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2021年4月10日7時30分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【窒素ガスの効果は? 最近耳にしない理由とは】
一時期、クルマのタイヤに窒素ガスを入れると「空気が抜けにくい」といわれ流行しました。
最近は、耳にすることが少なくなってしまったタイヤへの窒素ガス充填ですが、本当に効果はあるのでしょうか。
窒素ガスをタイヤに充填した場合の効果について紹介する前に、通常の空気と窒素ガスの違いについて理解しておきましょう。
小中学校の理科や科学の授業内容にもありますが、空気を構成する成分は窒素(N2)が約78%、酸素(O2)が約20%、そのほかにアルゴン(Ar)や二酸化炭素(CO2)などです。
このように、通常の空気にも窒素は多く含まれています。
それなら窒素ガスを入れてもあまり違いがないのではないか、という声もあるかもしれません。
しかし、通常の空気と窒素ガスには「窒素のほうが分子の動きが遅い」「空気のほうが多くの水分を含んでいる」という違いがあるのです。
このふたつの違いが、窒素ガスをタイヤに充填するメリットとなるのです。
まず、分子の動きが遅い気体は、動きが速い気体に比べ物質を通り抜けにくいです。
タイヤに充填された気体は、エアバルブからはもちろん、タイヤの表面などからも徐々に抜けていきますが、分子の動きが遅い窒素のほうがタイヤから抜けにくいことになります。
気体に含まれた水分は温まると体積が大きくなり、冷えると小さくなるというように、温度によって体積が変化。
そのため、水分をほとんど含まない窒素ガスをタイヤに入れたほうが、空気を入れるよりも変化が少なくて済むのです。
では、空気と窒素ガスでは、どれくらいの差があるのでしょうか。
タイヤメーカーの担当者は、次のように説明しています。
「通常の空気は1か月でタイヤ全体の3%から5%程度抜けていき、窒素ガスはその1/3から1/2程度となります」
なお、窒素ガスでも定期的な空気圧(内圧)チェックは必要ですが、内圧の数値は通常の空気と同じ数値で問題ないといいます。
また、窒素ガスの充填について、ガソリンスタンドのスタッフは次のように説明しています。
「当店では、かつて窒素ガスの充填サービスを1本500円でおこなっていましたが、現在では従来の空気充填のみとなっています。
サービス開始当初は、物珍しさなどもあり、窒素ガスを入れる人もいましたが、実際に乗られた後はなかなかそのメリットを体感しづらいという人もいました。
その後、利用者数の減少もあり、サービスを中止しています。
近隣のガソリンスタンドやカー用品店では窒素ガスの充填が可能な場所もあるようですが、窒素ガスサービスをやめた場所もあり、全体的には減っている印象です」
【窒素ガス、元々は航空機で使用されていた?】
タイヤに窒素ガスを充填するという考えは、自動車の世界から誕生したわけではありません。
航空機のタイヤでは古くから窒素ガスが使用されていました。
そこには、航空機のタイヤならではの事情が存在します。
まず、航空機のタイヤは離着陸時には300km/h以上の摩擦熱に耐えながら、上空ではマイナス50度という低温に晒されるという、非常に激しい温度変化のなかで使われます。
そのため充填する気体は、温度変化があっても体積が変化しづらい気体である必要があるのです。
また、航空機のタイヤは摩擦した表面を張り替えて続けて使用する「リトレッド」をおこなっています。
タイヤの構造材に使用されている金属やホイールを長持ちさせるために、錆の原因となる酸素が含まれている空気の使用は避ける必要があります。
そして、もし事故が発生した場合に、酸素がないと火元とならないという安全面の理由もあるのです。
内圧の管理が一般的な使用方法よりもシビアな世界であるモータースポーツでは、窒素ガスが使われていることが多くあります。
しかし、近年では窒素ガスだけでなく、内圧変化の原因となる水分を取り除いた乾燥空気を使用する場合もあるようです。
また、近年ではモータースポーツの世界だけではなく、日産「GT-R」などの高性能市販車でも、ノーマル状態で窒素ガスが使用されていることが増えてきました。
クルマの性能が進化し、タイヤに求められる性能が高くなってきたことが要因だといえます。
窒素ガスは、タイヤの空気を抜けづらくしたいと思う人よりも、安定してタイヤの性能を引き出したいと思う人にオススメといえるかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e9e8315c24a2b0acb97c091fe11e8508c15331c?page=1
2021年4月10日18時22分にYAHOOニュース(テレビ西日本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後、福岡市で看板の撤去作業をしていたクレーン車が風にあおられ横転する事故がありました。
警察によりますと10日午後3時すぎ、福岡市東区塩浜のドラッグストアで、駐車場に設置していた、およそ10メートルの看板を撤去していたクレーン車が強風にあおられ横転し、隣接するスーパーに倒れました。
この事故で、クレーン車を操縦していた30代の男性が足に軽いけがをしましたが、買い物客などにけがはありませんでした。
警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/130f6e173a0e1082de22be293804a8499e3e00f2
(ブログ者コメント)
福岡市の10日の最大風速は8.6m(14:30)で、そう強い風とも思えない。。
https://tenki.jp/past/2021/04/10/amedas/9/43/wind.html
瞬間的な突風ということだったのだろうか?
それとも・・・。
2021年4月11日1時37分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時前、札幌市清田区北野7条の住宅で、「息子が倒れている」と、この家に住む家族から消防に通報がありました。
駆け付けた消防が、住宅の敷地内に倒れていたこの家に住む凱音くん(3歳)を病院に搬送しましたが、頭部を強く打つなどしていて、およそ1時間後に死亡しました。
警察によりますと、家族が目を離した隙に、窓の近くに置いてあった、折りたたまれた布団にのぼって窓を開け、およそ10メートル下の地面に誤って転落したとみられるということです。
窓には、転落防止の棒が取り付けられていましたが、子どもが通り抜けられるすき間があったということで、警察が事故の状況について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210411/7000032810.html
4月10日20時46分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「3歳の男の子が3階から転落した」と家族から消防に通報がありました。
目撃者「急にがしゃんと音がして頭からいったのか、正面から血がすごい出ていて、動けなくなっている状態だった」
https://www.news24.jp/articles/2021/04/10/07854223.html
4月11日9時32分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、男の子が布団によじ登っている姿が目撃されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、男の子が転落した3階の部屋には窓のそばに布団が積まれていて、事故直前に男の子が布団によじ登っている姿が目撃されていました。
窓は地面から約6.2メートルの高さとみられていて、警察は家族から事情を聞くなどして、男の子が転落した原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9581cd55e81bd6ec0fd4fef0c9777f6051dea94
(ブログ者コメント)
映像によれば、押して開けるタイプの窓だった模様。
布団によじ登っているのを見たが、まさか窓を開けるとは思ってもみなかった・・・ということだったのかもしれない。
