2019年3月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9452/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9463/
(2019年4月14日 修正2 ;追記)
2019年4月8日20時30分に新潟日報から、衝突した可能性のあるクジラの死骸が見つかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県佐渡市片野尾沖約40mの浅瀬で8日までに、クジラとみられる生物の死骸が見つかった。
現場から約5km離れた海域では3月に佐渡汽船のジェットフォイルが水中浮遊物と衝突する事故を起こしており、この生物とぶつかった可能性もある。
佐渡海保は、今後、死骸が海岸に漂着すれば調査するとしている。
同海保によると、6日昼ごろ、住民から「白っぽい物が浮いている」と通報を受け、約3~4mの死骸を発見。
引き揚げを試みたが岩が多く、船が接近できずに断念した。
新潟市水族館マリンピア日本海によると、写真から死骸は小型のクジラとみられる。
同館の野村展示課長は、「腐敗の状況から、死んだのは事故があった3月上旬の可能性もあるが、調べてみないと分からない」と話す。
発見現場近くに住む漁師の男性(68)は、「この辺ではイルカはいるが、クジラはまず見ない。潮の流れからすると、事故に遭った死骸が流れ着いてもおかしくない」と話した。
出典
『佐渡で海洋生物の死骸漂着 ジェットフォイルと衝突の個体か』
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190408462068.html
4月9日11時57分にNHK新潟からは、安全対策の一つとしてクッション性の高いシートに順次取り換えていくなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月9日、新潟港から佐渡の両津港に向かっていたジェット高速船「ぎんが」は海洋生物とみられる物体と衝突して、80人が重軽傷を負った。
衝突事故から1か月の9日、運営会社の佐渡汽船の尾崎社長らは県庁を訪れ、花角知事に「多数の負傷者を出して申しわけございません」と陳謝した。
このあと、花角知事がけが人の状況などをたずねたのに対し、入院している人は当初の29人から10人となり、回復に向かっているなどと答えた。
また、安全対策について、会社で独自の調査委員会を立ちあげたほか、船の減速する区間を拡大して海上の監視を強化したことなどを報告した。
これに対し花角知事は、「できることから少しでも安全性の向上につながるような対策を講じて頂きたい」と話していた。
面会のあと尾崎社長は、安全対策として、今後、高速船の座席シートを、より衝撃を吸収しやすいクッション性の高いシートに順次取り替えていくことを明らかにした。
尾崎社長は、「事故からちょうど1か月経ちますが、ジェット高速船が1隻体制になって、去年に比べて4000人ほど乗客が減っています。最盛期の夏場のダイヤには影響はないと思っています」と話していた。
出典
『佐渡汽船社長が安全対策など報告』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190409/1030007392.html
4月11日19時55分に新潟日報からは、見つかったクジラと衝突事故との関連は不明だったという下記趣旨の記事が、写真付きでネット配信されていた。
佐渡海保は11日、新潟県佐渡市片野尾の浅瀬で6日に見つかった海洋生物の死骸を引き揚げて調査し、クジラと特定した。
頭部の欠損や体の傷が確認されたが、3月に付近で起きた佐渡汽船のジェットフォイル衝突事故との関連は明らかにならなかった。
この日は、朝からクレーン車を使って波打ち際から死骸を引き揚げ、同海保署員が傷口の大きさを計測したり、佐渡市が体の一部を採取したりした。
同海保によると、死骸は頭部を除き、長さ約4.2m。
複数箇所に外傷があったが腐敗が進み、ジェットフォイルの衝突によるものかは分からないという。
新潟市水族館マリンピア日本海などによると、死骸は日本海に生息するオウギハクジラと推測される。
頭部の欠損について野村展示課長は、「自然に死んで頭だけがきれいになくなるのは考えにくい。何らかの外傷があったのではないか」と話した。
出典
『海洋生物の死骸はクジラと特定 佐渡海保が引き揚げ、Jフォイル事故との関連は不明』
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190411462679.html
(2019年4月20日 修正3 ;追記)
2019年4月18日22時16分に産経新聞から、衝撃軽減用新型クッションが公開されたという下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
佐渡汽船は18日、新潟市中央区の自社ドックで、事故があった船「ぎんが」の外観と、衝撃軽減のために座席に取り付ける新型クッションを公開した。
海保は海洋生物とみられる物体と衝突する事故が起きた際、船体の下から上に強い力が加わったとみている。
佐渡汽船によると、新型クッションは従来の製品と比べ、垂直方向の衝撃を約25%軽減できるという。
ぎんがを含む同社の高速船3隻の全席で交換を進め、シートベルトの改良も検討する。
出典
『衝突事故の高速船で安全対策を公開 佐渡汽船』
https://www.sankei.com/affairs/news/190418/afr1904180035-n1.html
(2019年12月15日 修正4 ;追記)
2019年12月14日11時7分に新潟日報から、過失は認められないとの意見付きで船長らが書類送検された、3点式ベルトの取り付けは船体の強度上困難など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡海上保安署は13日、同船の男性船長(41)と運航管理責任者の男性(54)について、「業務上の過失は認められない」と意見を付して新潟地検に書類送付した。
同保安署は、3月9日の事故後、乗客からの聴取や、船に設置したカメラの映像をもとに、船長らについて業務上過失往来危険と業務上過失傷害を視野に捜査した。
その結果、船は時速71キロで航行し、船長が船の約10メートル先に白っぽい物体を発見したのは衝突の1・7秒前だったことが判明した。
船は即座にかじを切ったが、衝突。
これに対し、「人間の反射速度と船の運動性能から、到底回避できるものではない」(永田署長)と判断した。
乗客にシートベルトの着用を促すアナウンスをしたり、クジラなどに船の接近を知らせる水中スピーカーが作動したりしていたことから、運航管理責任者の男性にも過失はないとした。
佐渡汽船の土屋総務部長は、「まだ通院している方もいるので、誠意を持って対応したい。再発防止と安全運航に努める」と話した。
同保安署は、最終的に事故の負傷者は85人、うち重傷者は51人だったと発表した。「
精密検査の結果、骨折などが新たに判明した乗客がいた」という。
【予防の切り札なく、安全対策を模索】
佐渡汽船のジェットフォイルの衝突事故を巡り、佐渡海上保安署の阿保次長は、推測としながら、「ぎりぎりの速度まで減速していても、避けられなかったと思う」と説明した。
海洋生物との衝突事故を防ぐ難しさを踏まえ、佐渡汽船には、乗客の被害軽減策など継続的な安全対策が求められる。
3月の事故では、浮遊物は直前まで海面上に確認できなかった。
水中スピーカーは作動していたが、「研究中の段階の技術」で、現段階では事故予防の切り札にはなり得ないという。
同社は事故以降、通常の時速74キロより6キロ遅く航行する減速区間を拡大。
2020年の新ダイヤは、その前提で運航時間を以前より2分長い設定とした。
航行中の見張りも強化した。
被害を抑える対策も進めている。
衝撃吸収性の高い座席への交換作業などは、3隻のジェットフォイル全てで終えた。
ただ、腰だけでなく肩まで押さえる、より安全な3点式シートベルトの導入は、船体を含めた補強が必要という。
同社の土屋総務部長は、「船の更新時など、長期的に検討する」と説明。
「事故の可能性をゼロにはできない前提で、考えられる限りの対応をしていきたい」としている。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20191214513269.html
(2020年7月1日 修正5 ;追記)
2020年6月30日17時53分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、船長らは不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡海上保安署は当時の船長と運航管理責任者について、業務上過失往来危険と業務上過失傷害の疑いで捜査を進めてきましたが、「業務上の過失は認められなかった」と去年12月に書類送検していました。
これを受けて新潟地検も捜査を続けてきましたが、30日付で不起訴処分としました。
「理由は回答しない」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d295815807e86c9268b3013f83ae955bb48830eb
2019年4月8日18時35分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時ごろ、熊本市東区画図町所島で、下水管の工事中に積み上げられた土砂が崩れ、作業員、中村さん(男性、23歳)が生き埋めになった。
中村さんは病院で死亡が確認された。窒息死とみられる。
助けようとした20代の男性作業員も軽傷を負った。
警察によると、中村さんは重機で掘られた穴に入り、手作業で土をかき出していた。
安全管理に問題がなかったかを調べる。
出典
『工事現場で作業員2人死傷 熊本、土砂が崩れ生き埋め』
https://www.sankei.com/west/news/190408/wst1904080026-n1.html
4月8日16時49分に熊本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時過ぎ、東区画図町の高齢者施設の建設現場で下水管工事のため掘られ積まれていた土の山が崩れて、会社員の中村さん(23)が埋もれた。
中村さんは消防に救出され、病院に運ばれたが、その後、死亡した。
窒息死とみられている。
また、中村さんを助けようとした20代の男性も軽いけがをした。
出典
『工事現場で土に埋もれて、作業員が死亡』
http://rkk.jp/news/backno_page.php?id=NS003201904081649190111
(ブログ者コメント)
以下は熊本放送映像の1コマ。
2019年4月8日21時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都江東区の豊洲市場で8日午前0時過ぎ、市場内を走る小型運搬車、ターレット(ターレ)に乗った運送業の男性(50)が、荷物搬送用のエレベーターの扉に頭や首などを挟まれ、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、豊洲市場では昨年10月の開場以降、エレベーターの扉にぶつかる事故がほかに3件起きており、都は業界団体と連携して安全対策の強化を検討するという。
