2022年12月1日14時6分にYAHOOニュース(Impress Watch)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独立行政法人 国民生活センターは、全国の消費生活センターに寄せられた相談の中で、電熱ウェアの異常発熱による衣服の焼損や火傷を負ったなどの事例が、2017年4月~2022年9月末のあいだで228件にのぼると発表した。
電熱ウェアのなかでも、特にジャケットやベストについての相談が7割を占めることから、その危害・危険につながる異常発熱に関するテストを行なうとともに、消費者へ注意喚起することにしたという。
なお、同センターのいう「電熱ウェア」とは、ジャケットやベスト、ブルゾンなどの衣服に、電熱線による発熱体を内蔵させた商品のこと。
商品ごとに発熱体の構造や大きさ、位置や数は様々だが、背中や襟などに配置されて、胸元などにあるスイッチで電源のON/OFFや、温度を切り替えられるものが多くみられるとする。
【電熱ベスト使用時に首元が焦げて穴が開いたなどの事例も】
電熱ウェアによる危害や危険に関する事例では、「電熱ベストを使用していたら首元が焦げて穴が開いた」や「パジャマの上に着用したところパジャマが焦げてしまった」などがあったという。
国民生活センターが、消費生活センターから依頼を受け、商品を調査したところ、いずれも異常発熱により商品が損傷したものだという。
そこで、使用中に異常発熱する状況を模したテストを実施。
電線を切断し、断線部同士が不安定に接触した状態で通電すると、接触部分の温度が30秒ほどで200℃にまで上昇したという。
また、発熱体周囲の温度が高いと、発熱体の温度も高くなる傾向がみられたとする。
【保管時は折り畳まない。布団の中で使わない! 注意表示の確認を】
製品表示を調査すると、下記のような使用上の注意が記載されていたという。
・折り畳まずに保管するなど、電熱線等に負荷をかけないようにする
・他の暖房機器の近くや布団の中など、高温になる環境では使用しない
・濡れた状態での使用を禁止
以上のことを踏まえて、国民生活センターは「電熱ウェアは衣服に暖房機能を持たせた電気製品」であるとし、改めて「丁寧に扱い、異常を感じたら使用を中止する」よう求めている。
また、取扱説明書や本体の注意表示をよく読んで、理解してから使用するようアドバイスしている。
同時に、製品を展開する事業者に向けては、異常が生じた際に通電を停止する機能など、安全に配慮した商品の開発を要望している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/661cdc193c3c5ae902fcbacc0b40b4d644838d58
2022年12月2日22時25分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後7時過ぎ、兵庫県伊丹市にある飲食店で爆発音がして、食事をしていた女性が救急搬送されました。
女性客は60歳くらいで、意識不明の重体です。
胸にやけどなどを負ったということです。
現場となったのは、お好み焼きや焼き肉を提供する店で、警察によると、お好み焼きを焼いた鉄板の上にカセットコンロが置かれていて、中のガスボンベが爆発したとみられています。
NITE(=製品評価技術基盤機構)が行ったカセットコンロによる事故の再現では、加熱された調理器具の上にカセットコンロを置くと、ガスボンベがセットされている部分のふたが開きました。
すると、カセットコンロが爆発。
NITEよると、加熱された器具の上に置くと7分ほどで爆発する危険があるということです。
警察などによると、女性はお好み焼きを食べた後、鉄板の上にカセットコンロを置いて焼き肉をしていたことが判明しています。
鉄板でボンベが熱せられ爆発した可能性があるとみて、警察などは当時の詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9b8621eb99ab3641787ac0a7675b3db89007b88
12月2日1時38分にNHK兵庫からは、焼肉を食べていたところ爆発した、店主らにケガはなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後7時すぎ、伊丹市西台の「お好み焼 焼肉 K」で爆発音がして、食事をしていた60歳くらいの客の女性が倒れました。
女性は、病院で手当てを受けていますが、意識不明の重体となっています。
女性が座っていたのは鉄板の敷かれたテーブル席で、お好み焼きを食べたあと、店側にカセットコンロをのせてもらい、焼き肉を食べていたところ、ボンベが破裂したとみられています。
当時、店内には、女性を含めて客が2人、店主とその妻のあわせて4人がいましたが、女性のほかにケガをした人はいなかったということです。
警察は、お好み焼きを食べたあと、どれくらい時間がたってからカセットコンロが置かれたのかなど、当時の状況を詳しく調べています。
現場は、阪急電鉄の伊丹駅から北西に200メートルほどの住宅や店舗が建ち並ぶ地域です。
【店の近くで働く女性の話】
爆発音がした飲食店の近くで働く20代の女性は、「午後8時ごろ、道路に出て、店を見た時には、すでに多くの消防車やパトカーが周辺に集まり、規制線が張られていましたが、店から煙が出ている様子などはありませんでした。店内でけがをした人がいるとは思わなかったので、驚きました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20221202/2020020330.html
12月2日10時7分にYAHOOニュース(TBS NEWS;毎日放送)からは、焼き肉を食べ終わった後に爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨夜午後7時23分頃、兵庫県伊丹市の「お好み焼焼肉K」で爆発音がして60代の女性客が倒れているのを、一緒に店を訪れ、店の前で電話をしていた男性客が発見しました。
女性客は意識不明の重体です。
警察によりますと、女性客は鉄板でお好み焼きを焼いて食べたあと、店側が鉄板の上にカセットコンロを乗せて焼き肉を食べ終わったあとだったということで、このカセットコンロが爆発したと見られます。
警察は、鉄板の火がちゃんと消えていたかなど、当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96c0824ef69819e0b82151f1949bd255a3478ad9
12月6日6時49分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、女性は死亡した、ガスボンベは破裂していた、胸部打撲による心臓損傷がみられたなどなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警伊丹署は、伊丹市の飲食店でカセットコンロのガスボンベが爆発した事故が1日にあり、来店客で意識不明となっていた同市、自営業の女性(67)が亡くなったと発表した。
発表によると、1日午後7時25分頃、伊丹市西台のお好み焼き店で、焼き肉を焼いたカセットコンロのガスボンベが爆発。
女性は意識不明の重体で尼崎市内の病院に搬送され、4日に亡くなった。
女性は鉄板でお好み焼きを食べた後、店側が鉄板の上に置いたカセットコンロで焼き肉を食べたという。
ガスボンベは破裂していた。
女性と一緒に来店して一時外に出ていた男性客1人と、店にいた店主夫妻にけがはなかった。
同署によると、女性は司法解剖の結果、胸部打撲による心臓の損傷が見られたという。
店側の対応に問題がなかったか、業務上過失致死容疑で調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2613bbda3ffb4c0737dfe8a025c0894de38cc06b
12月6日19時0分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、元々お好み焼き屋だった店を別の人が引き継ぎ、焼肉を加えて1ケ月前にオープンしたばかりだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
鉄板で肉を焼いていれば起きていない事故でした。
カセットコンロがなぜ鉄板の上に…。
これまで何度も注意喚起されてきたボンベの危険性。
どういう人が、この店をやっていたのかというと…。
近所の人:
「元々、事故が起きた場所はお好み焼き屋さんだったんですよね。場所をそのままリフォームされて使われていたと思う」
1カ月前にオープンしたばかり。
近所でスナックを経営していた人が移転してお好み焼きを引き継ぎ、焼肉も加えたのだといいます。
近所の人:
「においが付くだとか(お好み焼き用の)鉄板では焼きにくいものはカセットコンロを別にしてやられていたと想像しましたけどね」
鉄板の温度が十分に下がっていない状態で店側がコンロを置いたためにボンベが熱せられ、爆発した可能性があるとみて、警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9676abea348690c8286156f51a5f13ad8f140820
(2024年2月24日 修正1 ;追記)
2024年2月22日17時43分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、店長が書類送検された、普段から鉄板の上にカセットコンロを置いていた、店主はスイッチ切り忘れに言及など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時の店長を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
当時、店はお好み焼きを焼いた後の鉄板に火が付いたまま、その上にカセットコンロを置いて焼き肉を提供していて、コンロのガスボンベが破裂したということです。
店では普段から鉄板の上にカセットコンロを置いていましたが、その際は鉄板の火を消していたということです。
男は調べに対し、「プレートのスイッチを切ったかどうかはっきりと覚えていない。切り忘れた可能性もある」と話しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9494eeec1f129361ef5d66f26b25f2fb1de07e21
2022年12月1日19時23分に石川テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石川県かほく市の宇ノ気小学校で理科の授業中に17人の児童が体調不良を訴え、1人が救急搬送されました。
学校によりますと全員、回復したということで、軽い一酸化炭素中毒とみられています。
1日午前10時10分頃、かほく市の宇ノ気小学校で4年生がカセットコンロを使って「物の温まり方」を学ぶ理科の授業中に、14人の児童から気分が悪いと訴えがありました。
学校によりますと、このうち4人が保健室で休んでいましたが、体調が戻らないため、3人は午前11時半頃保護者と共に下校し、1人は保護者の希望で12時45分頃に救急搬送されました。
さらに午後2時頃、9人の児童が頭痛や気持ち悪さを訴えたため、保護者に引き渡したということです。
救急搬送された児童は軽症で、経過観察となり、学校に戻りました。