2021年4月10日19時46分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時ごろ、名護市瀬嵩の食品加工施設で圧力釜から材料が吹き出し、10代と40代の男性従業員がやけどを負った。
2人は病院に搬送されたが、命に別条はない。
名護署が詳しい事故原因を調べている。
同署や市消防本部によると、男性従業員(19)が圧力釜から材料を取り出そうとした際、何らかの原因でふたが突然開き、中の材料が飛び出た。
男性従業員は顔面や上半身に、近くにいた男性従業員(43)も顔や背中などにやけどを負った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/880c1b00d00595ea1a89ef6d99b3ed27713fa3dc
2021年4月8日19時13分にYAHOOニュース(中国放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月31日、広島・福山市の国道2号で歩道が陥没した事故を受け、8日、専門家が原因究明のための現地調査を行いました。
調査を行ったのは、地盤工学を専門とする広島工業大学の森脇武夫教授です。
先月31日、福山市神島町で国道2号の歩道が深さ最大1.2mほど陥没する事故がありました。
事故のあった現場付近には川が流れていて、去年から排水ポンプ場の整備に関連した浸水対策工事が行われていました。
事故直前には、深さおよそ13メートルの立て坑の工事が行われ、土や地下水が流入するのを防ぐため、薬液を地面から注入する作業が進められていたということですが、8日の調査では、薬液を注入した跡が見られない箇所があったことが確認されました。
このため、陥没した原因は、「地下水位の影響で掘削した穴に横から土砂が流れ込んだ」と推定。
今後も詳しい調査を進めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e65f66d8f06e29325a19c852145ee13b5086c7b1
4月8日19時22分にYAHOOニュース(広島ホームテレビ)からは、排水管設置工事で縦穴掘削中に土砂が流出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年3月31日に歩道が陥没した福山市の国道2号で、現地調査が行われました。
福山市神島町の国道2号下り線は、3月31日、歩道が陥没した影響で、10時間半にわたり通行止めとなりました。
現場では、県が西日本豪雨で被害にあった排水管を設置する工事を行っていて、縦穴の掘削中に土砂が流出しその後、歩道が陥没したということです。
調査を行った広島工業大学の森脇教授は、工事の地盤改良が不完全だったため土砂が流れ出たことが原因ではないかとしています。
広島工業大学の森脇武夫教授「2度とこういうことが起こらないように、細心の注意を払って工事を進めていただきたい。」と注文を付けました。
広島県は再発防止の対策と安全性を確認したうえで工事を再開したい考えです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e3de5e7589c7d468d3b65d0f98d31d9a8556a91
2021年4月8日17時19分にNHK NEWS WEBから下記趣旨の記事が、リードディフーザーのイメージ図付きでネット配信されていた。
芳香成分を含む液に木製の棒などを浸して香りを楽しむ「リードディフューザー」と呼ばれる液体芳香剤を子どもが誤飲する事故が相次いでいるとして、国民生活センターは、子どもの手が届く場所では使わないことなど、注意を呼びかけています。
「リードディフューザー」は、ガラス瓶などのボトルに入れた芳香成分を含む液に木製の棒などを浸して使う液体芳香剤で、市販のもののほか、手作りすることもでき、利用が広がっています。
国民生活センターによりますと、去年11月、1歳の男の子がトイレに置いてあった「リードディフューザー」の液を飲んでしまい、「化学性肺炎」と診断され、肺の一部に空洞のようなものができるなど、長期の入院や通院が必要になったケースが報告されているということです。
同じように、ふたがあいた状態で使用する形式のものを含む液体芳香剤に関しては、3歳以下の子どもの事故情報が、去年12月までのおよそ10年間に、医療機関から31件報告されていて、2歳の女の子が誤飲しておう吐や脱力症状が出たケースや、0歳の男の子が頭から浴びてしまい顔が腫れたケースなどがあったということです。
国民生活センターは、液体芳香剤を誤飲すると、含まれている成分によっては意識障害や肺炎をひきおこすおそれもあるとして、子どもの手の届く場所では使わないよう呼びかけています。
また、万が一誤飲した場合は、すぐに医療機関などに相談してほしいとしています。
子どもが誤飲したときなどの問い合わせ先の情報です。
▽救急安心センター「#7119」
▽子ども医療電話相談「#8000」
▽日本中毒情報センター「072-727-2499」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963161000.html
4月8日18時28分に朝日新聞からは、きれいなボトルや長い棒が子供の興味を引き付ける傾向があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
センターに寄せられた医師からの情報によると、男児は昨年11月、トイレにあったリードディフューザーを誤飲し、激しいせきや嘔吐(おうと)、40度の発熱といった症状が出た。
化学性肺炎を起こし、肺の一部が空洞になっていたという。
男児は現在も通院しているという。
同センターによると、リードディフューザーは開口部が大きく空いているものが多く、きれいなボトルや長い棒が子どもの興味を引きつける傾向があるとして、乳幼児の手や目が届かないところで使用してほしいと呼びかけている。
消費者庁と国民生活センターが全国30病院に呼びかけ、消費生活上の事故情報を集めている「医療機関ネットワーク」によると、2010年12月からの10年間で、3歳以下の乳幼児に関する、リードディフューザーも含めた液体芳香剤に関する事故情報が31件。
うち、誤飲・誤嚥(ごえん)が28件で、年齢別では1歳児が最も多く15件だった。
https://www.asahi.com/articles/ASP48628LP48UCLV01R.html
※以下は国民生活センターからの注意喚起文書の一部。
で紹介する。
(2021年4月8日付)
「液体芳香剤の誤飲事故等に注意!-乳幼児がリードディフューザーの液を誤飲して入院する事故が発生-」
・・・・・
【液体芳香剤及びリードディフューザーとは】
液体芳香剤は、開封して使用を開始すると、芳香成分等が溶解した液が徐々に揮散し、液がなくなるまでの数カ月程度持続するものです。
主流は、ろ紙、不織布、スポンジ、竹ひご等の一端を芳香成分を含む液に浸して吸い上げさせ、徐々に周囲に芳香成分が拡散するものです。
その中で、リードスティックにより芳香成分を拡散する商品が、リードディフューザーと呼ばれています。
リードスティックの本数や太さなどにより、香り立ちの強さを調整できるのが特徴です。
さまざまな香りをうたった商品がありますが、芳香成分を含む液には、水や10%前後のエタノールを含有し、植物抽出物や数%の有機酸、10~20%程度の界面活性剤を配合しているタイプや、香料や精油を溶剤(30~70%程度のイソパラフィン系などの炭化水素類やグリコールエーテル類等を含むもの)で希釈した、揮発性の低い液体のタイプなどがあります。
エタノール、炭化水素類、グリコールエーテル類はいずれも、粘膜の刺激作用、中枢神経の抑制作用があるとされているもので、これらの成分を含む芳香剤の液が目に入ると、痛みや充血、誤飲すると悪心(おしん)、嘔吐(おうと)のほか、量が多い場合は意識障害などが起こる可能性があります。
また、誤えんすると肺炎につながる可能性もあります。
・・・・・
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210408_2.html
2021年4月8日10時13分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、道路に開いた大きな穴の写真付きでネット配信されていた。
山口県美祢市内の道路や農地で陥没が相次いでいる。