都や警察によると、事故があったのは水産仲卸売場棟の1階。
エレベーターは高さ3.15m、幅3.75m、奥行き4.5mで、扉は上下に開閉する仕組み。
魚介や青果を荷台に積んだターレを運転したまま乗り込める。
近くのカメラには、エレベーターの扉が下がりつつあるところに男性が乗り込む様子が映っていたという。
移転前の築地市場は主に平面構造だったが、豊洲市場では3、4階の積み込み場に魚介などを運ぶため、エレベーターを使う機会が増えている。
これまでのエレベーターの事故も扉が下りる途中に起きており、負傷したケースもあったという。
都はエレベーターの脇に一時停止を知らせる貼り紙を掲げ、「乗り降りは慎重に」と呼びかけていた。
豊洲市場では昨年11月にも女性がターレの荷台から転落し、その後、亡くなる事故があった。
死亡事故は今回で2件目。
石畳で道路の幅も狭かった築地市場と異なり、豊洲は道が平らで幅が広く、スピードが出やすいとも指摘されている。
都の担当者は「重大事故が起きたことを重く受け止めている。再発防止に向けて安全管理を徹底したい」と話している。
出典
『豊洲市場、過去にもターレで死亡事故 都が再発防止検討』
https://www.asahi.com/articles/ASM484S3YM48UTIL02C.html
8日15時17分にTBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の後、エレベーターは安全装置が作動して止まったが、男性は病院に運ばれ、およそ5時間後に死亡した。
出典
『エレベーターの扉に挟まれ、豊洲市場でターレ運転の男性死亡』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3642627.html
4月8日20時20分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は上から下りてきた扉とターレの背もたれの間に挟まれたとみられる。
1人で作業をしており、約5分後に市場関係者が見つけて119番した。
豊洲市場での死亡事故は、開場翌月の昨年11月にターレの荷台から女性が転落したのに次いで2件目。
市場を運営する都によると、2月にもターレの運転手が扉とぶつかってけがをしており、その事故以降、乗り込む前に一時停止するよう張り紙などで求めていた。
都は、何かに接触すると扉を開くセンサーは今回も作動したとして、「改修は検討しない」としている。
出典
『豊洲市場で相次ぐターレ事故』
https://mainichi.jp/articles/20190408/k00/00m/040/230000c
(ブログ者コメント)
昨年11月の女性死亡事故は本ブログでも紹介スミ。
2019年4月7日、8日の2日にわたり、東京新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
以下は7日の記事。
世界初の炉心溶融(メルトダウン)事故とされ、大気中に放射性物質をまき散らした米東部ペンシルベニア州のスリーマイル島(TMI)原発事故から40年がたった。
米政府は「死傷者ゼロ」を強調するが、住民らは現在も健康被害を訴え、事故とのつながりを示唆する研究結果は絶えない。
一方、州議会ではTMI原発の延命策が議論され、事故機の廃炉が先送りされる可能性も出ている。
米史上最悪の原発事故は、今も終わっていない。
母、めい、同級生、そして自分・・・。
TMIの南約10kmに住む当時高校生だったペギー・パーキンスさん(54)は、身近な人々が次々と脳腫瘍などのがんを患い、自身も31歳から皮膚がんや甲状腺異常症と闘ってきた。
もともと、家族や親戚にがん患者は「一人もいなかった」。
長女(33)には背骨の先天異常や腎臓病がある。
全てが偶然とは思えない。
心配なのは、孫やまだ見ぬひ孫に、放射線被ばくの影響が受け継がれること。
「もっと早く放射能漏れを教えてくれていたら・・・」
州都ハリスバーグ近郊のミドルタウンにあるTMIは、米東海岸で最も長いサスケハナ川の中州の名前だ。
川岸には住宅地が広がる。
1979年3月28日午前4時。原子炉2基のうち、3カ月前に営業運転が始まったばかりの2号機で、設備の不備や誤操作が重なり、核燃料が溶け落ちる炉心溶融が発生。
放射能が外部に漏れ出した。
当時の州知事が妊婦と未就学児を対象に半径5km圏からの退避を勧告したのは30日の昼。
事故発生から56時間がたっていた。
「放射性物質の放出量は少なく、健康や環境への影響は無視できるほどだった」。
米原子力規制委員会(NRC)や業界団体の見解だ。
がん患者や死亡率の増加を指摘した著名大学の研究ですら、放射線被ばくとの関係を否定し、原因は「事故による精神的ストレス」と結論づけた。
一方で、実際の被ばく量が政府側の説明より相当多くなければ、がん患者の増加は「考えづらい」と疑問視する研究結果もある。
直近では2017年、地元ペンシルベニア州立大の研究チームが甲状腺がんを患った周辺住民の検体を調べ、「事故と甲状腺がんの相関性の可能性が示された」と発表。
がんの原因そのものが放射線かどうかは判断を避けつつ、事故後の一定期間に発症した集団で、放射線被ばく特有の遺伝子変異が多かったという。
米疾病対策センター(CDC)の統計では、ペンシルベニア州は直近11~15年の甲状腺がん発症率が全米2位、がん全体では3位。
それ以前も、全米平均より高い状態が続いていた。
メアリー・ステイモスさん(75)は事故以来、頭が2つある乳牛など動植物の奇形を1000例以上集め、NRCに放射能の影響を訴え続けている。
「政府は『事故は終わった』と言うけれど、私たちはそれが真実ではないと学んできた」と語る。
一方、事故当時ミドルタウン市長だったロバート・リードさん(86)も、友人や近隣住民、きょうだいをがんで失った。
事故の影響だと思っているが、「専門家ではないから」と断言はしない。
もはや因果関係の解明そのものに悲観的だ。
「これから医者や科学者が明らかにしてくれるのか。そうは思えない」
40年前の真相がはっきりしないまま、TMI原発は今も稼働している。
出典
『<スリーマイル島原発事故40年 終わらぬ悪夢> (上)癒えぬ傷』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019040702000128.html
以下は8日の記事。
夜空を蒸気で染める巨大な冷却塔を背に、約30人の住民らが並んだ。
吐く息が白い。
米ペンシルベニア州ミドルタウンのスリーマイル島(TMI)原発事故から40年となった3月28日未明、事故を次世代に伝えようと毎年続く抗議集会。
参加者が掲げるプラカードには、今年、こんな文言が目立った。
「TMIを救済するな」
米国は世界随一の原発大国だが、事故以降、2013年まで新規着工が止まった。
米エネルギー情報局(EIA)によると、ピーク時の1990年には112基が稼働していたが、いまは98基。
シェールガス革命に加えて、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの普及で競争力が衰え、運転許可期限を待たずに退役を迫られる例も相次ぐ。
TMIもそう。
事故を起こした2号機が閉鎖され、1号機だけが85年に再稼働したが、6年前から不採算に陥っている。
「2019年9月末にTMI原発を閉鎖する」。
経営を受け継いだ米電力・ガス大手エクセロンが17年5月に発表した。
しかし、「必要な政策変更がなければ」との条件付き。
クレーン最高経営責任者(CEO)は「きれいで信頼できるエネルギーと高収入の雇用の維持」を求め、州政府に事実上の救済を迫った。
これを受けて州議会では今年3月、TMIの地元選出のメハフィー議員が、州内の原発9基を「無公害な発電源」として、年5億ドル(550億円)かけて延命させる法案を提出。
地元フランクリン&マーシャル大の世論調査では、再エネと同様に原子力を支援することに州内の50%が賛成し、反対の37%を上回った。
廃炉に向けた風向きが変わりつつある。
背景には、原発依存度の高さもある。
全米の総発電量のうち、原発は2割だが、同州は4割。
メハフィー氏は、「原発による雇用や経済、環境への恩恵に感謝するときだ」と主張する。
一方で、米原子力規制委員会(NRC)によると、事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)は1993年までに99%を除去したが、1%は解体しないと取れないため、現場に残ったまま。
解体は1号機の廃止を待って行われる予定で、延命は事故処理の先延ばしにもつながる。
40周年の抗議集会に母親(87)と参加したマリア・フリスビーさん(55)は、TMIの訓練のサイレンを聞くたび、避難勧告後に高校で迎えを待ちわびた当時の恐怖がよみがえる。
「二度と事故が起きないなんて、誰も約束できない」。
延命策への嫌悪感をあらわにする。
原発を動かし続れば、行き場のない使用済み核燃料もため込むことになる。
原発が「トイレなきマンション」といわれるゆえんだ。
TMIの監視を続ける市民団体「TMIアラート」のエリック・エプスタイン代表(59)は、道義的な面からも「原発の悪夢」に終止符を打つべきだと訴える。
「重ねた失敗のツケを次世代に先送りする。実に不公平だ」
出典
『<スリーマイル島原発事故40年 終わらぬ悪夢> (下)潮流に背』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019040802000187.html
2019年4月7日17時40分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時40分ごろ、千葉県君津市の君津共同火力発電所で「高い所から男性2人が転落した」と、119番通報があった。
警察や消防などによると、作業用の足場を組んでいた49歳と30歳の男性作業員が、何らかの原因で高さ30mほどの足場から転落した。
2人は病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
現場では当時、作業員5人ほどでクレーンを使って資材をつり上げていて、死亡した2人は転落防止のベルトを着けて足場の最上階にいたという。
警察などが詳しい事故原因を調べている。
出典
『高さ30m足場から転落 火力発電所で作業員2人死亡』
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000151663.html
4月7日20時54分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、2人は発電設備を点検するために造られたやぐらの上で、機材が転落するのを防ぐ鉄柵を設置する作業をしていた。
やぐらの上にはほかにも作業員が数人おり、地上には鉄柵を運ぶためクレーンの運転手が1人いた。
