2018年7月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8556/
(2018年9月24日 修正1 ;追記)
2018年9月15日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
電動自転車で走行中に転倒し、抱っこしていた当時1歳4カ月の次男を死亡させたとして、神奈川県警は14日、横浜市都筑区の保育士の母親(38)を過失致死の疑いで書類送検した。
県警への取材でわかった。
専門家や業界団体は、乳幼児との同乗はバランスが不安定になりがちだとして、注意を促している。
県警都筑署によると、母親は7月5日午前8時25分ごろ、同区の市道で、次男を抱っこひもで前に抱え、左手首に傘を提げた状態で電動自転車を運転。
過失によって転倒して次男の頭を強く打ち付け、死亡させた疑いがある。
雨が降っていて、母親はかっぱを着ていたが、傘が自転車のフレームと前輪の泥よけの間に挟まったことでハンドルが動かなくなり転倒につながったと、署はみている。
母親は、前部の幼児用座席に事故当時2歳だった長男を乗せ、次男とともに保育園に送り届ける途中だった。
ヘルメットをかぶっていた長男に、けがはなかった。
自転車は前後に幼児用座席が取り付けられ、幼児2人を乗せる安全基準を満たしていたが、後部席には荷物を置いていたという。
【おんぶも危険 禁止ではないが、横転の衝撃大】
子どもを抱っこしての自転車走行で、痛ましい事故が起きた。
事故を起こした母親は、警察の調べに「子どもが前にいると、顔が見えて安心だった」と話しているという。
自転車に2人以上で乗ることは、道路交通法上、原則として禁止されている。
だが、子育て中の女性などからの「保育園の送り迎えができない」などの声を受け、警察庁は2008年、「幼児2人同乗用自転車」検討委員会を設けた。
この委員会は09年3月、「十分な強度を有する」など、幼児2人を乗せて走行できる自転車の要件をまとめた。
神奈川県公安委員会は、同年7月から、前後の幼児用座席に1人ずつ乗せて3人で乗ることを細則で認めた。
幼児用座席以外でも、ひもで確実におんぶすればよいと認めた。
しかし、抱っこについては定めていない。
警察庁によると、ほかの都道府県の規定も同様で、おんぶは認められているが、抱っこについての言及はないという。
一方で、2000年代に入って、両手が使える抱っこひもが広く普及した。
子育て中の人に聞くと、幼い子どもを抱っこして自転車に乗る人が少なくない実情が浮かび上がる。
2歳の娘がいる横浜市中区の女性(29)は、「おんぶが嫌いな子を背負って乗ると、子どもが泣くこともあって難しい」。
3歳と0歳の娘を子育て中の同市保土ヶ谷区の男性(34)は、「忙しい時は、ついつい抱っこして自転車で買い物に行ってしまう」と話す。
「おんぶだと、後ろに付けている幼児用の座席に子どもが当たってしまう」という声もあった。
おんぶが抱っこより安全とは限らない。
子どもの事故防止を目指すNPO法人「Safe Kids Japan」は、東京工業大と共同で、自転車が横転した際に幼児が頭部に受ける衝撃を、おんぶと抱っこで比較。
抱っこよりおんぶの方が、衝撃が約1.2倍大きいことが分かったという。
ただ、おんぶ、抱っことも、生後6カ月の乳児が骨折するとされる基準値を大きく上回ったという。
日本自転車普及協会学芸員の谷田貝一男さん(67)は、抱っこ走行について「両腕の間に幼児が挟まり、ハンドル操作が難しくなる。おんぶに比べて幼児との密着性がなく、運転が安定しない」と説明する。
一方で、「子どもが暴れることなどを考えると、おんぶも安全とは言えない。小さい子どもはベビーカーが一番安全です」と話す。
【1歳未満、同乗やめて」 ヘルメット・ベルト推奨】
幼児2人の同乗は、ただでさえ、バランスを崩しやすい。
自転車協会は手引で、ヘルメットとシートベルトの着用を薦める。
また1歳未満の乳児は、ヘルメットの首への負担が大きいとして、同乗をやめるよう呼びかけている。
出典
『抱っこで自転車、危険 ハンドル操作、難しく 転倒し1歳死亡、母を書類送検』
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13679499.html?rm=150
(2018年10月13日 修正2 ;追記)
2018年10月12日19時47分に神奈川新聞から、母親は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜地検は12日、過失致死の疑いで書類送検された母親(38)を不起訴処分とした。
不起訴の理由は明らかにしていない。
出典
『自転車転倒、抱っこ1歳児死亡事故 地検、母親を不起訴』
https://www.kanaloco.jp/article/365487/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。