県や市によると、市内では2020年度に計11カ所の陥没を確認し、このうち5カ所は同市伊佐町だった。
県などは、周辺地域の地中に陥没につながる空洞が無いかを調べているが、原因の特定には至っていない。
20年4月下旬、同市伊佐町伊佐の70代女性は、自宅前の市道に幅約50センチの穴が開いているのを見つけた。
穴は夜までに幅1メートル以上にまで広がったといい、「近所では、この1、2年で陥没が相次いでおり、不安だ」と振り返る。
県や市によると、20年度に確認した11カ所の内訳は、道路1カ所、河川2カ所、農地7カ所、空き地1カ所。
それ以前に確認した分は、19年度6カ所、18年度4カ所、17年度1カ所で、20年度の多さは目立つ。
市は埋め戻し工事を実施したが、財政上の制約や私有地であることなどの理由で、多くの陥没箇所で原因究明のための掘削工事ができていない。
一方、県と市は市内の県道や市道でレーダーを使った調査を実施し、異常を検知した19カ所のうち15カ所を掘削して空洞が無いことを確認した。
7日には、残り4カ所がある同市美東町赤の県道に直径約5センチ、深さ約20~40センチの穴を開け、小型カメラで内部を調べた。
今後、空洞の有無を特定していくという。
鍾乳洞調査が専門の村上崇史・市文化財保護課特別専門員(44)によると、日本最大級のカルスト台地、秋吉台(同市)周辺は石灰質の岩盤で水に浸食されやすく、他の岩盤と比べて格段に陥没が起きやすいと説明。
その上で「近年の集中豪雨で岩盤上の地中に水の通りが増え、陥没が続く一因になった可能性がある」と指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20210408/k00/00m/040/040000c
1ケ月ほど前、3月11日6時0分に山口新聞からは、地中探査レーダー機を使った調査風景の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
美祢市伊佐町伊佐の市道や農地などで、地面の陥没が相次いでいる。
市は、周辺の地下に空洞がないかを確認する調査を始めた。
市建設課によると、2020年1月以降、田んぼ4カ所や市道、宅地の計6カ所で陥没したとの連絡が市民からあった。
陥没は伊佐町伊佐で集中的に発生しており、穴は大きいもので幅約4メートル、深さ2~4メートルだった。
原因は不明で、他に陥没の恐れがある危険箇所がないかを見極める・・・
(以下は有料)
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/23251
(2021年4月22日 修正1 ;追記)
2021年4月20日10時16分にNHK山口からは、地下に空洞の恐れありとされた13カ所を緊急調査した結果、新たな空洞は見つからなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県は、美祢市内の道路や田んぼなどで陥没が相次いで確認されたことを受けて、先月、緊急の調査を行い、県道などの13か所の地下で空洞が生じている可能性があることが分かりました。
このため、県は、今月7日から、道路のアスファルトに穴をあけて陥没につながる空洞がないか確認を進め、15日までにすべての調査を終えて分析していました。
県は、19日、調査結果を発表し、それによりますと、いずれの調査か所でも、陥没につながる新たな空洞は確認されなかったということです。
このうち3か所では、地中から石灰岩が見つかっていて、県は、地下に電磁波を出す装置を使って状況を確認する中で、石灰岩の亀裂で生じた溝が装置に反応したのではないかとみています。
県は、今回の調査か所については、安全が確認されたとしたうえで、「今後も道路の安全確保と適切な維持管理に努めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210420/4060009344.html
2021年4月8日6時47分にYAHOOニュースから「知ってますか? マスクをしたまま水に転落したら呼吸ができない」というタイトルの記事(水難学会会長の寄稿文?)が、写真や解説図付きでネット配信されていた。
マスクをしたまま水に転落したら、場合によっては呼吸ができません。
そして、すぐに沈み溺れます。
なぜでしょうか。
これからアウトドア活動が盛んになるシーズン、万が一の水難事故に備え、知っておきたい緊急行動があります。
【実験画像】
飛沫を防ぐためによく常用しているマスクで実証実験をしました。
図1ではマスクの端が顔面に密着するウレタン製タイプを装着しました。
プールサイドで立ち、ここから勢いよく落水しました。
転落直後に背浮きになりましたが、それを諦めてすぐに立ってしまいました。
背浮きができた時間は数秒です。
図2ではマスクの端に顔面との間に隙間ができる不織布タイプを装着しました。
こちらでは、しばらく安定した背浮きをすることができました。
ただ、マスクを通しての呼吸はできるものの、抵抗が高くて、かなりしづらいのです。
この2つの図に写っている被験者は、背浮きのスペシャリストです。
水難学会にて、ういてまて教室のプログラムを考案し、すべての実技について様々な実証実験を行って安全性を確認してきました。
当然、安全対策を十分にとった上で一連の実験を行っています。
そんな本人でも、顔面に密着するタイプのマスクを装着したら、背浮きをすることができませんでした。
聞くと「呼吸が全くできないよ」との答えが返ってきました。
呼吸しようとすると、水が口の中に入ってきて、水中で呼吸するような(無理です)状況になってしまいました。
【マスクの中で何が起こったのか】
落水後にすぐにマスクが水を吸うのと同時に、水が顔とマスクの間に入ります。
ウレタンマスクは吸水性が抜群で、さらにマスクの端が顔面と密着するので、図3に示すように息を吸おうとすると、マスクと顔面との間にとどまった水を吸い、さらにマスクが鼻や口に密着して、マスクに吸収された水をも吸うことになります。
つまり、水中で水を吸い込むのと同じことになります。
ましてや、鼻から容赦なく水が入るので、淡水であれば鼻が痛くてたまりません。
そのため、背浮きを長く行うことも、呼吸をすることもできないのです。
そうなると、苦しさと鼻の痛さに耐えかねて立ち上がることになります。
それがもし、足のつかない池とか川だと、背浮きの達者であっても、溺れます。
一方、不織布マスクのように、マスクの端に顔面との間に隙間ができるのであれば、マスクの端から水が流れ出すために、マスクと顔面との間に水はたまりにくくなります。
呼吸の時に、口や鼻に濡れたマスクが完全密着しないので、背浮きを続けることができます。
ただ、それでも、濡れると水の膜が不織布の目にはある程度張るので、これが空気の流れを妨げます。
従って、背浮きはできても呼吸はしづらくなります。
【マスクをしたまま落水したら、どうする?】
背浮きの状態になったら、すぐにマスクを口と鼻から外します。
その方法は2つあります。
図4左はアゴにずらす方法です。
右手でも左手でも、マスクの下端をつまみ、アゴに向かってズリ下ろせば、すぐに呼吸をすることができます。
一方、図4右はマスク全体を引っ張って耳かけを耳から強制的に外す方法です。
いずれも緊急行動なので、もたもたすることはできません。
「なんでもいいから外す」と覚えておいて、最も外しやすい方法で外してください。
【マスクを外す練習はプールですべきか?】
絶対にやめてください。
ういてまて教室では、図3のような姿勢で、背浮きで救助を待つ方法を学びます。
しかしながら、マスクをしたまま水に入るのは絶対にやめてください。
ういてまて教室ではマスクを必ず外して入水してください。
マスクは、水泳では最も大切だとされる、呼吸の確保を妨げます。
マスクをしたまま入水することなど、これまでの人類の歴史でも流石に経験したことがなく、確立された安全管理の仕方がありませんし、正しい指導方法もありません。
【練習なしで本番を迎えたらどうするか。】
そのため、水辺で釣りをするなど、水に落ちる可能性の高い活動をする時には、救命胴衣の着用がこれまで以上に求められます。
図5は管理された上で立ち入りの許可された港の防波堤釣り場でのワンシーンです。
ここではマスク着用ばかりでなく、救命胴衣の着用も求められており、入場者はそれらをきちんと守っています。
救命胴衣を着用していても、落水したら、緊急行動としてマスクを外します。
ただ、救命胴衣の浮力のおかげで、落ち着いてマスクを外すことができます。