最終的には17人の児童が体調不良を訴えたということです。
救急搬送された児童は、不完全燃焼による軽い一酸化炭素中毒ではないかと医師に診断されたということです。
原因はカセットコンロのつまみが固く、なかなか火が付かなかったこととで不完全燃焼となり、ガスが充満したのではないかということです。
また、廊下のドアは全開だったものの、外側の窓を開けていなかったことで、換気が不十分だったということです。
かほく市教育委員会では、市内の6つの小学校に対し、カセットコンロを使用を当面中止し、再点検を行うよう指示しました。
また、宇ノ気小学校では児童の相談や心のケアに務めるということです。
https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00255907/
2022年11月30日18時56分にYAHOOニュース(熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察官の取り調べ中にけがをさせられたとして、ある男性が国に損害賠償を求めた裁判。
熊本地方裁判所は、男性の訴えの一部を認めました。
取調室でなにが起きたのでしょうか。
【写真を見る】副検事と「洗濯カゴの引っ張り合い」再現中にケガ 国に賠償命令
訴えを起こしたのは、熊本市北区に住む64歳の男性です。
判決文などによりますと、男性は2019年に内縁の妻にけがをさせたとして傷害の疑いで逮捕され、警察署で熊本地方検察庁の副検事の取り調べを受けました。
その際、男性は、妻のけがが洗濯カゴの引っ張り合いの末の事故によるものと主張し、容疑を否認。
そのため副検事は、当時の様子を自分と一緒に再現するよう男性に求めたということです。
再現に使用されたのは、その場にあったプラスチック製のケース。
ケースを両手で持ち引っ張り合う2人。
しかし、その時、副検事の手が離れ、ケースは男性の右顔面に。
男性は、全治一週間のけがをしたとして、治療費や慰謝料など合わせて約170万円の損害賠償を国に求めました。
11月30日の判決で熊本地裁の品川英基(しながわ ひでき)裁判長は、当時の状況を再現するために持ち手のないプラスチック製のケースを使ったことは危険性を伴い「相当性のない再現だった」などと指摘し、検察官の過失を認めました。
その上で、病院の診断書費用と慰謝料、合わせて1万6480円の支払いを国に命じました。
【何が問題だった? 】
裁判所は再現自体が不必要だったとは言っていません。
ただ、そのやり方として、男性と妻の身長差を再現するため、男性を椅子に座らせて副検事が立っていたことや、わざわざ持ち手のないプラスチック製ケースを使って再現する必要は、必ずしもなかったと指摘しました。
なお、熊本地検は「判決内容を検討し、関係機関と協議したうえで適切に対応したい」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c82c7be2b605963d15460f39db62bf15e5bbc838
2022年11月30日18時56分にYAHOOニュース(福島放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
こちらには様々なプラスチック製品が並んでいます。
普通のプラスチックは石油が原料ですが、実は、これらの製品の原料の一部には、コメが使われているんです。
どのようにして、コメがプラスチック製品に生まれ変わるのでしょうか。
【内田記者リポート】
「ビニール袋にスプーンやフォーク。さらにプラスチック製のおもちゃなど、これらの全てにコメが使われています」
「ライスレジン」は米と石油系の原料を混ぜて作られた、新しいプラスチックです。
古いコメや、精米時に砕けたコメなど、通常なら廃棄してしまうコメを活用して作られています。
【バイオマスレジン福島・今津社長】:
「最大で70%まで、コメを混ぜることが可能です」
「使用されている、石油由来の割合が減りますので」
「環境に配慮された製品だと思っている」
このプラスチックを製造する「バイオマスレジングループ」は、国内3ヵ所目の工場を浪江町に建設し、30日、竣工式を行いました。
【内田記者リポート】
「透明の筒の中、コメと石油系の材料が落下しているのが見えます。
それぞれ、こちらの機械で一緒になり、水などを使って加熱されます」
工場の中は、まるでご飯を炊いているかのような香りに包まれています。
【バイオマスレジン福島・今津社長】 :
「餅をイメージしてもらうと、分かりやすいかと思うが、コメは熱を加えると、柔らかくなって伸びるじゃないですか。
その性質を利用して、プラスチックとコメを混ぜて、伸ばしていくような形」
熱を加えて混ぜた物体を冷やし固め、細かくすると完成です。
【内田記者リポート】:
「こちらが完成したペレットです。
まだ温かく、煎餅のような香りがします。
このペレットが様々な製品に加工されるという事です」
このプラスチックを使った製品の種類は800アイテム。
スプーンやフォークは大手ハンバーガー店で、包装紙は、全国に流通しているパックご飯のパッケージに採用されています。
【バイオマスレジン福島・今津社長】:
「一般のプラスチックと、同等の品質が保てますので」
「かなり幅広く用途が、見込めますので、そういった意味で、我々も期待している」
この工場が浪江町に進出したのには、こんな理由も…。
【内田記者リポート】:
「浪江町の加倉地区です。
こちらの水田でプラスチックの原料にするコメを栽培しています」
原発事故の影響で、コメの作付けが中断してしまい、耕作放棄地も多い双葉郡。
その土地を有効活用し、新しい産業を作り出す事も期待されています。
【バイオマスレジン福島・今津社長】:
「人口の減少や雇用の創出など、様々な地域課題を抱えているので、そういった課題解決に、我々の工場が寄与できればいいなと考えている」
浪江町の工場では1日5トンのプラスチックを製造する予定で、将来的には1日10トンまで増やしたいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0699eb9717e7aa7865683d1b345e90c8ce9344b0
11月30日17時41分にYAHOOニュース(福島民報)からは、コメの割合は50~70%など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コメを原料にしたバイオマスプラスチック「ライスレジン」を製造するバイオマスレジン福島の工場は、福島県の浪江町北産業団地に完成した。
30日、竣工(しゅんこう)式を行い、操業を始めた。
ライスレジンの製造を通じ、二酸化炭素の削減、石油資源の使用抑制に加え、原発事故被災地の遊休農地活用を図る。
工場は鉄骨一部2階建てで、延べ床面積1776平方㍍。
コメと石油系の樹脂を混ぜ、プラスチックの材料となるライスレジンを製造する。
生産量は1日当たり5㌧から始め、最大10㌧を目指す。
年間約3000㌧を見込んでいる。
ライスレジンは、ごみ袋やレジ袋、おもちゃ、歯ブラシなどに加工される。
コメの割合を50~70%にすることで、石油由来の素材の使用を抑える。
また、原料のコメの栽培を通じ、二酸化炭素を吸収する。
コメはくず米など、非食用を中心に利用する。
原発事故によって遊休地になっていた浪江町や飯舘村の農地を再生し、作付けされたコメもある。
同社は今後、相双地方の耕作放棄地解消にもつなげていく。
竣工式ではバイオマスレジン福島の渋佐代表取締役、井出副知事、吉田浪江町長、宮下経済産業省福島新産業・雇用創出推進室長らがテープカットし、脱炭素と復興を後押しする新工場の門出を祝った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e08129ac1901069925efd59967b8791ffe73c3
2022年11月30日13時25分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
皮膚の下に寄生虫が入り込み、かゆみや腫れなどを引き起こす「顎口虫(がっこうちゅう)」による症状を訴える人が青森県内で確認されました。
同様の症状を訴える患者は三八上北地方を中心に急増し、その多くはシラウオを生のままで食べていたということで、県は、淡水魚を食べる際は加熱するよう注意を呼びかけています。
青森県によりますと、ことし9月から今月にかけて、三八上北地方を中心に、皮膚のかゆみなど訴え、医療機関を受診した人がおよそ130人に上り、一部の患者からは、寄生虫の一種、「顎口虫」が検出されました。
この「顎口虫」の幼虫が寄生した淡水魚などを加熱せずに食べた場合、幼虫が皮下組織に移動し皮膚のかゆみや腫れなどの症状が出るほか、最悪の場合、目や脳神経にまで移動し、失明やまひなどを引き起こす場合もあるということです。
治療については、一般的に虫を駆除する薬が用いられますが、外科的に虫を摘出する場合もあるということです。
また、患者の多くは、シラウオを加熱せず生のまま食べたということで、県はシラウオを含む淡水魚を食べる際には加熱するよう注意を呼びかけています。
また県は、ことし9月以降に加熱しないで淡水魚を食べたことがあり、かゆみや痛みを伴う皮膚の線状の腫れなど、体調不良を感じた場合は、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20221130/6080018099.html
(ブログ者コメント)
〇顎口虫について調査したところ、平成13年に秋田市で起きた発症事例や顎口虫の生活環などについて、愛知県衛生研究所からわかりやすい情報がネット配信されていた。
ただ、生食かどうかの記載はなかった。
以下は当該情報。
外来種のブラックバス(オオクチバス)の刺し身を食べた秋田市内の女性(60)が、寄生虫病の一種「日本顎口虫(がっこうちゅう)症」を発症していたことが4日までに分かった。
ブラックバスによる寄生虫発症の確認は国内初。
確認した秋田大医学部寄生虫学教室によると、女性が食べたのは、昨年5月に秋田市郊外の農業用貯水池で釣られたブラックバス。
3週間ほどして腹部に幅2、3mmの数本のミミズばれができ、最長で約40cmほどになった。
駆虫剤を飲ませ、症状は約2カ月後に治まったという。
女性が自宅で冷凍保存していた残りの魚肉を検査したところ、寄生虫の幼虫を確認した。
その後、同じ池で釣った9匹のうち、6匹からも寄生虫が見つかった。
日本顎口虫は皮膚の下などを移動し、引っ掻いたような皮膚の炎症を起こす。
重症化するケースはないというが、同教室は「絶対に生で食べないで」と、注意を呼びかけている。
在来魚などを食べるブラックバス問題は各地に広がっている。
秋田県水産振興センターの杉山・内水面利用部長は「釣って、食べ、駆除しようという運動が全国で進んでいる。今後の駆除活動にどう影響するかが心配だ」と話している。
(Asahi.com,H14.4.4を一部改変)
https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/gnathostomiasis.html
〇生食用のシラウオはスーパーでも売られているし、鮎や岩魚などの刺身を出す店は全国にあまたある。
しかし、寄生虫で発症したという報道は、さほど聞いた覚えがない。
海水魚のアニサキス中毒は、よく聞くのに・・・。
海水魚の生食量は淡水魚の生食量にくらべ、はるかに多いから目立つ・・・ということだろうか?
