本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年2月5日付の読売新聞群馬版と毎日新聞群馬から、また2月5日付の朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前9時25分頃、高崎市の鉄パイプ製造会社「T精密管」小串工場から「タンクの清掃中に気分が悪くなった人がいる」と119番があった。
24~58歳の男性作業員5人が搬送され、このうち、Aさん(58)が有機溶剤中毒で重症となった。Aさんは、タンク内で意識を失い倒れていたが、搬送先の病院で意識を回復した。残る4人は有機溶剤中毒や急性薬物中毒になったが、いずれも軽症。
警察などによると、搬送された作業員は、同社に清掃を委託された清掃会社の従業員で、同日午前8時頃から金属のパイプを洗浄するためのタンク(縦0.95m、横7.6m、深さ2.45m)の清掃作業をしていた。
機械で抜き取れなかった塩素系有機溶剤のメチレンクロライドをタンク内で処理していた作業員2人が気分が悪くなり、1人は自力で脱出、倒れた1人をAさんら3人が助け出そうとタンク内に入ったところ、Aさんが意識を失って倒れたという。
警察は、タンク内で有機溶剤のにおいをかいだため、中毒になったとみている。
作業員はマスクや清掃着を着用していて、タンクにも破損などはなかったという。
工場周辺は畑などで、民家はほとんどない。
現場にいた社員などによると、タンクの清掃は数年に1度程度で、板倉町内の清掃会社が請負っていたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120205-OYT8T00105.htm
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120205ddlk10040076000c.html
(ブログ者コメント)
□タンク内にいた2人は、マスクを着用していて、なぜ気分が悪くなったのだろう?
正規のマスクを着用していたのだろうか?
□同じ会社が毎回清掃を請負っていたようだが、それでいて何故、事故が起きたのだろう?
初めて清掃を請け負った会社であれば、メチクロの危険性など周知不徹底ということも考えられるのだが・・・。
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月5日付の上毛新聞紙面に、以下のような趣旨で補足的情報が掲載されていた。
警察によると、清掃を委託されていたゾーンケミカル社は、工場などから排出される廃油の再生や処理を行う業者。
4日は小串工場の操業が休みで、午前8時ごろから、金属部品の汚れを洗い流すために使用する洗浄槽の有機溶剤を抜き、清掃していた。
洗浄槽には普段、有機溶剤を約4分の1の高さまで入れ、パイプを浸している。
(ブログ者コメント)
上毛新聞紙面に洗浄槽の写真が掲載されていたが、屋内に設置された金属製の槽だ。
その写真からは、槽は3つのブロックに分かれていて、ブロック毎に蓋が取り付けられているように見えた。
4日午前9時25分頃、高崎市の鉄パイプ製造会社「T精密管」小串工場から「タンクの清掃中に気分が悪くなった人がいる」と119番があった。
24~58歳の男性作業員5人が搬送され、このうち、Aさん(58)が有機溶剤中毒で重症となった。Aさんは、タンク内で意識を失い倒れていたが、搬送先の病院で意識を回復した。残る4人は有機溶剤中毒や急性薬物中毒になったが、いずれも軽症。
警察などによると、搬送された作業員は、同社に清掃を委託された清掃会社の従業員で、同日午前8時頃から金属のパイプを洗浄するためのタンク(縦0.95m、横7.6m、深さ2.45m)の清掃作業をしていた。
機械で抜き取れなかった塩素系有機溶剤のメチレンクロライドをタンク内で処理していた作業員2人が気分が悪くなり、1人は自力で脱出、倒れた1人をAさんら3人が助け出そうとタンク内に入ったところ、Aさんが意識を失って倒れたという。
警察は、タンク内で有機溶剤のにおいをかいだため、中毒になったとみている。
作業員はマスクや清掃着を着用していて、タンクにも破損などはなかったという。
工場周辺は畑などで、民家はほとんどない。
現場にいた社員などによると、タンクの清掃は数年に1度程度で、板倉町内の清掃会社が請負っていたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120205-OYT8T00105.htm
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120205ddlk10040076000c.html
(ブログ者コメント)
□タンク内にいた2人は、マスクを着用していて、なぜ気分が悪くなったのだろう?
正規のマスクを着用していたのだろうか?
□同じ会社が毎回清掃を請負っていたようだが、それでいて何故、事故が起きたのだろう?
初めて清掃を請け負った会社であれば、メチクロの危険性など周知不徹底ということも考えられるのだが・・・。
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月5日付の上毛新聞紙面に、以下のような趣旨で補足的情報が掲載されていた。
警察によると、清掃を委託されていたゾーンケミカル社は、工場などから排出される廃油の再生や処理を行う業者。
4日は小串工場の操業が休みで、午前8時ごろから、金属部品の汚れを洗い流すために使用する洗浄槽の有機溶剤を抜き、清掃していた。
洗浄槽には普段、有機溶剤を約4分の1の高さまで入れ、パイプを浸している。
(ブログ者コメント)
上毛新聞紙面に洗浄槽の写真が掲載されていたが、屋内に設置された金属製の槽だ。
その写真からは、槽は3つのブロックに分かれていて、ブロック毎に蓋が取り付けられているように見えた。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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