膨張式救命胴衣の場合には、自動膨張式でなければなりません。
手動膨張式では、膨張させる手間とマスクを外す手間と、緊急時に2つを確実に操作することは水の中では厳しいですし、そもそも、同時にマスクを外すような緊急行動を想定せずに開発されています。
散歩中に水に落ちるなど、救命胴衣を着用してなかったら、図4を思い出し、とにかくマスクを外し、背浮きになって救助を待っていてください。
【さいごに】
マスクを着用したまま落水する状況はたくさんあります。
子供同士で水辺で遊んでいたり、親子で釣りに出かけていたり、あるいは洪水や津波災害での避難中もそれにあたります。
プール授業やプール開放で、マスクをしていることを忘れて飛び込んでしまうことも考えられます。
「そんなばかな」というかもしれませんが、本稿で実証試験を行った被験者は、プールに入る前にマスクをしていることを忘れてシャワーを浴びました。
水辺でのマスク着用。
これまで人類が経験したことのないことです。
マスクの着用がすっかり定着した今年の水のシーズンでは、かなり真剣に注意して行動しなければなりません。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210408-00231450/
2021年4月7日19時32分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
後を絶たない用水路事故の防止に向けて有効な対策を調査している水難学会の委員会が初めて対策に乗り出し、7日、新潟市内の用水路で転落防止用のネットを設置しました。
水難学会は、用水路事故を防ごうと、昨年度、企業と連携して有効な対策を調べる専門の委員会を設置していて、7日は、委員会に所属する水難事故の専門家や、転落防止用ネットの製造メーカーの担当者などが新潟市西区寺地の用水路を訪れました。
現場は、住宅街の近くにある幅約4メートル、深さ約3メートルの大きな用水路の合流地点で、すでにガードレールが設置されているものの、子どもが入ることができるほどの隙間があり、地元から対策を求める声が上がっていました。
作業員は、はじめに用水路のへりのコンクリートの部分に金属製のくぎを打ち込んだあと、用水路を覆うように転落防止用のネットをフックで固定しました。
ネットは、転落した人が自力ではい上がれるように斜めに張られていて、人が落下した際、その重さや衝撃に耐えられるか、専門家が安全性を確かめる試験を行いました。
水難学会が安全性を評価した対策が実際に施工されるのは、今回が初めてです。
全国各地で相次ぐ用水路への転落事故を防ぐためには、ガードレールなどの柵やふたといった、いわゆるハード対策が有効ですが、多額の費用がかかるほか、農作業の妨げになるなどの理由で住民から反対の声が上がることもあります。
このため、転落防止用のネットや樹脂製のポール、それに蓄光材など、比較的費用が安く簡易的に設置できる対策を含め、状況に応じた対策を進めることが課題となっています。
斎藤秀俊会長は、「今後も学会として客観的な視点で対策の検証を続け、修正すべき点を提案しながらより効果的な対策につなげ、住民が安心して暮らせるようにしていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210407/3060007080.html
4月8日20時32分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、ネットは緊急時には取り外しが可能だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本格的な農作業シーズンを前に、用水路への転落事故を防ごうと、県内で初めて転落防止ネットを設置する実験が始まりました。
7日、新潟市西区の用水路に設置されたのは、転落を防止するためのネットです。
県内では、去年までの10年間で34人が、用水路に転落するなどして死亡していて、今回初めて水難学会と県がネットを設置する実証実験を開始しました。
【記者リポート】
「実験の行われるところは、新興住宅地と農地の境界線と
なっているようなところで、こうしたところの多くは
安全対策の工事が追いついていないということです」
子どももすぐ横を通る用水路。
ネットは柵や蓋などと違い、価格が安いほか、緊急時の取り外しが可能で、この日は作業員がネットの上に乗って耐久性なども確認しました。
【水難学会 斎藤秀俊 会長】
「安全を守る。それから(農業の)作業性を向上させる
といったところ、そこを追求していきたい」
実験は1年ほどかけて行い、報告書にまとめられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a226e4d9a24741b750fd19ed032633338b94663
2021年4月7日18時39分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時過ぎ、館山市伊戸の沖合およそ1キロの海上でパトロール業務をしていた保安部の館山分室所属の巡視艇「ふさかぜ」の船長から「定置網に絡まり、動けなくなった」と連絡がありました。
調べたところ、設置されていた網が巡視艇のスクリューに絡まっていたため、定置網を所有する水産会社が手配した潜水士が取り外し、およそ4時間半後の午後2時半過ぎに巡視艇は自力で港に戻ったということです。
巡視艇の船長ら4人にけがはなく、油の流出や巡視艇への浸水もなかったということです。
千葉海上保安部によりますと、航行中は巡視艇が監視を行って定置網を避ける必要があるということで、保安部では当時の状況を調べるとともに、何らかの原因で定置網を見落とした業務上過失往来妨害の疑いもあるとみて、船長らから事情を聴くことにしています。
当時現場海域の天候は晴れで、見通しも良好だったということです。
安尾千葉海上保安部長は「海上安全を確保すべき巡視艇が事故を起こしたことは誠に遺憾であり、事実関係を調査して厳正に対応するとともに再発防止に努めます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210407/1080014176.html
(ブログ者コメント)
民間の船ならいざしらず、海保の巡視船がこのような事故を起こすのは珍しいと思い、紹介する。
2021年4月6日19時33分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
基準を超える有害物質を含む水を海に流出させたとして、小豆島海上保安署は6日、小豆島町で化学薬品を製造する会社と2人の役員を、水質汚濁防止法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、小豆島町で化学薬品を製造する「U工業所」と、この会社のいずれも代表取締役で、70代の会長と50代の社長兼工場長の2人です。
小豆島海上保安署によりますと、会社は、去年12月からことし1月にかけて、4回ほどにわたって会社近くに設置した排水口から、基準を超える有害物質を含む水を海に流していたとして、水質汚濁防止法違反の疑いがもたれています。
海上保安署が排水口周辺の水を採取した結果、いずれも最大で、ヒ素が基準値を27倍余り上回る、1リットル当たり2.75ミリグラム、亜鉛が、基準値を1600倍ほど上回る3330ミリグラムなどが検出されたということです。
海上保安署によりますと、この会社では「亜ヒ酸液」や硝酸化合物を製造する過程で、作業員が身につけるエプロンや手袋を洗浄する際、適切な措置をせずに、有害物質を含む水を排水口に流していたということで、小豆島海上保安署の調べに対し、容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20210406/8030009715.html
2021年4月6日19時2分に日テレNEWS24(西日本放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
調べに対し2人は、「薬品がついたエプロンなどを工場の外で洗っていた」、「少なくとも10年前からやっていた」と、容疑を認めているということです。
https://www.news24.jp/nnn/news111ojfll3cndhtfk65n.html
(ブログ者コメント)
内部通報だったのか?
周辺海域の定期検査だったのか?