2022年11月29日19時41分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前9時15分ごろ、大阪府豊中市豊南町西の市立豊南(ほうなん)小で、「南校舎から硫黄臭がする」と校長から119番があった。
豊中市・池田市消防指令センターと大阪府警豊中南署によると、男児19人と女児14人が気分不良を訴え、うち22人が病院に搬送された。
いずれも軽症。
学校は、この日の授業を取りやめた。
同署や消防が校舎内や付近を調べたが、異臭の原因は特定できなかった。
学校は30日に授業を再開する。
同署などによると、午前8時55分ごろ教員が異臭に気付いた。
当時は授業中だったが、中断して全校児童約290人と教職員が体育館に避難。
その後、複数の児童が相次いで気分不良を訴えた。
消防隊員らが校舎内に有毒ガス検知機を持ち込み調べたが、硫黄などの成分は検出されなかったという。
現場には消防車や救急車16台が出動。
学校には保護者が次々に駆け付け、児童と帰宅していた。
当時2階の教室にいた3年の女児は、「ガスのような、かいだことのない臭いがして火事かと思って怖かった」。
近くに住む20代の女性は「何が原因なのか心配だ」と話していた。
豊南小は阪急宝塚線庄内駅から東に約600メートルの住宅街にある。
https://www.sankei.com/article/20221129-UM3T5BSUMRIZLDQABS7AUGYZYM/
(ブログ者コメント)
グーグルマップで見る限り、異臭が発生しそうな施設は小学校周辺にはなさそうな感じだった。
2022年11月28日10時0分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ヒヤリハット」という言葉をご存知でしょうか。
厚生労働省兵庫労働局の資料によると、「危ないことは起こったけれど、幸い事故には至らなかった事象」を指す言葉で、危機管理において、工場などでの労働現場では強く意識されています。
Twitterでは、ごく身近で起きたヒヤリハットな体験談や教訓が拡散されており、それが実際に危険回避につながったという話があります。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がご紹介します。
■子どもの「走ってくる車に触りたかった」という"謎欲求"に震える
ヒヤリとする事例の代表格に、幼い子どもの行動があります。
子どもの行動は、親から見ても謎に満ちており、予測不能。
思わず「なぜそんなことをしたがるの!? 」と言いたくなるほど、突飛な行動をとることがあります。
あるTwitterユーザーは駐車場で遭遇した子どもの「謎欲求」からヒヤリハットを体験したエピソードを投稿。
その出来事に多くの人が震えました。
駐車場で車を発進しようとしたところ、なんと見知らぬ子どもが車に向かって走り寄ってきたというのです。
ブレーキが間に合い、事なきを得ましたが、子どもに理由を聞くと「走ってくる車に触りたかったから」と。
子どものお母さんも「申し訳ない」と泣き崩れていたそうです。
この投稿には多くの反響が集まり、「育児していて『子供は死にに行く』って本当なんだなと実感する」という真に迫った声も。
また、「自分は線路の中に入ってみたかった」「感電してみたくて...」など、自分たちが子どもだった頃に持っていた「謎欲求」のエピソードも語られていました。
どれも、今生きているのが不思議と思えるほど危険な内容ばかりです。
幼児の謎欲求はマジで恐ろしいという話、「子供は死にに行く」って本当だと実感する。
■おでんの鍋からなぜか火があがる!?
ヒヤリハットの事例は、日常のちょっとした場面にも潜んでいます。
漫画で紹介されたこちらのエピソードは、非常に身近なものでした。
残り物のおでんが入ったお鍋を火にかけはじめたところ、突然、鍋底から火が大きく燃え上がりはじめたというのです。
燃えていたのは鍋ではなく「鍋敷き」。
前日の夕飯の際に使っていた鍋敷きが底に貼りついていることに気づかず、火にかけてしまったことが発火の原因でした。
幸い、火はすぐ消すことができましたが、もしもコンロから目を離していたら...
考えるだけでも恐ろしいです。
鍋敷きによる「ヒヤリハット」は結構ありがちなようで、「ちょうど一週間前にやらかした」「コルク製の鍋敷きでやらかしたことが...」などの経験談があいつぎました。
鍋に火をかけたら突然の炎上、原因は意外にも鍋の底にあった「同じことやったことある」という声も。
このように、普通の行動の中にもヒヤリハットの事例は潜んでいるものですが、実際に経験した人がTwitterに投稿することで、注意喚起につながっているのかもしれません。
【Twitterの投稿を見て危険回避につながった例】
次に紹介するのは、Twitterで拡散されていたヒヤリハット事例を読んでいたことで、危険回避につながったという話です。
「朝、これを見てなければ、僕は今日人を殺してた」
トラックドライバーのヒヤリハット話から学ぶ確認の重要性 ・・・ 漫画の内容はこうです。
あるドライバーがトラックを発進させようとしたところ、車の近くで遊ぶ子どもたちの姿がバックモニターに映っていました。
子どもに声をかけ、その場を離れさせてひと安心・・・と思いきや、車の下から謎の音が。
確認してみると、モニターに映っていた子たちとは別の子ども2人が、トラックの下に潜り込んでいたのです。
この漫画を朝に読んだというドライバーの体験が話題になりました。
休憩後にふと思い出し、冗談交じりで「ヨシッ!」と指差し確認をやってみたところ、本当に自分が運転するトラックの下に子供がいたそうです。
ドライバーはツイートで「朝、これを見てなければ僕は今日、人を殺してた・・・本当に感謝しかない、ありがとうございました」「二度と公園や広場の駐車場では休憩しない」と結んでいます。
漫画という形でエピソードをTwitterで共有し、それを読んだユーザーがいたことで、子どもたちの安全につながったのは間違いありません。
【ヒヤリハットは身近で起こると実感できる】
「まさか自分の身には起こるまい」と思ってしまいがちなヒヤリハット事象。
日常生活の中では、想像よりも多くヒヤリハットが起きているようです。
これらの体験談をTwitterで見ることで、自分ごととして危機意識を持てるようになるのかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/972a46856e7681e5422e2787efb194ad9259d000
2022年12月1日20時10分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月28日、三重県川越町の建材メーカー、「Cウーテ」の四日市工場で、燃やした木くずの灰を集めて冷却する設備の内部で清掃をしていた作業員の男性3人が上部から落下してきた灰に埋まり、1人は救助されましたが、いずれも業務委託先の作業員で、ミャンマー国籍の技能実習生で菰野町のティンさん(33)と鈴鹿市の奥田さん(51)の2人が死亡しました。
警察が死因を調べた結果、奥田さんは灰に埋まったことによる窒息死、ティンさんは首から下が埋まり、胸部が圧迫されたことなどによる循環呼吸不全とわかりました。
また、2人とも手足などにやけどをしていて、熱が下がりきっていない灰に埋もれたとみられるということです。
設備は高さおよそ12メートル、直径およそ3メートルの円筒形で、燃料として燃やした木くずの灰を上部から取り込んで水と混ぜることで冷却する仕組みだったということです。
警察によりますと、3人が作業をしていた設備内の下の部分には水分を含んだ粘着性のある灰がたまっており、壁などにもこびりついた状態だったということで、冷却の過程で水分を含んだ粘着性のある灰が上部から大量に落下し、2人はこの灰に埋もれて身動きが取れなくなった可能性があるということです。
警察は引き続き、事故の原因を捜査しています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20221201/3000026277.html
11月28日17時38分に産経新聞からは、数カ月に1度の点検清掃中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
四日市北署などによると、冷却装置は燃やした木くずチップを一度集塵機に集めた後、残った灰を冷ますもので、高さ約12メートル、直径約3メートルの筒状。
3人は業務委託の30~50代で、数カ月に1度の点検、清掃中だった。
同社のホームページによると、昭和23年設立。
住宅の壁や天井に用いられる石膏ボードの開発や製造、販売を手がけている。
https://www.sankei.com/article/20221128-5Q3TFYGM7BKL7KRWX4AI3QIKYM/
11月29日15時58分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、1人は自力脱出していた、機械が異常を示したため冷却装置のタンクの中に溜まっていた灰を取り除いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県川越町の建築資材メーカー「Cウーテ四日市工場」では28日、冷却装置のタンクの中を清掃していた作業員の男性3人が、落ちてきた木くずの灰に巻き込まれ、生き埋めとなりました。
このうち1人は自力で脱出しましたが、技能実習生でミャンマー国籍のティン・タン・ミンさん(33)と、協力会社の社員の奥田さん(51)が死亡しました。
警察によりますと、3人は機械が異常を示したためタンクに溜まった灰を取り除いていたということで、警察は29日午前から工場に実況見分に入り、業務上過失致死傷の疑いも視野に詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/016058064b0ddaa78896568389048766ce4146c1
2022年11月28日11時47分にYAHOOニュース(テレビ信州)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時45分ごろ、木島平村往郷の村道で近くに住む農業の33歳の男性がフォークリフトに8歳の長男を乗せて運転していたところ、長男が落下し、左足をひかれました。
父親が消防に通報して長男は救急搬送されましたが、左足の骨を折る重傷です。