2人は安全帯は着用していた。
君津共同火力によると、隣接する日本製鉄の製鉄所で発生するガスを主燃料に発電し、製鉄所や東京電力エナジーパートナーへ電力を供給している。
出典
『発電所で作業員2人転落死 千葉・君津、高さ30メートルから』
https://www.sankei.com/affairs/news/190407/afr1904070013-n1.html
4月7日20時43分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、2人は発電所内のボイラー施設の外側で、搬入した機材が落ちないようにするため、他の作業員数人と鉄柵を設置する作業をしていた。
事故当時、2人は腰に命綱となる安全帯を着けていたという。
出典
『発電所のボイラーから30メートル転落 男性2人死亡』
https://www.asahi.com/articles/ASM474VL6M47UDCB008.html
(ブログ者コメント)
以下はテレ朝映像の1コマ。
大規模仮設足場の最上階から転落した模様だ。
安全帯着用との報道だが、現に転落したことから考えると、腰に巻いていただけかもしれない。
2019年4月6日付で毎日新聞大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
体育の授業で前屈運動をした際、指導教諭に体を強く押されて腰に重傷を負ったとして、奈良県立郡山高校(同県大和郡山市)の元生徒の男性(18)が5日、県を相手取り、治療費など約663万円の損害賠償を求めて奈良地裁に提訴した。
訴状によると、昨年4月25日、柔軟体操で前屈した際、教諭が頭が膝に付くまで両肩を強く押し続けた。
激痛が治まらず、男性は1カ月後に病院で腰の椎間板(ついかんばん)ヘルニアと診断された。
7月に手術を受けたが現在も通院中で、長時間座るのが困難という。
記者会見した男性は、「教諭の行為で僕の人生は一瞬にして狂ってしまった。元の体を返して」と話した。
県教委の担当者は、「体育の授業中にけがをしたことは把握している。訴訟については訴状が届いていないのでコメントできない」と話している。
出典
『提訴 前屈で重傷、元生徒が県に損賠求め 奈良の高校』
https://mainichi.jp/articles/20190406/ddn/041/040/036000c
4月5日19時0分に奈良テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、県立郡山高校の体育の授業で当時高校3年の男子生徒が柔軟体操をしていたところ、男性教諭に身体を強く前へ押された結果、重度の椎間板ヘルニアになったなどとして、当時生徒だった男性らが県におよそ660万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
「教諭本人は家に一度も来ず、正式な謝罪はいまだありません、これから先が不安でしかたありません、僕の人生を台無しにした体育教師を許せません、元の体を返してください」
訴えを起こしたのは18歳の男性とその保護者だ。
訴状によると、男性は県立郡山高校3年だった去年4月、柔軟体操の「前屈」をしていたところ、後ろから来た男性教諭に「痛い」と言ったにも関わらず、強く身体を押された。
男性は足および腰の強い痛みにより、去年7月から休学せざるを得なくなり、国公立大学を志望していたにも関わらず、センター試験、2次試験を受験できなかったという。
出典
『県立高校卒の男性 柔軟体操でヘルニア発症』
http://www.naratv.co.jp/news/20190405/20190405-05.html
2019年4月4日12時13分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、大阪の病院で手術を受けた男性の体内にワイヤーが放置され、転院先の病院での別の処置の際、ワイヤーが心臓に刺さって死亡していたことが分かった。
警察が経緯を詳しく調べている。
去年2月、大阪・都島区の明生病院に入院していた寝屋川市の鈴木さん(男性、69歳)が、栄養をとるために血管内に入れていたカテーテルを抜く処置を受けた直後に死亡した。
警察によると、体内にはカテーテルを入れる際に使われ、本来は抜き取らなければいけない、長さおよそ1mのワイヤーが残されていて、遺体を詳しく調べたところ、その先端が心臓に刺さっていたことが分かったという。
鈴木さんは亡くなる3か月前のおととし11月に、寝屋川市のN病院でカテーテルを入れる手術を受けていたという。
警察は、抜き忘れたワイヤーが体内に放置されたまま、一連の医療行為が行われていたとして、業務上過失致死の疑いで、2つの病院の医師から話を聴くなどして詳しく調べている。
入院中の男性が死亡したことについて2つの病院のうち、大阪・都島区のM病院が会見を開いた。
この中では楠田院長が冒頭、「病院として申し訳なく思っている」と謝罪した。
会見にはカテーテルを抜く処置を行った古川医師も同席し、「カテーテルがうまく抜けなかったため、不審に思って胸部のX線検査を確認すると、ワイヤーが入っているのが分かった」と説明した。
そして、「ワイヤーはカテーテルを入れた後すぐに抜くのが常識だ。入ったままの状態では不整脈や感染症のおそれがあり、見つけた段階で抜くのは当然で、適切な処置だった」と述べた。
そのうえで、「私が行った処置の結果、何らかの原因で患者が死亡したので、警察の捜査に全面的に協力したい」と述べた。
N病院を運営する医療法人「K」は、「体内にワイヤーを残してしまったことは間違いなく、私たちに非がある。本人を含めご家族には大変申し訳ないと思っており、今後は、警察の捜査に協力して結果を待ちたい」とコメントしている。
出典
『体内にワイヤー放置 患者死亡』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190404/0014136.html
4月4日19時28分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、亡くなったのは寝屋川市の無職、鈴木さん(当時69)。
鈴木さんは17年11月、床ずれの治療でN病院(同市)を受診した際、肺炎と診断されて入院。
脚の付け根から栄養を補給するため、担当医がカテーテルを静脈に挿入した際、誘導に用いた長さ約1mのワイヤを抜き忘れたという。
鈴木さんは18年1月末、M病院(大阪市都島区)に転院。
同2月、同病院でカテーテルの導入部位を変えようと抜き取った際に容体が急変し、死亡した。
司法解剖の結果、死因は静脈内に残っていたワイヤが心臓を貫通し、周囲にたまった血液に心臓が圧迫される「心タンポナーデ」だった。
出典
『ワイヤ抜き忘れ患者死亡 大阪の2病院、府警が捜査』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43317400U9A400C1AC1000/
2019年4月4日6時50分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市保健所は3日、同市のスーパーの産直コーナーで有毒のスイセンがニラと誤って販売され、同市の60代女性が食べて食中毒を発症したと発表した。
保健所は同市の生産者の男性に回収を命じた。
女性は快方に向かっている。
女性は先月下旬、Gマート手形店の産直コーナーで、「ニラ苗」と表示されたビニールポット入りのスイセン苗を1個購入。
2日朝、葉を刻み、チャーハンの具材として調理し食べた。
間もなく嘔吐の症状が出て、保健所に連絡。
調査の結果、スイセンと判明した。
生産者の男性は先月16日以降、手形店のほか、泉店、外旭川店の計3店の産直コーナーにスイセン苗9個を陳列、販売した。
購入者全員と連絡が付き、女性以外の健康被害は確認されていない。
生産者の男性は保健所の聞き取りに対し、「ニラだと思って栽培していたものがスイセンだった。申し訳ない」と話した。
保健所は、スイセンには嘔吐や下痢などの症状を引き起こす有毒成分ヒガンバナアルカロイドが含まれ、葉がニラ、球根がタマネギと類似しているとして、注意を呼び掛けている。
出典
『スイセンをニラと販売、秋田市のスーパー 女性、食中毒に』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190404AK0001/
4月6日付で秋田魁新報からは、販売されていたポット入り苗の写真付きで、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
・・・・・
スイセンは、嘔吐や下痢などを引き起こす有毒成分ヒガンバナアルカロイドを含む。
厚労省によると、2008~17年の10年間でスイセンによる食中毒が47件発生しており、有毒植物の食中毒としては最も多かった。
他県では死亡例もある。
植物の生態に詳しい東京都薬用植物園の中村耕主任研究員は、スイセンの葉はニラと似ており、「見て判別するのは難しい」と説明。
スイセンが無臭なのに対し、ニラは特有の匂いがあるため、「匂いを確かめると分かる場合がある」と話す。
県生活衛生課によると、県内で有毒植物による食中毒は平成に入って12件ある。
山菜のシドケ(モミジガサ)やニリンソウと誤認し、有毒のトリカブトを食べて発症したケースが9件と最も多く、このうち2人が命を落とした。
このほか、アジサイの葉やチョウセンアサガオの実が原因となった事例もあった。
時期は4~6月に集中した。
本格的な山菜シーズン到来を前に、特に気を付けたいのがシドケやニリンソウと、トリカブトの誤認だ。
トリカブトは茎や葉、根など全体に猛毒のアコニチン系アルカロイドを含み、重篤な中毒になりやすいとされる。
秋田市民市場(同市中通)で山菜などを取り扱う「藤原商店」によると、シドケは例年4月中旬に出回り、5月上旬までがピーク。
今年は雪解けが早かった影響などで、シーズンが昨年より1週間ほど早いという。
藤原代表は、シドケとトリカブトは葉の形がよく似ている上、山林の同じような場所に群生していることがあり、混同しやすいと指摘。
「見つけても、(シドケだと)自信がないなら手を出さない方がいい」と注意を促す。
東京都薬用植物園の中村主任研究員によると、ニリンソウとトリカブトも葉の形が似ているが、花の色で見分けられるという。
ニリンソウは3~5月に白い花、トリカブトは8月以降に紫色の花を咲かせるとし、「白い花を確認して採取するとよい」としている。
県の担当者は、「食用と確実に判断できない場合、『採らない、食べない、売らない、人にあげない』を徹底してほしい」と強調。
有毒植物の危険性に気を配りつつ、自然の恵みを存分に味わってほしいとしている。
出典
『春の有毒植物に要注意 スイセンとニラ誤り食中毒、死亡例も』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190406AK0008/
(ブログ者コメント)
○本ブログでは、畑にニラを採りにいってスイセンを採ってしまい、食べて中毒になった事例を過去に何件か紹介しているが、店で売られていたものを食べての中毒は初めてだ。
○この生産者の方、なぜ間違ったのだろう?