それとも・・・。
調べてみたが、発覚理由について書かれた報道は見つからなかった。
2021年4月6日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・中央労働基準監督署は、危険対策を怠ったとして、元請である鹿島建設㈱(東京都港区)と同社施工管理担当者を労働安全衛生法第31条(注文者の講ずべき措置)違反、2次下請であるA社(東京都江戸川区)と同社現場リーダーを同法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反で東京地検に書類送検した。
同現場リーダーが乗っていたローリングタワーが転倒し、脊髄損傷のケガを負っている。
労働災害は令和元年8月22日、東京都千代田区内の商業ビル新築工事現場で発生した。
同現場リーダーが高さ約4メートルのローリングタワーを使用して外壁パネルを取り付けていたところ、ローリングタワーごと転倒した。
通常は突っ張り棒のような補強材を天井との間に挟むが、災害時は効率のために取り外したまま作業していた。
元請と下請は、ともに作業時の点検を怠った疑い。
同労基署によると、元請は違反の理由として、「下請がやっておけば良いと思った」と話しているという。
https://www.rodo.co.jp/column/103857/
(ブログ者コメント)
下図のような構造物がローリングタワーと呼ばれている。
2020年7月12日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10844/
(2021年4月12日 修正3 ;追記)
2021年4月5日19時36分にNHK静岡から、事故報告書が公表されたという下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
火災から9か月。
メーカーが火災のあとに設けた専門家による事故調査委員会は3日、記者会見して、とりまとめた報告書の内容を説明しました。
爆発的に燃え広がった原因や必要な再発防止策にどのような見解が示されたのか、詳しくお伝えします。
火災が発生したのは去年7月5日の深夜1時すぎ。
吉田町川尻にある倉庫と工場が併設された「レック静岡第二工場」で発生しました。
消防や警察が駆けつけた時点では、建物内は白い煙が漂う程度でした。
そこに消防隊員3人と警察官1人が火元を探すために入っていきました。
午前2時7分ごろ、1階の工場と倉庫を隔てる防火シャッターの工場側から爆風と爆発音がして一気に燃え広がり、倉庫の2階に上っていた4人が取り残されたんです。
(防火シャッター)
警察などによりますと、この防火シャッターが大きく壊れていたことから、この付近で何らかの原因で爆発が起きたと考えられています。
(アナウンサー)
その燃え広がりについて、メーカーの事故調査委員会は今回の報告書ではどのような見解を示したか。
(武友記者)
この中では、「開いた防火シャッターから新鮮な酸素が入り込み、爆発を起こした可能性が高い」という見解を示しています。
こちらは、現場の模式図です。
火元は、工場側にあった粉末や液体の洗剤を袋に充てんする機械の周辺が激しく燃焼していたことから、このあたりから火が出たと考えられています。
事故調は、この付近で発生した可燃性ガスにシャッターの開口部を通って一気に流入してきた酸素が入り込み、「気相爆発」という現象が起きた可能性があるとしているんです。
(アナウンサー)
防火シャッターは、爆発の前に開いていた、ということなんでしょうか。
(武友記者)
発生直後、消防は記者会見で、「工場側の爆発によりシャッターが突き破られ燃え広がった」という見解を示していました。
今回、事故調は誰がシャッターを開けたのかなどその経緯については「情報がない」としながらも、現場の状況から見て「気相爆発」が起きたという見解を示したんです。
(アナウンサー)
火災の原因についてはどういう見解だったか。
(武友記者)
事故調は、原因の特定には至らなかったとしました。
ただ、2つの可能性を挙げています。
1つ目は、分電盤などの機器が発熱して発火した可能性です。
発生を裏付ける証拠は得られなかったものの、当時、通電状態にあり、「漏電した可能性はある」としました。
2つ目は、工場や倉庫に保管していた「過炭酸ナトリウム」が水分と反応し、発熱した可能性です。
メーカーでは、洗濯槽クリーナーなどの製品を作っていましたが、原料は、下請けの2つの会社から加工した状態の「過炭酸ナトリウム」を仕入れていました。
このうち1社の原料について、事故調は水と反応して発熱する可能性があると指摘しました。
(アナウンサー)
「過炭酸ナトリウムは、あまり聞き慣れない」。
(武友)
過炭酸ナトリウムが水などと反応すると発熱します。
原料に過炭酸ナトリウムがどのくらい含まれているのかによって「危険物」となり、消防庁が保管方法などを規制しています。
メーカーは、安全な配合量の原料を仕入れていたとしていますが、火災のあと、消防庁がメーカーの製品を調べた結果、2つの製品が「危険物」に判定されました。
メーカーは、3日の記者会見で、この製品の原料は国内の商社を通じて、韓国の会社から仕入れていたもので「『非危険物』の判定を得ていた」と説明しました。
メーカーは今後、検証を続けていくとしています。
(アナウンサー)
火災のあとに「危険物」と判明したんですね。
メーカーの管理体制は十分だったのでしょうか。
(武友記者)
事故調査委員会で委員長を務めた東京大学の田村昌三名誉教授は次のように指摘しています。
(田村昌三名誉教授)。
「過炭酸ナトリウムの危険性を把握し、どのような条件で化学反応が起きるのか、十分な知識と知見を持っていなかった。今後は社内に安全性を検証する専門組織を設け、物質の定期的な検査を実施し危険性を把握すべきだ」。
(武友記者)
事故調査委員会は「メーカーがこれまで、安全性を確保するための内部体制を構築しておらず、過炭酸ナトリウムの潜在的な危険性に十分な知識と知見を持っていなかった」と指摘しました。
さらに、電気設備に関する安全管理体制の不十分さも指摘しました。
(アナウンサー)
4人が亡くなった凄惨な火災でした。
しっかりした再発防止策が求められる。
(武友記者)
社会的責任がある事業者として、安全管理の意識をもつことの重大さが改めて示された火災だったと思う。
警察と消防は検証を続けており、引き続き取材してお伝えしていく。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210405/3030011036.html
4月5日20時53分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、防火シャッターが開いた原因のいくつかの可能性について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前1時29分。
火災警報を受け警備会社が到着すると、防火シャッターが下がり始めていました。
1時46分現場に消防が到着。
煙が漂う中亡くなった4人は2階の確認に向かいます。
2時7分。
爆発音とともに爆風が押し寄せました。
会社側火災事故調査委員会・土橋律委員「この火災の場合、爆発的燃焼がかなり特異なものでございます。特に段ボールの場合は、いったん酸素不足で火が消えても、また小さな扉を開けて空気を流入させると再燃すると。防火シャッターが開いて外側の空気が入り込んで、気相の爆発を起こしたというのが一番可能性が高い」
委員会は、可燃性のガスに新たな空気が流れ込んで起こる「気相爆発」の可能性を指摘しました。
ではなぜ、閉まったはずの防火シャッターが開いたのか?
記者「東側シャッターや主要階段が開いているのは消防隊員が開けた可能性があるのか」
会社側火災事故調査委員会・土橋律委員「シャッターが誰が開けたのか、勝手に開いたのか、いろんな情報が全く入ってきませんので、開いたとすれば、これ(気相爆発)が起こるその可能性は高いと」
現場に駆けつけた社員は、消防隊員からシャッターを開けるよう指示されたが開け方がわからなかったと話していて、静岡市消防局は「出火原因や当時の隊員の活動については、現在事故調査委員会で検証中なのでお答えできません」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2c23c381fccc11d33be94bc692c7e5818c59548
(ブログ者コメント)
報告書中のポイントと感じた記述は下記。
P37)火災は、7月4日18時から7月5日午前1時15分の間に発生しているが、時間は特定できていない。
午前1時15分 1階南側工場の自動火災報知設備受信機で火災を感知、警備会社にて火災警報を受信した。
午前1時34分 警備会社担当隊員は外に退避しながら消防通報を実施。
消防より、退避して到着する消防の誘導をするよう指示あり。
P38)午前1時43分 2階南側倉庫の状況。炎はなく煙が漂っている。火災報知器が鳴っている。(写真付き)
午前1時48分 消防隊が現場到着。
P39)午前1時49分 2階南側倉庫の状況。炎はなく白煙が漂っている。火災報知器が鳴っている。(写真付き)
P40)午前1時59分 2階南側倉庫の状況。消防隊が2階倉庫内部を移動している。2階の煙濃度が上昇している。(写真付き)
P41)午前2時4分 2階南側倉庫の状況。消防隊員が「照明がほしい」と発声。炎はないが煙の濃度が濃くなっている。 消防隊が2階南側倉庫内を移動していることから、2階の防火シャッターは下りていない。
P43)午前2時7分 「バーン」という爆発音とともに爆風が発生する。