警察によりますと、子どもはフォークリフトの荷物などを載せる爪の部分に立ったまま乗っていて、進行方向とは反対の運転席の方を向いていたということです。
警察は、長男を爪の部分に乗せていた理由など、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e92df614fd26bc95aae1f87e0812a9545284070d
11月28日14時59分にYAHOOニュース(長野朝日放送)からは、フォークリフトは自動車登録されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
フォークリフトは農耕作業車と同じ「小型特殊自動車」にあたり、公道を走行する際は自動車登録(ナンバープレート)が必要ですが、警察によると、父親が運転していたフォークリフトは自動車登録がなかったということです。
父親はフォークリフトの運転資格を持っていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5e1993bea79be673a09810d8444edab17976118
11月28日14時29分にYAHOOニュース(信越放送)からは、坂道を下っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
フォークリフトは村道の坂を下る方向に進んでいたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/98c72cdba0ee4406413758e2564c7262c063fe59
(ブログ者コメント)
路面に多数のヒビ割れがある場所にブレーキ痕や血痕があったことから考えると、そこでバランスを崩したのかもしれない。
2022年5月8日7時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インターネット上で商取引の場を提供するデジタルプラットフォーム(DPF)事業者は、商品のトラブルにどこまで責任を負うべきか-。
ネット通販大手「アマゾン」で購入した中国製バッテリーから出火し自宅が火事になった男性が、消費者保護を怠ったとしてアマゾンに対し損害賠償を求める訴訟を起こした。
東京地裁は請求を退けたが、納得のいかない男性は控訴。
アマゾンを相手取った同種訴訟では米国で消費者側の勝訴が相次いでおり、現行法の見直しを含めた議論を求める声も上がる。
【交渉に限界】
宇都宮市の男性会社員(35)は平成28年6月、アマゾンのサイトを通じて中国メーカーの充電式モバイルバッテリーを購入。
約1年5カ月後の29年11月、自宅マンションのリビングで充電中のバッテリーが突然発火した。
家族は全員避難し無事だったが、リビングは大きく焼損。
家財道具も被害を受け、損害額は1千万円超に上った。
その後の消防の調査で、出火原因はバッテリー内部の絶縁体の劣化によるショートと判定された。
加入していた火災保険で補償されたのは約730万円。
男性はアマゾンの問い合わせフォームを通じ、メーカーに連絡を取ったが、メーカー側は電話での対応に応じず、日本の法律には規定のない「家財損壊証明書」の提出を要求してきたという。
被害弁済は一向に進まず、男性はアマゾンに交渉の仲介などを依頼したが、拒否された。
個人での交渉に限界を感じた男性は、複数の弁護士に依頼し中国国内での訴訟も検討したが、訴訟費用だけで数百万円ほどかかることが分かり、断念した。
結局、メーカー側は「見舞金」として弁護士費用の相当額を支払ってきたが、「直接の製造業者は別」などとして、火災の責任自体は認めなかったという。
【コストを転嫁】
一連の対応でアマゾンに不信感を持った男性は令和2年10月、アマゾンジャパン(東京)に30万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。
アマゾンには利用契約に基づき出店者や商品を審査する義務や、消費者が不測の損害を受けた際の補償制度を構築する義務があった、などと主張した。
だが、今年4月15日の地裁判決は「原告はアマゾンの問い合わせフォームを利用してメーカーと連絡を取り、和解を成立させることができた」と指摘。
アマゾンによる商品の審査については、義務とまではいえないとして、請求を棄却した。
「アマゾンは取引で利益を上げている。消費者を守る義務とまでは言わないが、困ったときに積極的に対応する仕組みがあってほしい」。
判決後の記者会見で、男性はこう訴えた。
ほぼ独力で行ったメーカーとの和解が、裁判の中でアマゾン側に有利に評価された点については、「消費者にリスクコストを転嫁している」と不満をあらわにし、控訴を決めた。
【米国で相次ぐ勝訴】
一方、アマゾンで購入した欠陥商品のトラブルをめぐる同種訴訟は、米国では消費者側が勝訴する判決が相次いでいる。
その背景にあるのは、「製造物責任」に対する日米の考え方の違いだ。
製造物責任法(PL法)に詳しい久留米大法学部の朝見行弘教授によると、日本では製造業者のみが責任を負うのに対し、米国では製造業者を含めた販売業者が負うとされ、アマゾンのようなDPF事業者も、販売を仲介する「流通の直接的な環」と評価されるようになったという。
米国では2019年以降、アマゾンで購入した中国製品による発火被害などをめぐり消費者が起こした訴訟で、販売店と消費者を仲介する流通業者であるとして、アマゾンの賠償責任を認める確定判決が続出。
これを受けて米国アマゾンは昨年8月、欠陥商品で損害を受けた米国内の消費者に対し、1千ドル以下の賠償請求であれば直接補償金を支払うと規約を改正した。
朝見氏は、日本でPL法が施行された平成7年当時について、「海外メーカーが直接国内の消費者と取引することは想定されておらず、輸入品については輸入業者に責任を負わせれば足りるという発想だった」と指摘。
「まずは製造物責任を販売業者に拡張した上で、その枠組みにDPF事業者を取り込んでいく必要がある」と話した。
2022年12月26日8時9分にYAHOOニュース(BRAVO MOUNTAIN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
紅葉の季節は登山の季節。
しかし、同時に熊の被害が多くなる時季でもある。
環境省によると、昨年度は人身被害が87人、死亡事故が5人だった。
過去15年間で死亡事故は最多件数となっている。
今回は、熊による事故を未然に防ぎ自分自身を守るために、熊の生態と対策を解説する。
【熊に出合わないための対策】
日本に生息する熊は、ヒグマとツキノワグマの2種類。
ヒグマは体重150~400kgと大型で、ツキノワグマよりも比較的攻撃的と言われており、北海道のみに生息している。
ツキノワグマは40~120kgとヒグマより小型で、臆病な性格、本州に生息している。
●熊とは出合わないことが大切
基本的に、熊は人間と接しないよう生活しており、好んで人里に出てくることは稀だ。
人里に出てくるような熊は、えさ不足や、熊同士の縄張り争いで敗れて縄張りから押し出された個体であると考えられ、好んで出てきているわけではないのだ。
人身事故は、そういった熊と人が偶然鉢合わせし、熊が驚きパニックになることで起きることが多い。
熊の生態を理解し、「偶然出合わないようにする」ことが大切だ。
●熊鈴は基本アイテム
大前提として、「これをやれば絶対に大丈夫」という対策はない。
しかし、備えておくことで、遭遇する確率は下げられる。
自分の命を守るために、やれることはしっかりやっておこう。
一番オーソドックスな対策は、熊鈴だ。
熊は聴覚が優れているので、熊鈴を付けて歩いていれば、熊が先に気付いて逃げて行ってくれる。
熊鈴はアウトドアショップにいけば簡単に手に入る。
ラジオなどを流しながら登山することも有効的だ。
●食べ物や荷物の扱いは要注意
熊の嗅覚は犬よりはるかに優れており、食べ物の匂いを遠くからでも察知できる。
登山客が捨てた食べ物の味を覚えてしまった熊は、人に対する警戒心が薄れて、人に寄ってくる場合がある。
自分の周りに食べ物の匂いを漂わせないようにしよう。
ジップロックなどの密閉できる袋を携帯し、持参する食べ物やその食べ残しは匂いが漏れないよう工夫しよう。
そして、一度熊が漁った食べ物や荷物には、絶対に手を出さないでほしい。
熊は自分の獲物に非常に強い執着心があり、「自分の獲物を奪う邪魔者」と認識すると、食べ物の匂いなどに関係なく、邪魔者を排除するために襲ってくる。
仮に熊がいなくても、熊の餌場だと思われるような場所に残っているものを持ち去ることも厳禁だ。
【熊に出合ってしまったときの対策】
多くの熊は人間を避けるが、近年は人間を恐れない個体も増えてきていると言われている。
その要因の一つとして、昔に比べて狩猟者が減少している点が挙げられる。
昭和55年には46万人いた狩猟者だが、平成29年には21万人になっており、昔に比べて人による狩猟圧が減っているのだ。
また、そのうち61%が60歳以上と高齢化も進んでいる。
最近では、乳牛を襲う「OSO18(オソじゅうはち)」など、極めて大型な個体も人を恐れず出てきている。
ちなみにコードネーム「OSO18」は、初めて被害が発生したのが「標茶町オソツベツ」という地名であったこと、前足の幅が18cmであることが由来となっている。
これまで、人を恐れなくなった熊は狩猟者が速やかに処分してきたが、手が回らなくなりつつあり、人を恐れない熊が増えてきている可能性がある。
「熊の方から逃げてくれない」ことがあり得ることを理解しておこう。
【出合ってしまった場合は、とにかく落ち着くこと】
出合ってしまった場合、急に走りだしたり大声を出して驚かしてはいけない。
熊も人に出合って驚いているため、更に驚かせるとパニックになってしまう。
熊は時速60kmで走れるため、走って振り切ることは難しい。
まずは目をそらさずじっと見て、背中を向けずにゆっくりと後ずさりする。
熊と自分との間に木などを挟めたら、急な突進などを防げる。
ずっと立ち尽くしていると、熊にとっては敵対的な行動なので攻撃してくることがあるので要注意。
【近づいてきた場合の対処法】
それでも熊が向かってくる場合は、棒を振り回したり大声を出して熊を威嚇し、熊よりも強者であることをアピールしよう。
車や建物など、避難できる場所があれば入りたい。
熊が至近距離まで近づいてきた場合に有効なのが「熊撃退スプレー」。
強力な刺激成分をスプレー噴射するもので、防犯用の催涙スプレーの強力版と言える。
大抵は、これで逃げたり怯むので、その隙に安全な場所まで避難しよう。
とはいえ、熊撃退スプレーが万能という訳ではないことは、理解しておいてほしい。