ニラ栽培の経験が浅かったということだろうか?
2019年4月5日0時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後8時20分ごろ、福岡市博多区の市営地下鉄中洲川端駅で、停車した姪浜発福岡空港行きの空港線の列車から煙が出ていると、駅員から119番通報があった。
市交通局は空港線と箱崎線の全区間の運転を約3時間見合わせ、約4万3000人に影響した。
現場に到着した消防隊員は煙を確認できなかったが、市交通局によると、3両目の屋根上の機器から煙が出た形跡があったといい、原因を調べている。
けが人はなかった。
この列車に乗っていた女子大学生(18)は、「中洲川端駅に着く直前にボンと音がして、同時に衝撃を感じた。どこかにぶつかったのかと思った。駅に着いて外に出ると煙が充満していた。灰色の煙でひどい臭いがした」と話した。
同駅は九州最大の歓楽街・中洲にあり、火災警報や消防車で一時騒然とした。
出典
『福岡市営地下鉄で一時運転見合わせ 車両から発煙の形跡』
https://www.asahi.com/articles/ASM446T53M44TIPE03D.html
4月5日15時1分に西日本新聞からは、原因は避雷器の不具合だったという下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
市交通局は5日、車両の屋根に取り付けた避雷器に焦げた跡が見つかったと明らかにした。
屋根や床下など他の場所から異常は見つかっておらず、交通局は避雷器に何らかの不具合があったとみている。
焦げ跡があったのは、6両編成のうち、進行方向の福岡空港側から数えて4両目の屋根にある避雷器。
架線から電気を取り込むパンタグラフの近くに備えられている。
外を運転中に落雷した場合、車両の電子機器を守るため電流を避雷器に逃がす仕組みになっている。
3月28日の目視による点検では異常は見つからなかったという。
出典
『福岡市営地下鉄発煙 避雷器不具合か』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/500120/
4月5日21時6分にNHK福岡からは、他の同じ避雷器も点検するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラブルを起こした車両は、3両目の屋根に取り付けられた避雷器に電流が流れたあとが見つかり、一部が溶けたようになっていた。
福岡市は、避雷器が不具合を起こした具体的な原因を特定するためメーカーに協力を求め、詳細な調査を行うことにしている。
また、トラブルを起こした車両だけでなく、同じ避雷器が設置されている18編成のすべての車両で、緊急点検を実施するという。
出典
『地下鉄トラブル「原因は避雷器」』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190405/0004086.html
4月5日付で福岡市交通局のHPには、避雷器に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「避雷器」とは,落雷等により地下鉄車両に過大な電圧がかかった場合に車両の機器等を保護するために,車両屋根上に設置しているもので,1編成当たり4個設置されています。
出典
『車両不具合による運休にかかる原因について』
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/sp/news/detail.php?id=786
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
指をさされているのが避雷器。
2019年4月5日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後5時20分ごろ、苫小牧市真砂町の北海道電力苫小牧火力発電所で、1号機(出力25万KW)のボイラーにつながる配管から重油が漏れて出火、付近の断熱材の一部を焼いた。
警察などによると、けが人はいない。
北電によると、所内を巡回していた従業員が、重油が漏れているのを見つけて1号機の運転を停止し、消防に通報。
発電所の従業員が消火器で消し止めた。
警察などは、漏れた燃料が断熱材にしみた際に熱を持ち、発火したとみて調べている。
北電は「電力供給に支障が生じる状況ではない」としている。
出典
『北電・苫小牧火発で火災 1号機配管から重油漏れ』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293480/
(ブログ者コメント)
北海道電力からのプレスリリース中、フロー図の中に漏洩箇所が示されている。
それによれば、燃料油のヘッダーから漏れた模様。
https://www.hepco.co.jp/info/2019/1238721_1803.html
キーワード;自然発火?
2019年4月4日18時3分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後3時半ごろ、宮崎市フェニックス自然動物園で、オスのチンパンジー1頭が飼育施設から逃げ出した。
チンパンジーは園内を動き回ったが、職員が麻酔で眠らせて、およそ1時間後に捕獲した。
当時、動物園は親子連れなどでにぎわっていたが、園内にいた人たちは職員の誘導でレストランなどの建物の中に避難し、けがをした人はいないという。
フェニックス自然動物園は日本で2番目に多い14頭のチンパンジーを飼育していて、3月24日に動物本来の能力や行動を見ることができる新しい飼育施設がオープンしたばかりだった。
園によると、逃げ出したのは「ゲンキ」という名前の31歳のオスのチンパンジーで、ふだんは穏やかな性格だという。
見つかったとき、「ゲンキ」は体中が水に濡れていたことから、園ではおりの代わりに幅6m、深さ1.2mの、水を張った堀で囲ったエリアから逃げ出したとみている。
逃げ出したチンパンジーを見た40代の女性は、「気づいたらチンパンジーが滑り台の下に座っていて、きょとんとした表情のまま、私の真横を通り過ぎていきました。いま思い出すと怖いです」と話していた。
宮崎市フェニックス自然動物園の竹田副園長は、「泳げないチンパンジーが堀を渡ることは想定しておらず、来園者に不安を与えて申し訳ありませんでした。園として今後の対応を考えていきたい」と話している。
※副園長は以下のような話しもしていた
・この動物園で初めて産まれたチンパンジー。
・なんらかの形で落ちたのか・・・飛び込んだのか・・・
・チンパンジーは基本的には水が大嫌いで泳げないが、最大深さ1.2mにつき、立って歩けない距離ではない。水に入るとは想定外だった。
出典
『動物園でチンパンジー一時脱走』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20190404/5060002980.html
4月9日17時56分にNHK宮崎からは、電気柵の下の隙間をすり抜けて堀に落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月4日、宮崎市フェニックス自然動物園で、オスのチンパンジー1頭が飼育施設から逃げ出して、およそ1時間後に園内で捕獲された。
けがをした人はいなかったが、親子連れなど少なくとも300人以上の来園者が建物に避難する騒ぎになった。
この飼育施設を含む新しいチンパンジーの園舎は5億7000万円をかけて整備され、先月24日にオープンしたばかり。
逃走したチンパンジーは体中がぬれていて、幅6mの水を張った堀から逃げたとみられている。
さらに、市が観察用のカメラに写っていた、チンパンジーの影の動きや水面のさざ波を調べたところ、逃げたチンパンジーは、別のチンパンジーが木に似せたコンクリートに登った後、素早く降りる動きをしたのに驚いて、誤って水に落ちたとみられるという。
チンパンジーは泳げないことから、堀に近づかないよう、水際には電気の流れる柵が設置されていたが、柵の下側には、およそ40cmの隙間があり、この隙間をすり抜けたと推測されているという。
この問題について、宮崎市の戸敷市長は9日の記者会見で、再発防止のため施設の改修を行う方針を示した。
市では、電気柵の隙間をすり抜けられないようにしたり、チンパンジーが登る「木」の位置を水際から離したりする改修が考えられるとしている。
出典
『脱走チンパンジー 驚き転落か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20190409/5060003013.html
(ブログ者コメント)
以下は、堀が映されている4日放映の1コマ。
以下は、かすかに電気柵が映っている9日放映の1コマ。
堀に落ちたが電気柵があるため戻れず、やむを得ず堀を渡った・・・ということかもしれない。
2019年4月4日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前2時半ごろ、長野市松岡のごみ処理施設「市資源再生センター」にある資源化施設棟で煙が充満しているのを施設職員が気付き、119番通報した。
警察などによると、鉄骨造り(地上4階、地下1階)の施設棟内のピットに一時保管していた不燃ごみなどが燃え、市消防局などが消火作業に当たっているが、同日午後1時半現在、鎮火していない。
けが人は確認されていない。
同センターは1996年に完成。
市内全域から不燃ごみや資源ごみを回収している。