煙と熱気が噴き出てきたため、消防隊は緊急脱出を行う。
1階にいた隊員は屋外に退出、2階に状況確認に行った隊員と警察官は取り残される。
消防無線にて爆発音爆風という形の中で無線が入る。
P71)4.4.5 過炭酸ナトリウム組成物の発熱・発火の検討
発火源に関する化学的要因の内、可能性のある化学物質として過炭酸ナトリウム(以下 SPC という)の熱反応特性について検討した。
SPC は酸化性物質であり、それ自身で発火、燃焼燃することはないが、支燃性があり、単独では通常の取り扱い条件で安定であるが、熱や反応を促進する物質との接触によって自己分解するといった化学的特性を有する物質である。
・・・
SPC の化学的特性を踏まえ、工場内に存置していたSPCが何らかの要因により分解した可能性を検討するため、当事故調査委員会では、SPCに水を添加し、その後の熱的挙動を調べるために示差走査熱量計(DSC)および暴走反応測定装置(ARC)による検討を行った。
・・・
以上、熱的挙動の検討から、A 社製 SPC、B 社製 SPC に加水された場合には、発熱反応が生じる可能性が確認できたが、製品 SPC( SPC31.5w/w%の洗濯槽クリーナー)については発熱反応の促進は確認できなかった。
P73)本試験結果により、SPC の発熱開始温度は、A 社製、B 社製ともに水分の影響を受ける結果となった。
特に B 社製 SPC の ARC 測定結果に基づく解析では、断熱状態において 24 時間以内に発熱分解する温度(ADT24)と 25kg 缶で 1 週間以内に自己加速分解開始する温度(SADT)がともに13℃となり、火災時工場内温度は 24℃であったことから、工場内に存置したSPCは発熱分解した可能性を否定することはできない。
2021年4月6日10時41分に長崎新聞から下記趣旨の記事が、事故前のクレーンの写真付きでネット配信されていた。
4日午後6時ごろ、長崎県松浦市志佐町の電源開発(Jパワー)松浦火力発電所と九州電力松浦発電所が共同使用している岸壁で、石炭を陸揚げするクレーン(揚炭機)のアーム部分が折れ、アームに設置されていた運転席室ごと約30メートル落下。
運転席には業務委託している西九州共同港湾(松浦市)の男性作業員2人が乗っており、頭や顔などに重軽傷を負った。
Jパワーによると、揚炭機は4基あり、同日午後2時半ごろから1基で石炭の搬出作業をしていたが、風が強くなったため作業を中止。
アームはその後に折れたという。
松浦署が原因を調べている。
https://this.kiji.is/751982228384694272?c=39546741839462401
4月5日12時20分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、やや詳しい2人の負傷度合いなどが下記趣旨でネット配信されていた。
警察によりますと、24歳と19歳の男性2人は、4日、クレーンのオぺーレーション室で岸壁に係留している船から石炭を取り出す作業をしていました。
作業終了後の午後6時ごろ、クレーンのアームが折れ、地上約30メートルの高さからオペレーション室ごと落下したということです。
2人は、頭などを打ち病院に搬送されていて、19歳の男性は意識があり、命に別条はないということですが、24歳の男性は緊急手術が行われたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f99d5a050186d589064567719e6ad5e1adf5056
4月5日付で長崎文化放送からは、クレーンを定位置に戻した直後にアームが折れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力によりますと、強風のため作業を一時中断し、クレーンを定位置に戻した直後にアームが折れました。
折れたクレーンは1988年の11月に据え付け、その後、2010年11月に一部の改良工事をしました。
港にはほかにも同様のクレーンが3基あり、詳しい原因が分かるまで使用しないということです。
https://www.ncctv.co.jp/news/87777.html
2021年12月24日に経産省から、台風19号通過時の強風でギャロッピング現象が発生し、応力集中部である溶接部付近に亀裂が入ったらしいという九州電力の説明資料が公表されていた。
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/denki_setsubi/pdf/014_03_01.pdf
2021年4月4日14時42分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前、薩摩川内市で飼い犬と散歩していた男性が、飼い犬に耳などをかまれ意識不明の重体となっています。
警察などによりますと、4日、午前8時ごろ薩摩川内市百次町の農道で、通行人から「男性が犬にかまれて出血している」と119番通報がありました。
救急車が駆けつけると近くの無職、鬼塚さん(54)が右腕と左耳から出血し倒れていて病院に運ばれましたが、意識不明の重体となっています。
鬼塚さんが連れていた犬は体の高さがおよそ50センチのビーグルとみられ、警察や消防が駆けつけた際はリードが外れて現場にはいなかったということですが、その後、鬼塚さんの妻が捕まえ、家につれて行ったということです。
鬼塚さんは犬との散歩が日課で、倒れていた場所は自宅から400メートルほど離れていました。
警察によりますと、鬼塚さんは去年も、散歩中に同じ犬に肘をかまれ治療したということです。
警察が詳しい事故の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27fb87a5c03b0f0368ef97c0c1d4fc122a548300
4月4日14時46分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
犬は首のリードが外れていて現場から離れたため、警察や地元の猟友会などが捜索したところ、鬼塚さんの妻のもとに走り寄ってきて保護されたということです。
現場の近くに住む30代の女性は、「救急車が通ったあと、消防車やパトカーが来て、事件かなと思って家の中で眺めていました。その後、首輪をしたけっこう大きめの犬が道路を走り回っていて、棒みたいなものを持って警察が山の方へ向かっていました。日曜日で雨も降っていたので外には出ませんでしたが、小さい子どももいるので心配でした」と話していました。
また、鬼塚さんの自宅の近くに住む男性によりますと、かんだ犬は 「モモ」という名前で、前の飼い主に虐待されていたのを保護したという話や、1年ほど前には腕をかまれたということを鬼塚さんから聞いたということです。
この男性は、「飼い主を引っ張るようにして散歩している姿を見ていました。3頭の犬を飼っていてその中では一番大きい犬でした。以前、腕をかまれて10針以上縫ったと聞きましたが、犬が好きでかわいがっていました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20210404/5050014175.html
2021年4月3日15時15分にYAHOOニュース(まいどなNEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インテリア家電やPCサプライ品のメーカー、ヤザワコーポレーション(本社、東京都台東区)の公式ツイッターアカウント(@yazawaCorp)の投稿が注目を集めています。
「#本当の事なので5回言います 電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。
※ 電源タップは消耗品で、交換目安は3ー5年。
(日本配線システム工業会より)」
同社アカウントには「知らなかった」「教えてくれてありがとうございます」「思ったより短い」「10年以上使ってました」などの声が寄せられ、現在も拡散は続いています。
同社のツイッター担当者に電話で話を聞くと、これまでにも11月11日の配線の日などに同じ投稿をしたことがあったそうです。
しかし今回は4千を超えるいいねがつき、反響の大きさに驚いた様子でした。
【あくまで目安「目視で異常あれば交換を」】
コンセントの差し込み口が1つのものは延長コード、複数あるものは電源タップやテーブルタップ 、OAタップなどと呼ばれ、家電量販店やネットショップなどで多種多様なタイプが手軽に購入できます。
配線器具メーカーなどの業界団体、日本配線システム工業会(東京都中央区)のホームページには、次のような注意喚起があります。
「テーブルタップ(延長コード)の交換の目安は3ー5年です。そのまま使い続けると危険(怪我、火災など)を生じるおそれがあります」
同会の担当者に話を聞くと、扱い方により3年から5年で不具合が起きる事例が最も多いといいます。
例えば、コードの上にコタツの脚や家具が乗っていたり、テープなどでとめていると、コード自体が傷みます。
また、コードを投げるなど乱暴に扱うと、差し込み口周辺のプラスチックにひびが入る可能性もあります。
コードなどが傷むと、火花が飛んで火災につながる恐れもあるため、「事故を起こさないためにも3年から5年での交換を」と呼び掛けています。
しかし、3年から5年はあくまで目安。
絶対に寿命がくるというわけではなく、コード周辺の環境や使い方によって傷み具合には差があるそうです。
「コードが押し潰されていたり、プラスチックの部分にヒビが入っていたり、目視による点検で分かるような異常があれば交換してください」(担当者)。