場合によっては上手く使えなかったり、効かない場合もあるので、「もし熊に出合ってしまったら」を想像し、あらゆる状況に対応できる準備をしておいてほしい。
実際のところ、熊に出合う機会はなかなかない。
それでも、こうした事前の備えや行動を徹底することが、自分や一緒に行動する仲間の命を守ることになる。
備えあれば憂いなし。
ぜひ徹底して、秋の登山を存分に楽しんでほしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0970c608d4d7eb4875292e6dadbb58797d81613b
(ブログ者コメント)
クマ遭遇時の対処方法については本ブログでも何回か紹介したことがあるが、立ち尽くしていることはクマにとって敵対的な行動だなど、新しい情報があったので紹介する。
2022年11月25日18時17分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし5月、愛知県豊田市にある取水施設で大規模な漏水が起きたことを受けて、県内でも今月から取水施設の詳細な点検が進められています。
愛知県豊田市にある矢作川の取水施設で、ことし5月に大規模な漏水が起きたことを受け、福島県は今月から、施設に問題がないか詳細な点検作業を進めています。
対象となるのは、川の水をせき止めて取水する「頭首工」と呼ばれる県内の施設99か所で、25日は報道機関に対し、いわき市を流れる夏井川に設けられた愛谷頭首工での作業のようすが公開されました。
豊田市のケースでは、川底の設備に穴が空いたことで、せき止めるはずの水が取水施設の下を通り抜ける「パイピング」と呼ばれる現象が起きて、大規模な漏水につながったとみられています。
このため、施設を管理する団体の職員などが川底と施設のコンクリートの境目から水が漏れ出していないかを棒でつつきながら確認し、そのあと、水量を調節するゲートを開閉して正常に動くか確かめていました。
愛谷堰土地改良区の菅波施設長は、「きょうの点検では異常は見つかりませんでした。今はわたしたちのSNSでも情報を受け付けているので、異変を見つけたら知らせてほしい」と話していました。
県によりますと、点検は来月いっぱいまで行われるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20221125/6050020939.html
(ブログ者コメント)
豊田市の事例は本ブログでも紹介スミ。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12499/
2022年11月25日12時3分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎刈羽原発7号機の一部の配管に穴が見つかった問題で東京電力は、配管の内部で傷がつき腐食が進んだことが原因とみられると発表しました。
柏崎刈羽原発7号機のタービン建屋では10月、配管で直径6センチの穴が見つかりました。
東京電力は原因について、配管の内部で点検をした際に工具などが当たり、内部に傷ができた可能性があると発表。
さらに、配管の内部が湿度が高い環境のため、傷から腐食が進行し穴があいたという見解を示しました。
柏崎刈羽原発 稲垣所長:
「湿潤環境で腐食がこれだけ広がるというところを知りえなかったというところが大きな要因かなと考えております」
東京電力は、配管の内面からの腐食を防ぐ対策をとっていくとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4f0b247d20a3789a3ca7925e9a5d1e6cce3bb13
11月25日11時26分にNHK新潟からは、内部被覆のガラス樹脂に傷がついていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所7号機のタービン建屋の配管に直径およそ6センチの穴が見つかったことについて東京電力は、配管の内部に傷がつき、腐食したことが原因とみられるという調査結果を発表しました。
先月、柏崎刈羽原発7号機のタービン建屋の設備に問題がないか確かめるため、ポンプを動かして金属製の配管に海水を通したところ、直径およそ6センチの穴が空いているのが見つかりました。
これを受け、東京電力が詳しく調べたところ、配管の内側を覆っているガラス製の樹脂に傷がついていたことが分かりました。
配管の内部は湿度が高く、傷のついた部分が徐々に腐食したとみられるということです。
傷について東京電力は、過去に作業員が点検のため、配管の内部に入った際、工具や機材をぶつけた可能性があるとしています。
柏崎刈羽原発の稲垣所長は記者会見で、「7号機の運転を停止してから長い時間がたっているので異常が無いかどうか、かなり細かく確認して万全な状態にしなければならない」と述べ、ほかの配管も点検し、必要な対策を講じる考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20221125/1030023290.html
2022年11月25日6時37分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が説明イラスト付きでネット配信されていた。
人は一日に体内からどれくらいの水分を失うのか、正確に予測できる計算式を日本の研究者らが初めて導き出しました。
(計算式は記事の最後に詳しく掲載しています)
成人は一日で体内の水分のおよそ10%を失いますが、式を使うと年齢や体重、気候など条件ごとに失う量を算出でき、災害時に地域で必要な飲料水の量を割り出すことなどにも使えるとしています。
計算式は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の山田陽介室長らがアメリカやイギリス、オランダなどの研究者と共同で、科学雑誌「サイエンス」に発表しました。
グループでは、水分中にわずかに含まれる質量が大きい水の動きを解析する手法で、欧米やアジアなど23か国のおよそ5600人について、体内での水の出はいりの量を割り出しました。
その結果、一日に失われる水の量は、成人では
▽男性で20歳から35歳だと平均4.2リットル、
▽女性では30歳から60歳で3.3リットル
だったほか、高齢だと少なく、気候や地域の標高などによっても変動したということです。
これをもとにグループは、体重や年齢、地域の平均気温や標高などを入力すれば、それぞれの人で体内から一日、どのくらいの量の水が失われるか予測できる計算式を初めて導き出しました。
これまで、失われる水の量を正確に把握するのは難しかったということですが、式を使うと
▽大規模な災害時に地域ごとに最低限必要な水の量や
▽気候変動で起きる水不足の程度などを割り出す
ことができるとしています。
山田室長は、「一日に失う水の量が健康に関連していることもわかってきている。式を使うことで、病気の予防などにもつながることが期待できる」と話しています。
研究グループが導き出した、体内から一日に失われる水の量(水の代謝回転)を予測できる計算式は以下のとおりです。
体内から一日に失われる水の量(ml/日)=[1076×身体活動レベル(※1)]+[14.34×体重(kg)]+[374.9×性別(※2)]+[5.823×1日の平均湿度(%)]+[1070×アスリートか否か(※3)]+[104.6×人間開発指数(※4)]+[0.4726×標高(m)]-[0.3529×年齢(歳)の2乗]+[24.78×年齢(歳)]+[1.865×平均気温(℃)の2乗]-[19.66×平均気温(℃)]-713.1
(※1 身体活動レベル)
座る生活が中心の場合は「1.5」、平均的な場合は「1.75」、高い場合は「2.0」
(※2 性別)
女性の場合は「0」、男性の場合は「1」
(※3 アスリートか否か)
アスリートでない場合は「0」、アスリートの場合は「1」
(※4 人間開発指数(HDI)
国の豊かさをはかる社会経済指標の1つ)先進国の場合は「0」、中間的な国の場合は「1」、発展途上国の場合は「2」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221125/k10013902711000.html
2022年11月25日20時38分にYAHOOニュース(テレビ高知)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後6時40分ごろ、高知市丸池町で、「爆発音がしてマンホールから煙があがっている」と通報がありました。
消防がかけつけてすぐに、火は自然に消えましたが、消防によりますと、マンホール内の電気配線のカバーが溶けていたということです。
【写真を見る】「マンホールから爆発音、煙が出ている」配電線ショートか?付近で『停電』『水がにごった』という情報も【高知市】
この配線は、マンホールのすぐそばの電柱から地面に引き込まれていて、60mほど離れた変電設備につながっているということです。
四国電力送配電によりますと、付近ではこの時間帯、一時的に停電が起きていて、信号機も停電(現在は復旧)したということで、関連を調べています。
四国電気保安協会によりますと、「配電線が何らかの原因でショートしたとみられる」ということです。
また、高知市上下水道局によりますと、付近の住民から「水道の水がにごっている」という連絡も数件寄せられていて、水道局が関連を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f235125f9540241b7290c359c907db2ae8f0e365
11月26日18時46分にYAHOOニュース(高知さんさんテレビ)からは、目撃談など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日の午後6時43分、高知県高知市で「爆発音がしてマンホールから煙が上がっている」と通行人から消防に通報がありました。
煙が上がったのは高知市丸池町の高知市勤労者交流館・駐車場内のマンホールです。
その瞬間を目にした通行人:
「マンホールの中から火花か花火みたいな火柱が1メートルくらい、ブワァー、ドーンって上がった。
マンホールがずれて2回目にバーンと言ったときに煙がブワァーって上がって、それを真横で見てしまって何やろうと」
通報を受けて消防車11台が出動しましたが、到着時には鎮火していて、けが人はいませんでした。
消防がマンホールの中を確認したところ、マンホールの真下にある電気配線の一部でカバーが溶けていたことが分かりました。