市生活環境課によると、火災の影響で、4日に予定していた市中心部などの集積場計369カ所での不燃ごみや瓶の回収を中止した。
同課の担当者は、同日昼の時点で鎮火していないことや、鎮火しても安全確認に時間がかかることから、回収再開についての「見通しは立っていない」と説明。
回収できない状態が続く場合は「地域の役員や有線放送を通じて、家庭での不燃ごみの保管を呼び掛ける」とした。
同課によると、出火当時、施設棟は稼働しておらず、同センターは無人だったが、火災報知機が鳴り、職員が駆け付けて火災に気付いた。
ピットは、回収車から不燃ごみなどを降ろす場所。
選別前や破砕前の鉄類、ガラス、プラスチック類などが一時的に保管されていた。
出火原因は今のところ不明だが、集積所で回収する際と、同センターに集められた時点で、職員が出火しやすいスプレー缶が交じっていないか目視で確認し、取り除いているという。
消火には、市消防局の消防車など計15台が出動。
放水活動を続けたが、4日昼の時点でも白や灰色の煙が施設棟から立ち上っている。
市消防局は「放水しても大量に堆積したごみに次々と燃え移り、鎮火に時間がかかっている」とした。
現場は犀川近くにあるが、周辺には住宅も多く、風向きによっては煙が住宅近くまで流れた。
近くの水野さん(男性、70歳)は、「化学物質が燃えて有害なガスが出ていないか」と心配していた。
出典
『長野のごみ処理施設「市資源再生センター」で火災 きょうの回収中止』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190404/KT190404FSI090005000.php
4月5日付で中日新聞からは、水道管の流れが変わったため周辺住宅の水道水にサビが出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前2時35分ごろ、長野市松岡二の市資源再生センターで、火災報知機が鳴っているのに職員が気づき、不燃ごみを仮置きする貯留槽内から煙が出ているのを確認して119番した。
市生活環境課によると、貯留槽には破砕される前の不燃ごみが置かれていた。
この火災の消火活動に現場付近の消火栓が使われ、周辺住宅の水道にさびが混じる影響が出た。
市上下水道局によると、消火栓につながる水道管内の水の流れが変わり、管のさびが剥がれた。
担当者は「50件ほど苦情が来た」と明かすが、復旧のめどは立っていないという。
出典
『不燃ごみ250トン燃える 長野市資源再生センター』
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190405/CK2019040502000010.html
4月6日付で信濃毎日新聞からは、消火が難航している理由など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日未明に発生した火災は、5日も鎮火しなかった。
市消防局は24時間態勢で消火活動を続ける。
同局によると、火災が起きているのは硬いプラスチック製品やガラス、金属など、不燃ごみを一時ためるピット内=図。
消火活動が長引いているのは、約250トンあるごみの内部が燃え、放水が届きにくいのが理由とした。
火災による停電のためか、ごみを搬出するクレーンも作動せず、上部のごみを取り除けない他、ピットの下部に排水溝があるため、ごみを水没させて火を消すこともできないという。
消火活動には、5日までに消防隊員延べ約200人、消防団員延べ約60人を投入。
消防車の放水に加え、15分間でおよそ40トンを放水できる施設備え付けのスプリンクラーも稼働しているが、火はくすぶり続けている。
市は、影響が長期化する可能性があるとみて、ピットの代わりに不燃ごみをためる仮置き場の設置を検討。
市内の複数箇所で想定し、民間事業者に打診を始めた。
出典
『長野のごみ施設火災、鎮火めど立たず 13日まで不燃物の回収中止』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190406/KT190405FTI090028000.php
4月7日15時5分にNHK信州からは、発生3日後に消し止められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防が24時間態勢で消火活動を続けた結果、発生から3日あまりたった7日午前8時になって消し止められた。
警察と消防によると、この火事でけがをした人はいなかったという。
記者会見した長野市消防局は、出火の原因について「ピットにたまっていた不燃ごみの中にライターかスプレー缶など発火を誘発するようなものが含まれていて、上に積まれたごみで圧力がかかって火が出たのではないか」との見方を示した。
出典
『ごみ処理施設火事 3日ぶり鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190407/1010008266.html
4月8日付で信濃毎日新聞からは、重機でゴミをかき回しながら放水したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、6日午後に発煙がなくなり、同日夕から大型重機でごみをかき回しながら放水を続けた。
鎮圧状態が10時間以上続いたことから、鎮火と判断した。
消火活動では男性消防団員2人が、のどの不調を訴えて治療を受けた。
一方、燃えたごみの中には本来、別に分けて回収するはずのスプレー缶やリチウム電池などがあったといい、警察は「何らかの可燃性の物品」から出火した可能性があるとみている。
出典
『長野のごみ処理施設火災が鎮火 不燃ごみ当面民間委託』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190408/KT190407FTI090015000.php
4月8日付で中日新聞からは、紛れ込んだライターなどが発火源かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防は、貯留槽内に紛れ込んだライターやスプレー缶などが発火につながったのではないかとみて、出火原因を調べている。
施設内のクレーンや照明機器の配線設備などが被害を受けたため、不燃ごみや瓶などの収集再開のめどは立っていない。
出典
『不燃ごみ火災、78時間ぶり鎮火 長野市資源再生センター』
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190408/CK2019040802000081.html
4月9日17時54分にNHK信州からは、市長が分別徹底を呼び掛けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日の定例の記者会見で長野市の加藤市長は「スプレー缶や電池など発火につながるごみの混入が原因とみている」としたうえで、「電池などは施設の火災原因となるので、市民の皆様には改めて分別の徹底をお願いしたい」と述べ、市民に対し協力を呼びかけた。
出典
『火災 市長「ごみ分別の徹底を」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190409/1010008306.html
2019年4月3日13時52分に東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
首都圏の駅のホームで、ベンチの向きが線路と「平行」から「直角」に変わり始めている。
ベンチから立ち上がり、まっすぐホームに落ちてしまう酔客の行動パターンに着目し、JR西日本が2015年に開始し、注目された取り組み。
歓送迎会や花見のシーズンを迎えた首都圏でも威力を発揮しそうだ。
京成電鉄では青砥駅(東京都葛飾区)で2月末、上下線ホームにある全てのベンチが直角の向きに一新されるなど、京成高砂やお花茶屋などの8駅で、3月末までにベンチの向きを変えた。
今後、酔客の転落が多い駅から着手し、69ある駅のほぼ全てで変更する方針だ。
ホームドアを設置できているのは日暮里と空港第2ビルの2駅だけで、京成の広報担当者は「ベンチの変更なら安くて早い」と説明する。
酔客の行動パターンは、JR西が2014~15年に検証した。
駅構内のカメラ映像を基に、転落したり列車に接触した136人分の行動パターンを分析した。
突然線路に向かってまっすぐ歩きだし、そのまま転落するケースが約6割を占め、千鳥足でホームの端を歩き、足を踏み外すのは約1割にとどまった。
この調査結果を受け、関西地方からベンチの向きを変える動きが広がった。
首都圏では、東武鉄道が昨年2月から変更に乗り出した。
これまでに完了した南栗橋、久喜、北越谷などの8駅は、いずれも終点駅。
和光市駅を除いてホームドアがなく、ベンチに座っていた酔客が突然立ち上がって転落することがあったという。
「ベンチの向きを変えた後は転落が減り、一定の効果を感じている」と広報担当者。
志木駅でも変更する計画がある。
鉄道各社は、ホームドアがない駅を中心にベンチの変更に動いている。
JR東日本は新宿、品川、新橋の各駅で実施。
京王は府中や南大沢など10駅で、小田急は下北沢や小田原など15駅で変更を終えた。
東京メトロは「全ての駅にホームドアの設置を進めたい」としている。
国交省によると、ホームからの転落は6割が酔客。
ホームドアの設置には1駅あたり少なくとも数億円かかり、コスト面が導入のハードルになっている。
出典