【メーカー作成「危険チェック」】
前出のヤザワコーポレーションでは、交換の目安になる項目を「危険チェック」として、ツイッターで公開しています。
1つでも当てはまる場合は、使い方の見直しや交換を勧めています。
【危険チェック】
・コンセントプラグにほこりがたまっている
・コードを束ねて使っている
・コードが家具の下敷きになっている
・電気製品の消費電力の合計が電源タップの最大容量を超え
ている
・コードやプラグが熱くなっている
・同じ電源タップを5年以上使っている
https://news.yahoo.co.jp/articles/97e92b994540001bcdbba1911ee0f4094cc2a803
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、3年前に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(2018年5月8日18時18分 朝日新聞)
延長コードやテーブルタップといった配線器具。
コンセントから離れた場所で複数の電気製品を使える便利グッズですが、使い方を誤ると思わぬ事故につながることもあります。
今月7日、大阪府茨木市の集合住宅で、親子3人が死亡する火事があった。
「たこ足配線」の状態で、過剰な電気が流れて台所のコンセントプラグの一部が焦げ、出火した可能性があると府警はみているという。
家電の事故を調査している独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)によると、2012年度からの5年間で発生した異常発熱などの配線器具の事故は353件。
うち209件は火災を伴っている。
NITEによると、延長コードや、複数の差し込み口がついているテーブルタップの最大容量は、一般的には1500ワット。
正確な数値は本体に表示されている。
その最大容量を、配線器具につないだ電気製品の消費電力の合計が上回る状態で使うと、異常発熱して出火する可能性がある。
近くに燃えやすいものなどがあると、火事につながりかねない。
最大容量は、配線器具に電気製品を一つだけつないでいても、多くの電気製品をつないだりタップをさらに継ぎ足したりするたこ足の状態でも変わらない。
一つのテーブルタップにパソコンや携帯電話の充電器、プリンターなどをつないで同時に使っても、最大容量を超えていなければ、それだけで危険ということにはならないという。
NITEの柿原敬子さんは、「電気代には敏感でも、電気製品の消費電力は意識していない人が多いのでは。個々の電気製品に表示されている消費電力の目安を必ず確認してほしい」と呼びかける。
このほかにも、テレビの裏などホコリがたまりやすい場所にテーブルタップを置いている場合は別の注意が必要だ。
コンセントプラグと差し込み口の間に隙間があると、そこにたまったほこりが原因となって出火するおそれがある。
配線器具のコードがソファなどの家具の下敷きになっていると、断線して発火の原因になる可能性がある。
つないでいる電気製品がついたり消えたりしたら断線の兆候だ。
コードを束ねて使うと、伸ばした状態のコードに比べて放熱がしにくいため発火しやすくなる。
コードを巻き取る「コードリール」には、巻いた状態でテーブルタップなどを使うと最大容量が3分の1になる製品もあるという。
配線器具などを製造する企業が加盟する日本配線システム工業会は「長い間使っていると、コードなどが劣化し、そこから火花が出るなどして火事の原因となるおそれもある。3~5年に1回は交換を」と勧める。
また、電気用品安全法の安全基準を満たした製品には裏側などに「コ」の文字が表示されており、表示のある製品の使用を呼びかけている。
「配線の危険チェックリスト」
・電気製品の消費電力の合計がテーブルタップなどの最大
容量を上回る
・コンセントプラグにほこりがたまっている
・コードを束ねて使っている
・コードやプラグが熱くなっている
・コードが家具の下敷きになっている
・コードを動かすと製品がついたり消えたりする
・同じタップを5年以上使っている
※NITE、日本配線システム工業会への取材による
https://www.asahi.com/articles/ASL4N4PP4L4NUTFL00C.html
2020年3月25日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10546/
(2021年4月10日 修正1 ;追記)
2021年4月3日15時11分に読売新聞から、県教委のフォロー調査で、3時間以上の長時間利用は減ったが1時間以上利用している子供はまだ多数いることが分かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川県教育委員会が県内の小中高生を対象に実施したスマートフォンやゲームの利用状況調査で、小中学生の5割、高校生の3割以上が平日に1時間以上オンラインゲームで遊んでいることがわかった。
昨年4月施行の県ネット・ゲーム依存症対策条例では、利用時間の上限が1時間。
県教委は学校現場での対策を加速させる。
同条例は18歳未満の子どもがゲーム依存症になるのを防ぐことを目的に制定され、ゲームの利用時間を「平日60分(休日90分)まで」、スマホなどの利用時刻を「中学生以下は午後9時まで、それ以外は午後10時まで」と目安を定めた。
県はこれまで3年ごとに利用状況の調査を行っており、前回は2017年に実施。
今回は条例の施行を受け、昨年9~10月、より詳しい調査を行い、県内の公立小中高校61校の小学4年~高校3年の児童生徒4881人から回答を得た。
調査結果によると、平日1時間以上ゲームを利用すると答えた小学生は全体の52%、中学生51%、高校生35%。休日は7~14ポイント上昇した。
「4時間以上」も小学生で6%、中学生5%、高校生2%だった。
また、平日午後9時以降にスマホなどを利用している小学生は33%、中学生が78%で、高校生の86%は同10時以降も利用。
「ユーチューブ」などの動画投稿サイトやSNSが多かった。
県教委は調査結果を分析し、「小中高生の4~6%に依存傾向がある」としている。
一方、平日に3時間以上スマホなどを利用する「長時間利用」は、17年の調査からそれぞれ2~11ポイント減少した。
県教委は「条例に一定の効果はあった」とする一方、更なる対策に乗り出した。
教員向けに、児童生徒のネット・ゲーム依存症への予防策をまとめたマニュアルを作成。
▽授業での啓発活動
▽保護者との連携
▽医療機関などとの協力
などの必要性が記されており、今月、県内全ての幼稚園や小中高校に配布する。
担当者は「まずは教員自身に依存症について知ってもらい、教育現場の対応力を高めたい」と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210403-OYT1T50209/
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、大館市では条例策定の動きを凍結したなど、以下のような報道もあった。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
(2021年03月25日 07時00分 ITmedia NEWS)
子供のゲームやスマートフォンの利用時間を制限する全国初の条例が香川県で施行されてから、間もなく1年となる。
同県教育委員会の調査では、長時間利用の割合が減った一方、依存傾向の割合が急増したという結果が出た。
憲法違反として県が提訴されるなど批判もある条例だが、果たして効果はあったのか。
・・・
条例は2020年4月に施行。
県教委は同年9月から10月にかけて、小学4年から高校3年の4881人を対象にスマホやタブレット、ネット接続可能なゲーム機などの利用に関する調査を行った。
その結果、1日当たりの利用時間が「3~5時間」という回答が3年前の前回調査と比べて小中高生でいずれも減少、「1~3時間」が増加した。
依存傾向を問う8項目の設問では、「注意が必要」とされる5項目以上が当てはまった中学生が前回の3.4%から6.3%に、高校生が2.9%から4.6%に、それぞれ増加した。
利用時間は減ったが、依存傾向は強まったとも読める結果だが、ゲームやネット依存に詳しい成城墨岡クリニックの墨岡孝院長は、「調査は子供たちを対象に行っているが、そもそもゲームやネットの依存は本人が気付かないところに危険性があり、正確なものなのか疑問がある。またデジタル機器との付き合い方は幼少期の環境が重要で、条例があるからといって子供たちが利用時間を減らすとも思えない」と指摘する。
・・・
香川県以外では、秋田県大館市もゲーム依存防止に関する条例の策定を目指していたが、違憲訴訟が起こされる見通しとなったことを受けて、市側は「条例化は必要」との姿勢であるものの、制定に向けた動きを凍結させた。
・・・
政府はデジタル社会の実現を推進しているが、条例制定の動きは広がるのか。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/25/news070.html
2021年4月3日18時28分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察はフォークリストを運転していた男を逮捕しました。
警察によると、3日午前9時すぎ泉佐野市鶴原で、工場の前の道路を歩いていた伊藤さん(47)が鋼鉄の針金を運んでいたフォークリフトにひかれました。