電線のカバーが溶けて、その熱で出火したとみられています。
煙が出た同じ頃、現場付近一帯の信号機が約10秒にわたり点灯しなくなるトラブルが起きていました。
高知警察署によりますと、すぐに復旧し、事故はなかったということです。
また、付近の住宅などでも同じころ、2回ほど停電が起きています。
警察と消防が、煙が出たこととの関連も含め、出火原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/13fe8097cf0ab11f12b49f66db46a25bb99d645a
2022年11月25日17時9分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前5時ごろ、長岡市鳥越のごみ処理施設「鳥越クリーンセンター」から「扉が倒れて従業員がはさまれている」と消防に通報がありました。
消防などが駆けつけたところ、ごみを保管する区画に出はいりするためのコンクリート製の扉が倒れていて、男性従業員が下敷きになっているのが見つかりました。
男性は病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、死亡したのは施設の従業員で長岡市希望が丘の阿部さん(37)で、死因は胸と腹を圧迫されたことによるものだということです。
警察によりますと、阿部さんは収集されたゴミを1人で移動させる作業中に、倒れてきた扉の下敷きになったとみられています。
扉は高さおよそ6メートル幅およそ2メートルのコンクリート製だということで、警察は何らかの理由で扉のちょうつがいが外れたとみて、施設側の安全管理に問題がなかったかどうか詳しく調べています。
長岡市内のごみ処理施設での死亡事故を受けて、磯田市長は「市の業務に関する事故で亡くなられたということで、心からご冥福をお祈りしたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20221125/1030023297.html
11月25日10時33分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、ゴミをピットに入れる作業をしていた、ネジの緩みか老朽化の可能性ありなど、趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県長岡市のゴミ処理場で25日朝、ゴミをゴミピットに入れる作業をしていた37歳男性が倒れてきた扉の下敷きになり、死亡しました。
死亡したのは長岡市の会社員・阿部さん(37)です。
阿部さんは25日午前5時ごろ、長岡市から委託を受けているゴミ処理場・鳥越クリーンセンターのプラットホーム内で収集されてきたゴミをゴミピット内に入れる作業をしていたところ、何らかの原因で倒れたゴミピットの扉の下敷きになりました。
他の作業をしていた従業員が、扉の下敷きになっている阿部さんを見つけ、消防に通報。
阿部さんはすぐに病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
死因は胸腹部圧迫による窒息死でした。
警察は、扉が倒れた原因はネジの緩みか老朽化の可能性があるとみて、業務上過失致死の疑いも視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4cd7d50df5b29ffc617cd8e14e76d2715824948
(2022年12月4日 修正1 ;追記)
2022年12月2日18時57分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、扉は観音開き、一昨年から不具合があり常時開けていた、施設は2年後に閉鎖予定ゆえ不具合放置、11月3日には片方の扉が倒れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・
一体、なぜ若い尊い命が奪われなければいけなかったのか。
その原因の1つに施設の老朽化があったとみられています。
【記者リポート】:
「ごみピットの扉はおととしから不具合が発生していて、自動で開閉することができず、常時開けていた状態だったということです」
2020年から発生していた扉の不具合。
しかし、事故が起きるまでその不具合は放置されたままでした。
長岡市環境施設課 平澤課長:
「ごみを投入している箇所になりますので、それを市が把握していないということはあり得ませんし、安全に十分注意をして使用する、開閉は基本的にしないという形で使用してきたというのが実態」
扉を新しくするためには約2千万円の費用が必要だった一方、施設は2024年には閉鎖する予定で、不具合が解消されることはありませんでした。
長岡市環境施設課 平澤課長:
「取り外しや設置に何日もかかるとなると、その間、焼却を止めざる得ないという状況が発生して、逆に運転管理上、支障が大きいというところで、こういう選択になったと思います」
さらに、事故が起きる約20日前には。
出入りする業者の人:
「事故を聞いて初めて、先に1枚落ちていたんだなということを気付いた。最初は、何がこんなところ置いてあるのかなと」
今回の事故とは別の扉が、すでに外れていたのです。
鳥越クリーンセンターのごみピットには観音開きで扉が2枚あり、そのうち1枚が先月3日に外れ、ごみピットに落下。
もう一枚の扉は、この時もそのまま放置され、結果として先月25日に事故が起きてしまうことに… 。
そして、この事実を遺族は知らされていませんでした。
母親:
「11月3日に1回外れていたの?」
記者:
左側が。今回外れたのは右側。
父親:
「なおさら責任問題ですよね。信じられない。そんなの初めて聞きました」
母親:
「あまりにもかわいそう過ぎて、防げたんじゃないって。片方だけ取ってあるっていったら、もう片方もとればそれで済んだことでしょって」
父親:
「色んな要素が招いた人災だと思います」
遺族からこみ上げてくる怒り。
遺族は、長岡市や阿部さんが所属していた企業に対し、誠実な説明を求めています。
父親:
「古い建物ほど、施設ほど、保守管理というのは大切になってきますので、その辺がどういう風にされていたのか教えていただきたい」
母親:
「警察から結果が出るまで何も聞かせないんじゃなくて、結果が出る前でも私は色んなことが聞きたい」
警察は、扉が倒れた原因はネジの緩みか老朽化の可能性があるとみて、業務上過失致死の疑いも視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c464d608140b69624d6188f92a2dd1dcc5baf11
2022年11月24日18時43分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風14号の大雨で、耳川の水があふれ多くの住宅が水につかった美郷町の和田地区では、住民グループが堤防の整備などを求めていますが、24日は、その話し合いの場に九州電力も参加しました。
議題になったのは、上流にあるダムの操作です。
美郷町の和田地区では、ことし9月の台風14号の大雨で、地区を流れる耳川があふれ、18棟が水につかる被害が出ました。
住民たちは「被災者の会」を立ち上げて、行政に堤防の整備や宅地のかさ上げなどを求めていますが、24日の話し合いには行政のほか、上流のダムを管理する九州電力の担当者も参加しました。
議題になったのは、西郷ダムなど上流の2つのダムで5年前から順次始まった「通砂運用」と呼ばれる新たな操作方法です。
「通砂運用」は、大雨の際に増水した川の流れの力で、上流からの土砂を下流に押し流すもので、今回の台風14号の大雨でも行われました。
本来は、浸水のリスクを減らすために行われるものですが、住民たちは「この操作が地区の被害を招いた一因になったのではないか」と考えているのです。
その根拠としているのが、大雨のあとの川の様子の変化です。
川幅の大半を埋めるほど土砂が堆積していて、住民によりますと、場所によっては以前より2メートルほど川底が高くなっているといいます。
「通砂運用によってダムから排出された土砂が海まで流れずに川の底に堆積し、結果として大雨の際の水位を押し上げたのではないか」、そう考えているのです。
24日の話し合いで、住民たちはこの疑問をぶつけました。
これに対し九州電力の担当者は、「通砂運用と今回の被害との因果関係は現時点では分からない」と述べたうえで、今回の大雨でどれだけの土砂が下流に流れたのかなど、通砂による河川への影響を検証していく考えを示しました。
話し合いを終えた後、「和田地区被災者の会」の三股さんは、「こうした協議の場が持てて、第一歩を踏み出すことができた。住民としては、ダムの影響は少なからずあると考えているので、九州電力には安心して住み続けられる環境整備を進めてほしい」と話していました。
一方、九州電力耳川水力整備事務所の藤田副所長は、「不自由な生活が続いていることに改めてお見舞いを申し上げたい。地域の安心・安全を第一にしているので、しっかりと疑問に答えられるよう準備していきたい」と話していました。
ところで、24日の話し合いでは、県側から、耳川の川底に堆積した土砂を掘削したり、水の流れを妨げる岩盤を削ったりする工事を来年1月にも始める方針が示されました。
一方、住民側が求めている堤防の整備や宅地のかさ上げについては、この日の協議では具体的な進展はありませんでした。
県は今後、洪水の状況のシミュレーションを行うなどして、適切な対策を検討したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20221124/5060014196.html
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、耳川水系の土砂管理計画の考え方などが宮崎県のHPに掲載されていた。
『耳川流域における総合土砂管理について』
(掲載開始日:2022年1月20日)
耳川水系では、平成17年の台風14号により、流域市町村で甚大な浸水被害が発生しました。
特に諸塚村においては、河川やダム貯水池に大量の土砂が流れ込んできたことが被害の一因となっていたため、県が河道掘削、築堤、護岸、宅地嵩上げによる治水対策を進めるとともに、土砂を堆積させない対策として、九州電力(株)が、西郷ダムや山須原ダムの排砂・通砂機能を付加したダム改造や、大内原ダムの操作運用変更を実施しています。