『ホームのベンチ、平行から直角へ 酔客の転落防止 首都圏でも』
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019040390135245.html
(ブログ者コメント)
JR西日本での取り組み状況は、2016年9月に本ブログでも紹介している。
2019年4月3日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
信号無視したり、横断歩道のない場所を渡ったりする「乱横断」による事故が後を絶たない。
福岡県内で増加傾向にある歩行者の死亡事故の一因になっているほか、北九州市で起きたバイクと高齢歩行者の衝突事故では3月、歩行者側が重過失傷害容疑で立件されている。
身体能力や認知能力が低下する高齢者の乱横断が問題視されており、県警や識者は警鐘を鳴らす。
事故は昨年11月、北九州市小倉北区の交差点で起きた。
警察によると、70代の男性が赤信号を無視して横断歩道近くの道路を渡ったところ、青信号に従い走ってきたバイクと衝突。
バイクの運転手は転倒し、頭部に約1カ月の重傷を負った。
歩行者の男性も足の骨を折る大けがをした。
警察は歩行者側にも大きな過失があると判断。
歩行者の男性を重過失傷害容疑で、バイクの運転手は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検した。
県警交通企画課によると、歩行者の信号無視が事故原因となり、過失の重い「第1当事者」になったケースは昨年、県内で12件あったが、重過失傷害容疑に問われるのは異例だという。
同課のまとめでは、県内で昨年発生した交通事故の死者数は136人で、前年に比べ3人減少。
このうち、道路を横断中にはねられて死亡した歩行者は51人となり、前年より10人増えた。
横断歩道の前後30m以内ではねられた人が8人(前年比5人増)に上り、横断歩道が近くにあるのに利用しない乱横断が増えていた。
大阪大大学院の篠原一光教授(交通心理学)は、高齢者にとっての危険性について、「身体能力が衰えると、横断歩道まで行くのが面倒になり、楽なコースで渡りたくなりがち。視野が狭くなるなど認知機能も低下している場合は危険を確認できないまま横断してしまう」と指摘。
ドライバーにとっても乱横断は予想外の動きで、気づくのが遅れやすいという。
交通企画課の長田統括管理官は、「歩行者も刑事責任を問われる場合がある。身を守るため、乱横断は危ないという認識を持ってほしい」と呼び掛けている。
出典
『高齢者の「乱横断」事故相次ぐ 信号無視、横断歩道ない場所渡る…立件も』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/499344/
(ブログ者コメント)
北九州市の信号無視歩行者書類送検事例は、本ブログでも紹介スミ。
2019年4月3日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香辛料のナツメグを大量に摂取すると中毒を起こすらしいと、最近、耳にした。
約15g入りの瓶が数100円で売られるスパイスに、一体、どんな危険が潜んでいるのか。
数年前の夏の明け方だった。
顔面蒼白で冷や汗をかき、手足が冷たくなった男性(30)が川崎市立川崎病院に救急搬送されてきた。
男性は落ち着かない様子で「自分は大丈夫か」と繰り返し訴えた。
8時間前に自宅で牛肉の炒めものを作って食べた。
塩やコショウ、カレー粉などの調味料とともに、刺激を楽しもうとナツメグを一気に10g加えた。
食べて3時間後に手の震えや発汗、口の乾きがあり、落ち着かない気分に襲われた。
ネットで調べるとナツメグ中毒とあった。
大量の水を飲み嘔吐を繰り返したが良くならず、自ら119番した。
「初めてでした。我々もそんな中毒があるとは知らず、医学書や国内外の論文を調べ対応しました」。
当直だった白川医師が振り返る。
文献に当たると、確かにナツメグ中毒のようだ。
治療薬はなく、病院で安静にしていると症状がやわらぎ、男性は約7時間後に歩いて帰宅した。
ナツメグは東南アジア原産の常緑樹「ニクズク」の種の核を乾燥させ粉末にした香辛料で、肉の臭み取りなどに使われる。
公益財団法人日本中毒情報センターによると、5~15gの摂取で1~8時間後に頻脈や口の乾き、嘔吐などのほか、興奮や不安、幻覚など中毒症状が表れる。
身近な香辛料による珍しい症例だとして、川崎病院の藤綱医師らは昨年12月、論文「ナツメグ中毒の1例」を「日本救急医学会関東地方会雑誌」に発表した。
それによると、ナツメグ中毒は1981年以降、同病院を含め国内で8例確認され、すべて安静にすることで回復した。
欧米では19世紀以降、死亡例が2例あるという。
白川医師は、「中毒原因として認知度が低いが、適量を使い、大量に入れたら絶対に食べないでほしい」と話す。
ナツメグ大量摂取で幻覚や興奮などの精神症状が表れるのはなぜか。
筑波大の内藤裕史名誉教授(中毒学)によると、ナツメグが体内で分解されると、合成麻薬などに似た成分ができる。
欧米では昔から幻覚を味わおうと乱用され、国内でも中毒8例中、4例が幻覚や興奮目的だった。
内藤さんは警告する。
「香辛料や薬味の多くは摂取しすぎると何らかの副作用があるが、ナツメグは特に症状が激しい。過去の事例を見ると、幻覚作用を楽しむ目的で大量摂取した人の多くが中毒から回復後に『二度と経験したくない』と語っているようです」
出典
『ナツメグで中毒? 大量摂取、幻覚・嘔吐』
https://mainichi.jp/articles/20190403/ddm/012/040/058000c
ちょっと前、2019年3月4日18時5分にハフポストからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ナツメグは、コショウ、シナモン、クローブとならぶ4大香辛料の1つ。
インドネシアのモルッカ諸島原産のナツメグの木の種子の胚乳を乾燥したものだ。
小学館の「食の医学館」によると、ナツメグは甘くエキゾチックな香りと、まろやかなほろにがさが特徴。
その風味は挽き肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートローフなどに欠かせないほか、クッキーやドーナツにも、好んで用いられている。
ナツメグの分量について、エスビー食品のレシピでは、ハンバーグ2人前で「小さじ1/4」と記載している。
このように少量では問題ないが、ナツメグを大量に食べるのは危険な場合がある。
というのも,ナツメグは大量に摂取すると強力な幻覚作用や興奮作用を示し、逆に有毒となる例があるからだ。
日本中毒情報センターの報告によると、成人の場合、ナツメグのヒト経口中毒量は5g~10g。
呼吸困難になるとともに、めまい、幻覚、嘔吐などの症状に陥ることもある。
通常は24時間以内で回復するが、2~3日かかることもあるという。
同センターでは、ナツメグの実2個を食べた8歳男子が24時間後に死亡した事例があるので、小さい児童の場合は少量でも受診を勧めた方が無難だとしている。
歌手・作詞家の新良エツ子さんも2017年7月に、ナツメグの大量摂取で病院に緊急搬送されたことを公式ブログで明らかにしていた。
美味しいスパイスも、分量を誤ると大変なことになる。
ナツメグの入れすぎにご注意を!
出典
『ナツメグ中毒の恐怖とは? 食べる時は分量に注意が必要 呼吸困難、めまい、幻覚、嘔吐などの症状になる恐れ』
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nutmeg_jp_5c7ba3f6e4b0614614daf5f1
昨年、2018年7月24日に日本テレビから放映された「ザ!世界仰天ニュース」でも、以下のような内容が報じられていた。
去年の夏のこと。
明日、仕事が休みということで友人とお酒を飲んでいた、新良エツ子さん。
朝まで楽しく飲んで帰宅した。
帰宅後、お腹が空き...作ったのはハヤシライス。
そこにいつも欠かさず入れていたのが...ナツメグだった。
ナツメグは、木の種を乾燥させた香辛料の一種。
ハンバーグやカレーなど、肉の臭みを消したり、味を引き立たせるためによく使われる。
このナツメグが、彼女にある悲劇をもたらす!!
すべて美味しく平らげると、眠ってしまった。
すると、1時間後...突然、異変が!
呼吸が苦しくなり、冷や汗も。
周りの景色が歪んで見え、手足にも力が入らない。
お酒で酔っている感覚とも違うため、最初は熱中症かインフルエンザを疑った。
熱を計るが、どうやら違う...異変を感じすぐに救急車を呼んだ。
しかし電話先で住所を伝えようと思っても、
なぜか言葉がうまく出てこない。
なんとか住所を伝え、助けてもらえるよう外に出ようと体を動かした。
すると...なぜか急に症状が和らいだ。
とはいえ、念のため病院に搬送してもらった。
一応、血液検査などを行ったが、異常は見つからなかった。
大事を取って入院し、点滴していると、
数分から数十分おきにさきほどのような症状が現れた。
症状が落ち着いている時に、会社の同僚に入院したことを報告すると
何か変なもの食べたのではないか?という指摘が。
新良さんには思い当たることがあった...それはナツメグを多く入れ過ぎたこと。
実はこの日、お酒に酔っていたこともあり普段から多めに入れていたナツメグを
なんと丸々、ひと瓶も入れてしまった。そして、お腹が空いていたのでおかわりもした。
すると、症状について調べてくれた会社の同僚からメールが。
原因は、ナツメグ中毒だった!!
