2018年9月16日付でサンテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日夜7時すぎ、神戸市灘区中原通の阪急神戸線の王子公園駅と六甲駅の間にある踏切で、神戸市灘区に住む無職の向井さん(男性、73歳)が普通電車にはねられ、病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、向井さんは電動車いすに乗り、南から北に渡っている途中で、近くにいた人が非常ボタンを押したものの、間に合わなかったという。
また、「遮断機が下りた踏切内で、車いすの前に立っている男性がいて、頑張って動いて出ようとしていた」という目撃情報があるほか、電車の運転士は、「車いすらしき物影があり、非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。
警察は、向井さんが電動車いすで踏切を横断していた際に、何らかの事情で立ち往生したとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『車いすの男性が電車にはねられ死亡 阪急神戸線』
https://www.youtube.com/watch?v=EoeFHjyhNXM
9月18日6時30分に神戸新聞からは、踏切内の起伏にタイヤが引っ掛かったらしいという下記趣旨の記事が、当該踏切の写真付きでネット配信されていた。
踏切内に起伏があり、車いすが立ち往生した可能性が高いことが17日、警察への取材で分かった。
警察によると、「男性が車いすから立ち上がって、北へ向かおうとしているように見えた」との目撃情報があり、踏切内の起伏がある部分に車いすのタイヤが引っ掛かるなどした可能性があるという。
近隣住民によると、この踏切は、車いすやシルバーカーを押す住民らが通行に苦労する光景がよく見られたという。
現場近くに住む自営業の女性(82)は、「踏切内の凹んだ部分にタイヤが引っ掛かり、強く押したり持ち上げたりして通る人が多い。電車もスピードが出るし、普段から危ないと思っていた」と話す。
阪急電鉄によると、現場の踏切には、主に身動きできなくなった車などを赤外線で感知する「障害物検知装置」があったが、作動しなかった可能性が高い。
同装置は、高さ約80cm以上の障害物にしか反応せず、車いすや人では作動しない場合があるという。
踏切の非常停止ボタンも押されていたが、間に合わなかった。
出典
『踏切内に起伏 死亡の男性、立ち往生か 神戸・灘』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201809/0011649975.shtml
(ブログ者コメント)
近所の人はヒヤリ情報を持っていたということだが、そういった情報を鉄道会社が吸い上げる仕組みはあるのだろうか?
たまに「〇〇の際は××に連絡ください」と書かれているプレートを目にすることがあるが、そういった形で危険情報を収集するのも、一つの方法のような気がする。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。