先に述べたように、耳川における浸水被害は、河川やダムへ流入してくる土砂の堆積がその原因の一つとなっていることから、山地を含めた流域全体での総合土砂管理について検討していくことが大きな課題となっていました。
このようなことから、耳川水系の山地から河川、ダム、河口域までの土砂に起因する様々な課題に対して、関係機関と情報を共有しながら連携・協力し、総合的な土砂管理の課題解決に向けて技術的に検討することを目的に、学識経験者等からなる「耳川水系総合土砂管理に関する技術検討会」を設置しました。
総合土砂管理の実施にあたっては、関係市町村、関係者、地域の方々の合意形成が重要であることから、地域の方々を含めて議論する場としてワーキンググループを設置し、耳川をいい川にするため、流域共通の目標である「基本的な考え方」と、役割分担を明確にした「行動計画」で構成された「耳川水系総合土砂管理計画」を策定することとなりました。
・・・
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kasen/kurashi/shakaikiban/page00135.html
〇また、通砂運用を今年も実施する旨、広報誌にも掲載されていた模様。
(広報みさと 2022年8月号)
宮崎県の策定した「耳川水系総合土砂管理計画」に基づき、九州電力は、山須原ダム、西郷ダム、大内原ダムの3つのダムで「ダム通砂運用」を実施します。
この運用は、台風で大きな出水が予想される際にダム貯水池の水位を下げ、自然の川のような状態にすることで、上流からダムに流れ込む土砂をそのまま水と一緒に通過させるもので、台風通過後もしばらくダム放流が続きます。
川に近づく場合にはご注意をお願いします。
ダム通砂を行う時は、情報を宮崎県の雨量・河川水位観測情報ホームページ、当社宮崎支店の耳川水系ダム通砂関連情報ホームページにより皆さまにお知らせします。
九州電力(株)耳川水力整備事務所
付近で耳川は大きく蛇行しており、そのため土砂が溜まりやすいのかもしれない。
2022年10月14日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12787/
(2022年12月1日 修正3 ;追記)
2022年11月24日16時29分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、5月の点検時にアラーム弁不備が指摘されていたが、市は因果関係を否定しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害を受けた楽団、シンフォニエッタ静岡が24日、会見を開き、市への情報開示の結果、5月に防災会社が行った点検について、消防本部に提出された報告書に不良箇所があると報告されていたことが新たにわかりました。
点検の資料では、スプリンクラー設備について「配管内減圧要因特定の為、アラーム弁の調査改修を要する」との記載があったということです。
当初、防災会社からは、スプリンクラーに不備がなかったと説明されていました。
これに対し、市は、「配管内の減圧が起こると、圧力を戻すために自動でポンプが作動する仕組みになっている。ポンプが作動することでスプリンクラーから水が出ることはない」と主張し、不備には当たらないとしています。
シンフォニエッタ静岡は19日に、事故被害に関する検討委員会を設置。
一方、裾野市は原因を追及する事故調査委員会の初会合を28日に開く予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1bbbca2047871da78c444a3394354ec6394dc2
(2023年3月24日 修正4 ;追記)
2023年3月20日21時21分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、楽団側は加圧用配管内で許容量を超える漏水があったことが原因だと結論づけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまで独自の現地調査などを実施していた楽団は3月20日、記者会見を開き、スプリンクラーの加圧用配管内で許容量を超える漏水があり、何らかの圧力で放水に至ったと結論付けました。
<シンフォニエッタ静岡 中原芸術監督>
「スプリンクラーの点検と整備、設備に不備があった。
配管内の漏水によって加圧用配管内が満たされ、圧力が加わったことで放水に至ったというのが結論です」
「ぼくらは(原因が(漏水だとわかったので(裾野市にも)参考にしてほしいし、もっとやりたい調査はあるので、そこも協力して一緒にやれば、もっと早く解決できるはず」
裾野市側も原因調査を進めていますが、当初、2022年度内にはまとめる予定だったものの、調査は2023年6月末までかかるという見通しを示しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/01a5707cf1d12d0961dedc9461f718be1b0cafd4
(ブログ者コメント)
本件、メディアの報道量は結構多いものの、どのようなシステムのスプリンクラーだったのか、これまで調べた範囲では情報を見つけることができなかったので、上記の報道だけだは様子が分からない。
(2023年4月1日 修正5 ;追記)
2023年3月29日19時16分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、裾野市の調査委員会も加圧配管への漏水に言及した中間報告をまとめたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裾野市は去年、専門家など第三者で構成される事故調査委員会を設置して、点検業者への調査や実証実験などを行ってきました。
調査委員会は29日、通常、水を送り出す部分は圧力の掛け方で開閉が制御されるものの、この加圧配管に一定の漏水があった場合、人的操作がなくても放水されてしまう可能性があるとする中間報告をまとめました。
委員会は今後、この加圧配管への漏水の有無などを調べ、6月末までに最終報告書を市に提出する方針です。
スプリンクラーが動いた原因を巡っては、被害を受けた楽団シンフォニエッタ静岡も先日開いた会見の中で、同じ「加圧配管」への漏水が原因である可能性を指摘していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a67ba883b5906bf2238d044049cbc79534977880
3月30日10時45分にNHK静岡からは、水漏れが起きた場合、水が弁を止める役割の配管内に逆流して弁が一斉に開く可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設置した第三者による事故調査委員会がスプリンクラーが人為的な要因以外で作動する可能性について実験を行ったところ、手動で水を開放する手動起動弁などで水漏れが起きていた場合は、弁を止める役割の配管内に水が逆流してピストンが作動し、弁が一斉に開放される可能性があることがわかったという。
調査委員会の弁護士は「裾野市が人為的な要因だとしていた根拠の一部が否定されたと考えている。今後、配管内が満たされるほどの水漏れがあったかどうか、実験の経過を見て原因を特定していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230330/3030019716.html
3月30日付で静岡新聞からは、2系統が同時に作動したが1系統の誤作動で別系統が作動する可能性はあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スプリンクラーは舞台を4区域に分け、独立した4系統で天井から放水する仕組み。
このうち、2系統が同時に作動した。
事故調は「加圧配管への漏水量などによっては、人の手で操作しなくても誤作動を起こす可能性がある」とした。
さらに1系統の誤作動に誘発される形で別系統が作動する可能性もあり、漏水の有無や、あった場合の水量などを詳しく調べるという。
点検業者は、2系統が同時に作動し、これまでの定期点検で放水につながるような異常はなかったことなどから、人が操作した可能性を市に指摘。
市は裾野署に届け出た。
事故調は市が第三者委員会として立ち上げ、異常や故障の有無を工学的な観点で調べている。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1216414.html
3月29日18時50分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、2系統同時放水は「誘発作動」という現象で、実証実験で確認されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査委員会の事務局によりますと、これまで点検業者は、独立する2つの系統から同時に水が出たことなどから「人為的操作」としていましたが、実証実験の結果 独立する2系統でも同時放水は起きることがわかったということです。
それは「誘発作動」という現象で、一定の条件で1系統が開けばもう1系統も誘発され、時間を置かず放水がはじまることが確認されました。
その上で事故調査委員会は、誘発作動が起きるほどの漏水があったのか経過観察しなければ原因を特定できないと判断しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df7b08a62a7aa4cce973784bdc7ae5ea988b05f
(2023年6月30日 修正6 ;追記)
2023年6月27日19時26分に毎日新聞からは、2つの実験で異なる結果が出たので事故原因は特定できなかったという最終報告が発表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設置した事故調査委員会(委員長・近藤淳静岡大工学部教授)が27日、最終報告を発表した。
調査を3カ月延長し、加圧配管への漏水が原因でスプリンクラーが作動した可能性を検討したが、矛盾する調査結果が出て、事故原因は特定できなかった。
スプリンクラーは、手動起動弁を開くとピストンにつながる加圧配管に水が入り、ピストンが上昇して主弁が開いて放水する仕組みをもつ。
調査委は、加圧配管に漏水が入り、ピストンが上昇した可能性を検討した。
主弁が開く水圧に達するには、配管内への漏水量が9・4リットル必要と算出。
配管に水がなかったはずの法定点検日の22年5月16日から事故当日までの131日間に漏水量が9・4リットルに達する可能性があるかを