【大量に摂取すると危険な香辛料】
・・・・・
実は、ナツメグの他にも、ウコンやシナモンなどでも、多量に摂取すると健康障害が出る可能性が報告されている。
香辛料を多めに使う際は量に注意を!!
出典
『命をおびやかすスパイスの真実』
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180724_04.html
2019年4月4日10時8分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日正午すぎ、愛知県扶桑町にある県営公園の尾張広域緑道で、散歩中の70代の女性が公園内に設置されている屋根付きのベンチで休もうとしたところ、屋根を支える柱が根元から折れ、足首の骨を折るなどのケガをした。
県によると、ベンチに取り付けられている屋根の部分は3.5m四方で、高さ約3mの鉄製の柱で支えられていた。
事故のあと県が調べたところ、柱の根元の部分は錆びて腐食していたという。
このベンチは平成5年に設置されたもので、公園の管理者によって日常的に目視での点検と月に1回の劣化具合などを確かめる集中点検が行われていたということだが、3月に行われた点検では異常は発見できなかったという。
県は、同じようなベンチがあるほかの県営公園で緊急点検を行っているほか、これまでの点検の方法に問題がなかったかなど、詳しく調べることにしている。
出典
『公園の屋根付きベンチ倒壊で骨折』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190404/0004040.html
4月4日6時0分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県によると、3日午後0時半ごろ、扶桑町高雄の県営尾張広域緑道で70代の女性が鉄製の屋根付きベンチに座ろうとしたところ、ベンチが根元から倒れたという。
女性はベンチに挟まれ、足首など3か所を骨折する重傷。
公園は県の外郭団体が管理者の指定を受けていて、毎日、目視による点検のほか、月に1度、手で触れて強度を確かめる点検も行っていたという。
県は、点検で異常を見逃した可能性もあるとみて、事故原因を調べている。
出典
『屋根付きベンチが倒壊 女性重傷 愛知・扶桑町』
https://www2.ctv.co.jp/news/2019/04/04/46483/
4月4日12時7分に朝日新聞からは、写真付きで同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、同日午後0時半ごろ、女性があずまやのベンチに腰掛けた際、屋根を支える鉄製の支柱が根元から倒れた。
根元部分が腐食していたのが原因とみられるという。
3月下旬に点検した際には異常に気づかなかったという。
県は記者会見で謝罪したうえで、県内の同様のあずまやの緊急点検をする。
出典
『根元からポキッ あずまや倒壊女性が重傷 愛知・扶桑』
https://www.asahi.com/articles/ASM443FCNM44OIPE008.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の2コマ。
ベンチ部分が邪魔で目視点検困難ゆえ、手で触れて強度を確かめる決まりになっていたのだろうか?
しかし、支柱の根元がボロボロに腐食している状態から考えると、そういった点検を行っていなかった可能性も考えられる。
(2020年7月10日 修正1 ;追記)
2020年7月7日10時0分にNHK東海からは、月に1回の点検が実施されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は管理に問題がなかったか捜査していましたが、月に1回の集中点検が実施されておらず、点検表も作成されていなかったことがわかったということです。
このため警察は、安全点検を怠った結果、事故につながったとして、ベンチを管理する愛知県都市整備協会の56歳の職員ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対し、3人は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200707/3000011608.html
7月6日19時0分に名古屋テレビからは、建設以降、基礎部は点検していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倒壊したあずまやは1993年に建てられて以来、目視の点検のみで基礎部分の点検はされていませんでした。
https://www.nagoyatv.com/news/?id=001711
7月7日6時51分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、放置すれば壊れる恐れありと知りながら・・・という下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、支柱が金属製で腐りやすく放置すれば壊れる恐れがあると知りながら点検作業などを行わなかったとして尾張広域緑道管理事務所の所長で56歳の男性ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abe6cc0af8ec058bde7c58a03d6cd68d031ab8e5
7月9日7時30分に朝日新聞からは、全国であずまや倒壊事故が相次いでいるという下記趣旨の記事が、事例の一覧表付きでネット配信されていた。
公園の休憩スペースなどにある「あずまや」が倒壊する事故は全国で相次いでいる。
朝日新聞が調べたところ、2018年以降、少なくとも9基が支柱の腐食や災害の影響で倒れていたことが分かった。
死傷者が出たのは3件。
岡山市で昨年5月、公園のあずまやが強風で倒れて20代男性が2週間のけがを負った。
市によると、原因は支柱の腐食。
点検は不定期で、外観を目視するだけで、最後の点検は事故の約2カ月前だったという。
地震や台風といった災害で倒壊するケースも目立つ。
18年の胆振東部地震で大きな被害を受けた北海道厚真町では、揺れの影響で公園の1基が倒れた。
このほか、同年の台風によって、北海道当別町や沖縄県沖縄市でも倒壊した。
遊具の製造業者などでつくる業界団体は、「子どもの事故が起きやすい遊具に比べて、安全面への配慮が欠けがちになっている」と指摘する。
背景にあるのは、あずまやを管理する基準の甘さだ。
公園の遊具は、子どもの事故が多発したため、18年から年1回の点検が法律で義務づけられた。
的確な点検ができる技術者の登録制度も設けている。
一方、あずまやには定期的な点検の法的な義務はなく、安全管理は自治体にゆだねられている。
耐震強度などを算出する構造計算が求められない点も、課題として浮かぶ。
高知県安芸市では、04年に台風で倒壊し、11年に再建した木造のあずまやが18年に再び台風で倒壊。
市は19年、あずまやを台風並みの風速に耐えられるようにする方針を独自に打ち出した。
日本大の八藤後(やとうご)猛教授(建築安全工学)は、「一本柱のあずまやの場合、支柱に大きな力がかかる。安全管理上は特に注意を払う必要がある」と指摘する。
【あずまや点検怠った疑いで書類送検】
愛知県扶桑町の県営公園で昨年4月、休憩場所のあずまやが倒れて女性が大けがをした事故で、愛知県警は6日、公園の管理事務所の所長ら男性3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。
犬山署によると、送検されたのは、尾張広域緑道の管理事務所の所長(56)=愛知県小牧市=と主査(50)=同県尾張旭市=、点検を担当していた嘱託職員(62)=同県春日井市=。
昨年4月3日午後1時ごろ、同県犬山市の無職女性(72)がベンチに腰掛けた際、あずまや(高さ約3メートル、重さ約790キロ)の金属製の支柱が根元から倒れ、右足が折れる重傷を負った。
3人は支柱の点検を怠り、女性にけがを負わせた疑いがある。
同緑道を管理する県都市整備協会(名古屋市)などによると、このあずまやは1993年に設置された。
国や県が2015年、他県での倒壊事故を受けてあずまやの点検をするよう通知。
月1度、設備に異常がないか点検することになっていたが、管理事務所は点検せず、チェックリストも作っていなかったという。
事故後、同協会が管理する公園のあずまやを一斉点検し、根元の腐食がみられた5基を撤去、一部を使用禁止にした。
協会の担当者は6日、取材に「今後このような事故が二度とないようにしたい」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASN774CY1N76OIPE01P.html
(修正2)
名古屋地検一宮支部は2020年7月30日、3人を不起訴とした。
理由を明らかにしていない。
2019年4月4日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塩釜市の塩釜漁港にある東防波堤(全長1439m)の一部が外洋側に傾いた問題で、宮城県は3日、傾斜箇所120mが倒壊、うち60mが海中に沈んだと発表した。
県は、付近を航行する漁船などに注意を呼び掛けるとともに、作業船が手配でき次第、撤去作業を始める方針。
倒壊したのは防波堤の北東から南西に延びる約800mの区間の一部。
3日朝、近くで作業中だった建設業者が県側に連絡した。
県は1月下旬、水中ロボットカメラによる海中調査を実施した。
水没した部分は東日本大震災の津波の影響などで海底が削られ、周りより3~4m深くなっていた。
防波堤はコンクリート製の堤体を鉄製のくいが海中で支えている構造。
海底が削られ、本来は埋まっている部分が海中で露出したことで、くいに負荷がかかったことが原因とみられる。
当初は今月下旬に撤去を開始する予定だった。
県は800m区間の周囲50mの海域を警戒範囲に設定しており、海上に設置していたブイを増やして注意を呼び掛ける。
東防波堤は1970~93年度に県が整備した。
付近にはワカメの養殖海域がある。
出典
『<塩釜漁港>傾いた東防波堤、120メートル倒壊、60メートル水没』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190404_13025.html
