認するとしている。


火災は1日、ケーブルを収納する地下通路内で煙が発生し、緊急時に電源車から原子炉建屋に電気を供給するケーブルが熱で溶けていた。

 

東電によると、午前6時5分に地下5m地点で異常を知らせる警報が鳴った。


市消防によると、午前7時前に現場に到着後、自衛消防隊の誘導で煙の濃い地下22m地点で火元を調べたが、見つからなかった。


市消防が、地下5m地点が火元と知ったのは同8時半ごろ。

別の消防隊員が東電の当直職員から話を聞いて判明したという。

 

市消防の田辺消防署長は取材に、「東電から新たな情報が、随時、電話などでほしかった」と述べた。


これに対し、東電は8日の定例会見で、当直の職員が午前7時ごろ、到着した市消防本部に地下5mル地点で警報が鳴ったと伝えたとした。

 

一方、東電の自衛消防隊も、火元の正確な情報を把握せずに活動していた。

 

火元より低い地下22m地点で濃い煙が確認された原因について東電は、地下通路内の空気の流れが関係しているとみている。


会見で設楽所長は、「地域の皆さまにご心配を掛けたことに、改めておわび申し上げる。刻々と状況が変わる現場で、結果としてベストな対応ができなかった」と陳謝した。


設楽所長はまた、報道機関への第1報が遅れた問題について、「ファクスの送信履歴を確認すれば、すぐにミスに気付けたはずだ。申し訳ない」と述べた。

 

出典

ケーブル火災、火元消防に伝わらず 東電柏崎原発 1時間半、別地点調査

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181109431268.html 

 

 

119日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力柏崎刈羽原発の設楽所長は8日の定例記者会見で、1日のケーブル火災発生時に現場間の意思疎通に問題が生じ、火元の特定に時間がかかったと明らかにした。

 

設楽所長によると、火災の発生は5号機の警報が鳴った1日午前6時ごろ。

警報は地下坑道内の熱を感知して鳴る仕組みで、当直員は「地下5mの南側」と、火元とみられるおおよその場所を把握。

坑道への入り口で煙を確認し、119番した。

 

一方、自衛消防と柏崎消防は、午前7時過ぎから火元の特定に向け、坑道内を探索した。

地下5mより濃い煙が充満していた地下22mの坑道内を重点的に探したため、実際には地下5mだった火元の発見に1時間半かかり、対応が遅れた。

 

当直員は、火元とみられる場所を口頭で自衛消防と柏崎消防に伝えたとしているが、両消防は「聞いていない」としている。

 

坑道内は、燃えにくい素材のケーブルを使用しているため、延焼は想定せず、消火設備は設置されていない。

 

設楽所長は、火災を起こしたことを陳謝したうえで、消火活動の混乱について「現場の判断ミスか、情報の伝え方に問題があったのか。やり取りの詳細を確認していきたい」と述べた。

 

出典

『ケーブル火災 火元の情報伝わらず 消火対応遅れる』

http://mainichi.jp/articles/20181109/ddl/k15/040/134000c 

 

 

1111638分に時事ドットコムからは、普段は使用していないケーブルを作業のため通電していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電は1日午後、記者会見を開き、電力ケーブルの継ぎ目で電流が過大になり、発熱するトラブルがあったと明らかにした。

原因は特定できていない。


東電によると、火災があったのは非常用電源と7号機をつなぐケーブルの継ぎ目。

普段は使用していないが、7号機内での作業のため、9月7日から通電していた。

 

2016年に敷設して以降、目視点検はしておらず、トンネル内に消火設備もないが、法令違反はないという。

 

出典

ケーブル継ぎ目で発熱=柏崎刈羽原発の火災-東電

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110100917&g=soc 

 

 

1172123分に新潟日報からは、市長が緊急用ケーブルと送電用ケーブルが同じ通路にあっていいのかと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災は、ケーブルを収納する地下通路内で発生し、緊急時に非常用ディーゼル発電機が使用できなくなった場合に、高台にある電源車から原子炉建屋に電気を供給するケーブルが溶融した。

 

同じ通路内には、6、7号機で発電した電気を送るケーブルも収納されていた。


会見で桜井市長は、「バックアップ電源用のケーブルと(送電用の)別のケーブルが同じ通路にあっていいのか。延焼の可能性があったのではないか」と指摘した。


東電は新潟日報社の取材に、「燃えにくい素材のケーブルを使用しており、問題はないと認識している」とした。


出典

『柏崎市長「東京電力に説明求める」 柏崎刈羽原発での電力ケーブル火災で』

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181107430940.html 

 

 

11151045分に新潟日報からは、市などへのファックス送信も遅れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電から新潟県と柏崎市、刈羽村への第1報のファクス送信が30分近く遅れていたことが14日、市などへの取材で分かった。

 

東電は同原発でトラブルがあった場合、県と柏崎市、刈羽村に電話とメール、ファクスで情報を提供することになっている。

火災は1日午前6時半ごろ、電気ケーブルを収納する地下通路内で煙が確認された。
市によると、午前6時45分に電話で東電から第1報を受けた。

これまでは、電話連絡から5~10分でファクスが届いていたが、今回は電話連絡の約30分後の同7時20分まで届かなかった。
メールは正常に送られていた。

県と村も、ファクスが届いたのは電話連絡の約30分後だったという。

原因について、東電は取材に「ファクス送信時に操作ミスがあった」と説明した上で、「行政には電話とメールで情報が伝わっており、問題はなかったと認識している」と述べた。

今回の火災を巡っては、現場に出動した市消防本部と東電との間で、火元に関する情報が共有できていなかったことや、東電から報道機関に対する第1報が遅れたことが問題となっている。

 

出典

ケーブル火災1報ファクス30分遅れ 柏崎原発 東電、行政向け

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181115432512.html 

 



(ブログ者コメント)

 

以下は、1181249分にFNN PRIME(新潟総合テレビ)から報道された映像の一部。

燃えにくいケーブルだけあって、ほとんど延焼していないように見える。


   
 
 https://www.fnn.jp/posts/00405032CX 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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