①目視で漏水状況を確認する「経過観察調査」
②バルブを外し機械で水圧をかける「漏水調査」
の2種類の方法で検証した。
経過観察調査では、漏水量は1・27リットルと2・86リットルで、スプリンクラーは作動しないとの結果が出た。
一方、漏水調査では、漏水量は124リットルと62リットルで、事故前に作動していたはずという逆の結論に至った。
相反する結論になったのは、事故前の状況を完全に再現できなかった可能性があるという。
近藤委員長は、「漏水はあってはならないが、漏水量の結果からはスプリンクラー作動の原因と特定することはできない」と述べた。
調査は、構造的問題や故障の有無などを調べるのが目的で、人為的操作の有無は調査対象外で、計12回開かれた。
https://mainichi.jp/articles/20230627/k00/00m/040/138000c
6月27日19時0分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、バルブメーカーの調査ではバルブに傷があり、わずかな時間で放水されるほどの水が漏れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裾野市が設置した事故調査委員会は27日 実証実験などの結果、「放水の原因は特定できなかった」とした上で、「スプリンクラーの設置・点検の不備や故障の可能性は排除できない」と報告しました。
委員会が配管内の漏れた水の量を1カ月間観察したところ、水漏れは確認されたものの、スプリンクラーが作動するほどの量には達していませんでした。
一方でメーカーによるバルブの調査では、バルブに傷があり わずかな時間で放水されるほどの水量が漏れていることがわかりました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/546f8adef397aadf9bef95ebb311939d9cec4b96
6月27日17時48分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、全てのバルブで漏水していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
「原因は特定できなかった」と発表した一方で、事故調査委員会は、メーカーなどによる調査でバルブに傷が確認され、すべてのバルブで漏水していたと発表し、「人為的な操作以外の原因で発生した可能性は排除できない」と結論づけた。
方、楽団側は、報告書を受け取っていないとしたうえで、「開放型スプリンクラーの専門家が1人もいない事故調査委員会が、どのように結論を導き出したのか、しっかりと確認する必要がある」との見解を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af96af806ffa7c2556397493f60e2e49139c04f
6月28日9時26分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、経過観察は現場で、メーカー調査は関連施設で行ったため、漏水量に大きな違いが出た可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
経過観察は現場で発生時に近い状況で実施。メーカーの調査はバルブを取り外した後、関連施設で行った。
実際のバルブは上部がふさがれていたが、メーカーの調査は日本産業規格に基づいて開放するなど、異なる環境が漏水量の大きな違いにつながった可能性もあるとみられている。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ff25a01ff4a1cc8d030578ac854ffab25596b9
6月28日18時41分にNHK静岡からは、最終報告を受け、市は和解金を支払う意向を示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最終報告書の公表を受けて、裾野市の村田市長は会見を開き、「原因は特定できないが、楽団は大きな損害を受けており、解決して行かないといけない。被害に遭われたことは大変心苦しく思っています」と述べました。
その上で、楽団に対し、損害に対する和解金を支払う意向を明らかにしました。
これについて楽団の中原芸術監督は、「9か月以上も被害者を放置し続けた裾野市に不信感はあるが、交渉の場につくというのであれば、その態度を見極めて協議に応じたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230628/3030020640.html
2022年11月24日10時44分に河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は22日、女川原発(女川町、石巻市)構内への出入管理を委託する警備会社の警備員が5月、臨時の車両許可証を無断で発行し、関係車両延べ53台を立ち入り制限区域に入構させていたと発表した。
原子力規制庁の検査で核物質防護上の指摘事項とされた。
東北電によると、この警備会社の車両は、常時入構できる車両許可証の再発行を待つ間、臨時許可証を使用していた。
5月1日の使用期限が迫り、警備員が2日以降の臨時許可証を東北電に申請したが受理されなかったため、正門守衛所で臨時許可証を管理していた別の警備員に指示し、正規の手続きを経ずに発行した。
車両許可申請の受け付けを担当する別の警備会社が5月10日、申請数と利用数の乖離(かいり)を報告し発覚した。
臨時許可証は連続での発行を制限していた。
警備員は申請理由を東北電に伝えず、東北電の担当者も確認しなかった。
東北電は再発防止策として、臨時許可証を自社が管理する場所で保管し、業務上で必要な場合は制限を超えて申請できるようにルールを見直した。
警備会社とのコミュニケーション改善も図る。
指摘事項の重要度と深刻度は、4段階で最も低いレベルだった。
現在の検査制度は2020年4月に始まり、女川原発への指摘事項は4回目。
https://kahoku.news/articles/20221124khn000016.html
11月23日6時28分にNHK宮城からは、敷地に入る作業員が多かったため許可証の発行が遅れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力によりますと、原発の安全対策工事で敷地に入る作業員が多く、許可証の発行作業が遅れていたことから、警備会社が勝手に発行した臨時の許可証を使っていたということです。
今回の事案を受けて、東北電力は臨時許可証の管理のしかたを変更したほか、警備会社に委託しているすべての業務がルール通り行われているか点検するなどの対策を図るとしています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20221123/6000021678.html
11月23日16時25分にTBS(東北放送)からは、この警備会社は契約変更があったため改めて正規の許可証を取得する必要があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この警備会社は、契約変更があったため、改めて正規の許可証を取得しなければなりませんでしたが、時間がかかると判断し、臨時許可証を発行していました。
また、東北電力も確認不足だったということです。
今回の事態について、原子力規制委員会から22日、「事業者の改善措置活動で改善すべき」と指摘されました。
東北電力では、すでに許可証の管理ルールを変更するなどの改善策をとっているということです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/211769?display=1
11月23日17時40分に東日本放送からは、正門警備会社警備員の通勤用だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力によりますと、女川原発で5月4日から10日までの間、警備員が通勤する際、のべ53台の車が正規の発行手続きを経ていない臨時の許可証で敷地に入っていました。
この許可証は、正門で警備にあたっていた警備会社の従業員が、東北電力に無断のまま自社の従業員に渡し、車を通していたということです。
東北電力は、正規の許可証の発行手続きに時間がかかることや警備会社との意思疎通が不十分だったことが原因としています。
https://www.khb-tv.co.jp/news/14775624
(ブログ者コメント)
女川原発の入門管理については、昨年10月、同僚のIDカードを会社から間違えて持参したまま「周辺防護施設」に入っていたという事案も発生している。
(2022年2月17日19時35分 日本経済新聞)
東北電力は17日、女川原発(宮城県)で昨年10月、協力会社の作業員が誤って同僚のIDカードを使い、身分証明が必要となる区域を通過していたことを明らかにした。
警備員も気付かず、警備がより厳重な建屋に入る際の本人確認で、取り違えが分かった。
原子力規制庁が検査で指摘した。
原子力規制委員会は、東北電に改善するよう指摘。
重要度については、「安全への影響は限定的かつ極めて小さい」と評価した。
2021年には、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で所員が同僚のIDカードを使い、中央制御室に不正に入室していたことが発覚している。
東北電によると、昨年10月12日、原子炉建屋や中央制御室など重要施設の周辺に、許可のない人や車両が立ち入らないよう設定した「周辺防護区域」を安全対策工事に従事する作業員が同僚のIDカードで通過した。
会社に保管してあった自分のカードを取り出そうとして同僚のものと間違えたという。
「防護区域」に設定された原子炉建屋には入らなかった。
東北電は再発防止策として、今年1月、周辺防護区域の入り口に生体認証装置を新たに設置。
カードの保管や管理を徹底するよう、協力会社を指導した。
同社は2号機で22年度以降の再稼働を目指している。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE17ARS0X10C22A2000000/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。