4月3日20時27分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
防波堤では昨年12月、一部が外洋側に最大約30cm傾いているのが確認され、県は倒壊の恐れがあるとして、周辺への立ち入りを規制した。
県は1月に現地で海中調査を実施し、水没した60m区間で海底地盤が深くえぐられているのを確認。
同推進室は、震災の津波でえぐられた可能性があり、防波堤を支えるくいが露出したことで揺れやすい状態となり、「波や余震が作用して傾きが始まったものとみられる」としている。
出典
『宮城・塩釜漁港の東防波堤の一部が倒壊』
https://www.sankei.com/affairs/news/190403/afr1904030020-n1.html
※関連記事
『防波堤倒壊 震災の津波が原因か』
(4月3日17時41分 NHK東北)
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190403/0005109.html
『防波堤が一部倒壊 宮城・塩釜、震災時の津波の影響か』
(4月4日22時49分 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43307660T00C19A4CC1000/
4月8日17時40分にNHK東北からは、他にも4カ所、倒壊の恐れがある防波堤があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
村井知事は8日の定例の記者会見で、「けが人や事故がなかったので、胸をなで下ろしている。周辺で漁業をしている方などにご心配をおかけし、おわび申し上げたい」と述べた。
そのうえで村井知事は、「くいの補強工事などの対策を行う必要がある防波堤が県内に数か所ある」として、緊急点検を行うことを明らかにした。
県によると、これまでの調査で、石巻漁港や鮎川漁港、それに女川漁港や気仙沼市の松岩漁港の4か所の防波堤でも倒壊のおそれがあり、補強工事などの対策が必要なことが分かったという。
県では、改めてこれらの防波堤の緊急点検を行ったうえで、塩釜市の防波堤を含めて、今年度中に補修工事やくいの補強工事などを行う方針だ。
出典
『倒壊おそれの防波堤 ほかにも』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190408/0005156.html
(2019年4月24日 修正1 ;追記)
2019年4月23日17時5分にNHK東北から、被害拡大防止のため水中ワイヤソーによる倒壊部分の切り離し工事が行われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害が拡大するのを防ぐため、応急の措置として、倒壊した部分を切り離す工事が行われた。
工事が行われたのは、塩釜市の漁港からおよそ200m沖にある東防波堤。
東防波堤は、今月3日、およそ120mにわたって倒壊し、県は東日本大震災の津波で海底が深くえぐられたことが原因だと見ている。
県は、このままでは倒れた部分に引っ張られて残りの部分も倒壊する恐れがあるとして、23日、被害が拡大するのを防ぐため、倒壊した部分を切り離す工事を行った。
工事は「水中ワイヤーソー」と呼ばれるワイヤー状ののこぎりを使って行われ、コンクリートを切断していった。
県によると、切断作業は23日で終了し、今後は、倒壊した防波堤の撤去や復旧にむけた作業を行うという。
県仙台地方振興事務所水産漁港部の菅野技術次長は、「工事に関する情報を漁港の利用者と密に共有し、理解をいただきながら、作業を進めていきたい」と話していた。
出典
『倒壊の防波堤 切り離し工事』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190423/0005318.html
4月24日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、倒壊部分と、被害を受けていない他の部分はコンクリート製の防波堤内部に通した鋼材でつながっている。
倒壊部分に引っ張られ、残る部分も倒れる恐れがあった。
作業は午前9時に始まった。
防波堤近くに作業用台船が停泊し、作業員が刃にダイヤモンドをちりばめた水中ワイヤソーと呼ばれるワイヤ状ののこぎりを操作して、鋼材を切断した。
切断作業は同日中に完了した。
費用は約6000万円を見込む。
今後、倒壊部分の撤去、防波堤の復旧の方法を検討する。
出典
『倒壊の東防波堤 分離作業に着手 塩釜漁港で宮城県』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190424_13040.html
(ブログ者コメント)
以下は、4月23日NHK映像の1コマ。
倒壊して一部が水没した防波堤が写っている。
2019年4月2日9時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
2017年の九州北部豪雨で被害が集中した福岡県朝倉市の赤谷川の模型を、国土交通省が同県久留米市に造った。
本物の30分の1サイズ(長さ70m、幅50m)のコンクリート製で、河川の改良・復旧に役立てるのがねらい。
3月30日、大雨を模して水を流す実験があり、流域住民らが見学した。
模型は、乙石川、小河内川の2河川が合流する中流部2km余の区間を再現した。
豪雨災害時に、最も被害が集中した一帯だ。
筑後川河川事務所九州北部豪雨復興出張所によると、急勾配の川が相次いで合流し、流路も屈曲しているため、水の流れは複雑だ。
図面では予想しにくい水の動きをつかみ設計に役立てるため、模型を造った。
昨年12月、豪雨前の川の様子をまず再現して流水実験を実施。
さらに川幅を約2倍に拡幅し、より直線的な流れに改めた改修計画の1次案に沿って3月、新たな模型に造り替えた。
この日、流域の杷木松末地区(朝倉市)の住民34人が豪雨時相当(毎秒400トン)の流量の水を上流部から流す実験を見学した。
被災した自宅を離れ、うきは市で暮らす60代女性は、「合流点で水があふれ気味なのが気になった。護岸を高くしてもっと安心できる川にしてほしい」と話した。
同出張所の古賀所長は、「住民の皆さんに改修の具体像をイメージしてもらうのも模型の大事な目的。地域の声を反映して、よりよい計画を練り上げたい」。
改良復旧工事は21年度までの予定。
出典
『模型…だけどでかい 豪雨被害を長さ70メートルで実験』
https://digital.asahi.com/articles/ASM415HKKM41TIPE03J.html?rm=298
2019年4月2日2時13分に北國新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市の森市長は1日の定例会見で、富山城址公園の新たなカラス対策として、カラスに侵入禁止を呼び掛ける警告看板を設置する考えを示した。
看板を見た人を公園内のカラスに注目させ、人の視線を嫌がる習性があるとされるカラスを追い払う作戦。
7月には餌やりを禁止する「カラス被害防止条例」も施行する予定となっており、あの手この手で厄介者の撃退を狙う。
市によると、岩手県大槌町の東大大気海洋研究所では数年前から「カラス侵入禁止」を呼び掛ける張り紙を掲示したところ、カラスが寄り付かなくなった。
張り紙を見た人がカラスに向けた視線に恐怖を感じたとみられる。
市は、同研究所の成功例を参考に、城址公園内に6カ所程度の看板を年度内に設置する予定だ。
看板には「カラスニ告グ ココデ餌ヲ食ウベカラズ」や「カラス居座り禁止」といった文字を記すことを検討している。
市は、2017年10月から市中心部で檻によるカラスの捕獲対策を強化。
これまでに3000羽超を捕獲したが、カラスとのいたちごっこは続いている。
森市長は、「いくらカラスが利口だからといって、侵入禁止の意味を理解するとは思わないが、人の視線には敏感なようだ。心理作戦に取り組んでみたい」と話した。
出典
『カラスに「侵入禁止」 富山市、城址公園に警告看板』
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20190402205.htm
(ブログ者コメント)
大槌町の事例は本ブログでも2017年5月に紹介スミ。
2019年3月31日6時0分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不発弾の磁気探査などを手掛ける沖縄設計(沖縄市)は、磁気探査のデジタル化に取り組んでいる。
磁気探査の記録は調査現場で紙に出力するのが通常の方法だが、パソコンへの出力を可能にした。
現場から事務所へのデータ送信が可能になったため、現場で作業を続けながら事務所で報告書作成ができるようになった。
また、記録にかかっていた膨大な紙とペン芯が不要になり、コスト削減となった。
不発弾の検出調査は、調査地点上で磁気への反応を拾うコイルを動かし、その反応を記録計の紙に出力する。
同社の場合、紙とペン芯だけで年間約100万円はかかり、一つの現場で20万~30万円分を消費することもあるという。
これらをすべてパソコン出力に変えた。
データの蓄積に関しては、膨大な量の紙をコピーするには時間と費用がかかるため難しく、調査の発注先へ記録を提出する義務があるため、手元にデータが残らないという問題があった。
パソコンに記録すれば簡単にコピーでき、記録を残せる。
現在は、データの解析のAI化に取り組んでいる。
紙に記録したデータは、人が目盛りを数えるなどして深さや磁気の強さを解析するため、作業員の負担となっていた。
これらをパソコン上で自動解析できる仕組みづくりを目指している。
玉城社長は、「不発弾処理はあと70~80年はかかるといわれているが、30年で終わらせたい。コストや時間を削減した分、人材育成にも充てることができる」と話した。
出典
『不発弾検出 デジタル化 コスト、時間が大幅減に』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-896603.html
(ブログ者コメント)
沖縄などで工事中に不発弾が見つかったという事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。