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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20198281824分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が流出状況の航空写真付きでネット配信されていた。

 

28日に大雨に見舞われた佐賀県大町町(おおまちちょう)では、S鉄工所の工場から大量の油が周辺に流出した。

 

石油類が入った油槽が水没し、油が工場の外に漏れ、浸水した周辺の農地や住宅地、病院にも水とともに流れ込んだ。

 

現場は県西部から有明海に流れる1級河川・六角川のすぐそば。

県によると、この工場には最大1万ℓが入る油槽が複数置かれているが、すべて浸水した。

 

工場から下流に約1kmにある順天堂病院と併設の老人保健施設にも油混じりの水が入り込み、上水道が止まっている。

 

28日の午後も水が引かずに孤立状態が続き、入院患者110人、老健施設の入所者70人、出勤できた医師や看護師ら21人が建物内で避難している。

 

近くの住民の女性によると、油が浮いた水が自宅の玄関まで入ってきているといい、「黒い油が広がり、においがきつい。水が引いた後は油の処理が大変だ」と話した。

 

県によると、油の流出を防ぐために、工場の周囲などにオイルフェンスが張られている。

 

病院近くには毎秒7トンの排水能力のある農業用ポンプがあるが、油を川に流し入れることになるため、稼働していないという。

 

https://www.asahi.com/articles/ASM8X470YM8XTTHB010.html

 

 

829142分にNHK佐賀からは、冷却油5万ℓが流出したらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は、流出した油の量について確認を進めた結果、流出した油の量はおよそ5万ℓにのぼるとみられると発表した。

県や鉄工所によると、この工場ではおもに自動車用のボルトを製造していて、今回、流れ出たのは、高温で焼いた鉄製のボルトを冷却するために使われる「ダフニークエンチ」という工業用の油だという。

工場内には、およそ1万2000ℓ入る油のタンクあわせて8つが並んでいたが、蓋がなかったため、大雨で流れ込んだ水と一緒に外部に流出したとみられている。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190829/5080003866.html 

 

 

8291824分にNHK佐賀からは、有明海に流れ込んだ恐れありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

佐賀県によると、29日昼すぎ、国交省九州地方整備局のヘリコプターが六角川流域を上空から確認したところ、六角川の河口と河口に近い有明海に油膜が浮いていたという。

国交省が29日午後3時ごろから、六角川の2か所にオイルフェンスを設置したほか、国交省と県が有明海に船を出して油を攪拌させ、環境への影響を最小限に抑えるための対策にあたったという。

県は、油膜は大町町にある工場から流出した油の可能性もあるとしている。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190829/5080003889.html

 

 

8291936分に毎日新聞からは、工場の建屋内に鉄砲水が入り、土のうを積んだが膝上まで浸水したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

担当者によると、28日午前4時ごろ、建屋内に鉄砲水が入り込み、土のうなどを積んだが、工場内はひざ上まで浸水した。

 

その際、24時間稼働する地下油槽に蓋がないため、中の油が外に流れ出たという。

 

工場では、1990年7月に佐賀県内で各地が冠水した大雨災害でも、油が流出した。

工場外に流出を防ぐなどの対策はあったが、再発を防げなかった。

 

近くに住む男性公務員(61)は、「90年も、大雨で工場から油が流れ出た。また鉄工所かと思った」と、ため息をついた。

 

https://mainichi.jp/articles/20190829/k00/00m/040/307000c 

 

 

830755分に佐賀新聞からは、流出したのは焼き入れに使う油だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

状況を取りまとめているS鉄工所本部(神奈川県藤沢市)によると、流出したのは、ボルトを製造する工程の「焼き入れ」の際に使う不燃性の油だった。

 

工場では,主に自動車向けのボルトを製造しており、その焼き入れの際に使用する油槽に水が流入し、油があふれ出たとみている。

 

油が流出したことについては,「住民の皆さんに迷惑をかけて申し訳ない。約30年前にも同様の事故があり,対策を講じてきたが、想定をはるかに超える雨だったと思っている」と話す。

 

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/420148

 

 

8301642分にNHK佐賀からは、事前に建物入口に土嚢を積むなどの対策はとっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

30日、S鉄工所の幹部が取材に応じ、油が流出した経緯などについて説明した。

それによると、当時、工場には夜勤の従業員7人がいて、事前に排水ポンプを用意していたが、あらかじめ入り口に土のうを積むなど、水が建物に入らないようにする対応はとっていなかったという。

その結果、水かさが急激に増えて油が入ったタンクに水が流れ込み、流出を防ぐことができなかったとしている。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190830/5080003916.html 

 

 

8302217分に朝日新聞からは、油槽の設置状況について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

油槽は床に埋め込まれたような形で8つあり、ボルトがベルトコンベヤーで運び入れられ、硬さや粘りを出すために冷やされた後に出ていく。

 

蓋は閉められない仕組みだ。

 

・・・・・

 

https://www.asahi.com/articles/ASM8Z5HPDM8ZTIPE03C.html

 

 

8282228分に佐賀新聞からは、大雨は線状降水帯によってもたらされたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州北部は、前線の影響で積乱雲が同じ場所で連続発生して大雨を降らせる線状降水帯が形成された。

 

局地的に1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、河川の氾濫、浸水害につながった。

 

専門家は、特に低い平地が広がる佐賀県で、大雨と満潮の時期が重なって水はけが悪くなり、冠水地域が続出するなど被害が拡大した可能性を指摘する。

 

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/419649

 

 

   (12に続く)

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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