伊藤さんは全身を強く打ち、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警察は、過失運転致傷の現行犯でフォークリフトを運転していた池口容疑者(男性、52歳)を逮捕しました。
池口容疑者は「鉄線を積んでいて前が良く見えなかった。後で人をひいたことに気付いた」と容疑を認めていて、警察は容疑を過失運転致死に切り替えて捜査する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6cf52284b3baa547e55bd2455ed638dfbd41250
4月3日15時40分にNHK関西からは、道路脇の工場から出てきたフォークに轢かれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時すぎ、大阪・泉佐野市の府道で、市内に住む伊藤さん(47)が道路を歩いていたところ、道路脇の工場から出てきたフォークリフトにひかれました。
伊藤さんはすぐに病院に運ばれましたが、全身を強く打つなどして、まもなく死亡が確認されました。
警察は、フォークリフトを運転していた大阪・貝塚市に住む会社員、池口容疑者(52)を、過失運転傷害の疑いでその場で逮捕しました。
現場は片側1車線の直線道路で、フォークリフトは、道路脇の工場から道路を挟んで反対側にある別の工場に荷物を運ぶため、横断しようとしていたということです。
調べに対し、池口容疑者は「荷物を積んでいて前がよく見えなかった」と話しているということで、警察は、逮捕容疑を過失運転致死に切り替えて、当時の状況や事故の原因などをさらに詳しく調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210403/2000043428.html
(ブログ者コメント)
同じようなフォークリフト轢かれ事例は2018年7月に八戸市でも起きている。
(2021年7月31日 修正1 ;追記)
2021年7月31日12時47分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、会社は30年以上前から警察の許可を得ず荷物を積んだまま道路を行き来していた、社長は安全対策はコストがかかると話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運転していた男の会社の社長らが書類送検されました。
業務上過失致死などの疑いで書類送検されたのは、泉佐野市の「N鋼線所」の社長(58)ら幹部3人と、法人としての「N鋼線所」です。
警察などによると、会社は30年以上前から警察の許可を得ずに、道路を挟んで建つ工場の間を荷物を積んだまま行き来していて、法律上必要な安全管理計画も作っていませんでした。
調べに対し社長らは「安全管理対策はコストがかかる」などと話しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aed81003283c83e115274b1ad691c4828882b661
7月30日20時41分にYAHOOニュース(共同通信)からは、書類送検されたのは悪質性が高いと判断されたからなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府警は30日、必要な安全対策を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで、金属加工会社「N鋼線所」(同市)の社長(58)ら幹部3人を書類送検した。
道路使用許可などの法令違反が常態化しており、悪質性が高いと判断した。
府警は自動車運転処罰法違反容疑で、フォークリフトを操作していた同社従業員池口被告(53)=同罪で公判中=を現行犯逮捕していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41975ea6ebf0ba0632c45fd5b93e3696db64e487
2021年4月2日8時52分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
知らない間に裁判を起こされた女性経営者に対し、久留米簡裁が未払い賃金の支払いを命じる判決を言い渡し、女性の預金が差し押さえられた。
元従業員の男が女性の住所を偽って提訴したため、女性に訴状が届かず、「欠席裁判」になったという。
再審請求訴訟で判決は取り消された。
訴状が送達できなくても審理を進める民事訴訟の制度が悪用されたケースで、最高裁は全国の裁判所に注意喚起した。
「サシオサエ」
福岡県久留米市でラウンジを経営する女性は昨年6月、会社名義の通帳の文字に気付いた。
同5月に約135万円が引き出されており、銀行などに尋ねると、身に覚えのない確定判決に基づいた差し押さえだった。
原告は、女性がスタッフとして雇っていた30歳代の男。
2019年5~9月の賃金が未払いだとして同10月、約120万円の支払いを求めて久留米簡裁に提訴した。
だが、女性のもとには訴状は届かず、出廷も反論もできないまま、簡裁から訴えを認めたとみなされ、請求通りの判決が確定していた。
男は裁判手続きの「穴」を突いたとみられる。
民事訴訟では通常、裁判所が原告から提出された訴状を被告に郵送し、受け取りを確認して審理が進められる。
だが、居留守や受け取り拒否で送達できない場合は、「付郵便送達」を実施できる。
訴状を発送した時点で「送達完了」とみなす制度で、原告が裁判を受ける権利を守るためのものだが、これが悪用された。
今回、男が訴状に記した被告の住所は女性と無関係のビル。
簡裁はこの住所に訴状を郵送したが、返送された。
男は「部屋から出てきた女性に声をかけたが、無言でタクシーに乗り込んだ」とするうその報告書を簡裁に提出。
簡裁は女性がビルに住んでいると信じ、付郵便送達を実施した。
その後、女性は何も知らされないまま裁判が開かれ、昨年2月に判決が確定。
男は同5月、遅延損害金を含めて差し押さえを申し立てた。
女性は昨年7月、久留米簡裁に再審を請求。
男は出廷せず、簡裁は今年3月15日、確定判決を取り消し、男の賃金支払い請求を棄却した。
女性は「だまされた裁判所にも責任がある」と憤るが、簡裁は「個別の事案にはコメントできない」としている。
一方で福岡県内の裁判所職員は、「住所をどこまで確認するかは書記官によってまちまちだが、住民票にある住所に郵送して確認することもできた。チェックの甘さは否めない」と話す。
読売新聞の調べでは、男は別の3人に対しても同じ手口の訴訟を起こしていた。
このうち、久留米市の別の飲食店経営者は同様に再審請求訴訟を起こして勝訴。
大分市の飲食店経営の女性は、男を私文書偽造容疑で大分県警に告発した。
最高裁は、制度を悪用している可能性があるとして、男の情報を全国の裁判所に周知した。
元民事裁判官の佐藤歳二弁護士は、「訴状の送達は民事訴訟の大前提で、被告に反論の機会を与える意味で重要だ。ただ、裁判所がチェックを厳格にすれば、原告の権利が制限されかねず、バランスが悩ましい。今後、同様の被害が広がるなら送達のあり方を検討する必要も出てくるだろう」と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210402-OYT1T50066/
(ブログ者コメント)
詐欺事件ではあるが、想定外のことが起きた事例として紹介する。
2021年4月3日6時0分に信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前10時15分ごろ、飯田署(飯田市)で同署生活安全課の30代男性巡査長が返納手続きをしていた猟銃3丁のうち、自動式ライフル銃1丁が暴発した。
実弾2発が発射され壁に命中したが、けが人はいなかった。
県警が詳しい状況を調べている。
県警生活安全企画課によると、亡くなった猟銃所持者の親族が返納のため猟銃と空気銃計3丁を同署に持参。
巡査長が、許可証などと合わせて確認していたところ、自動式ライフル銃が暴発した。
巡査長は個室で、一人で確認していた。
発射後の銃の内部には実弾がもう1発残っていた。
今後、猟銃の保管状況や取り扱いの手順などに問題がなかったか調べる。
県警生活安全企画課は、「ご心配をおかけして申し訳ない。事実関係を調査し、再発防止に努める」としている。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021040300014
4月2日19時58分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前10時すぎ、飯田警察署の署内の部屋で30代の男性巡査長が返納の申請で預かった猟銃の確認作業を1人で行っていたところ、暴発しました。
弾は2発発射されて、いずれも壁に当たり、けがをした人はいなかったということです。
猟銃は所有者が亡くなったため、2日午前中、親族が代わりに返納の申請を行うため飯田警察署に持ち込んだということです。
暴発した銃には、さらに1発の弾が残っていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210402/1010017674.html
(ブログ者コメント)
確認作業として、まず最初に行うべきことは、銃に弾が入っていないか確認すること。
その確認中に暴発したということだろうか?
それとも、警察官とはいえ、猟銃の扱いに不慣れな人が確認していたのだろうか?
通信欄
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

